竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

67 / 105
前回までのあらすじじゃ…。

悟空が連れてきたナメック星人、デンデの活躍によりドラゴンボールが復活した。

悟空は悟飯に修行はもうしなくていいと言って 復活したドラゴンボールを探しに行ってしまう。

一方、悟誠は自身を鍛え上げるため、再度精神と時の部屋へと入っていくのだった。


飛ばされた悟誠!向かう先はもう一つの時空!?

sideピッコロ

 

悟誠が精神と時の部屋に入ってからそろそろ二日が過ぎようとしている…。

 

しかし、悟誠は一向に出てくる気配はない。

 

アイツめ…分かっているのか?あの部屋は人生で二日以上入っていれば二度と出てこれんのだぞ!

 

 

「ねえ、ピッコロさん…」

 

気がつくと、悟飯が不安そうに話しかけてきていた。

 

 

「悟飯か、なんだ?」

 

 

「悟誠兄ちゃん…大丈夫でしょうか…」

 

 

「…それは俺にはなんとも言えん…奴が自力で出てくるのを待つほかあるまい」

 

 

「……そうですよね」

 

悟誠、悟飯が心配しているぞ!さっさと出てきて安心してやれ…。

 

俺はそんなことを考えながら部屋の方を見やるのだった。

 

 

 

sideout

 

 

 

 

side悟誠

 

 

 

俺が精神と時の部屋に入ってから半年が経たった。

 

それまで俺は寝ても覚めても修行に明け暮れていた。

 

起きている時は肉体的に…寝ている時はドライグに精神内で鍛えてもらいそれなりに強くなった。

 

だがまだセルを倒すには足りないこんなものではアイツは倒せない…。

 

そう自分を追い込んで修行していたある日のこと…。

 

俺の前に不思議の色に輝く光があった。 好奇心から俺はその光を触ってみた、それが失敗だった…。

 

 

「あっ…」

 

 

【シュインッ!】

 

大した抵抗もできぬまま俺は光に飲み込まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

__________________________

 

 

 

 

 

徐々に光が弱まる中、俺はうっすらと目を開けた。

 

そこは何処かの建物の中の様だった…。

 

訳が分からず辺りをキョロキョロと見回していると不意に俺を呼ぶ声があった。

 

 

「……イッセー…さん?」

 

 

「おや?君は赤龍帝かい?おかしいな、彼ならまだ向こうで戦っているはずなんだけど…」

 

その言葉に振り返ると見覚えのある金髪の少女アーシアと見知らぬ男がいた。

 

アーシアは十字架のようなものに貼り付けられ、目元を泣き張らしたように真っ赤にしていた。

 

どうしてそんな顔をしてるんだ?折角の綺麗な顔が台無しじゃねえか…。

 

恐らく、 というか間違いなくこいつが原因で泣いていたのだろう、俺は男に向かって男に睨みを利かせながら問いかける。

 

 

「…お前がアーシアを泣かせたのか?」

 

すると男はさも楽しげに笑いながら話し出した

 

 

 

「クッククク!そうだよ!僕がやった、アーシアに全てを話してあげたのさ!」

 

そうか、こいつがアーシアを泣かしたのか…。それなら話は簡単だ…。

 

 

「アーシアを…女を泣かせる奴は男じゃねえ!お前をぶっ飛ばす!アーシア、もう少しだけ待ってろよ?すぐに終わらせるからな」

 

そう言って俺は一気に気を解放させた。

 

 

sideout

 

 

 

 

 

side三人称

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

悟誠が気を高め一気に解放させる。

 

【ドンッ!!】

 

その音と共に、辺りに衝撃と光が溢れだす…。

 

光が収まるとそこには……

 

 

【パリッパリリッ!!】

 

 

「…………」

 

周りに黄金色のオーラと青白いスパークを走らせ、男…ディオドラを睨む悟誠の姿があった。

 

悟誠が放つ気迫にアーシアは身を震わせ怯えている…。

 

しかし、ディオドラはそれを気にした様子はなく楽しげに高笑いをしている。

 

 

「アハハハハ!すごいね!これが君のチカラか!でも、僕もパワーアップしているんだ!オーフィスから貰った『蛇』でね!キミ程度瞬さt…ッ!」

 

