竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までの龍に選ばれし赤龍帝…。


クリリンの生涯の相手を見つけるため、ドラゴンボールを集める悟誠。

ブルマからドラゴンレーダ―を借り、七つ全てを難なく集めエルシャを蘇らせ、クリリンと引き合わせるのであった......。


頑張れ悟誠!18号とのハチャメチャデート!

side悟誠

 

 

「ほら、悟誠、早く来なよ」

 

 

「ちょ、ちょっと待ってくれって...」

 

おっす、俺孫悟誠!

 

今は18号と南の都に買い物に来てんだ。

 

所謂デートって奴なのかもな、けど......

 

 

「悟誠、ほらこれ持ってな」

 

そう言って渡されるのは18号の買ってきた商品袋。

 

何を隠そう、今、絶賛俺はデートとは名ばかりの荷物持ちをさせられているのだ。

 

 

「なあ、まだ買うのか?」

 

 

「あぁ、なに、なんか文句あるの?」

 

 

「いや、そういう訳じゃねえけどさ...」

 

 

「ならグチグチ言ってないでさっさと着いて来なよ」

 

 

「ったく、分かりましたよ...」

 

俺が考えてたものとは明らかに違う!こんなの絶対にデートじゃねえ!

 

デートってのはもっとキャッキャウフフなものなはずだろ!

 

これじゃあ俺は我儘なお嬢様に振り回される執事だよ......。

 

それからまたしばしの間、18号の荷物持ちに付き合わされた。

 

 

 

 

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「ふう、とりあえずこのくらいにしとこうか」

 

 

「あぁ...やっと終わった...」

 

荷物持ちをさせられ丸一日、ようやく解放されると思い、帰ろうとした時だった。

 

 

「もう帰るの?ちょっと待ちなよ」

 

まだ何かあるのかと多少うんざりしながら振り返ると......。

 

 

【チュッ…】

 

頬に不思議な感触がしていたんだ。

 

横目で確認すると、18号の顔が真横にあった。

 

 

「今日はありがとね、楽しかった...その褒美よ、じゃあね」

 

18号はすぐに離れて後ろを向きながらそう言い、何処かへ飛んでいってしまった。

 

俺はそれをしばらく見送ってから一人呟いた。

 

 

「......ったく、恥ずかしいならやるなよな」

 

耳が真っ赤になっていたのを見るに、相当恥ずかしかったんだろう。

 

だからすぐ飛んでっちまったんだろうな......。

 

 

「さて、俺も早いとこ戻らねえと母さんにどやされそうだ...」

 

そんなことは勘弁なので、俺も帰路につくのだった。

 

 

 

 

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「ほら、早く避けねえと死ぬぜ?」

 

 

「ちょっ...マジで...殺す気...か!」

 

アレから数日......。

 

俺は17号の相手をしていた。

 

どうやら18号と付き合っていることが気に入らないらしく、こうして相手をしてるんだ。

 

普通に考えりゃ確かにそうだよな、ちょっと前まで殺し合ってた相手と姉ちゃんがくっ付いたらそりゃおとうととしては心中穏やかじゃないよな......。

 

そんなことを考えるが、今は戦いの最中だという事を思いだして思考を振り払う。

 

飛んできた17号の蹴りを防ぎ、背後に回り込むとアームハンマーを叩き込み、地面に墜落させる。

 

 

「ぐあっ!」

 

勢いよく飛んでいき、地面に激突する17号。

 

俺はすぐ横に降り立ち声を掛ける。

 

 

「なあ、もういいだろ?」

 

 

「うるさい!俺に指図するな!まだやれる!」

 

 

「そんなボロボロな体でか?」

 

俺がそこまで言ったところで17号はようやく自分の状態に気が付いたらしい。

 

 

「フンッ決着はまた次に持ち越しだ!」

 

そう言うと17号はどこかへと姿を消した。

 

 

『いいのか?後を追わなくて...』

 

 

「ドライグ、いいよ別に...もう暴れることもないだろうしな」

 

 

『...そうだといいがな』

 

それきり籠手からの反応はしなくなった。恐らく眠りについたんだろう。

 

一人残された俺は悟飯との修行の約束を思い出し、急いで家へと戻るのだった


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