悪魔だけど平和に生きたい   作:ブレイカー

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待たせたな!!

……あ、いや。そのごめんなさい。
リアルの方が色々忙しくて中々執筆時間取れなかったんです。はい。

今回は本編ですが全体的に雑な感じになってしまったイメージがあります。
どうか皆さん指摘やアドバイスをください!!

それでは本編どうぞ。


第13話

さて、ジャンヌが布団に潜入(スニーキング)した日の放課後。

 

俺はリアスちゃんに呼び出されてオカルト研究部の部室へ向かっていた。

 

何でも今日誰かと会う予定があるので、この土地の管理者の一人として話し合いに参加して欲しいとのこと。

 

そして、部室へ向かう途中、先日、俺の家に来た聖剣持ちのエクソシストの気配を感じたので若干不機嫌になる。

 

あいつらがここにいるってことは今日、会う人物とはあの二人の事らしい。

 

チッ。

 

おっと。舌打ちなんかしたらいけない。

俺は教育者である。生徒に悪影響が出るような事をしてはいけない。

 

そう。それが例え俺の大事な家族(眷属)を貶す発言をしていたとしても。

 

 

 

バキャ!!

……あ。駄目だ。怒りのあまり壁を壊しちまった。

ヤバイなぁ。

 

俺が部室の前に着くとピリピリした雰囲気を感じた。

またあの馬鹿達が暴れているのかと少し怒気を発しながら部室に入ると、一瞬でピリピリした雰囲気が霧散し、エクソシストの二人は俺の前に綺麗なジャンピング土下座をした。

 

……う、うん。流石に入った瞬間ジャンピング土下座をされるとは思っていなかったから面食らってしまった。

不覚。

 

ところで何があったのかな?

 

俺はひきつった顔で苦笑いしているリアスちゃんにそう尋ねた。

 

 

どうやら先程のピリピリした雰囲気は二人が持っていた聖剣『エクスカリバー』に恨みを持つ木場君が二人に、因縁を吹っ掛けた事が原因だそうだ。

 

その怒気に二人も触発され、緊迫した状態になった時に、俺が軽く(他の人曰く強力な殺気に等しい)怒気を発しながら部室に入ってきたので、この前の事件のせいで敏感になっている二人がジャンピング土下座を極めたと。

 

……う、うん。まぁ争いを事前に止められたのだから良しとしよう。

だから、いい加減頭あげてくんない?

教職員としては若い女性二人にその格好をさせ続けるのはかなり問題があるから。

 

その後、二人に土下座を辞めさせるのに数十分時間が経過した。

その間に、木場君は呆れた顔で出ていってしまった。

 

うん、なんかその……雰囲気壊してご免なさい。

 

結局この日の話し合いはこれで終わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後、怪しいフードの連中がうちの学校の制服を着た生徒と思われる人物達となにやら密談していたとの目撃情報がファミレスから入った。

 

……フードの怪しい奴等っていったらあのエクソシストしか思い付かねぇ!?っていうかよくそれまで通報されなかったな、と不思議に思える。

 

しかし、そんな連中とうちの生徒が密談していた?

リアスちゃんやソーナちゃんからはエクソシストに不用意に近づかないようにするって連絡を受けていたから多分違うだろう。

 

じゃあ一体誰があの怪しい連中と会っていたというのか。

 

……駄目だ。わからん。

しかし、こんな通報が入ってしまった為に急遽職員会議を開き、教師陣で夕方から見回りをすることになった。

他の教師は日替わり制なのだが俺の場合は理事長(グレモリー)命令で毎日やることになっている。

 

……おのれ、犯人め。許さんぞ。

 

そんな訳で今晩早速見回りをしていたわけなのだが……

 

なんということでしょう。

戦闘音と魔力の波動を感じたのでダッシュで駆けつけたらそこには尻をかなり魔力の籠った平手で()であるリアスちゃんとソーナちゃんにぶっ叩かれる兵藤と匙君の姿が。

 

……一体どういうことだってばよ?

