どなたか意見を下さい!!
まぁそんなことより今回やっと主人公の名前が出ます。
さて、とうとうパーティー会場まで来てしまった。
この扉の向こうがパーティー会場で若い悪魔が沢山いると考えると胃が痛くなってくる。
しかし、何故か付き添いで付いて来た輝姫は笑顔である。
何でも俺が二つ名を聞いて恥ずかしがる姿を見たいとか。このドSめ。いい性格してるな、おい。
誉めてねぇからな?「恐縮です」じゃねぇんだよ。
しかし、いつまでもこの場所に突っ立っている訳にもいかない。
俺は扉を開いてくれたグレイフィアさんの後に続くように入場した。
扉が開いた瞬間、一斉に全ての人がこちらを見て……若い女性悪魔から黄色い悲鳴が上がった。
……なんだよぅ。普通に入っただけじゃん。そんな騒がなくてもいいじゃん。
モテモテだと羨ましいと思うかもしれないが俺的には大変不服である。
何故ならば……
───キャー!「
───退きなさい!グレイ様にサインを貰うのは私が一番ですよ!
───あれがネビロス家の最後の生き残りか……婚約者とかいないのならうちの娘の婿に来てくれればいいのだが。
───馬鹿!「
───ふん!そんなの週刊誌が取り上げた出鱈目よ!「聖剣乙女」本人からの話では付き合っている人はいないようだわ。
───その本人が付き合っている可能性は?
───……(;・ω・)
───俺はグレイ・ネビロスは男食家の気があるって話を聞いた事があるぜ。契約者が筋肉質の男だって話を聞いた事がある。
───だから、あいつからは浮ついた話が出てこないのか!
───グレイ様が男食家……ゴクリ。これで今晩…いえ、今週のおかずは大丈夫ですわ!
等々、様々な俺の(あらぬ)噂がこのパーティ会場を飛び回り始めるのだ。
…止めろよぅ。「
大体「
俺と彼女はただのお幼馴染みなんだし。
って言うか俺は嫁に行く気はねぇし。婿に行く気はあるけど。
だから絶賛彼女募集中なのでそこのお父様、俺に娘さん紹介してくださいな。
……何で輝姫とフェニックス家の一族ということでパーティに参加していたレイヴェルちゃんは俺の頬をつねるの?
なんか他の女性の事を考えている気がした?
すげぇな。二人ともエスパーなんじゃね?謝るから頬っぺたから手を離してください!!頬が痛いです!!
後、最後の人達。なんのおかずになるのかは聞かないからせめて俺が男食家だという噂を流すのは辞めてね。
確かにABEさんと契約はしているけどそんな関係じゃないから!
ちくしょう。だからこういう社交の場に出るのは嫌なんだよ。俺にとって黒歴史な事しか話に出ないんだから。
帰っちゃ駄目かな?
…駄目か。奥でサーゼクスが睨んでやがる。
さ、先にフェニックス夫妻の所へ挨拶に行こうかな?
いつもお世話になっているし。
……何でレイヴェルちゃん顔を赤くしてんの?しかも、俺が大胆ってどういうこと?
輝姫は何でそんなに不機嫌になってんの?俺なんかした?
そんな二人を気にしながらもフェニックス夫妻の元へと向かう。
フェニックス卿の方は現在不在であったが、フェニックス夫人はいた。レイヴェルちゃんにそっくりの可愛らしい顔で髪をアップにしている女性だ。
うん。人妻でなければ俺は告白していたかもしれないな。
……俺声に出してた?
フェニックス夫人はニコニコ顔で頬を少し染めながら「あらあら」と言っているし、レイヴェルちゃんは泣きながら、「お母様に告白するなら私にしてください!」なんて口走っちゃってるし、斜め後ろに控えている輝姫の方からは見る気も起きなくなるぐらいの殺気が発せられている。チャキッって刀の音が鳴ったのは気のせいだと思いたい。
って言うか、気のせいでなかったら俺は殺される。気のせいであってくれ。
一先ず二人を落ち着かせるのが先のようだ。
…… 疲れた。二人を宥めるのに暫く時間がかかった。
結局彼女達を納得させるために帰ってから二人の買い物に付き合うことになった。
しかも二人同時ではなく、二人別々に一日ずつの買い物だ。
レイヴェルちゃんはともかく輝姫の方は色々と嫌な予感がするのは日頃の彼女の行動が原因なのだろう。寒気が……。
止めよう。憂鬱になるには早すぎだ。
まだもしかしたら…万が一、億が一にでもまともな買い物で終わる可能性もある。
結局、フェニックス夫人はその間にこの場を離れてしまったので話せなかった。
まぁ仕方がない。身内の婚約パーティーなのだから挨拶回りとかしなくちゃいけないからね。
俺達がそうしている間にいつの間にかリアスちゃんの眷属だけでなくソーナちゃん達も会場に来ていた。
親友の(望まないとはいえ)婚約パーティーなので来ないことは出来ないとのこと。
うん。流石ソーナちゃん。優しい子だね。
(///∇///)ヽ(´Д` )ナデナデ
いつものように撫でてあげたら、ソーナちゃんの眷属の子達や回りにいる女性悪魔から羨望の眼差しを感じる。
男達からは殺気やら何やら負の感情を貰っているけど。特に匙君が凄まじい。
何故俺が誰かの頭を撫でるとこうなるんだ?
