今回は短いよ!!ごめんね!!
時間が無かったんや……
では、どうぞ!!
そう、遠くない未来、あの男は出ていく事だろう。
だが、どうしても気になることがある。
私には運命を見る力がある。そして、今もあの男の運命……未来を見た。そして、不安が残ったからあの男を訪ねたのだ。
結論として、私の力で運命その物をねじ曲げるなど到底無理な話だった。『運命を操る』聞こえがいいこの力は、本当に運命を操る訳ではい。あくまでも運命を『見る』だけだ。けれど、先の運命を知っていればある程度の対策を取ることができる。ただ、それだけ。
そして、今回は失敗した。それだけの話だ。
……いや、一概に失敗とは言えないのかもしれない。
何故なら、既にあの男の運命が見えないから。
■□■□
コンコンッ
軽快な音が部屋に響く。そして、何か声が聞こえ、ゆっくりと扉が開いた。
そして、そこにはおぼんを持った一人の女性。正直、今一番会いたくない人物だ。
彼女は言った。
『私がもう少し確りしていれば』
と。
ふざけるな。
そう、思った。
俺が勝手に風邪を引いただけなのに、それさえも背負おうとしている。
これ以上、俺に関わらないでくれ……
そう言った。頼んだ。けれど、彼女は
『嫌です。そもそも、貴方はもう少し周りを頼ることを覚えなさい』
と、不機嫌そうに答え、俺の頼みは断られた。
どうして?
どうして貴女は俺を放っておいてくれない?
無意識に呟いた言葉。
それに彼女は答える。
『……紅魔館に傷を付けないため。そして、貴方の持つその力を監視。あわよくば貴方がその力を制御出来るように育成する。最初の目的はそんなものです。
ですが、今は……何でしょうね?家族愛?みたいな感じでしょうか?言ってしまえば……あれですよ、守りたいんです。貴方を。貴方を、佐々木松を支えていたい。それが、今の私の望みです。
だから、申し訳ありませんが、貴方を放っておくことは出来ない。少なくとも、今の貴女は絶対に』
そう語る紅さんの瞳には、有無を言わせぬ迫力があった。
だから、俺はこう返すしかなかった。
「少し……少し、一人にさせてください……」
彼女はそれをどうとったのか、それを知るよしなど無いが
『分かりました』
と、言い残し部屋を出ていった。
彼女が去った部屋。テーブルに乗せられたおぼん。そして、その上の鍋。
ベットに横たわり、今後の事を考えた。
もう、迷うことなんてなかった。
笑いたいなら笑ってくれていい。
俺は一人になりたい。心を落ち着かせたいんだ。
そうしないと、俺はきっと前に進めない。
ああ、つくづく、弱い男で嫌になる。
「明日、レミリアさんに挨拶しに行かないとな」
お読みいただき有難うございます。
次回で紅魔館編は終了です。
いやぁ……こんなに長くなる予定ではなかったのですがね……
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
次は……まあ、あそこだよね。
では、また次回~