今回からドラゴンボールとD×Dのクロスを書いていきたいと思います!
こんなの悟空じゃない!と思う方もいるかもしれませんが
温かい目で見守ってくれるとありがたいです。では、本編どうぞ!
異世界から訪問者!!その名は赤龍帝!
side???
君たちは聞いたことはあるだろうか...
駒王町の神隠しのうわさを......。
曰く――夜道を一人歩いていると現れる女性がいると。
曰く――異世界に興味はないかと聞かれる。
曰く――飛ばされた者たちはその先で必ず死亡していると。
曰く、その女性の誘いに乗ったものは二度と日の目を浴びることはできない......。
そんな噂に少しでも興味を持ったものは探ししてみるといい......。
しかし、二度と平穏な生活に戻れなくなることを覚悟があるのなら…だが……。
◇◆◇◆
side一誠
よぉっ!俺は兵藤一誠!みんなからはイッセーって呼ばてるぜ!
...って俺はいったい誰に紹介してんだ?まあいいか……。
「にしてもすっかり遅くなっちまったなぁ……。最近この辺りも物騒だし、早めに帰らねえと」
そう言って俺は帰路へとついている足を速める。
そう、今ここ駒王町では奇妙な噂が流れてる......。
内容はこういうもので、夜道を一人で歩いていると、不思議な女性が現れて異世界へと誘われるといった信憑性のないもの......
「それに最近は行方不明者も出てるって話だったし、もし、噂が本当なら巻き込まれたくないしな......」
「あら、それはどういった噂なのかしら?」
そう声がかけられ振り向くと、そこには紫のフリルのパラソルを片手に持った女性が立っていた。
それを見て俺が第一に思った印象はこの一言に尽きる。
「・・・・・胡散臭え」
いや、けどよく見たらあの人かなりのおっぱいをお持ちのようだ……。
「あらあら、初対面の人にいきなり言うセリフではないわね、それは...」
ちょっと傷つくわよ…と、女性が苦笑しながらそう話す。
・・・ん?もしかして今の口に出てた?
「えっと...もしかしてきこえてました?」
恐る恐る尋ねてみると
「えぇ、バッチリとね♪」
笑顔で返されてしまった......。
やっべええぇぇぇぇ!!!恥ずかしい‼!!まさか口に出してるなんて......!
「あ、いや、えっと…すいません!!急に失礼なことを...」
急いで謝ると女性はクスリと微笑み……。
「別に気にしてないわ、知り合いにもよく言われるから」
と、許してくれた。
つーか、知り合いからもそんなこと言われるって相当なんじゃないか?この人……。
「あ、あはは...。それで俺に何か用っすか?それにあなたは?」
疑問を聞いてみる。こんな時間に歩いている人はそういないからな......
「そうね、自己紹介が先よね。ごきげんよう…
私は八雲紫、この辺りに住んでいる者よ。それと用と言うのは貴方、異世界に興味はない?」
「・・・・・・・・はい?」
え…?今なんて言った?この人異世界って言ったか!?!?
ちょっと待て待て...それじゃあこの人が噂の......。
「だから、異世界に興味は...」
「いやいやいやいやいやっ!!待ってください紫さん!いきなり何言ってるんすか!」
再度言い直そうとする女性を俺は慌てて止める。
本当に分かんねえよ!
「そうね、その反応が普通よね。でも、それが貴方が憧れている者がいる世界だったとしたら?」
「憧れている者がいる世界?」
一瞬頭に
俺がドラグ・ソボールの世界に行けるってのか?
「そうよ、行ってみたくはない?」
確かに行ってみたい、だけど……。
「俺なんかが行ったってすぐに殺されて終わりですよ...」
そうだ、俺なんかが行ったところで悟の役に立てるとは思えない......。
寧ろ足を引っ張り兼ねない。
「そのあたりは心配無用よ♪私がそうならないように手を貸してあげるから」
「……手を貸すって何かしてくれるんすか?」
「えぇ、例えば簡単に死ぬことがないような力をあげる...とかね」
それが本当なら夢のような話だ。
「確かにかなり魅力的な誘いですね」
「えぇ、どうかしら?」
そこまで言われたら断れるわけがないじゃねえか!
