悪魔だけど平和に生きたい   作:ブレイカー

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色々遅れてしまってすみませんでした!!

まさか書き上げたあとに保存に失敗して書き上げていた文章全てが飛ぶとは……!?
すみません。ただの言い訳です。はい。

今回の話は今まであまり無かったであろう展開になっております。
そして、あいつが性転換だ!

それでは本編15話どうぞ。


第15話

俺とこいつが駒王学園に到着した時には全てが終わっていた。

 

塵すら残っていないコカビエル。

ボロボロになって縛られているフリードとバルパー。

息を切らしながら汗を拭っているグレモリー眷属+α。

その様子を仁王立ちして満足そうに見守っているジャンヌ。

 

どちらが勝者かなんて猿でもわかるであろう。

 

隣にいる戦闘馬鹿は項垂れているし。

取り敢えず落ち着け。そんなに赤龍帝の戦いが見たかったのか?

 

俺が隣の馬鹿を慰めているとジャンヌ達が此方に気づいた。

 

兵藤は隣にいる馬鹿を見て興奮している。

その度合いはライバル(白龍皇)が若干引くレベルだ。

流石に気持ち悪いぞ。兵藤。

 

美少女がいたら男なら誰でも興奮する?

隣の木場君は別に何ともなさそうだけど?

 

…木場君はホモ?

んなわけないだろ。確かに木場くんは浮わついた噂は聞いたことは無いけどそれでも普通に女の子が好きだろうに。

なあ?木場くん?

 

……そこは、苦笑じゃなくて否定をしてほしかったなぁ。

木場君に一気にホモ疑惑が生まれてしまった。

尻を守る必要があるかな?

 

そんなことはいいからさっさとこいつを紹介しろって?

せっかちだなぁ。そんなんじゃあ女の子にはモテないぞ?

 

………お、おう。

速攻で正座して静聴し始めたよ。

あまりにも変わり身が速すぎてここにいる全員が少し引いている。俺もだけど。

 

まぁいい。

こいつはヴァーリ。

堕天使組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』の一員であり、兵藤の神器『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の持ち主のライバルとなる宿命を持つ『白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)』を持つ()だ。

 

空気が凍った。

いやまぁ原因は分かっているのだけどね。

 

銀髪碧眼、悪魔と人間のハーフ、ドラゴン系神器(しかも神滅具)所持者、堕天使組織『神の子を見張る者』所属、どう見ても美少女にしか見えない見た目の男の娘。

要素詰め込みすぎだろ。

同人誌かっての。

 

泣くな、兵藤。これが現実だ。

それにまだリアスちゃんのところにはまだ引きこもり女装ヴァンパイア(ギャスパー・ヴラディ)もいるからまた同じような絶望を抱かなければならないんだぞ。

 

お前ならきっと乗り越えられる!俺はお前を信じてる!

 

そして、兵藤は「先生ぃぃぃぃ!」と叫びながら泣いた。

 

うむ、自分でやっといてなんだが意味わからん。

リアスちゃん達も目を白黒させてるし。

唯一、ジャンヌだけが呆れた表情で此方を見ていた。

 

少しだけその視線にゾクッと来たのは内緒だ。

 

 

 

 

さて、気を取り直して俺達…と言うよりはヴァーリ(白龍皇)兵藤(赤龍帝)は対面した。

 

まぁヴァーリは兵藤に大分興味を失ってしまっているのだが。

うん。まぁ兵藤から感じる力は大分ましになったとはいえ、それでも精々中の下位だもんな。

輝姫を何度も相手にしている(結果はほぼ輝姫の圧勝だが)ヴァーリからすれば大したことはないのであろう。

 

そんなわけで現在は神器に封じられているドラゴン同士で話している。

 

伝説のドラゴン同士の会話と聞くとなんだか凄いように聞こえるが、こいつらが封じられた理由は、お互いの喧嘩ついでに三大勢力の戦争に乱入して、一致団結した三大勢力の上位陣によって封じられたってことだからな。

所謂舐めプした結果、神器なんて物に封じられた伝説(笑)のドラゴンだ。

こう考えると格好悪い。

 

ドラゴン同士の会話が終わるとヴァーリは報告のために帰っていった。

どうやら兵藤への興味は完全に失せたようだ。

 

まぁ一教師としては生徒が無事なのは良いことだからヴァーリが兵藤に興味を失ったことは良いことなのだろう。

今更感はあるけど。

 

