竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじ……。

悟空達との修行を中断し、一人18号のもとへと向かう悟誠。

18号に話をしてなんとか協力をこぎ着けることに成功する。

しかし、近くではベジータとセルが戦っているぞ!

どうする悟誠!


新たなる力!セルを倒せ孫悟誠!

side悟誠

 

 

「どうしたのさ、急に黙り込んだりして」

 

18号が不審げに聞いてくる。

 

 

「いや、それが話すと長くなっちまうんだけど……」

 

 

「おい!そんなことはどうでもいい!早くやるなら済ませろ!時間がない!」

 

俺が事情を説明しようとしたところで16号の静止が入る。

 

その言葉に俺はそれもそうだと気を取り直す。

 

そしてまた考える……。

 

 

でも、どっちのおっぱいをつつくのがいいんだ?

 

 

『おいおい…まだそんなこと考えてんのか?生まれ変わり』

 

バーダックさん……。やっぱり気になるじゃないですか!

 

 

『いや、そんなことオレが知るかよ…そんなに気になるんなら両方一気につつきゃいいだけの話じゃねえのか』

 

・・・ッ!?なんて革新的なご意見なんだ!バーダックさん、あなた天才か!

 

 

『いや、こんなので天才ってねえだろ……』

 

そうと決まればやるぜ!

 

 

『もう勝手にしやがれ……オレはしばらくドライグの代わりにここにいるからよ』

 

分かりました。

 

 

「よし!んじゃ早速!」

 

俺は両腕を構えつつく予備動作に入り18号に近づく。

 

 

「と、そうだ。俺がおっぱいをつついたらすぐに16号を連れて離れてくれ」

 

 

「……分かった」

 

それを聞いた俺は腕を伸ばす。

 

 

「…………」

 

頬を少し染め、顔を背ける18号のおっぱいに俺は指を添え少し力を入れる。

 

 

【ムニュ…ムニュムニュゥ…】

 

弾力性、クリア!柔らかさ、クリア!肌の質感、服越しからでもクリア!

 

強すぎず弱すぎない力で、あくまでやさしくおっぱいに指を埋没させていく。

 

 

【タラ…】

 

鼻血が…耐えろ!俺の理性!今は禁手に至ることに集中しろ!

 

 

「……んっ……やっ……」

 

鳴った!!

 

18号が僅かに声を漏らす……ッ!

 

その言葉を聞いた俺は自身の中で何かが革命的に弾ける……。

 

広がる。広大なものが……俺の脳裏を支配していく。

 

止まらない涙のなか、俺は見た。

 

 

 

 

___宇宙の始まりが。

 

 

 

 

 

『至ったッ本当に至りやがったぞ!おい…!』

 

バーダックさんが俺の中で信じられないような声をあげた。

 

 

『Welsh Doragon Balance Breaker!!!!!!』

 

そして__全身を覆うオーラは鎧と化し、俺を包み込んでいた。

 

 

禁手(バランス・ブレイカー)赤龍帝の鎧(ブーステッドギア・スケイルメイル)』ッ!18号のおっぱいつついてここに爆誕ッッ!!」

 

 

【ドゥゥゥゥンッ!!】

 

俺の放つオーラで周囲が吹き飛ぶ!

 

俺を中心に小さなクレーターが出来上がっていた。

 

最初に言っていたのを聞いてたようで二人は少し離れたところから様子を見守っていた。

 

 

……体中に力が溢れてる!これが__禁手(バランス・ブレイカー)

 

 

『良くやったな、生まれ変わり…。しっかし酷っでえな…こりゃドライグのやつ本格的に泣き崩れんじゃねえか?』

 

そう話すバーダックさんの声は完全に呆れていた。

 

 

「はい!ありがとうございます!そういえば首尾はどうっすか?」

 

 

『時間にして3ヶ月の間、禁手(バランス・ブレイカー)状態を維持できる。激闘の成果が実を結んだな。やるじゃねえか』

 

MAXの倍増出しで何回いけます?

 

 

『MAXで放ちゃ五分消費すると思ってくれりゃいい…。

最大で四百三回。他の行動も含めりゃ四百四回目はないに等しい。譲渡もおんなじだ』

 

なら、ちょっとは無駄遣いしても大丈夫かな。

 

 

『あぁ、ほら、手を突きだして、いつもみてえに気功波を撃ってみろ』

 

バーダックさんの言う通りに手を突きだし空に向けた。

 

 

【ドッ!】

 

一瞬の発射!

