悪魔だけど平和に生きたい   作:ブレイカー

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番外編その2です。
使い魔の森編に決定しました。ワーパチパチ

中々執筆が進まず一週間に一度投稿みたいな感じになってしまって申し訳ないです。

半分ぐらいからはジャンヌさんの視点になってます。
とある人物がキャラ崩壊が激しいことになってます。

それでも構わねぇ!って人はお読みください。


番外編その二『ポケ○ンマスター』

ミストちゃんのご奉公(意味深)が終わった翌日の事だった。

 

リアスちゃん達が悪魔になったばかりの兵藤とアーシアちゃんに使い魔をゲットしに行くらしい。

ソーナちゃん達も行く予定はあったそうだが、リアスちゃんとの話し合い?で行く順番を決めたらしい。

 

この話し合いがHANASHIAIに一瞬聞こえてしまい、ビビったのは内緒だ。まぁあの二人だからそんな無茶はしないだろう。

……しないよね?

 

ゴ,ゴホン。

まぁそれはともかく、俺の所にも新しくミッテルトちゃんが眷属になったので一緒に連れていってもらった。

あまりにも人を増やしすぎると、他の生物が興奮しかねないが二人だけなら人が増えても周りの生き物達が興奮しないだろうからオッケーとのこと。

 

俺も今まで使い魔と契約をしてなかったのでちょうど良いかな~なんて思い付いていった。

()()()にもあってみたかったし。

 

ジャンヌも行きたかったようだが今日は何かしらの用事があったようで、来れないらしい。

物凄く悔しがっていた事は余談だな。ジャンヌもあの人に憧れを抱いていたし。

 

さて、そんなわけで早速使い魔を探しに来た俺達だったが、そこで昔、噂で聞いた「どんな使い魔でも即日ゲット」をキャッチフレーズにしている、マダラタウンのザトゥージさんという帽子をずらして被っている人物が現れた。

 

そこで、俺とミッテルトちゃん、それと小猫ちゃんはこっそりと懐からポケ○ンのソフトが挿入されているゲーム機を取り出した。

ザトゥージは最初は驚いた様子だったが、すぐにニヤリと笑い、鞄の中からゲーム機を取り出した。

 

フッ。やはり持っていたか。

噂に聞いた使い魔(ポケ○ン)マスターなら常に側に忍ばしていると思ったぞ。

 

そう。この人が俺やジャンヌが会いたがっていた使い魔(○ケモン)マスター「ザトゥージ」さんだ。

 

伝説厨を初代相棒「○カチュウ」一匹で叩きのめしたり、最初から最後まで「コイ○ング」一匹で「カン○ー地方」を制して見せたりと数知れずの伝説を持っている。

 

俺もジャンヌも彼の活躍を(動画で)見させてもらったことがあるので彼と会うのを楽しみにしていたのだ。

それは堕天使陣営の中でも同じらしくミッテルトちゃん曰く彼に憧れを抱いた者も少なくないとか。

やはり、使い魔(ポケモ○)マスターとは偉大な存在であるようだ。

 

そして、トレーナーとトレーナーが目があった。

ならば、それは勝負の合図!

よし!決闘(デュエル)だ!

 

俺達は一斉にゲーム機の電源を入れた。

己が真の○ケモンマスターだと証明するために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、バトルに突入する前に話が進まないからとリアスちゃんに俺達のゲーム機を没収された。

皆、一斉にorzとなったのは言うまでも無いだろう。

 

 

 

 

何とか持ち直した俺達は使い魔を探すために森の中を歩いていた。

しかし、やはり俺達四人のテンションは低い。

 

俺達は何とかして没収されたゲーム機を奪還しようと、とある人物が預り、鞄に入れたゲーム機を隙を見ては盗りにかかろうとするがその人物はSっ気溢れるニコニコ笑顔でゲーム機に雷を落とそうとするので泣く泣く諦めるしか無かったのだ。

俺達の涙目を見て、嬉しそうにする彼女に少しだけ怒りが湧いたが今は人質(ゲーム機)を取られている。

今は諦めよう……今はな!

