キビトを狙ってきたことダーブラと互角に戦い、なんとかキビトを守ることに成功する悟誠。
キビトの最後の言葉通り後を追って乗り込むことになる。
悟誠たちの運命は...!!
side悟誠
ダーブラの消えていった建物の入口に着き、中を覗き込む。
中は下に降りていく構造らしく、穴が空いているだけだ。
「よし、いくぞ!」
「はいっ!」
父さんの声に悟飯が答え、そのまま俺たち四人は穴の中を降りていく。
降りていった先は、開けた空間だった。
「なんだ!? ここは......やけにさっぱりした部屋だな」
「あそこに一つだけ扉がありますよ。破って行ってみましょう!」
「待て待て、まだ全員揃ってないぜ?」
そう言って悟飯を止める。直後、界王神さまとキビトさんが同じく降り立った。
「なんだ! 界王神さまも結局きたのか!」
「あなたたちがムチャをするからですよ...」
「私は、界王神様に従い護るのみ......」
いやホント...すみません...戦闘バカで......
「この船は一度中に入ってしまうと、もう出られませんよ。......恐らく、バビディを倒さない限り......」
「へえぇ......??」
「ふん......いざとなればこの船ごとぶち壊してでも出てやるさ」
相変わらず物騒だなベジータさん......。
しかしそれに界王神さまが猛反論する。
「いけません!! 強いショックを与えてしまうと魔人ブウが目覚めてしまいます......!!」
「...まだ、エネルギーが完全ではないとはいえ......。それでも、我々を殺し、僅かな時間でこの地球を滅ぼすくらいの破壊力は持っているはずです......」
そんなヤバい奴なのか...魔人ブウ......。
そうして界王神さまの話を聞いていたところ、ベジータさんの後ろのドアが開いて、一人の人物が現れた。
ソイツは、白く縦に長い頭に、謎の白いコスチュームを纏って不敵に笑いながら口を開く。
「バビディ様がおられるのはこの一番下のフロアだ...。ただし......」
「残念ながらこのオレを倒さなければ下へは行けない仕掛けになっている...。つまりお前たちは、ここでおしまいということだ。クックックック...」
やけに自信満々だけど...コイツ......マジか......
そう考えるオレと同意見だったのか、父さんが軽い口調で返した。
「いやあ、多分そんなことはねえと思うぞ」
「......なに?」
訝しむソイツを他所に俺たちは互いに向き合う。
「さて、ますまは誰からいきますか?」
「ここはジャンケンで決めようぜ! 勝ったやつが最初だ!!」
「ふんっ...いいだろう」
「腕がなるな!! 負けないぜ!!」
俺を含めた四人全員が不敵に笑いながら手を出し合っている......そして......
「最初はグー...ジャンケンポン!!」
そして出たのは全員が握り拳のグー......。
くっ...次こそは...!!
「「「「あいこでしょっ!! あいこでしょっ!! あいこでしょッ!! あいこでしょッ!!」」」」
何度も何度もあいこが重なりなかなか勝負がつかない......。
それを不思議そうに見る白い奴と界王神さま達......。
やがてこの勝負にも終わりがきたのか、ベジータさんがパーを出し、俺たちがグーで負けた......。
「よし、まずはオレからだ」
不敵に白い奴に向かうベジータさん。
それを慌てて声をかける界王神さま。
「ひ、一人でたたかうきなのですか!?」
「当然だ、あんな奴、一人で十分だろ」
まあ、俺もそう思うし、間違いないと思う......。
大人しく待ってくれていた白い奴も強気にで始めた。
「ふひひひひひっ...バビディ様が強いエネルギーを持ったやつだから気をつけろと仰ったが、どうやらただバカなだけらしいな...」
うわぁ...コイツら全然分かっちゃいやがらねぇ......。
「バカはバビディってやつの方じゃないのか? よく調べないから後悔することになるんだ。 この世で一番強いヤツがよりによってこの地球にいたとはな」
「いちばん強い? がははは!!! コイツは本格的なバカだぜ!」
いや、馬鹿だろ本気で......
ベジータさんの実力くらい把握しとかねえと話にならねえよ......。
「敵を舐めてはいけません! バビディはそこらじゅうから強い戦士だけを集めて仲間にしているのですよ!!」
何やら界王神さまが父さんたちに警告しているけど、それ意味なさないと思うし......
ベジータさんと白い奴はまだ話してるし...。早く始まらねえかなぁ......。
と、思ってたら唐突に話が終わって戦いが始まった。
高速で白い奴がベジータさん目掛けて蹴りを放ったが、ベジータさんは難なくそれを受け止め、蹴りを返す。
壁際まで飛ばされ、叩きつけられる白い奴。
「うぐっ...おのれ...」
そうして、顔を上げた時にはベジータさんは目の前にいて、再び蹴りあげられる。
天井まで蹴り上げられたソイツは壁を蹴り離脱を測る。
だが、それよりも早く動いたベジータさんに連打を喰らっている。
そんなことが続いていたら、突如、部屋の姿が何処かの星のように変わった。
それに気がついた白い奴が何やら強気に出始めるが、ベジータさんや俺たちにとって重力なんかはあっても無いに等しい。
そのまま、一瞬で距離を詰められた白い奴は、ベジータさんから至近距離で気功波を受け砕け散って行くのだった
お待たせして申し訳ありません......m(*_ _)m