 

空を駆け宇宙の彼方まで行ってしまった。

 

刹那___。赤い閃光が走る。

 

 

【ドッドッォオオオオオオオオオオオオオオンッッ!】

 

遥か彼方から爆音が聞こえ赤い光がここまで届いている!

 

 

………………。え?………………何?

 

突然のことに俺は反応できずにいた。

 

 

『ハハハハ!スゲエじゃねえか!これがアイツの力かよ!面知れえ!俺も戦いたくなってきたぜ!』

 

いや、バーダックさん?そういう問題じゃないのでは?

 

俺は中で笑う御先祖さまに不安を覚えるしかなかった。

 

 

sideout

 

 

 

 

sideトランクス(未来)

 

 

俺は驚いていた……。

 

今さっきまでセルを完全体にさせないために戦っていたのに

何処からか飛んできた赤い気功波がセルの半身を吹き飛ばしていたのだから……。

 

僕は間一髪でなんとか躱わしたのだが、セルは後ろを向いていただけに諸に喰らってしまった。

 

それに、先程感じたとんでもなく大きな気はいったい……。

 

俺とセルはしばらく思考が停止したままだった。

 

 

sideout

 

 

 

 

side悟誠

 

 

「な、なんなんだよ!?これ!無茶苦茶じゃねえか!」

 

俺はしばらく自分のパワーアップについていけなかった。

 

そこに声が掛けられる。

 

 

「あ、あんた…本当にあの孫悟誠なのかい?」

 

声を掛けてきたのは18号だった。

 

その顔は困惑が浮かんでいる。

 

 

「あぁ!俺は孫悟誠だ!」

 

 

「……その話し方は確かに孫悟誠みたいだね。いったいどんな手品を使ったのさ?」

 

手品って……。これ一応神器の力なんだけど……。

 

どう説明しようか迷っていると上から声がかけられた。

 

 

「おーい!セルに見つかったぞぉーーッ!!!」

 

……は?この声ってトランクスじゃないか!

 

上を見上げるとさっき気功波を放った場所にセルとトランクスの姿が……。

 

というかセルの奴、前よりキモくなってないか?

 

って言うか!

 

 

「見つかった!?ヤバイ!!」

 

セルは直ぐ様俺達の方にまっすぐ飛んでくる。

 

 

「完全体にはさせない!」

 

トランクスも直ぐ様後をセルの後を追って追いかける。

 

そして、セルを通り越すと勢い良く蹴りを放つ。

 

 

「んぐっ!」

 

空中で体勢を崩すセルにトランクスはすかさず気功波で追撃する。

 

 

「うぐおぉぉぉッ!!」

 

なんとかそれを防ぐセルに更に強力な気功波を放つトランクス。

 

しかしセルはそれを上に飛んで躱わしてしまう。

 

それを追ってトランクスは一気に距離を積めセルに怒涛の追撃を入れていく。

 

 

「はあっっ!!」

 

 

【ドゴッ!ヒュウゥゥゥ……ドガアァァンッッ!!】

 

セルは地面に叩きつけられ岩雪崩に呑まれる。

 

 

「すげえ!アイツ、あんなに腕をあげてたのか。圧倒的じゃないか!」

 

俺が興奮しているとトランクスがこちらに叫ぶ。

 

 

「逃げろ!セルは気配を消して地面に潜っている!」

 

なんだと!?やべえじゃん!

 

 

「ヤバイぞ!早く逃げるんだ!」

 

俺の言葉に18号も即座に頷く。

 

 

「あ、あぁ…!16号!16号!!」

 

立ち上がろうとしない16号に18号が声を荒げる。

 

 

「俺はいい…お前達で逃げろ」

 

 

「ッ!?」

 

 

「もうお前を守ってやることは出来ん……さっさと行け!」

 

そう話す16号の右頭部はパリパリと電気が走っていた。

 

 

「ッ!!死ぬんじゃないよ!」

 

そう言って駆け出した18号の後を追って俺も駆け出す。

 

するとそこに、気功波の爆発が巻き起こり18号と俺を吹っ飛ばした。

 

 

「ハッハッハッハッ!」

 

地中から現れたセルが俺達を見て笑う。

 

俺は18号を隠すようにしてセルの前に立ちはだかる。

 

 

「ん?お前は先程私の半身を吹き飛ばした奴だな?しかもこの気…貴様、孫悟誠か?」

 

 

「あぁ、そうだ!18号を吸収したかったら俺を倒してからにしやがれ!」

 

 

「フハハハッ!ならば貴様からいただくとしよう…」

 

 

「「いくぞ!!」」

 

俺達はぶつかり合うのだった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

俺とセルの実力はほぼ互角だった。

 

殴り、殴られ、防ぎ、防がれる……。

 

ちくしょう!禁手(バランス・ブレイカー)でも互角なのかよ!でも!

