悪魔だけど平和に生きたい   作:ブレイカー

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最近執筆時間が全く取れなくて遅くなってしまい申し訳ございません。

今回の話はプール回なのですが長くなりすぎて半分に分けました。

さて、今回の話を見る前にハイスクールD×Dの一期の七話を一回見ていただく事を推奨します。
理由は読んで頂ければ分かると思います。

さてそれではどうぞ。



第16話

さて、フリードを眷属にしてから数日経過した。

 

その数日の間にあった事と言えばゼノヴィア(この前家で失禁をした青髪の方)がリアスちゃんの『騎士』となった事と神器マニア(アザゼル)が依頼人として兵藤と接触していた事ぐらいだろうか。

 

前者はともかく、後者は仕事しろよ。シェムハザさんが仕事が終わらないって嘆いてたぞ。

 

それはともかく俺は現在、会談用の結界の構築をしている。

 

今回構築する結界は会談を邪魔されないため、悪魔で入れるのは今回参加するリアスちゃん、ソーナちゃん、俺の当事者組とその眷属達。それと悪魔のトップであるサーゼクスとセラの眷属だけ。

 

天使、堕天使は会談に来る人数が不明な為に後から許可証を作りそれを持っている人だけ入れるように設定した。

 

因みに今回の結界の魔力供給源はフリードとアクアちゃんである。アクアちゃんは魔力を高める修行の為に、フリードはこの前殴ったお詫びをしたいとか。

 

……はて?一体いつ俺は殴られたったんだろうか?

なんか思い出そうとすると顎が軽く痛むけど……関係ないのかな?

 

……まぁそれはさておき、結界を破壊される可能性もあるので彼女達にも護衛を用意した。

 

この日本にいる数少ない友人であり、時々遊びに行って面倒を見てあげたりしていた女性である。

しかし、その度に彼女の姉も構って~とばかりに飛びかかってきたり、その弟も大剣片手に襲いかかって来るのはどうかと思うが。

 

まぁ、そんなわけで守りの方は一応安心してもいい。

一応不足の事態も想定して色々と準備もしておくけどね。

 

それに並行して、そろそろ行われる授業参観の準備もしなければならない。

 

いつも何故か生徒の人数以上に親が教室に集まってくるので、その分、俺へのプレッシャーとなり襲いかかって来る。

 

しかも、今回はリアスちゃんとソーナちゃんのクラスの授業があるのでシスコン供はともかく、グレモリー卿が来るって言ってた。

下手な授業はできない。

 

……あぁ、胃が痛い。

 

 

俺が胃の痛さを堪えながら作業をしていると、不意にリアスちゃんから、明日の朝からプール掃除をするから監督役として来てくれと頼まれた。終わったら一番にプールに入れるとか。

 

一応結界の構築作業も終盤に差し掛かっていたので気分転換をかねていいかな。

 

そんな訳で承諾した。

ジャンヌ達も誘ったのだが、来るのはミッテルトちゃんとアクアちゃんだけであった。

フリードとジャンヌは溜め息を吐いて自らの胸を怨めしげに見つめ……あっ(察し)

 

……よし、これ以上この話題は禁止だ。

二人に勘づかれれば俺の命は無いだろう。

 

俺はそそくさと逃げるように部屋に戻り、明日の為に去年使って以来使ってなかった水着をタンスの中から取り出すのであった。

 

 

 

さて、その翌日。朝からゴシゴシと必死になってやった俺達は無事プールに入れるようになった。

 

男の水着は直ぐに着替えられるので、さっさと着替えたのだが……木場君の終始笑顔で見つめてくる。まさか兵藤が言ったように本当に……。

いや、止めよう。考えるだけでも恐ろしい。

 

俺達がリアスちゃん達をプールサイドで先に準備体操をしながら待っていると、青色の髪の少女が出てきた。

 

その髪の色を見てアクアちゃんが来たんだな~と呑気に思いながら視線を下げた俺は、その姿を見て、足に魔力を込め、今までで恐らく最高速でアクアちゃんの元へと向かい、アクアちゃんを脇に抱え、男子更衣室に一緒に飛び込んだ。

 

……別にアクアちゃんに厭らしい事をしたいわけではない。

ただ、格好が少し問題なので、少なくとも兵藤に一時的にでも見られないように男子更衣室に飛び込んだだけだ。

念のために鍵もかけておこう。

 

さて問題のアクアちゃんなのだが何が問題なのかというと……左は大丈夫なのだが、右の胸が完全に露出しているのである。

 

今着ている服は前にウンディーネ(漢女)の着ていた服と同じ服であちらは完全な筋肉のせいで兵藤も興奮しなかったがこれは不味い。

やつは小猫ちゃんでも欲情できる真の変態だ。こんな姿を見せたら欲望のままに襲いかかるかもしれない。

 