【ドッゴォッ!!】

 

ディオドラが何かを言い切る前に瞬時にディオドラに肉薄した悟誠の拳がディオドラの腹部に突き刺さった。

 

 

「……かっ!」

 

体をくの字に折り曲げ、壁際まで吹っ飛んで行き壁に思い切り叩きつけられるディオドラ。

 

悟誠は拳を構えて言う。

 

 

「おい、俺なんて瞬殺なんじゃなかったのか?」

 

なんとか立ち上がったディオドラは腹部を押さえながら、後ずさりしていく。その表情は先ほどのような余裕のある笑みは消えていた。

 

 

「くっ!こんなことで! 僕は上級悪魔だ!現魔王ベルゼブブの血筋だぞ!お前みたいな卑しいドラゴンに負けるはずないんだ!」

 

その言葉に今度は悟誠の方が余裕のある笑みを浮かべ籠手に向かって話しかけ始めた。

 

 

「おい、聞いたか?ドライグ、魔王の家族が俺達を卑しいドラゴンだってよ」

 

『あぁ、聞いたぞ相棒、俺達を卑しいなどと呼ぶとは…これは少し』

 

「『キツーイお灸でも据えてやらんといかんよなぁ』」

 

そうハモりながらふざけた事を抜かす悟誠とドライグ…。

 

 

「卑しいドラゴン風情が調子に乗るな!!」

 

そう叫んだディオドラが無限にも等しい魔力弾の弾幕を悟誠に向けて撃ち放つ。

 

しかし悟誠は避けようともせずそれらを喰らう。

 

辺りに爆炎が巻き起こる。

 

 

「イッセーさん!!」

 

アーシアがそれを見て叫ぶ…。

 

 

「ハハハハハ!!やっぱりこの僕には敵う訳が……ッ!?!?」

 

高笑いをしていたディオドラがもうもうと立ち上る爆炎を見て言葉を失う…。

 

少しして爆炎が晴れると、そこには……

 

 

「こんなものか?」

 

無傷で不敵に笑う孫悟誠の姿があった。

 

 

 

sideout

 

 

 

 

sideイッセー

 

 

ディオドラの下僕達との戦いに勝利した俺たちは最深部にある神殿まで辿り着いたところで言葉を失っていた…。

 

そう、 そこには ディオドラ が待ち構えているのではなく 金髪の髪を逆立てた少年にディオドラが フルボッコにされている光景だった。

 

 

「あがぁっ…!こ、こんなはすじゃあ…!」

 

 

「オラ、俺なんか瞬殺(シュンコロ)出来るんだろ?殺ってみろよ?上級悪魔(笑)さん?ダラァ!!」

 

そう言いながら勢い良く空中へとディオドラを蹴りあげる少年はどうやったのか先回りして今度はその背中に振り上げた両手を叩きつけ落としていた。

 

 

「・・・いったい何が起こっているの?どうしてディオドラがあそこまでボロボロに…?」

 

部長も訳がわからないと困惑している。

 

 

「部長!あの人がディオドラをやってくれてる間にアーシアさんを!」

 

 

「そうね!」

 

木場の言葉に部長は頷き俺も後に続く。

 

本当は俺もディオドラを一発殴り飛ばしてえんだけど、あれじゃあ逆に憐れにも見えてくる…。

 

だが、アイツの自業自得だからしょうがないと割りきって俺もアーシアの所に向かうのだった。

 

 

その後、アーシアの拘束具を洋服破壊(ドレス・ブレイク)で破壊しディオドラをボコっていた奴がアーシアを助けてシャルバとか言うやつを一瞬で消し飛ばした事によって俺達は何事もなしに帰還するのだった…。

 

俺そっくりのソイツを連れて……。




オッス!オラ悟空!

ひえっ!?悟誠の奴別の世界に飛ばされちまってたんか!?

いいっ!?強くなれるヒントが見つかるまだ帰る気はねえ!?

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

異世界での会合!赤龍帝と赤龍帝!

ぜってえ見てくれよな!


あ!それと、まだまだアンケートも有効だからそっちもよろしくな!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。