超次元ゲイムネプテューヌ Re;Birth1 Origins Alternative   作:シモツキ

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第八十二話 誕生、女神候補生

夜。多かれ少なかれ、どの国どの地域でも、日中よりも静かとなる時間帯。多くの人が休息を取り、その日の疲れを癒すのと同時に次の日への英気を養うひととき。そんな夜に--------

 

『えぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇっ!!?』

 

----全く異なる三つの場所で、三つの絶叫が…同時に響いた。

 

 

 

 

「えと…貴女が、わたしのお姉ちゃん…ですか?」

 

ユニミテスを討伐し、山の様な仕事を片付け、イリゼとノワールとのトンデモデート(…デート?…まあいいや)を終えてから更に数日。残念ながら毎日の様にくるお仕事をサボったり誤魔化したり嫌々やったりする日々をこなしていた夜に、それは…否、その娘は現れた。

 

「ねぷっ!?い、いーすんいきなり女の子が現れたよ!?この可愛い娘誰!?もしかして新キャラ!?」

 

いーすんに連れられて入った教会のシェアクリスタルの間。そこに現れたのが、わたしと似た色のちょっと跳ねたロングヘアーとわたしと似た色の瞳を持つ、わたしと似た容姿の女の子だった。……え?シェアクリスタルの間って何だって?アニメ版で出てきたあれだよ?…何、それじゃ分からない?非視聴者にも配慮してくれ?もー、しょうがないなぁ…こほん。

教会にはシェアクリスタルの間と呼ばれる部屋がある。その名の通り中央にシェアクリスタルが鎮座している場所であり、そのシェアクリスタルは女神が国民から得たシェアエナジーを貯蔵し、女神へと配給する、謂わば中継地点の役目を果たしているものだった(女神が精製するシェアクリスタルは単なるシェアエナジーの結晶体であり、教会のものとは別。…というのはいーすん談)。…因みに教会のシェアクリスタルはシェアエナジーによる加護を纏っている為、ユニミテスの攻撃による崩壊を逃れる事が出来たらしい(これもいーすん談)。

…こんなんでどーかな?これでも分からなかったら作者さんにでも聞いてね、ねぷねぷとの約束だよ?

 

「…ぽけー……」

「あのー…ネプテューヌさん?(・_・;」

「……あ、ごめんねいーすん。ちょっと閲覧者さんとお話してたもんで…」

「そ、そうですか…ネプテューヌさん。彼女の名前はネプギアさんといって、ネプテューヌさんの妹になります(・ω・)」

「初めまして。わたし、ネプギア、って言います。…えと、宜しくお願いします」

「へぇ、わたしの妹なんだぁ…」

 

いーすんに紹介される形で女の子…ええと、ネプギアちゃん?…がわたしに自己紹介をしてくる。この娘わたしの妹だったんだね。…という事はわたしはお姉ちゃんだったのかな?やったねねぷちゃん、家族が増えたよ!…って、これはちょっと雰囲気に合わないかー……って、

 

「えぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇっ!!?」

 

わたしは超弩級クラスの絶叫を響かせる。いーすんもネプギアちゃんもわたしの絶叫にびっくりしてるけど、今のわたしに二人を気遣う余裕はない。

 

「ど、どうしよういーすん!わたしに妹がいたんだよ!?衝撃の事実発覚だよ!?」

「落ち着いて下さいネプテューヌさん、わたしが伝えたんですからわたしは知ってて当然です(ー ー;)」

「あ…そ、そっか…で、どういう事なの…?」

「はい。実は、シェアの力により新たな女神が誕生したんです(´・ω・`)」

「…えっと、もうちょっと説明してもらえる…?」

「では…まず、女神とはどの様な形で生まれるか覚えていますか?…あ、イリゼさんは例外として考えて下さいね?( ̄^ ̄)」

「女神?んーと…沢山の人に望まれる、だっけ?」

 

何となく聞いた事があるなぁ…と思いながらわたしはいーすんの質問に答える。シェアは奇跡、シェアエナジーはその奇跡がエネルギー体となったもの、そして女神はその体現者…だったかな?

