竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...。

京都にてグレモリー眷属と共に英雄派を迎え撃っていた悟誠...。

その戦いの最中悟誠はイッセーの新たな力に興味を持つ


「あれは俺自身も強くなれるヒントになりえそうだ...。」

悟誠の運命やいかに!!


禁手の限界を超えろ!悟誠次のステージへ!

side悟誠

 

 

オッス、俺悟誠だ!今俺はある理由で冥界にいる。

 

理由は簡単で、リアス先輩たちのレーティングゲームを観戦するためだ。

 

俺はグレモリー眷属じゃないし、ましてや悪魔ですらないから参加は出来なかったんだよな...。

 

その代わりとばかりにリアス先輩の兄であり、現四代魔王の一人とされるサーゼクス様にお呼ばれしたのでこうしてレーティングゲームを観戦しているというわけだ。

 

映像には獅子のような鎧を着込んだサイラオーグさんと、禁手(バランス・ブレイカー)戦車(ルーク)形態になった乳龍帝(イッセー)が殴り合い倒れるさまが流れている。

 

 

「凄い戦いだ、この戦い、赤龍帝である君はどう見る?」

 

不意にサーゼクス様が俺に声をかけてくる。

 

 

「そうですね、この程度ならまだまだ子供のチャンバラに見えますね」

 

そう俺が冷静に答えるとサーゼクス様は少し驚いたような顔をする。

 

 

「そうか...君からすればこれはまだ遊びに「でも!」ん?」

 

サーゼクス様の言葉を遮るように俺は更に口を開く。

 

 

「これでいいんだと思います。これ以上の戦いはもう遊びやゲームなんかじゃ済まされない...。ただの殺し合いになってしまいますから」

 

そう言いながら俺は視線を映像に戻す。

 

映像にはリアス先輩のおっぱいが紅い輝きを放ち、その光を浴びて立ち上がるイッセーの姿だった。

 

その姿は深紅の鎧に包まれていて、とてつもない力を感じる...。

 

 

『ドライグさんよぉ、いったいなんだありゃ?」

 

 

『どうやらあの小僧は覇龍(ジャガーノート・ドライブ)を別の力へと進化させたようだ...』

 

 

『あの覇龍(ジャガーノート・ドライブ)を...とんでもない子ね』

 

俺の中でバーダックさん、ドライグ、エルシャさんが話しているのを聞いておれはジッとその映像を眺める。

 

あれが...覇龍(ジャガーノート・ドライブ)の新たな可能性......

 

映像には深紅の鎧に身を包んだ乳龍帝と獅子の鎧に身を包んだサイラオーグさんが殴り合いをしていた。

 

とてもじゃないが綺麗な戦い方とは言えない、型もなく、ただただ相手を殴り続ける。

 

だが、その戦いの凄まじさはそんなことは関係ないとばかりに俺をワクワクさせていく。

 

けど、俺はこれ以上みている訳にはいかないよな...。

 

俺は席から立つとサーゼクス様に一言伝えた。

 

 

「すいません、サーゼクス様。俺はそろそろ帰らせてもらいますね」

 

 

「もう帰るのかい?リアス達を待ってあげないのかな?」

 

不思議そうに聞いてくるサーゼクス様。

 

けど、これ以上あんな戦いを見てたら俺、辛抱できねえよ...

 

そんな内心をひた隠して俺は笑顔を作り言う。

 

 

「もう結果は見えてますから、それに、やることも出来たので...」

 

そこまで言うとサーゼクス様は納得したような顔で頷いた。

 

 

「分かった、それじゃあグレイフィア...。」

 

後ろで待機していたグレイフィアさんに声をかけるサーゼクス様。

 

グレイフィアさんもすぐさま反応して動き出す。

 

 

「はい」

 

 

「悟誠くんを送ってあげてくれ」

 

 

「畏まりました...。行先は兵藤家でよろしかったですか?」

 

グレイフィアさんの問いに俺は首を横に振る。

 