最初に出会ったときは、少し薄着な格好だったので油断していた。

どうしてそんな服を着ているのか聞くと、最初に出会ったときの服はどうやらアクアちゃん曰く寝間着らしく、寝る時位にしかあの服を着ないのだとか。

偶々、あの時は寝起きだった為あの格好だったとか。

 

うわー。どうしよう、これ。

流石にアクアちゃんをこのまま、プールに出すのは無理だし、かといって、久々の水遊びを楽しみにしていたアクアちゃんにお預けをするのは可哀想だし……

 

本当にどうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生遅いです。一体何をしているんでしょうか」

 

今、私の近くにいる小猫ちゃんが凄くそわそわしていますわ。

 

どうやら、グレイ先生がアクアちゃんを男子更衣室に連れ込んだと聞いて、何をしているのか気になるみたいですわね。

ふふふ、小猫ちゃんも女の子だったってことかしら?

 

グレイ先生の性格的にアクアちゃんの様に幼い子には手を出さないとは思いますけど。

 

……それにしても、本当に遅いですわね。

 

「朱乃も小猫も少し落ち着きなさい。さっきから少しそわそわしすぎよ」

 

……リアスに言われてしまった。

最近はイッセー君の事しか考えてないリアスに言われたと思うと少し悔しい。

イッセー君のベッドに裸で突撃したと聞いたのにあのスケベなイッセー君に未だに手を出されてないって聞いたけど、もしかしたらリアスは女としての魅力がないのではないかと最近考えている」

 

「……朱乃、さっきから心の声が漏れてるわよ」

 

少し口許をヒクヒクさせながらそう言うリアス。

あらあら。

 

「リアス違うわ。漏れているのではなく漏らしているのよ」

 

「……いい度胸ね、朱乃。少しお仕置きしてあげるわ」

 

「あらあら。ふふふ、なら私も少し苛めてあげるわ」

 

手に滅びの魔力を纏うリアスを見て、私も雷を手から少し放出する。

 

「あわわ!?危ないっす!?こんなところで、そんな危ない物を出したらダメっすよ!?」

 

「そ、そうですよ。二人とも落ち着いてください!」

 

学校指定のスクール水着を着ているアーシアちゃんとワンピース型の水着を着ているミッテルトちゃんが私達の放つ魔力を感じて慌てて止めてくる。

しかし、二人には悪いけどここは引けない戦いの場なの。

 

私は雷をリアスに向け放つ……

 

「あれ?二人ともどうかしたのかい?」

 

直前で無理矢理魔力を放つ向きを変えた。

 

その雷はイッセー君に向かって一直線に向かい僅か数センチの所に二発(・・)着弾した。

 

どうやらリアスも慌てて向きを変えた様で私達はイッセー君の方向に向けて同時に放ったらしい。

私達の一撃はイッセー君のスレスレを通ったようだ。

 

あっ。イッセー君の腰が抜けたようですわ。

 

「い、イッセー君。大丈夫かい!?」

 

「イッセー!大丈夫だ!傷は浅いぞ!!」

 

「俺……今…夕麻ちゃんが手を振ってたのが見えたんだ。……あのおっぱいに飛び込んでいいよね」

 

「イッセー君!?君はそこまで胸の事を……!?ってそこは飛び込んでは駄目だよ!?」

 

「い、イッセーさん!飛び込むのなら私の胸にどうぞ!」

 

「む、アーシアが積極的だ。よし、イッセー。私の胸に飛び込んでもいいぞ」

 

「あはは。イッセーは相変わらずおっぱいに対する情熱は凄いっすね!」

 

「……ただスケベなだけです」

 

「カハッ。……小猫ちゃんの辛辣な一言が胸に刺さるぜ……ガクッ」

 

『イッセー(君)(さん)!?』

 

「えっと……なにこれ?」

 

グレイ先生はこの混沌とした状況に少し戸惑っている様ですわね。

後でイッセー君に謝らないといけませんわね。

 

……それにしても先生の体は凄い。

普段の姿を見る限り、とても鍛えているようには見えないが、こうして無駄のなく引き締まっている体は先生が男であることを嫌でも認識させられる。

 

チラチラと先生の体を見ているメンバーは皆顔が赤い。

きっと私も赤くなっている。それぐらい凄い。

 

……でも、そのメンバーの中に木場君がいるのは何故かしら?

もしかして噂通り……。

 

「あーうん。なんか分からないけど、俺のせいならごめんね」

 

先生の一言で私は意識を現実へと戻した。

そうよね。いつか聞いたあのBでLな噂は妄想の物ですよね。

 

「あ、後小猫ちゃんに少しお願いがあるんだけどいいかな?」

 

「は、はい。大丈夫です!」

 

あらあら、小猫ちゃん。

先生に頼み事されると聞いたら急に元気になりましたわね。顔は真っ赤だけど。

 

……それにしても、先生からのお願い……。

一体どんなお願いなのかしら?