 

そんな落ち込んでいる俺達をアーシアちゃんは必死にフォローしようとしてくれている、アーシアちゃんはマジ天使。

 

だけど、兵藤。そんな嫉妬に狂ったような目で睨まなくても良いじゃないか。

 

そんなこんなしている間に最初の使い魔候補が現れた。

 

その名は「ウンディーネ」

ゲームとかでよく美人のお姉さん見たいな容姿で出てくるRPGとかでは結構定番な妖精だ。

 

兵藤もウンディーネはやはりスタイルの良いお姉さん風な人だと想像している見たいで鼻の下が伸びている。自重しろよ。お前。

 

まぁ良い。これも良い薬になるだろう。

何故ならば、この世界のウンディーネとは雌でも筋肉ムキムキの漢女だからな。

 

縄張り争いで拳で殴りあっているウンディーネを見て兵藤が膝から崩れ落ちた。

アーシアちゃんが慌てて神器で兵藤を回復させる。

そのお陰か兵藤は立ち上がることが出来た。

……膝は震えているがな。

 

まぁ気持ちは分からなくもない。

 

俺も初めて辞典で見たときは酷くショックを受けたものである。

兵藤のように崩れ落ちはしなかったがそれでも思い切り頭を殴られたような頭痛がした。

 

そんなウンディーネをザトゥージはレア度が高いと進めてくるが兵藤は全力で却下した。

 

あの見た目では仕方がないかな。うんうん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おや?ミッテルトちゃんや。何ウンディーネをそんなキラキラした目で見ているんだい?

 

えっ?使い魔にしてくる?あの強さ(物理)に憧れたから?

 

……う、うん。まぁいいんじゃない?ミッテルトちゃんがあれで良いって言うんだったら。

 

それを聞いたミッテルトちゃんはウンディーネに向かって走っていった。

……ミッテルトちゃんには悪いけど契約失敗してくれたら良いなぁ。

 

俺達は縄張り争いに負けボコボコにされているウンディーネを見て、そう思った。

 

 

 

 

ミッテルトちゃんがウキウキ顔で戻ってきたのを見て、皆でがっくしと肩を落とした。

 

成功しちゃったのか……そう……。

 

本当は喜ぶべき所なのに素直に喜べない件について。

 

……うん?契約する時に条件を出された?

娘の育成をすることが条件?あの場所では襲撃者が多すぎて中々子育ての時間が取れないから?

 

……まぁ蛙の子は蛙って言うからね。どうせ、その子もムキムキのマッチョなんだ……ろ………!?

 

ミッテルトちゃんが魔方陣を出し召喚したウンディーネ(子供)は蒼い髪に綺麗な水色の瞳の美幼女だった!

 

と、鳶が鷹……否、(ドラゴン)を生みやがった!?

 

あまりの衝撃に俺達の誰もが固まり、動けなくなってしまった。

あまりにも子と親で印象が違いすぎる。

 

そんな中、ザトゥージさんは一つの仮説を出した。

恐らくウンディーネは長年縄張り争いが激化していく中で、あまりにも規模が増大し過ぎた為に魔法にも負けない肉体を作ることが縄張りを守ることの絶対条件となったのだろう。その過程で通用しなくなった魔法を鍛える理由がなくなり、今のように物理しか出来なくなったのではないか。というものだった。

 

つまり、生まれてきた時は人間の美的感覚にあった存在であるが、縄張りを守る為に(肉体的に)進化を続け、それと反比例するように魔法が衰退した結果、今の肉体美(世紀末)が完成したということだ。

 

 

 

兵藤がそれを聞いてウンディーネに突撃していった。

子供の頃から育て自分好みに育てる気らしい。

流石は変態。発想が厭らしい。

 

しかし、兵藤は肝心な事を忘れている。

 

ウンディーネの子供と契約するためにはあの世紀末に認められなければならない。

 

妖精の類いは極めて悪意には敏感だ。

それも、縄張りを守るために日々(肉体的に)進化しているウンディーネなら尚更だ。

 