さて、事件は解決したから帰るかな。

明日もまた早いし。

 

そう考えて、踵を返した俺の肩をチョンチョンと誰かがつついた。

振り返って見てみると、そこには若干申し訳なさそうな顔をしたジャンヌが。

 

ジャンヌがこういう顔をするってことは……なんだか嫌な予感がする。

 

そして、俺の予感は当たっていたみたいでジャンヌはつい、神の死の事をうっかりこの場にいる面子に話してしまったらしい。

 

なん……だと……!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神って死んでたのか。初めて知った。

 

俺がジャンヌにそう言うと、ギャグ漫画のようにその場にいた全員がずっこけた。

 

いやだって俺、大戦に参加したといっても一発全力で撃った後、気絶させられたし、その後のメディアにも魔王の死の事しか報道されなかったし、大戦を生き抜いた者たちに聞いても、皆あれは酷い戦いだったよな、からの何人討ち取ったみたいな自慢話が始まるだけだったからな。

 

そんなわけで俺も知らなかったんだ。

寧ろ逆にジャンヌよく知ってたな。

 

俺がそう言うと、ジャンヌは引きつった顔で聖剣(木刀)取り出した。

何故に?

 

そして、俺はジャンヌの突っ込み兼八つ当たりを受けて気絶した。

流石に理不尽だと思うのは俺だけではないと思うんだ。

 

 

 

 

 

コカビエル戦の翌日、俺はサーゼクスに呼び出された。

事後報告をしろって言われたからコカビエル消滅の件と神の死の事が今回のメンバー(俺含む)にバレた事を話した。

 

めっちゃ怒られた(T-T)

おかしいね。俺神が死んでたこと知らなかったのに。言ったのジャンヌなのに。

 

王が眷属の責任を取るのは当たり前?

お前、もしかしてリアスちゃんから俺がお仕置きしたこと聞いてた?

同じことを言ったような気がするよ?

 

含み笑い止めろ。色々と不安になるわ。

 

で?俺にどうしろと?

あいつらの記憶を消せって言うのなら消すよ?

少々頭がパーになる可能性があるけど。

 

……駒王学園で和平会談やるから会場を作ってほしい?

 

いや、それなんで俺がしなくちゃいけないのかな?

今回の件となんの関係もないし。

 

……この会談で、神の死の事を機密事項にするから知ってしまった以上無関係とはいえない?

そう言うサーゼクスの顔は笑ってこそはいるがその瞳の奥は殺る気で満ち溢れている。

グレイフィアさんに至っては無表情で本当に生きているのか?と疑問になるぐらいピクリとも動かず此方を見つめ…否、睨みつけている。

 

…あーはいはい。分かりましたよ。やればいいんでしょ。

 

確かに今回の件は、俺達がこの町にいたからコカビエルが狙ったというのもあるし、ジャンヌが口を滑らして機密事項を喋ってしまったという事実があるからな。

悪いのは俺達だよ。

 

でもさ、一つ疑問に思ったんだけどさ。

お前ら今回の件が起こってから会談を行うことが決定されるまでの時間早くね?

 

だって、今日、コカビエルの件が解決した翌日だぜ?

組織全体の方針を決める会談ならもっと細かいスケジュール調整が必要な筈だろ?

 

…お前らまさか最初から会談やる気で都合よく俺が巻き込まれたから面倒なことを俺に押し付けようとしている訳じゃないよな?

 

二人の明らかな反応を見た俺はにっこり笑って魔力弾をぶっぱなした。

 

結局会談の準備の際にはグレモリー家からも何人かメイドを貸して貰えることになった。

グレイフィアさんは流石に魔王の仕事の補佐があって来れないらしいがそれなりに優秀な者を貸してくれるらしい。

 

帰りは少しだけ俺の負担が減るとはいえ、普段通りの教師生活から会談会場を守るための結界調整やら、色々仕事ができてしまったことに。憂鬱な気分になりながら家に帰った。

 

 

 

 

 

家に帰るとメイド服のミッテルトちゃんと魔法少女(コスプレ)姿のアクアちゃんが出迎えてくれた。

 

ミッテルトちゃんはともかく、アクアちゃんは一体どうした?!