 

「いえ、あのトレーニングルームでお願いします」

 

こうして俺はサーゼクス様に別れを告げ、グレイフィアさんと共にトレーニングルームへと向かったのだった。

 

 

 

 

___________________

 

 

 

 

魔方陣の光が収まり俺とグレイフィアさんはトレーニングルームの前へとやって来ていた。

 

 

「到着いたしました、こちらでよろしかったですか?」

 

 

「はい、すいませんわざわざ送ってもらっちゃって...」

 

流石に迷惑かけちまったかな?それだったらすごい申し訳ないんだけど...。

 

しかしグレイフィアさんは小さく首を振ると。

 

 

「これもサーゼクス様のご命令ですので...。では、失礼します」

 

ペコリと一礼してグレイフィアさんはまた魔方陣の中へと消えていった。

 

きっとサーゼクス様の所へ戻ったんだろうな。

 

 

「さーて、そんじゃま、いっちょ修行しますか」

 

 

『いったい何をするつもりだ?相棒』

 

 

「ちょっとな、お三方、あんた達にも付き合ってもらいますよ、とりあえずドライグ、ちょっと精神世界に入れてくれ」

 

 

『精神世界にか?別に構わんが何をする気だ?相棒』

 

 

「さっきも言ったろ?修行だよ、少し試してみたいことがあるんだ」

 

 

『そうか、分かった...。では少し待て...』

 

 

「あぁ!...っ...」

 

 

【バタッ!!】

 

返事をした直後、俺の意識は不意に途切れその場に倒れ込むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後...。

 

 

「出来た...やったぜ!」

 

お三方の修行で精神世界から戻ってきた俺は開口一番にガッツポーズを取りながら叫んんだ。

 

 

『おめでとう相棒、まさかアイツの戦い方を見て神器をあぁも変化させるとは俺も驚いたぞ...』

 

ドライグが賛辞を送ってくれる。

 

 

「サンキュードライグ、これもお前やバーダックさん達が手伝ってくれたおかげだよ」

 

 

『そう言われれば協力した甲斐があると言うものだ』

 

これならセルにも通じるかもしれねえ!

 

 

『そうだと良いながな...。アイツは俺達と同じ神器を付けている、その力で太刀打ちできるかは分からんぞ?』

 

そんなのはやってみなくちゃ分かんねえだろ?

 

でも、もうそろそろ俺も戻らねえとな...。

 

父さんや母さんたちが心配してるだろうし......

 

っつうか、母さんにどやされそうだな。

 

 

 

 

 

「よし、んじゃそろそろ帰りますか、アザゼルのおっちゃんにも話をしておかねえといけねえし...ん?」

 

俺がトレーニングルームから出ようとすると、そこに以前何度か見たことのある不思議な物体?が出来ていた。

 

 

「これは...確か紫さんの...」

 

 

『あぁ、あのスキマ妖怪のもののようだ』

 

確かスキマ...だっけか?中に気持ち悪い目のようなもんが見えてるし、正直入りたくねえんだけど......。

 

 

『どうせあのスキマ妖怪が連れ戻しにでも来たのだろう、ここの奴らには悪いが入っておけ、いつ戻れるかもわからんのだからな...』

 

 

「うーん......そうだな!んじゃ、書置きでもしておくか」

 

紙などは生憎持っていなかったので、入り口近くの壁に気功波で後を作りメッセージを残す。

 

 

「帰ります、お世話になりました...。っと、こんなもんかな?よし!んじゃ帰るか!」

 

俺はそのままそのスキマの中へと飛び込んでいくのだった。

 

 




オッス!オラ悟空!

悟誠の奴がけえって(帰って)きたぞ!

こんな時まで何処に行ってやがんだ!

もうセルゲーム始まっぞ!


次回!龍に選ばれし赤龍帝!

帰ってきた孫悟誠!そして始まるセルゲーム開催!

ぜってえ見てくれよな!

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