先程のミッテルトちゃんは完璧な下心無しの純粋100%だったため娘を任されたのであろうが、あの性欲の化身が向かったとなれば……

 

あっ、兵藤がペガ○ス流星拳喰らった。

 

兵藤は星となったのだ。

 

 

 

 

 

さて、その後も歩いて様々な使い魔候補を見てきたが、どいつもこいつもどこかに問題を抱えているやつらばっかりである。

 

せめて、見た目的に良いのが来てほしいものだ。

誰がオッサン顔の犬や、ゾンビを使い魔にするものか。

 

そんな時に俺は森の中から視線を感じた。

ただの視線なら特に気にはしなかったがその視線は俺を観察しているようにも思える。

長年シスコンから逃げるために必死で習得した技能がこんなところで役に立つとはな。肝心の本人達には全く通用しなかったがな(泣)

 

俺はリアスちゃん達に一言いって少しその場を離れる。

それでも観察するような視線はずっと感じるのでどうやら俺に興味があるようだ。

 

俺は立ち止まり、隠れてみている者に出てくるように告げた。

すると、背後に黒服のスーツ姿のオッサンが降ってきた。

 

何の用か聞くと、俺にグレートレッドと呼ばれるドラゴンを倒すのに協力してほしいらしい。

 

……嫌だよ。俺知ってんだぞ。グレートレッドでこの世で最強のドラゴンなんだろ?そんなドラゴンをオッサンの頼みで相手にするなんて馬鹿な真似するわけないだろ?

せめて、女になって出直してこい。

 

フッ、こう言っておけばこいつも諦めるに違いない。

このオッサンもその為だけに性転換するわけが……!?

 

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

俺は奴に男の頼みなんか受ける訳ねぇだろっていった瞬間奴は黒髪の幼女へと変わっていた。

な…何を言っているのかわからねーと思うが俺も奴がいつの間に性転換したのか分からなかった…

頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。

 

あまりにも突然の変化に俺は言葉を失って立ち尽くしていると、元オッサンがこれでどう?なんて小首を傾げて尋ねてきた。上目使いで。

 

 

……かはっ!?( ´゚Д゚)・;’.

 

な、なんて破壊力だ……!?思わず意識が飛びかけた。元がオッサンだと知らなければ危なかった。

お、俺はラークではない。紳士なんだ。

いや、変態という意味の紳士じゃなくて。

 

よ、よーし。一回落ち着け。ステイステイ。

深呼吸。吸って~吐いて~吸って~吐いて~。

 

よし!落ち着いた。

 

とりあえず返事をしなくちゃな。世界最強に挑むなんて小市民な俺には出来るわけがない。

ここは彼女(?)には悪いけど断らせて貰おう。

 

その決意をもって黒髪の幼女へ向き直るとそこには涙女な幼女が。

 

 

 

……とりあえず前向きに検討するって事にしといた。俺ってば本当ヘタレ。

 

はっ!?そう言えば俺ってこの森に使い魔を探しに来たんだった!

早く使い魔候補を探さなければ!

 

えっ?君がなりたいって?

いや、俺が探しているのは使い魔であって、従者とかじゃないからね?

 

……君の種族がドラゴン?

 

またまた~御冗談を。君みたいな可愛い子(オッサンだったことは記憶から消した)がドラゴンのわけ無いじゃないかぁ。

そう言えば名前、聞いてなかったね。俺の名前はグレイって言うんだけど君の名前は?

 

オーフィス?

あれ?どっかで聞いたことがある気がする。

どこだっけなぁ?

 

……まぁ良いか。

とりあえず使い魔になって貰うとすると契約の際にグレートレッドを倒すことを契約内容に入れられそうなので断らせて貰おう。

 

俺はオーフィスに一言断りを入れてリアスちゃん達に合流することを告げるとまた来ると言って空間が歪み消えていった。

 

……さて、俺も戻るか。

 

その後、俺がリアスちゃん達に合流すると何故か黒焦げで気絶している兵藤にその兵藤に威嚇をしている蒼いドラゴン、それに何故か服が溶けてしまっている女性陣がいた。

 

……一体、俺がいない間に何があったんだ?

