暴走したミスターサタンを止めるためサタンに挑む悟誠。
身に着けた新たな力を使い、なんとかサタンを抑えることに成功するのだった。
side三人称
セルが放ったエネルギー波により、リングがあった場所はぽっかりと大穴が出来ていた。
「な、なんという事でしょう!セル、自身で作ったであろうリングを自らの手で破壊してしまいました!これでは場外負けというルールは無くなってしまいます!これはいったいどういうことなんでしょう?解説の赤龍帝さん」
実況アナウンサーが現場の実況をしながらいつの間にか横に立っていた悟誠に質問する。
「そうですね、恐らくセルはと...失礼、孫さんとの戦いで場外負けで終わらせてしまうとつまらないと考えたんでしょう、それで自らリングを破壊したのだと考えますね」
「ははぁ...という事は今後セルゲームには場外というルールは...」
「無くなったと見て言いでしょう。謂わばこの地球全体がリングその物なんですから」
悟誠の言葉に実況アナウンサーだけでなくカメラマンたちも固まる。
場外負けがなくなったという事はすなわち、相手が参ったというか死んでしまうまで戦いが続くという事なのだ。
そんなことを聞かされて固まらない人間はいない。
しかし、その間にも悟空とセルの戦いは進んでいく。
実況アナウンサーにもカメラマンにも早すぎてその姿は捉えらえていないが...。
因みにミスターサタンは先程の悟誠の一撃で伸びてしまっている
悟誠はしっかりとその戦いを観察しているのだった。
sideout
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side悟誠
リングが無くなった後も二人の激しい攻防は続いている。
いや、むしろリングが広くなったことで激化してきている。
「二人は何処にいるのでしょうか!私には全く見当たりません!」
実況アナウンサーには見えてないのか?教えといてやるか、見ても分からないだろうけど...。
「上空です。衝撃波がさっきから出来ているでしょう?」
「へ?そ、空?な、なんという事でしょう!孫選手とセルは上空でやり合っていたようです!」
アナウンサーの実況でカメラマンがすぐさま空を撮り始める。
まあ映しても分からないだろうけどな、見えても二人がぶつかる際に起きる衝撃波くらいなものだろう。
再び二人の方に視線を戻すと、父さんが至近距離からかめはめ波をセルに撃ち放っているところだった。
凄い!あれなら流石のセルも堪えるんじゃねえか!
『いや、よく見てみろ相棒、奴の気は殆ど減っていない、それに奴はまだ
なっ...という事はセルは...。
『あぁ、まだ実力の一端も出しちゃいないってことさ』
父さんの方は全力でやってるってのに!なんて奴だよ!
その間にもセルはまたも再生し、再び父さんとやり合っていた。
しばらく激しい攻防が続き、父さんが地上に降りたところで事は起こった。
「参った!降参だ!」
なんと、あの父さんが...孫悟空が負けを認めたのだ。
これには俺以外の他の面子も驚きを隠せないでいるようだ...。
さしものセルも驚きを隠せないでいる。
その後、父さんは二言三言セルとやり取りをした後、悟飯の方を向き言った。
「おめえの出番だぞ!悟飯!」
なっ!?悟飯だって!?何考えてんだよ父さん!