そんな時に不意に後ろから背中をつつかれたので後ろを見るとそこにはライザー眷属の僧侶、ミストちゃんがいた。
全く気配が感じなかった事を驚いているとミストちゃんが種明かしをどや顔でしてくれた。
彼女は魔術を使って空気に溶け込める事が出来るそうだ。
空気から消えるわけではないのでどんな場所にいたとしても全く自然に、その場にあって当然な物として扱われるようになる魔術のようだ。スパイもびっくりである。
そんな魔術を開発した彼女に驚いていると元々彼女は魔法使いの一族の末っ子で悪魔との取引の際に眷属にさせられたらしい。
その時に、失われていた秘術を悪魔となった恩恵で今まで以上に魔力を操り易くなったお陰で秘術を再現出来たようだ。
よくこれを使ってライザーに影からトゲとかを刺すのが最高に楽しいらしい。
……一応君達の王だよね?
しかし、そんな魔法があったら便利そうだなと思い、俺も試しでやってみたら一発で成功してしまった。
ミストちゃんは最初は呆然としていたがすぐに泣き始めてしまった。
一族の秘術を魔法で再現するまでに数年かかったのに目の前で一発で成功させられたのを見て、物凄く悔しかったらしい。
……うん。なんかごめん。
どうしたら許してくれるかを聞くとこのパーティが終わるまで抱っこしてくれたら許してくれるらしい。
ちなみに普通の抱っこではなくお姫様抱っこでだ。
……知り合いの望まない婚約パーティーで新郎夫婦が入場する前にお姫様抱っこでくっ付き合う男女。
一体どんな嫌がらせだ?
しかし、このまま泣かれていても困るので渋々了承するとピタリと泣き止み俺の腕の中に収まった。
そして、俺にだけ分かるようにニヤリと笑う。
ちくしょう!こいつ謀やがった!
回りの視線が痛い。真後ろなんか物理的な痛みを錯覚させるぐらいの殺気が籠っている。
ところで後ろの「あいつ斬っていいですか?」「駄目です。会場が血で汚れてしまいます」って会話は一体何なんだよ!
本当に実行はしないんだよな!?ってグレイフィアさんも止めてよ!
そんなこんなしている間に
白いウエディングドレスが素晴らしいが横に
リアスちゃんのドレス姿にグレモリー眷属が悲痛な顔を見せる。
気持ちは分からなくもない。
自分達の力不足のせいでリアスちゃんが自らの望まない未来を歩もうとしているのが悔しいんだろう。
だが安心しろ。
全員がリアスちゃんやライザーに目を向けている際に後ろからバン!と、扉を思いきり開けた音がする。
その音に皆が驚き、振り替えるとそこには
その姿はボロボロで痛ましい。が、その目には確かな闘志が籠っていた。
そして、奴は皆の前で宣言した。
───リアス・グレモリーの処女は俺の物だ!
……危なかった。もう少しでライザーが手を出す前にシスコンが手を出していた。
でも待て。今奴を殺ったら計画が台無しになる。殺るならこの茶番が終わってからだ。
数々の最上級悪魔が口々に兵藤の言動や態度の悪さを問題視し始めた。
しかし、今はそれはどうでもいいので話を進めて貰う。
兵藤はリアスちゃんが婚約するのを断固として拒否するためにこの場からリアスちゃんを拐ってでも連れて帰ると宣言した。
それにライザーは憤慨し衛兵達を差し向けたが朱乃ちゃん達もそれに抵抗。
特訓を(レベルが低いとはいえ)やり終えた彼女達と下級悪魔から徴収された衛兵とでは相手にならないのは目に見えていた。
そんな状況を見かねたライザーが直々に殺しに行こうと身を乗り出したところで俺とサーゼクスはニヤリと笑いストップをかける。
このままではお互いに死傷者も出かねないのでここでの争いは止めて
計画を事前に知っていた者達は全然驚いていないが、そうでない者は驚いている。
まぁ当たり前か。一度決着が着いた話を掘り返して、再び花嫁を取り合えと言うのだから。
当然ライザーはその提案を渋るわな。
だけど、やってもらうぞ。俺の安全のために。
不死鳥が成り立ての悪魔である赤龍帝から逃げるのか?レーティングゲームの時も赤龍帝とは戦わず王狙いだったしな。
これでこの提案を受けなかったらフェニックス家の三男は赤龍帝とはいえ、成り立ての
そんな感じで挑発してやったら、ライザーは怒ってミストちゃん達眷属の話も聞かずに俺達の計画に嵌まった。
さてさて、御膳立てはしてやったぞ。
後は兵藤。お前にかかっているんだ。負けたら俺の命も危ないんだから絶対に勝てよ。
ライザーと兵藤を転送した俺は兵藤の勝利を願った。
っていうか、負けたらシスコンに殺されるから絶対勝て。
俺は兵藤が負けた時の事を考えると更に胃が痛くなってくる予感がしたのでそれ以上考えるのを止めた。
名前:グレイ・ネビロス
種族:悪魔(
駒:王
性別:男
筋力:E
耐久:A
敏捷:C
魔力:EX
幸運:E
武器:魔法
容姿:肩まである黒髪のイケメン(無自覚)
本作の主人公。
転生者だが、神に会ってないのでテンプレ転生者のように自らにチートは無いと思い込んでいるが能力と才能と潜在魔力量だけで言えば十分なチートである。
しかし、幼少の頃から周りにはチートな両親、魔王の子供や『超越者』と呼ばれるようなチートな連中しかおらず、自らの力も把握しきれていない事もあり自分の力を卑下している。
幼馴染みであるセラフォルーとは両親が勝手に決めたとはいえ一応許嫁として書類には纏まってはいるが本人はそれを知らず、幼女時代から何かと一緒にいたのでいくらセラフォルーがアピールをしても女としてはあまり見れていない。
巨乳になってからようやく女なんだなぁという実感が湧き出したレベル。セラフォルーは泣いていい。