とりあえず、女性陣には魔力糸で編んだ服をプレゼント。

大変好評であったことだけは言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今、霧が充満している森の中を歩いている。

この霧はただの霧ではない。方向感覚を狂わせる効果を持つ魔法の霧だ。しかも、回りにある木々にも人が通りすぎる度にその形を変える魔法が付与されている。

 

私のように道を教えてくれる魔法の招待状を持っていなければ迷うことは間違いない。

っていうか、わざわざ密談の為だけにこんな大規模な魔法使わなくてもいいのに。

本当にあいつは、時々慎重が過ぎるわ。

 

って言うか何で今日なのよ!折角今日はグレイとミッテルトとポケモ○マスターに会えるチャンスだったのに!

聖剣を刺してやろうかしら!!

 

私が呼び出した人物にどんな風に嫌がらせをするかを考えていると、私の目的地である湖へと辿り着いた。

そこにはローブを纏っている人物がいた。

 

「相変わらず貴女はノロマですね。そんなんであの人の右腕なんて名乗るなんて辞めてくれないかしら?っていうかその座を私に譲りなさい」

 

「うっさいわねぇ。そんな称号私が名乗っている訳じゃないわよ。大体あんたがこんな大規模な魔法を使わなかったら私だってもっと早く着けたわよ。あんたの慎重な性格からして罠が仕掛けられているかと思って無駄に警戒しちゃったじゃない」

 

全くこいつは。

あの霧の中を罠がないか、一々確認して進まなければならない私の気も知らないで。

 

「ふん。『聖剣乙女』ともあろうものが弱気ですね。全く情けない。その程度の存在ならあの人の『騎士』を辞めて貰えないかしら?」

 

……一々腹立つわ~こいつ。

一度締めてやろうか?

……駄目だ。こいつ、喜びそうだ。

こいつ生粋の変態(ドM)だから。

 

「それで?私を呼び出した理由は何なのよ?グレイに秘密であの組織に潜入させている貴女が私を呼び出したって事は何かがあるんでしょう?」

 

「……ええ。恐らく近々三大勢力のトップ陣による会談があると思います。その会談に私とその配下による襲撃を起こす予定なのでそこで例の計画(・・・・)を実行しようと思います。その際には是非我らが主を呼び出して欲しいのです」

 

「……それを言う為だけに私を呼び出したの?心配しなくてもあの魔王(シスコン)ならグレイを呼び出すわよ」

 

「いえ、それもあるのですが本題は貴女への忠告ですジャンヌ」

 

「私に?」

 

こいつが私に忠告?

言っては何だが私とこいつはあまり反りが会わない。

だから、今まではこいつとはいつも喧嘩ばかりしていたものだ。

そんな奴の忠告って事は相当ヤバイ事態って事ね。

 

「英雄派の存在はご存知ですか?」

 

「英雄派?……あぁ、英雄の子孫である事を自称している奴等ねそいつらがどうしたのかしら?」

 

「そのリーダーの『曹操』という男なのですがそいつが最強の神滅具(ロンギヌス)黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』を所持しているみたいなんです」

 

最強の神滅具……成る程。それならばこいつが警戒するように言うのも分かる。上位神滅具は本当にチートだからね。

 

「まぁ、それ自体はどうでも良いのですが」

 

「はい?」

 

「いくら最強の神滅具を持っていると言ってもまだまだ実力が追い付いてないひよっこです。そんな奴に負ける貴女ではないでしょう」

 

なら何故、警戒するように言ったのだろうか?

 

「……あの男の部屋から不気味な笑い声がしたのでチラリと覗き見た事があるのですが、あの男の部屋の壁から天井あらゆるところに貴女の写真が貼ってありました」

 

はい?

 

「奴はその写真に頬擦りをしながら気持ちの悪い笑いをし、口付けをしていました」

 

えっ?ちょっと?何を言っているの?

