竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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約半年ほどお待たせ致しました。
リハビリがてら少しずつ戻ってみようと思います......

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前回までのあらすじゃ......

魔導師バビディの魔の手から魔人ブウの復活を阻止する為宇宙船に乗り込んだ悟誠達一行。
乗り込んだ先で白いコスチュームに身を包んだ宇宙人、プイプイが待ち受けるが、先発のベジータが難なく突破してしまう。
果たして下層には誰が...!?


攻め込め戦士たち!! 下層にて待ち受けるもの

side悟誠

 

 

「ふんっ...。バビディのヤロウ、つまらん相手を寄越しやがって......」

 

ベジータさんが不機嫌そうにそう呟くのを聞いて俺は心の中で苦笑する。

 

あの程度の相手にベジータさんが遅れをとるとは、俺も思ってなかったけど、まさかあんなあっさりとは......

 

やられた敵にも同情しちまうよ......。

 

『相棒でも同じことになったと俺は思うが?』

 

まあ、俺もアイツ程度にやられる気はしないな。まだダーブラってやつの方が強かったよ

 

 

「おっ!! みろよ、下へ行く穴が空いたぞっ!!」

 

「エレベーターみたいになってるみたいですね、なんだかテレビゲームみたいです!!」

 

「くだらんゲームだ」

 

 

「お──い、悟誠に界王神!! 行こうぜ──っ」

 

っと、話し込みすぎた......。

 

 

「いま行くよ、さ、界王神さま、行きましょう」

 

俺もそれだけ告げると、父さんたちの後を追って飛び降りていくのだった。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

下の階へと降り立った俺たちは、次の相手が出てくるのを待っていた。

 

ジャンケンの順番で、次に戦うのは父さんだ。

 

 

「お──い、まだか──! 早く出てこーい!!」

 

「くだらん、床をぶっ壊して一気に下に行ったらどうだ」

 

ベジータさん、不機嫌丸出しだよ...さっきの戦闘の不満だけじゃなくて、父さんや俺と戦えると思ってたところにこんな邪魔が入ったから余計にイライラしてるんだろうな......。

 

 

「い、いけません!! 先程も言ったように強い衝撃を与えてしまうと、フルパワーでないにしても魔人ブウが......」

 

界王神さま、やたらソイツを警戒してるけどそんなになのか...?

 

ダーブラとかもそうだったけど、さっきのヤツを見る限り、そんなに強いとは思えないんだけど......

 

 

「ふん...。このぶんだと魔人ブウというやつも、大した事はないんじゃないか? 悟誠だってそう思ってるはずだ」

 

えっ、俺...?

 

 

「いやぁ...はは、まあ...かもしれないっすね」

 

 

「チッ...ムカつく野郎だ...さっきの戦いだって本気なんか出しちゃいないくせに、あのダーブラとかいうやつ相手にあんな戦いをしやがって」

 

怖い怖い...!! そこまで俺と戦いたいのかよ、いや分かるけど...俺より父さんの方がずっと強くなってると思うんだけど......。

 

 

「えっ!? ダーブラが...!? どういうことですか?」

 

「あのダーブラってのは、あんた達が恐れていたほどのヤロウじゃなさそうだって言ってるんだ。さっき、外でのコイツと戦ってた時の動きを見てりゃイヤでも分かる、アイツはツバさえ気をつけりゃなんとかなりそうだった。反応出来なかったキビトがドジなだけだ......」

 

うん、まあ...それは俺も思ってたよ。

 

でも、なんか見捨てたくなかったんだから仕方ないだろ......。

 

 

「........................」

 

あ、界王神さまが唖然としてる......。

 

父さんにも同じこと聞いてるけど、似たようなこと返されてるし、しかもそれ聞いてまた唖然としてる......。

 

きっとサイヤ人のとんでもなさに驚いてるんだろうな

 

そんなことをしていても、敵さん、全く出てくる気配ないんだが......

 

 

「おい〜〜〜!!早くしろったらよーっ!! 今度はオラの番なんだよな〜〜〜〜!!」

 

あー...父さんが痺れを切らし始めた......。

 

と、思ったところで閉じていた扉が開く......。

 

 

「おっ!」

 

そんな父さんの声を他所に、出てきたのは......化け物だった。

 

うわぁ...何だこのブサイクなヤロウ......

 

 

「うっひゃぁ〜〜っ!!なんだこいつは!!」

 

父さんですらあまりの造形に素っ頓狂な声をあげてるぞ......

 

 

『ゴホホホホ...どいつから食ってやろうかな』

 

ってコイツ喋れるのかよキモチワルっ!?

 

 

「オラがおめえの相手だ!! ......なんだかトロそうなやつだなぁ......」

 

と、父さんってほんと物怖じしないよな...俺、気持ち悪くて仕方ないのに......

 

 

「あ...あれはもしかしてヤ...ヤコン...魔獣ヤコンでは!!!?」

 

界王神さまがなにか呟いてるのを他所に二人の戦いが始まった

 

 

ヤコン(界王神さまがそう言ってた)が見た目からは想像出来ない速度で父さん目掛けて攻撃を仕掛けては間一髪で全てを避けられている。

 

多分父さん一人でなんとかなるよな、あれくらいのヤツ......。

 

そんなことを考えていると何処からか上の階の時にも聞こえてきたバビディの声が聞こえてきて、辺りが真っ暗闇へと変化した。

 

父さんやヤコンはおろか、近くにいた悟飯や界王神さまの姿すら見えない......。

 

何がどうなってるんだ...?

 

と、思っていたらいきなり辺りが金色の光に包まれた。

 

眩さに一瞬目が眩んだが、何が起こったのかは把握した。

 

父さんが(スーパー)サイヤ人を発動させたのだ。

 

金色の光が辺りを明るく照らし出す。

 

これなら場の様子が良く見える......

 

と、思っていたんだが、不意にヤコンが口を開くと、辺りを照らしていた光が急に暗くなってしまった。

 

界王神さま達は光を食べるとかなんとか......

 

おいおい...なんか厄介そうだぞソレ......。

 

『いや、相棒、どうやら孫悟空にはなにか考えがあるようだぞ』

 

 

えっ...?

 

 

『見てみろ...また金色の姿になっている』

 

た、たしかにまた超サイヤ人になってる......

 

い、いったい何をする気だ......?

 

少し様子を見ていたら、先程と同じように光を吸い出したヤコンがいきなり破裂した。

 

あー...なるほど、そういうことか

 

『考えたな、ヤコンとやらの光の蓄積許容量を遥かに超える光を喰わせる事でオーバーヒートのような状態にして倒す。戦闘に関しては本当に天才的だな...』

 

あぁ、やっぱ父さんはすごい、こんな手で敵を倒すなんて俺には思いつかないぞ......

 

先に下に降りていく父さんを追って、俺もその後を追って飛び降りるのだった




後半から台詞が入れられなかった...申し訳ない

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