セルも予想外だったようで驚きの声を発している。
「孫悟飯だと?ふざけるなよ孫悟空、アイツが私より強いだと?」
「あぁ、悟誠はどうか知らねえけどあいつは少なくともオラやおめえよりずっと強え!」
いや待て、父さんは一つ思い違いをしてる...。アイツはまだ神器すら展開していないんだ。もしアイツが神器を展開してしまったらそれこそ手が付けられなくなる...。
「ぅん?どこだここは?」
あ、サタンのおっさんが起きたみたいだ。なら俺はもう解説にいなくてもいいよな。
俺はそっと皆さんの所に戻るのだった。
sideout
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side悟飯
父さんに言われてから僕は代わりにセルと戦っていた。
でも、僕にはこの戦いに意味があるとは思えないのだ...。
それでもお構いなしに攻撃を仕掛けてくるセルに僕は回避に専念する...。
だが、すぐさま見切られ次第に攻撃が命中し始めていく...。
それでも僕は攻撃をする気にはなれなかった...。
セルに強力な気弾をぶつけられ岩肌に叩きつけられる。
どうして、どうしてこんなことをしなくちゃならないんだ...。
なんとか瓦礫から抜け出しセルの前に姿を見せる。
「こいつは驚いた、殊の外タフじゃないか」
「もう止めようよ...こんな戦い、意味がないよ...。」
それを聞いたセルは何故か笑いだす。
「フ、フッフッフ、フッハッハッハッハ!怖気づいたか小僧!何を言うかと思えばこのセルゲームは意味がないからやめろだと?」
僕は黙ったまま頷く。
「意味はある、私にとってこれは趣味だ、お前を倒し、その後、全人類を時間をかけて殺していく。お前にとっては、地球を救う為だ」
「僕は、本当は戦いたくないんだ...。殺したくないんだよ...例え、お前みたいな悪い奴でも...僕はお父さんや悟誠兄ちゃんみたいに戦ったりするのは好きじゃないんだ...」
思わず本音が出ていた。
言わずにはいられなかった、もしかしたらこれでセルも心変わりしてくれるかもしれない...そう心のどこかで考えていたんだ...。
「...貴様が戦いを好きじゃないのはよく分かった...。だが、私を殺したくないという意味がよく分からないんだがね、貴様には百年たとうが私を殺すことは出来ん。どうだ、違うか?」
やろうと思えば殺せる...だけど...僕は...!
「僕にはだんだんわかって来たんだ。お父さんがセルを倒せるのは僕だけだって言ったことが...」
「貴様が?私を倒すだと?」
まるで信じていないかのように不敵に笑うセル。
「僕は小さい頃から怒りでカッとなると自分でもよくわからなくなる時があったんだ...初めてそれが分かったのはサイヤ人のラディッツが宇宙から攻めてきた時だった...」
話しているうちにその時の光景が脳裏によみがえってくる。
お父さんがラディッツにやられている時、僕は怒りの余り、閉じ込められていたポッドを破壊してラディッツめがけて突っ込んでいった。
それはあっさり躱されちゃって悟誠兄ちゃんが助けてくれたけど...。
「ピッコロさんに修行を付けてもらった時も...」
その時の光景が脳裏に蘇る...。
「ナメック星へ行って、あのフリーザと戦った時だって...」
クリリンさんがやられた時の光景が脳裏によぎる...。
「僕はカッとなると自分の意思を越え、とんでもない力で滅茶苦茶な戦いを始めてしまうらしいんだ...そして、精神と時の部屋で修行し、僕はパワーアップした...。お父さんはそいつを計算して、だけどそうなったら僕はきっとお前も殺してしまう...!」
それを黙って聞いていたセルはまたもや笑い出した。
「ん?フフフッフハハハハハハハッ!面白い話だ...。だが.........失敗だったな」
「え!?」
まさか!
「そんな話を聞いてこの私が怖気づくとでも思ったのか?やはりガキだ、それどころか私はどうしても貴様を怒らせたくなった!貴様の秘めた力とやらを...見てみたい!!」
【ドゴンッ!!】
「うがぁっ!!」
突如、セルが勢いよく僕に拳を振りぬいてきた。
咄嗟の事で僕は反応すらままならず吹っ飛ばされていく。
なんとか体勢を立て直そうとするが、それより早くセルが追撃をかけてきた。
肘打ちを喰らわされ地面に叩きつけられる。直後にセルの大きな足で踏みつけられぐりぐりと地面に押さえつけられる。
「があぁぁぁ...っ!!」
痛い!やめてくれよ!
そんなことは関係ないとセルはお構いなしに踏みつけてくる。
「怒れ!怒って真の力を見せてみろぉ!」
嫌だ!僕は戦いたくないんだ!