「紫さん、その誘い受けます!」
そういうと紫はニコリと笑み。
「分かったわ、ようこそ、こちら側の世界へ...」
手を差し出してくる。俺は迷わずその手を取った。
「じゃあ、行きましょう」
すると紫の背後から歪な何かが現れ二人を飲み込んだ。
こうして駒王の町から兵藤一誠は消えた。
◆◇◆◇
謎の空間を潜った俺は紫さんの隠れ家へと来ていた。
「あの...紫さん?ここで何を?」
「異世界に行く前の下準備よ、先程教えたでしょう?」
当然じゃない…と紫さんは言う。
「あはは...ですよね…。でも、具体的にはどうするんです?」
「そうね、まずは...と言ってもやることはそうないのだけどね...」
「え?そうなんすか?」
「そうよ、それにもうやることも終わっているの」
「・・・・え!?」
一体いつやったんだ?ここに来てから何かしてるの見てないぞ?
「さあ、じゃあ準備も済んだことだし行きましょうか」
いきなりそう言い放つ紫さん。
「え?俺まだ準備なにもできてないんですけど...」
「大丈夫大丈夫、それじゃ、頑張って行ってらっしゃい♪」
すると俺の足元にあの歪なナニカが開いた。
「えっ…?な、なんじゃこりゃあぁぁぁぁっ!!」
俺は何かの穴に落っこちていったのだった。
「頑張って生き残りなさいね~」
そんな紫さんの言葉を聞きながら……。
◆◇◆◇
sideパオズ山
「痛ってえぇ...ったく、なんてことしてくれやがんだよ…」
紫さんに穴に落っことされた俺は、知らない森の中で目覚めた。
辺りを見回しても樹ばっかりで何にもわからない。
「紫さん...どこに落としてくれてんだよおおぉぉぉぉっっ‼‼‼」
思わず叫んだ。これが叫ばずにいられるか!
こんな訳の分からない場所に落とされるなんてわかってたら
絶対にあんな誘い受けなかったってのに......
「はぁ...とりあえずこの森から出るしかないよな……」
そうでなきゃ話にならない、このままここで飢え死に何て御免だ!
するとその時……。
「うわあぁぁぁんっ!!お父さあぁぁぁん!!!」
「な、なんだ!?今子供の声が!?」
急いで声のした方へ向かうと、子供が滝から落ちているじゃねえか!?!?
「な…っ!なんでこんなところに子供が!?と、とにかく助けねえと!!」
軽く助走を付け、俺は崖から跳んだ。
頼む!間に合ってくれ!
無我夢中で落ちている子供を助けるためにその手を伸ばした。
そのおかげでなんとか子供の所にたどり着き抱き抱える。
「...ぅえ?お、おにいちゃんだれ…?」
見知らぬ顔に子供が少し不思議そうな顔を俺に向ける。
「今はそんなこと後だ!丸まって俺から離れるなよ」
「うぅっ...お父さぁぁん‼怖いよぉぉ‼」
泣きじゃくる子供を庇うようにして抱きかかえ、俺は襲い来る衝撃に目を強く閉じ、死を覚悟した。
だが、いつまで経ってもその衝撃はやってこなかった。
代わりに誰かに受け止められたような感覚が背中に感じた。
もしかして痛覚が麻痺しててそう感じるだけなのか?
すると上の方から
「ふぃ~危なかったなぁ…大丈夫かおめえ」
「…ッあ、おどうざあぁぁぁん!!」
子供の声に反応して声の聞こえてきた向くとそこには……。
「あ、はい、助けてくれてありがとございまs...って…ぇ?……………そ、空孫悟ぅぅぅ!?!?!?」
そこには俺の憧れの空孫悟?が立っていたのだ。
「ん??ソラマゴサトル?って誰だ?オラ孫悟空だ!おめえは?」
え?そんごくう…?空孫悟じゃないのか?一体どういうことだ!?
「それよりオラの息子助けてくれたんだろ?ありがとな!」
混乱している俺に、悟空さんはそう声を掛けてくれた
見ると、さっきの子供は悟空さんに抱かされていた。
良かった…無事だったんだな...
その様子を見て俺は胸を撫で降ろす。
「とりあえず一旦帰るか。オメェもくんだろ?」
「あ、はい!お願いします!」
「決まりだな、んじゃ行くか!」
そうして俺は悟空さんに連れられ、の悟空さん達の家へと向かっていくのだった。
はい!今回はここまでです。
どうだったでしょうか?楽しく読んでいただけたのなら幸いです!
ではまた次回お会いしましょう
たくさんのコメントおまちしております!!