 

「そっか。ありがとう。それじゃあお願いなんだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小猫ちゃんの水着を貸してくれない?今すぐ」

 

私達は皆一様に固まってしまった。

 

 

 

 

 

 

俺が小猫ちゃんに水着を貸して貰う様にお願いすると、皆が一斉に固まってしまった。

 

不思議に思っていると、朱乃ちゃんが俺に対していきなり雷を放った……ってなんでさ!?

 

慌てて防御用の結界を貼る。

しかし、真正面から受けても貫通性の高い朱乃ちゃんの雷では防ぎきれない可能性があるのであえて真っ正面に出さず、斜めに出す。こうすることで攻撃を受け止めるのではなく受け流すことができる。

これは戦闘でも中々役に立つ技能だから皆も覚えておくように。

 

って朱乃ちゃん!?何で二発目を用意してんのさ!?

 

俺は足に魔力を込め、朱乃ちゃんに近づき腕を掴んで止める。

 

すると、腕を掴まれた事に驚いたのか朱乃ちゃんが足を滑らせたみたいでその体が宙に浮いた。

 

慌てて俺は掴んでいた手を引っ張り、朱乃ちゃんを抱き寄せっ!?

む、胸が!?形が良くて大きくて柔らかいオパーイが!?俺の体に!?

 

お、落ち着け!?朱乃ちゃんは生徒だ!俺は教師!疚しいことはできないnフオゥゥゥゥゥ!?

 

あ、朱乃ちゃん!?何でそんなに胸を押し付けてきてんの!?何顔を俺の胸元に擦り付けてんの!?何で俺の足の間に朱乃ちゃんは足をいれてきてんの!?

 

あわわわわ。

お、落ち着け落ち着け!?と、取り敢えず、先ずは冷静に朱乃ちゃんを傷付けないように引き離して……ふぉう!?

 

こ、今度は後ろから柔らかい感触が!?

 

うえっ!?小猫ちゃん!?君まで一体どうした!?

 

私にお願いしたくせに朱乃ちゃんとイチャイチャしているのが気に入らなかった?

だから、自分も混ざる?

 

いや待って!?本当に待って!?君まで混ざると収拾がつかなくなるから!?

 

 

 

 

 

 

その後、何とか二人を説得することに成功した俺は、事情を説明した。

 

アクアちゃんの水着があれでは、そこで伸びている変態(兵藤)にとって毒にしかならない。かといって、予備の水着があるわけでもないし、こんなに楽しみにしているアクアちゃんにお預けをするのは忍びない。

 

ならばどうするのがいいのか。

それを考えた結果、浮かんだ答えが『無いのなら作ればいいじゃない』ということだった。

 

そんなわけで俺は、材料になりそうなものを魔法で作った倉庫的なやつから色々引っ張り出す。気分は四○元ポケット、もしくは、王○財宝。

 

そして、後は昔色々あって習った錬金術を使うだけ……なのだが一つここで問題が出た。

 

俺は、女性用の水着がどのように作られているのか知らないのである。

 

一見、錬金術とは材料だけ用意したらいいように思えるかもしれないが、実際は違う。

 

使うものによっては用途や構造が全く違うのだ。それを熟知……とまでは言わなくとも、ある程度知っていなければならない。

そうでなければ今回の水着の場合はもしかしたら、水に入ると溶けてしまうかもしれない。もしかしたら、透け透けになってしまうかもしれない。

 

……どっちも変態(兵藤)が喜びそうなので、それを避けるためにある程度スタイルの似ている小猫ちゃんの水着を貸して欲しかったのだ。

 

俺がそれを説明すると、全員で溜め息を着いた。

「ロリコンかと思った」なんて不名誉な事をボソリと呟かれたがそこはスルーしておこう。

一先ずは、アクアちゃんの方が先決である。

 

それを聞いた小猫ちゃんは一回更衣室に戻り水着を脱いできてくれた。ありがたい。

それを受け取った俺は、じっくりと手触りや構造等を観察した。

その途中、朱乃ちゃんから恐ろしい物を感じ取ったような気がするが気のせいだと思いたい。

後、何故か小猫ちゃんは顔を耳まで赤くして俯いていた。はて?何故だ?

 

その後、無事にスク水を錬成できた俺はアクアちゃんに渡して着て貰った。これで問題ない。

 

さて、漸くプールに入れる。久々に遊ぶからテンションが上がってしかたがない。

 

よっしゃ泳ぐぜ!レッツパァリィィィィィ!!




いかがでしたか?

七話を見て頂きたかった理由はアクアの服がどのような物かを見て頂きたかったからです。
あの服を幼女が着てプールを泳ぐ……犯罪臭がしますね。

それでは次回、またお会いしましょう。

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