頑なに怒る意思を見せないセルは苛立ちからか執拗に僕を攻め始める。
「怒れ!怒れ!怒れ怒れ怒れ!」
しかしどれだけやられようとも僕の意思は変わらない。
そんな時、ふと、悟誠兄ちゃん目が合った。
その目をみて僕はある記憶を思い出す。
『悟飯、お前どうして俺にもっと本気で打ってこないんだ?』
『だって...本気でやったら悟誠兄ちゃんが痛いでしょ?僕、痛いのも痛くさせるのも嫌なんだ...』
『そうか、悟飯は優しいんだな、確かに痛いのは誰だって嫌だ、けどな?それでもやらなきゃならない時だってあるんだ』
『やらなきゃいけないとき?』
『そう、例えば俺がこの神器を扱いきれなくなって暴走してしまったとする。悟飯の後ろには母さんや亀のじいさん、動けない父さん達がいる、
そうなったら悟飯はどうする?』
『そんなの決まってるよ!みんなを守って悟誠兄ちゃんも助ける!』
『もしそれが俺を殺すことでしか助けられないと分かっていてもそれが出来るか?』
『それは...』
『ははっちょっと虐め過ぎちまったな、大丈夫、俺は死なないし悟飯だって死なせない、俺も強くなるから悟飯も一緒に強くなろう!一緒に優しくて強い男になろうぜ!』
あぁ、思い出した...きっと今が僕のやらなきゃいけない時なんだ...。
でも、どうしたら...どうしたらそんな怒りが出せるんだ...分からない、分からないんだ...。
その間にもセルは僕を攻め立ててくる。
動きを拘束されとてつもない力で僕の身体を締め上げてくる。
「うわあぁぁぁぁぁ!!あがぁぁぁぁっ!!」
しばらくもがいていると僕を絞めつけている腕の力が緩んだ。
僕は受け身も取れず、地面に倒れ伏してしまう...。
「強情な奴だ、どうやら自分の痛みだけでは怒りが沸いてこないらしい、では、お前の仲間たちに相談してみることにするか」
「ッ!!」
な、なんだって!?セルは今なんて言った?
仲間に相談?まずい!このままじゃ皆が!
怒れ!怒るんだ僕!駄目だ...どうすればいいのか分からない...
途方に暮れる僕を他所にセルは皆の所へ向かって仙豆を奪って戻ってくるのだった...。
sideout
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side悟誠
散々悟飯を痛めつけていたセルが急に父さん達の方に向けて動き出した。
ピッコロさんが慌ててと飛び出すが、セルは裕に躱す。
そしてクリリンさんから仙豆を奪うと悟飯のもとに戻っていった。
その時にチラと目が合った気がしたが、何を企んでいやがるセルの奴...。
戻ったところで何かをやろうとするセルだったが、不意に現れた16号により拘束されてしまう。
何する気だアイツ!
「俺はセルと共に自爆する!お前たちは来るな!」
なっ!?自爆だと!?
俺以外の全員にも緊張が走る。
「オレの身体には強力な自爆装置が付いている!これが秘められた奥の手だ!お前たちまで巻き込み、犠牲にしてしまうことを許してくれ!」
「待て!早まるんじゃねえ16号!」
俺は咄嗟に叫ぶ。
「すまない、孫悟誠。恩を仇で返す様なことは俺にもしたくなかった...だがこうなった以上手段など選んではいられん!」
違う!そうじゃないんだ!お前には!お前の身体にはもう...!
「セル!いくら貴様でもこれだけ密着していれば粉々になる!」
必死にもがくセルだが、高速は頑丈なのか振りほどけないでいる。
「これで終わりだセル!貴様も!粉々に吹っ飛ぶ!
オレ達人造人間を作って世界征服を目論んだドクター・ゲロの野望は!