 

 

此方に気付き顔を真っ赤にしていたソーナちゃんによると(リアスちゃんは下僕(ペット)の躾は当然の事ですと誇らしげにお仕置きを続行していた)最近、あのエクソシストと密談していたのは、お仕置きを受けている兵藤と匙君、それと小猫ちゃんらしい。

密談内容はエクソシスト達にエクスカリバーの破壊の協力について、だそうだ。

 

……眷属()()に似るんだね。

彼らは自らの仲間の為に頑張ろうとした。それは即ち情愛に深いグレモリーの思想と全く同じ物だ。

匙君はグレモリーじゃあ無いけど、誇っていい。

君達はリアスちゃんやソーナちゃん達にとって最高の眷属だ。

 

俺がそう誉めると、その場にいた対象の人物は顔を赤くしていた。どうやら照れているらしい。

残念ながら今回、対象外となってしまった人物達はガッカリしている。

まぁ今回は仕方がないから我慢してくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、それじゃあお仕置きを開始しようか。

 

……いや、何皆して呆けた顔してんの?

 

当たり前じゃん。

眷属としては最高とは言ったけど、不審者(ローブの怪しい奴等)にホイホイとついていき、挙げ句の果てにはこんな夜遊びまで。学生としては最悪なレベルだ。

 

この件は悪魔関係の話だから一般の先生に言うわけにはいかない。

だから俺達はほとぼりが冷めるまで見回りを続けなければならない。

 

つまりは俺のストレスはっさ……ゲフン、他の先生達のこれからの苦労の分までお前らも痛い目にあおうぜ♪って事だ。

 

あっ、勿論リアスちゃんとソーナちゃんも罰を受けなければならないよ。

 

……いや、何でって言われても眷属()の失態は()が責任をとらなければいけないだろ。

 

あっ、朱乃ちゃんや椿ちゃん達は帰っても大丈夫だよ。今から君達の分までリアスちゃん達が罰を受けるから。

 

椿ちゃん達、シトリー眷属は別れの挨拶をしたら駒の力と魔力を全力で使って逃げ出した。

おお!いいダッシュだ。

 

……ところで何で、朱乃ちゃんは残っているの?

えっ?お仕置きを見て学びたい?そ、そんなニコニコして言わなくても……。

 

ま、まあいい。

とりあえず、お仕置きを始めよう。

 

先ずは防音結界を貼って……昔あった妖怪の能力を真似た魔法『第三の目(サードアイ)』発動!

 

俺の背後に魔力で出来た目が現れる。それはその場にいた全員をギロリと睨む。

あまりの眼力にその場にいた全員が怯んでいた。

 

本来、この『第三の目』(サードアイ)は相手の深層心理まで干渉し、相手の精神的外傷(トラウマ)や秘密を暴く目だ。

俺の場合は魔力で作り出しているので、あの妖怪のように深層心理まで干渉することはできない。

が、俺の頭に相手のトラウマを映し出さないように限定さえすれば、少しだが干渉することができる。

 

しかし、干渉できるのは少しだけ。

だから、精神的に参ってしまうようなトラウマを映し出すことは不可能。

 

つまり、この場で彼女達が見ているのはそれぞれが胸に秘めている恥ずかしく、悶絶してしまうような出来事のみというわけだ。

 

絶叫が結界内で響いた。

 

其々が隠していた恥ずかしい秘密を脳内に無理矢理流され見悶えている。

時折、聞こえてくる言葉からどんな恥ずかしい事をしたのかも、何となく分かってくる。

 

ただ、一部聞いてるこっちが凄く恥ずかしくなる事を口走っている子もいる。

その筆頭が王だというのだから救われない。

こんな二人を見たくなかった(だけど、お仕置きはやめない)。

 

朱乃ちゃんは凄くイイ笑顔でいつの間にか持っていたビデオカメラで録画していた。

どこから取り出したのか聞いてはいけない。

色々な意味で危険な感じがする。

 

取り敢えず、最初から俺の中で決めていた罰ゲームの時間の間、俺は皆にトラウマを見せつけていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、いきなりリアスちゃん達に呼び出された。

 

何でもコカビエルがリアスちゃんとアーシアちゃんが同棲している兵藤の家へと襲撃したらしい。

 

……おかしいなぁ。お兄さんアーシアちゃんが兵藤の家に住んでいるのは知ってたけど、リアスちゃんまで住んでいるとは知らなかったんだけどなぁ~?

