竜に選ばれし赤龍帝   作:榛猫(筆休め中)

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前回までの龍に選ばれし赤龍帝......。

キビトを守るため、咄嗟に禁手化し、ダーブラへと挑んだ悟誠。
しかし、咄嗟の変身だった為に劣勢を強いられることになる...
果たして悟誠はどうなる...!?


乗り込め宇宙船!!魔人ブウ復活を止めろ!!

side悟誠

 

 

「はぁッ...はぁっ...はぁっ...」

 

 

「フフフ、どうした?息が乱れているぞ?」

 

チッ...分かってやがるくせに、イヤな野郎だ......

 

戦い始めてしばらく、俺は未だにダーブラと対峙していた。

 

 

『何か手はないのか?相棒』

 

ドライグ、残念ながら何一つだ......。

 

『やはりか...そんな相棒に残念な知らせだ...』

 

な、なんだよ...まさか...

 

『そろそろ│禁手《バランス・ブレイク》化が切れる...』

 

なっ...!?なんでだよ!!まだかなり時間が残ってるはず......

 

『アレだけ派手に力を使っていたんだ...時間を大幅に使ってもおかしくはない...』

 

そっ...そんな...!?じゃあ...

 

『あぁ、あと数手も打ち合わないうちに鎧が解除される...』

 

っ...!そんなの...どうしろぅてんだよ!!

 

『どうにかやり過ごせ...いや、生き残れ、相棒...』

 

チッ...無茶言ってくれんな...ドライグ...わかったよ、やってやる!!

男、孫 悟誠!!孫家の長男の力、このデカブツに見せてやろうじゃねえか!!

 

『フッ...応、赤き龍帝の力...とくと見せてやろう!!』

 

そうした直後、オレの鎧が解除される。

 

 

「...!どうした?もう諦めたのか?」

 

 

「ハッ!!お前なんざ、アレを使うまでもないってことだよ...」

 

さあ、来い...手痛いカウンターを喰らわせてやる......

 

 

「......大きく出た...ん?」

 

と、いきなりダーブラの野郎が動きを止めた。

 

なんだ...?いきなり不自然に止まりやがった......

 

『罠かもしれん、相棒、下手に動くなよ?』

 

わかってる...。何をしてくるつもりだ......?

 

 

「......小僧、残念だが、ここまでだ」

 

 

「なっなに...!!」

 

 

「お呼びが掛かってしまったのでね...。フッ、できる部下というのもツラいものだ...」

 

そうして踵を返すダーブラ

 

 

「ま、待て!!逃げるってのか!!」

 

 

「......戦いたければおってくるがいい、そこの仲間達と共にな...」

 

そうしてダーブラは宇宙船の中へと消えていってしまった。

 

 

「......言われなくても、行ってやるよ」

 

俺は父さんたちと合流すべく、その場を後にした。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「悟誠、おめえ、よく無事だったな...」

 

俺が戻ってくると、父さんがいの一番にそう言ってきた。

 

 

「はは...本当に運が良かったよ、途中で変身が解除されたと思ったらアイツ、何もせずに戻って行っちまって...」

 

そうだ、まるで何かに戻るように言われたみたいに......。

 

 

「なんにしても大したことなくてよかった...。けどな悟誠、もうあんな無茶はするな...そんなことで死んだら、元も子もねえんだぞ...」

 

うっ...確かにそうだけど......

 

と、そこに割り込んで来る者がいた。キビトだ......。

 

 

「待て、孫 悟空、孫 悟誠が飛び出したのは私を守るためだ...そうだろう?」

 

!!このおっさん、気づいてたのか...!?

 

 

「!そりゃ、本当か?悟誠...?」

 

......こうなりゃ仕方ない...説明するか。

 

 

「あぁ、俺はダーブラの奴が誰に狙いをつけているのか分かっていたから動いた...」

 

そうして事のあらましを説明していくと、父さん達は納得してくれたようだった。

 

その後、キビトや界王神さま達が感謝をしてきたりと一幕もあったが、今はそんなことしている場合じゃないとそこで話は区切られた。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「では、ダーブラはそう言っていたのですね」

 

 

「......はい、確かにそう言ってました...」

界王神さまの問いに俺はコクリと頷く。

 

 

「フンッ、ならさっさと行こうぜ!どっちみち乗り込むつもりだったんだ、向こうから呼んでるならさっさと乗り込むだけだ」

 

ベジータさんが強気にそう話す。

 

 

「お待ちなさい!!このまま乗り込んでは敵の思うツボ!!罠の可能性が高い以上下手に乗り込むのは下策です!!」

 

 

「へへっ、悪ぃな界王神さま、オラ達、難しいこと考えんのは苦手でさ...」

 

そう父さんは界王神さまにそう告げると思い出したようにクリリンさんたちの方に向き......。

 

 

「クリリン、ピッコロ、おめえ達は戻った方がいい。コレは思った以上にヤバそうだ」

 

 

「あ、あぁ...そうさせてもらおうかな...」

 

 

「......癪だが、オレもそうさせてもらおう、もしドラゴンボールに何かあれば事だからな」

 

特に問題なく引き下がってくれた二人に安堵しつつ、俺は今後のことを考える......。

 

ダーブラのやつは中で俺達を待ってる...魔人ブウを倒すためにも俺は行かなきゃならない...大丈夫だろうか...もし死んだらあの二人は俺を許してくれるだろうか......

 

 

・・・・・・許してくれないかもしれない

 

だが、やっぱり俺はこの事を放っておけない...何よりも......

 

『何よりも...なんだ?相棒』

 

ドライグ、強い相手と戦えると思うと、ワクワクしてくるじゃねえか!!

 

『......お前も、根っからの戦闘民族になったな、だが、そうでなくては面白くない!戦闘民族サイヤ人、そして、このオレ、赤龍帝ドライグに楯突くものをぶっ飛ばしに行こうじゃないか!!!』

 

あぁ、行こうぜドライグ!!強い奴と戦い...地球を守るために...!!

 

こうして、俺達はバビディの宇宙船へと乗り込んで行くのだった。




オッス!オラ悟空!

さあ、バビディの船に乗り込んだぞ!!
さて、何が出てくるかな...?ん?ベジータ、おめえが最初にすんのか?

待ち構える第一の刺客!!挑め先発ベジータ!!

ぜってえ見てくれよな!!

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