これですべて潰える!!」
「やめろ!やめるんだ16号!」
「いくぞ!デヤアァァァァァッ!!」
「やめろぉぉぉぉ!!」
俺の制止も空しく16号の身体が光り輝く...。
俺は悔しさから目を閉じた。
爆発は来ない、当たり前だ、なんてったって16号の身体にあった爆弾はブルマさんの父親、ブリーフ博士のよって取り除かれているのだから...。
すぐに16号の不可解な声が聞こえてくる。
「な、何故だ...何故爆発しない!?」
俺は耐えきれず口を開く。
「16号、お前は...いや、お前の中にある爆弾は...もう無いんだ...!」
「ッ!?」
「俺、聞いちまったんだよ...ブリーフ博士がお前の中にあった爆弾を取り除いちまったって...」
『『『ッッ!?』』』
全員に驚愕が走る...。
「フフフッ残念だったな16号、寧ろ爆弾程度で私が死ぬとも思えんがね」
そう言いながらセルは拘束を解き、16号のに向けてエネルギー波を放った。
バラバラになり吹っ飛んでいく16号の身体...。
セルの足元に転がった首を足蹴にしてセルは言う。
「16号、所詮貴様はドクター・ゲロの失敗作だったようだな」
そう言って思い切りその首を蹴り飛ばした。
飛ばされた首は近くの山にぶつかりゴンゴンという重い音を響かせながらどこかに落ちていった。
~~ッッ!!もう...!我慢できねえ!
『待つんだ相棒!今飛び出していったら駄目だ!下手に動けばあの三人がどう出てくるか分からない!』
くっ...よりにもよってこんな時に!
その間にもセルは背中の針のようなところから複数のナニカを出し始めた。
それはセルによく似た小柄な生き物だった。
違うところといえば、肌の色が緑ではなく青だという事くらいだ
そんなのが八匹も出てきたのだ。
『相棒、あれは相当不味いぞ、恐らくヤムチャや天津飯、ピッコロでは相手にならん』
だろうな、あいつらから感じる気はセル程じゃないにしてもかなりのデカさだ...。
しかもサタンのおっさんの時と同じような禍々しい気まで感じる...。
「気ぃ付けろ!恐ろしく強えぇぞ!コイツら!」
父さんがその内の一匹とたたかいながら叫ぶ…。
「いくぞドライグ!チェンジ!スカイブラストォォ!」
『Change Sky Blast!!』
一気に
気の鎧が衣服程の薄さになり赤みがかった紫色の身軽そうな姿へと変わっていく。
「キキィッ!!ころしちゃうぞー!」
「邪魔だ退けぇぇ!」
行く先を妨害するように立ち塞がった子セルをスピードにものを言わせてぶん殴って吹っ飛ばす。
このフォームはパワーこそそこまでないがマルチダークの時の二倍、パワードトルネードの時の三倍のスピードが出せるのだ。
「おおおぉぉぉぉっっ!!」
【ドゴンッ!!】
「ギギャッ!?」
「キキッ!!」
一日を殴り飛ばし、一匹が距離を置く、その隙に二人のもとに近寄る。
「大丈夫ですか!ヤムチャさんに天津飯さん!」
「あぁ、なんとかな、助かったぞ悟誠」
「こっちもだ、正直ダメかと思ってたから助かった」
どうやらなんとか無事そうだ、後はこいつらをなんとかしねえと...。
「「「キキキッころしちゃうぞー!」」」
俺を狙ってきたやつも合流してきて三匹が揃っちまった。
「ヤムチャさんと天津飯さんはクリリンさんの所に、ここは俺がなんとかします!」
「しかし!」
「いや、ここは任せよう、俺達じゃ足手まといになる」
「...そうだな、そいつらの相手は任せたぞ悟誠」
ふう、なんとか行ってくれたか、ピッコロさんや父さんの方も気になる、早めに終わらせないとな...。
「お前らに構っている余裕はねえんだ!一気に片ぁ付けてやるドラゴニックストォォォム!!」
紫色のオーラを全身から放ちながら自身の身体を乱回転させそのまま三匹に突っ込む。
「「「ギッギヤアァァァァ!!」」」
避けることも出来ずに気の乱斬撃を喰らった三匹は跡形もなく切り刻まれていくのであった...。
俺はそれを見届けて別の場所の援護に向かうのであった...。
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俺の援護もあり、子セル達を倒し終わった頃、
セルと対峙していた悟飯は16号が最後に残した言葉で怒りを爆発させ超サイヤ人をさらに超える力でセルを押していた。
だが、追い詰められたセルが神器を発動してしまったことで形勢は逆転した...。
神器を発動してしまったセルは時間が経つごとに強くなっていき、あっさりと悟飯を越えてしまったのだ...。
ボロボロにされていく悟飯に耐えきれなかった俺はスカイフォームのまま飛び出しセルを殴り飛ばした。
「悟飯大丈夫か!しっかりしろ!」
「うぅ...悟誠兄ちゃん...」
「お前を死なせはしねえ!俺の力をお前に託す!