 

なんでも人間界の特撮の魔法少女ミルキーというやつのコスプレらしい。

なんでもツインテールの(自称)お姉さんが家に置いていったとか。

 

……犯人特定してしまった。

全くあいつは。良いぞもっtゲフンゲフン、録な事をしないな。

 

今度来るときには是非とも、違う感じのコスプレを持ってきてもらわなければ。

ソーナちゃんにも着さすっていったら絶対自分で作ってでも持ってくるだろう。

すまん。ソーナちゃん。俺のためにも犠牲になってくれ。

 

取り敢えず、似合っているぞって感想を告げて二人の頭を撫でると、猫のような声を出したので喉も撫でてみる。

すると、やはり気持ち良さそうにされるがまま撫でられる二人。

 

……やべぇ。いけない扉を開いてしまいそうだ。

取り敢えず、今度猫耳を渡してあげよう(使命感)

 

名残惜しいが俺は撫でるのを止め、今日の予定を済ますことにした。

そのために地下の部屋に閉じ込めておいたあいつの元へと向かう。

 

そう眷属に勧誘した結果、保留にしたままだった彼の元である。

 

いい返事を貰えると良いな。

 

 

 

 

 

 

 

俺は夢でも見ていたのだろうか?

 

地下室の部屋に入ると、そこには神父服の男ではなく、不機嫌そうな顔をしたドレス姿の美女が。

 

おかしいな。この部屋にはフリード君しかいない筈なんだけどなぁ。

 

そう現実逃避してしまう位綺麗だった。

 

フリード君(?)は俺の反応が気に入らなかったらしく睨んでくる。

いや、だってビフォーアフターしすぎでしょ。元の面影が無さすぎて、この部屋にいると知らなかったらフリードだって気付かなかったわ。

 

そして、現実逃避した頭の中では前に亀甲縛りをした時の事を思い出す。

……ああだから縛った時に違和感があったのか。股間らへんでアレに引っかかる感覚が無かったから。

 

っていうか、なんで神父服着てたのか?

ふと、思い付いてしまったので尋ねてしまった。

 

……シスター姿だと嘗められるから?いや、お前それは勿体無い。一部を除いて今お前最高な感じなんだから、これからもそれでいろよ。

 

顔を赤くしたフリード。うん。可愛い。

 

ところで一部ってどこかって?

そりゃあそのぜっぺkヘブシ!?

 

俺はいつの間にか音も気配も無く後ろにやって来ていたジャンヌと正面に高速で移動してきたフリードに顔面を同時に蹴られたのであった。

 

フリードはともかく、ジャンヌ、お前は暗殺者か?そんな変に高度な技術をこんなところで使うなよ。

 

後、フリード。その膝ぐらいまでしかない裾の短いドレスで蹴りなんかするなよ。

中の純白が見えガッ!?

 

今度は顎に右アッパー。かなり強力な一撃は綺麗に俺の意識と記憶を刈り取っていった。

 

ちなみに、この意識を刈り取られた時間の間でジャンヌとフリードとの間で何らかの契約が結ばれていたらしく、フリードは俺が目覚めると同時に眷属となった。

 

どんな契約をしたのか。そして、気絶する直前までどんな話をしていたのか。聞いてみたいところだが何故か頭が聞かない方がいいと訴えているので聞かないことにする。

 

こうしてフリード(♀)は『兵士』の駒一つで俺の眷属になったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……準備はどうかしら?」

 

「順調よ。後は愚か者供に気付かれないようにあの日が来るのを待つだけね」

 

「そう……いよいよね」

 

「ええ。我らの主が全世界にその名を広める時がもう少しでやって来ますよ。貴女の方はどうかしら?」

 

「此方も順調ね。あらゆるパイプを使って既に手筈は住んでいるわ。特に日本の神話体系が積極的に動いてくれているわ。お陰で後、数日で全ての準備が整うわ」

 

「そう。ならばお互い頑張りましょう。ジャンヌ」

 

「ええ。貴女もしくじらないように気を付けなさいよ。『───』」

 

組織の力関係が崩れる時は近い。




今回の話の原作との相違点

ヴァーリ→強化+男の娘化
フリード→TS+眷属化

さて、皆さん。きっとお前かよ!?ってお思いでしょう。

今までヴァーリの性転換ネタは見たことはあるが男の娘化やフリードの性転換ネタは見たことが無かったのでやっちゃいました♪

反省も後悔もしてない。

それでは皆さん。また次回でお会いしましょう。

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