 

「奴はそのまま懐から一枚の下着を取り出し臭いをかぎ始めました。その下着は確か貴女のお気に入りの下着だったような気が」

 

「イヤァァァァァァァ!?」

 

へ、変態!?マジ物の変態じゃない!?

って私のお気に入りの下着が昔一枚無くなったと思っていたら、そいつが盗んでたの!?

 

「幸い、コッソリと盗み返す事には成功しました……があの男の精液が付着している恐れがありましたので処分しましたが構いませんね?」

 

「当たり前じゃない!!そんな気持ち悪いの穿けるか!」

 

むぐぐ、どうやってグレイの貼った結界を抜けたのよ!あいつの貼った結界なら神滅具持ちとはいえ、簡単には抜けられない筈……!

 

「どうやら部下に上位神滅具の『絶霧(ディメンション・ロスト)』持ちがいたみたいでその人物に協力を願い出たみたいです」

 

また神滅具か……!?

これだから神滅具持ちはチートなんて呼ばれんのよ!

自重しろ!!

 

「しかし、その神滅具持ちでも結界を一時的にでも破るのは五分が限界だったみたいで、その後そいつは倒れたみたいですけど。流石は私の『創成の魔導王』様……!」

 

「あんたの頭の中にはグレイの事しか無いんかい!?」

 

「当たり前でしょう!私の中では一にグレイ様、二に『創成の魔導王』様、三にネビロス様に決まっているでしょうが!」

 

「全部グレイの事じゃないの!?」

 

「ああ、グレイ様……!私が帰った暁には私の事を踏んで貶して鞭で痛め付けて欲しいです……!」

 

「この変態!!」

 

「誉め言葉ですね」

 

くっ、こいつ……!?私一人だと全部突っ込まなくてはいけないからしんどい!

せめて、グレイがいてくれたらあいつを身代わりに全ての突っ込みを押し付けたのに……!

 

「まぁそれはさておき、ここからが本題です」

 

「な、何よ」

 

いきなり真顔になって話を戻さないでよ。

少しビックリしたじゃない。

 

こいつは真剣な顔のまま言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴女グレイ様とS○Xをした事はあるのですか?」

 

?…………!?

 

こ、こいつは突然何を言っているのかしら!?

 

「にゃ、にゃにを」

 

「その反応はやったって事ですね!!どんなプレイをしたのですかっ!?SM?野外?監禁?調教?さぁキリキリ吐きなさい!!」

 

肩を掴んで揺さぶってくる変態。

しかし、それどころではない。先程の奴の発言のせいで顔に血が上がって、頭がまともに働かない。

 

私とグレイが……その、子供を作る……行為をやる?

その、それは……うん。悪くないわ。

ただ時と場合さえわきまえてくれたら私は何時でも、

 

「聞いているのですか!!」

 

その時奴の大声が耳元から聞こえた事で我に帰った。

わ、私は今何を考えてた?

 

顔が先程より熱く感じる。

一瞬でもあんなことを考えてしまった私が恥ずかしい。

 

とりあえずその事を誤魔化すために神器で聖剣版洞爺湖を作り出し、

 

「いい加減にしなさい!!」

 

「ヘブッ!?」

 

頭を思いっきり叩いた。

 

「わ、私はあいつと何をしたわけでもないし、あいつにそんな想いなんて抱いてないから!勘違いしないでよ!!」

 

人はこの時の私に向けて『ツンデレ乙ww』と言うのだが、この時の私には全くそんな事を考える余裕は無かった。

 

私は逃げるようにその場を去った。

これ以上あいつに突っ込まれるのを避けるためだ。これ以上話していてはボロが出そうだ。

 

 

ジャンヌが逃げ去った後、頭を叩かれ地面に突っ伏した彼女は

 

「フム。聖剣で叩かれるのも中々良いですね。グレイ様にご褒美としてやってもらうようにお願いしましょう」

 

と呟いたそうな。

 

終わり。




というわけで曹操君が変態(真正)になりました。

今後も禍の団内では確実にキャラ崩壊が続く事でしょう。

さて、最後にジャンヌさんと話していた人は誰なんでしょうね?(すっとぼけ

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