『Transfer!!』
何重にも倍化された力が悟飯へと譲渡される。
力が完全に譲渡された途端、悟飯の身体が赤く輝きだしたのだった...!
sideout
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side悟飯
16号さんが破壊され、僕は怒りを本能のままに開放した。
解放した力は物凄いものだった。セルを圧倒出来ていた。
そのせいで僕は油断してしまっていたんだ...。
追い詰められたセルは悟誠兄ちゃんが左腕によく付けている物に似たようなものを付けた途端に戦況は一変した...。
最初はまだ僕の方が上だった、でも時間が経つうちにセルはどんどん強くなっていって、ついには僕を超える強さになってしまったんだ...。
僕の攻撃は全く通らないのに向こうの攻撃は重いものばかりだった...。
しかも時間が経つごとに更に重いものになっていく。
もう駄目だと思った時だった。
「悟飯から離れやがれこの蝉野郎がぁぁぁぁ!!」
【ドッゴォォォンッッ!!】
「ぬぉわっ!!」
物凄い轟音の後、驚いたように吹っ飛ばされていくセルの声が聞こえた...。
「悟飯大丈夫か!しっかりしろ!」
その声は悟誠兄ちゃんだった。いつもの見覚えのある赤い鎧ではない、紫色の薄い気の様な鎧を纏った姿だった。
「お前を死なせはしねえ!俺の力をお前に託す!
すると僕の中に温かい力が流れ込んできた。
それは以前ベジータとの戦いの時にも感じた温かくも熱いもの...。
まるで悟誠兄ちゃんそのもののようだった...。
『孫悟飯』
温かさを感じていると不意に誰かに声をかけられた。
僕が声のした方を振り向くとそこには赤い真っ赤で巨大な龍が佇んでいた。
その龍は雄々しく気高い姿をしていた。
そう、神龍とはまた違った雰囲気を放っていた。
『孫悟飯、アイツを、セルを倒したいか?』
龍は僕に問うた。
倒したい、今度は油断なんかしないで速攻で確実に...!
僕は大きく頷く...。
『よかろう、ならばオレを受け入れろ、そうすればお前は更なる強さを手に入れることが出来るだろう』
龍がそう言って直後、物凄い熱さの力が僕に流れ込んできた。
驚いた僕は抜けだしそうになるも、先程の龍の言葉を思い出し、その力を真正面から受け止める。
受け止めた力はマグマのように熱く気を抜けば意識が飛んでしまいそうなほどの熱量だった...。
それをがむしゃらにその身に受け続けた。しばらく耐えていると不意にその力は止んだ。
『よく耐えたな、これでお前は新たな力を使えるだろう』
そういうと赤い龍は消えてしまった。
まだお礼も言えたないのに...そう思った時には僕の意識は再浮上していた。
そして目が覚めるとそこには驚きの表情をする悟誠兄ちゃんがいた。
どうしたのかと思っていると、自身の中に流れている力が変化していることに気が付いた。
それはどこか暖かく、そして熱いあの力とよく似ていた。
どうやら僕は超サイヤ人を越えたものを更に超えてしまったらしい...。
もう負ける気がしない!
僕は悟誠兄ちゃんを下がらせて戻ってきたセルとの戦いに臨むであった。
オッス!オラ悟空!
驚れえたぞ!悟誠のリキィ貰った悟飯が超サイヤ人を更に更に超えちまった!
ッ!?セルの奴いったい何する気だ!
いいっ!?悟誠おめえそれどうなっってんだ!?
次回!龍に選ばれし赤龍帝!
悟誠暴走!?暴れ狂う赤き龍!
ぜってえ見てくれよな!