 

電話越しに慌てて弁解する声が聞こえた。

まぁ責めているわけではない。ただ知らなかっただけだからホウレンソウ(報告・連絡・相談)をして欲しかっただけだから。

それに、リアスちゃん流石にお兄さんには連絡しているんだよね?

 

……ねぇ。何でそこで黙るの?

えっ?もしかして、連絡してないの?

 

……俺、魔王(シスコン)に殺されないよね?

 

 

俺が気落ちしていると電話越しに励まそうとしているのが分かる。

それに早く来てくれとも言われた。

 

……一応魔王(シスコン)にリアスちゃん達とこの土地の事を任されている身としては行かないといけないけど生憎今は行けそうにない。

 

 

 

 

何故なら今目の前には神の子を見張る者(名前的にある意味管理局)の白い悪魔が目の前にいて俺の進路を塞いでいるのだから。

 

……いや、スターライトブレイカーとかは教えてないよ?あいつにこんな事を教えたら大変なことになる(主に俺の精神面で)。

 

で?何でお前がここにいるわけ?お前がここにいるって事はアザゼルからなんかの指令を受けてきてんだろ?

 

……馬鹿をやらかしたコカビエルの回収?

え?そんなことでお前が駆り出されんの?

 

……本当の目的は『赤龍帝(ライバル)』?

 

いや、あんまり期待しない方がいいぞ。

今代の赤龍帝は悪魔になりたてだから戦闘経験も魔力も少ないし、常に胸のことしか頭にないような変態だし、馬鹿だし、騒がしいし……ってあれ?悪いとこしかなくね?

 

い、いや待て。

どんな奴にも良いとこは一つはある。

だからそんな寂しそうな、それでいてガッカリしたような顔をするな。

 

え?兵藤の良いところ?

 

……………………………………こ、根性とか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、気を取り直してどうして俺の邪魔をするのか教えてもらおうか。

 

……お願いだから立ち直ってよ俺が苛めたみたいになってんじゃん。

 

俺がそんな風におろおろしていると、ポツポツとだが喋ってくれた。

 

赤龍帝の力と将来性を見るには極限まで追い込む必要があるから、俺に手を出してほしくなかった?

 

……まぁ気持ちは分かるけどさ、俺も教師兼協力者って立場だから無理があるな。

だからまぁ諦めてくれ。

 

俺がそう言うとあいつは懐をごそごそと漁り、何かを取り出した。

 

……!?な、何故お前がそれを持っている!?

 

あいつが取り出したのは俺にとってある意味弱点となるものだった。

っていうか、本当に何で持っている!?

それを持っているのは恐らく輝姫ぐらいし…か………

 

………犯人分かっちまったぜ、こんちくしょう。

そういえば、こいつ、輝姫のお気に入りだったな。

輝姫め………!俺に内緒で勝手に渡しやがって!

 

……分かったよ。それに免じて今回はお前のお願いを聞いてやる。

ただし、今回だけだからな。

 

俺の返答を聞いて笑顔になる。

はぁー。

まぁいいだろ。俺が手を出すまでも無いだろうし。

 

俺がそう言うと怪訝そうな顔になった。

今代の赤龍帝達は弱いのではないのかと。

 

まぁ今回の敵は木場君だけでなくあいつ(・・・)にも関係ある人物が敵だからな。

果たして兵藤達の出番があるのか。

 

俺がそう言った瞬間巨大な聖なるオーラが結界を突き破って天へと上った。

それを見て俺は、やっぱり兵藤達の出番はないのだろうなぁとため息をつくことしか出来なかった。




つ、次こそはこんなに遅くならないように頑張ります。

なので、どうか見捨てないでください。
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