 

 

「俺はやられるわけにはいかねえんだあああぁァァァッ!」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

『explosion‼』

 

更に俺の力が跳ね上がる。

 

 

「ナニィッ!?」

 

 

「おおぉぉォォォッ!!」

 

思いっきりセルを殴り飛ばす。

 

 

「ナイスです!悟誠さん!後は俺が!」

 

吹っ飛んでいったセルを更にトランクスが追撃をかける。

 

今のうちに!

 

 

「今が絶好のチャンスだ!逃げるぞ!」

 

 

「あぁ、行くよ!16号!」

 

16号に近寄りその巨体を支える18号。

 

俺も近付いてその巨体を支える。

 

 

「お、オマエ……」

 

 

「16号は俺が運ぶ。だからあんたは先に行け!すぐ後から追う」

 

 

「……頼んだよ!」

 

渋々飛び上がろうとする18号。そこに……。

 

 

「どこにも逃しはせんぞ!18号!太陽拳!!」

 

直後、俺達を眩い光が襲った。

 

 

「しまっ!……」

 

 

「ッ!?目がっ…!」

 

不味い!このままじゃ本格的に不味い!

 

俺は人造人間の気配を探って18号達の前に立ちはだかり仁王立ちする。

 

 

【ドゥンッ‼】

 

俺にセルの気弾が命中する。

 

まだだ!絶対に終わらせない!!

 

 

「ほう、ならいつまで持つか試してやろう」

 

 

【ドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッ‼】

 

立て続けに気弾が命中する。

 

不味い!だけど…!まだ!

 

 

【ドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッドゥンッ‼】

 

く…そ…もう…駄目……だ……。

 

俺はその場に膝をついてしまった。

 

 

「ちくしょうォォォ…!だああぁぁぁッッ!!」

 

 

「待て!止めろ18号!!」

 

俺は叫ぶが時すでに遅し……。

 

 

「きゃあぁぁッ!!」

 

響き渡る18号の悲鳴!

 

 

「止めやがれェェェッ!!」

 

俺も気配だけを頼りにセルに攻撃を仕掛ける。

 

気功波は駄目だ…!18号まで巻き込んじまう!

 

 

「うおおおおおォォォォォッッッ!!」

 

しかし当たらない……。

 

 

『んんッ!んッ!んんんーッ!!』

 

徐々に小さくなっていく18号の声……。

 

それが俺の心を焦らせる。

 

 

【キュポンッ!】

 

その音を最後に18号の声は完全に聞こえなくなる。

 

徐々に視力が回復し、目を開くとそこには……。

 

 

【バジッバジバジッ‼】

 

スパークを放ちながらエネルギーの塊に身を包んだセルの姿があった。

 

 

「完全体にさせてたまるかァァッ!!」

 

いつのまにか降りてきていたトランクスがセルに必死に攻撃を仕掛けるがまったく効いていない。

 

セルの体が変化していくにつれ、地球全体が揺れ始める。

 

 

「…………」

 

俺はあまりの出来事に動けない。

 

 

「未来を!未来をお前なんかの自由にさせない!はあああァァァッッ!!」

 

トランクスが必死に攻撃を仕掛けるが効いていないどころか弾き飛ばされている。

 

 

そしてセルが一層輝きを増しながら光を弾けさせた。

 

俺達はその眩しさに目を瞑る。

 

光が収まり目を開けるとそこには……。

 

 

 

 

「…………」

 

 

 

体が小さくなり、研ぎ澄まされた雰囲気を醸し出すセルの姿があるのだった……。




オッス!オラ悟空!

ひゃあ~ッ!?セルのやつとんでもなく強くなってやがる!

あのベジータが手も足もでねえなんて……。

しかもアイツの左手に付いてるアレってもしかして……!

次回!龍に選ばれし赤龍帝!

遂に降臨、完全体龍帝セル爆誕!

ぜってえ見てくれよな!

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