 

「その通りです。先の戦いでネプテューヌさんは女神として生まれ変わった訳ですが、シェアの力はそれだけでは留まらなかったんです(`・ω・´)」

「じゃあ、その時のシェアによってネプギアちゃんが生まれたって事?」

「いえ、勿論その時のシェアも関わっていますが、一番はむしろその後ですね( ̄ー ̄ )」

「その後…?」

「…ネプテューヌさんの他にも、こんな女神がプラネテューヌにいてほしい。それが、ネプギアさんが生まれた最大の思いです(・ω・)」

 

いーすんの難しい言葉に、わたしはきょとんと…は、流石にしなかった。いや、わたしだってこの位分かるよ?だって変だもんね、ユニミテスとの戦いの時はまだネプギアちゃんが存在してないんだから、その段階で生まれる訳ないもん。どこかの段階でそれこそ『わたし以外にも女神がほしい』って望まれなきゃだよね。……ん?…あれ、これってまさか…

 

「…もしや、わたしクビ!?わたし皆に要らない子認定されちゃったの!?」

「あぁいえ、そういう事ではありませんよ?ネプギアさんはネプテューヌさんの代わりではなく、ネプテューヌさんの家族や仲間として望まれた、女神『候補生』ですからd( ̄  ̄)」

「え…そうなの?」

「そうですよ。これは恐らく、ネプテューヌさんが女神の皆さんと力を合わせて戦った事が国民の願いに影響したんだと思います( ̄∀ ̄)」

「そうなんだ…良かったぁ、ちょっと冷や汗かいちゃったよもー」

 

ほっと胸を撫で下ろすわたし。ユニミテス戦から今に至るまでの流れでわたしクビだったら流石に立ち直れないからね。

 

「あ、あの…わたし、まだ生まれたばかりで何も分からないんですけど、精一杯頑張るので宜しくお願いします」

「うん!勿論だよ!…いやぁ、わたしもとうとうお姉ちゃんかぁ。照れるなぁ」

 

ぺこりと頭を下げるネプギアちゃんを安心させる様に胸を張るわたし。まさかわたしがお姉ちゃんになるなんて思ってもいなかったから、これはまさに瓢箪から駒だよ。ふふん、今のわたしに姉キャラも追加されるなんて朗報だよね。

 

「……しかし、ネプテューヌさんよりネプギアさんの方がお姉さんみたいですね(。-∀-)」

「え…ちょ、酷くない!?確かにわたしより背も高いしぱっと見しっかりしてそうだけど、本人の前で言う!?」

「すいません、つい口に出てしまって…(¬_¬)」

「ついなの!?がーん!」

「だ、大丈夫だよお姉ちゃん。わたしはお姉ちゃんの事、お姉ちゃんだって思ってるから!」

「うぅ、ネプギアぁ……って、これじゃほんとにわたしの方が妹みたいじゃん!」

 

何だかノリ突っ込みみたいな事をしてしまうわたし。いーすんはそれを苦笑いしていた。あ、危ない…危うく会って数分で姉妹の関係性が逆になるところだったよ…むむ、恐るべしネプギアちゃん…!

 

「…お姉ちゃんとしてやっていけそうですか?(⌒-⌒; )」

「うっ…だ、大丈夫!正直わたしも今はアレな気がするけど…これからお姉ちゃんらしくなるもん!」

「その意気ですよネプテューヌさん。では、ネプギアさんの事を宜しくお願いしますね( ̄^ ̄)ゞ」

「はーい。それじゃネプギアちゃん!いや、ネプギア!」

「え、な、何お姉ちゃん…?」

 

ネプギアの肩をがしっと掴むわたしと、それに驚くネプギア。うーん…こうして見ると、やっぱり生まれたばかりなだけあって自信とか、わたしの妹らしさとかが薄いね。そういう所も色々わたしが頑張らなきゃかな?

 

「えとね、わたしもお姉ちゃんになったばかりだし、記憶喪失だからネプギアのお姉ちゃんをちゃんとやれるか不安だけどさ、わたしも頑張るよ!だから一緒に頑張ろうね、ネプギア!」

「お姉ちゃん……うんっ!」

 

ぎゅっと手を握り合うわたしとネプギア。

これが、わたしとネプギアの出会いだったんだ。

 

 

 

 

「あ、あの…初めまして。アタシ、ユニって言います」

 

ある夜、趣味のコスプレ衣装製さ…もとい、服の仕立てをしている途中にケイに呼ばれた私。彼女がどうでもいい事で私を呼ぶ様な事はないと知っていた私は素直に着いて行き…その先、シェアクリスタルの間で彼女に出会ったわ。

 

「私はノワール。ラステイションの女神よ…って、そんな事言わなくても知ってるわよね。…で、ケイ。この子は一体誰なの?迷子?」

「いいや、ユニは君の妹さ」

「へぇ、私の妹…とうとう私もお姉ちゃんかぁ…って、えぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇっ!!?」

 

私はユニに自己紹介を返した後、ケイの言葉を飲み込……めずに、思いっきり絶叫した。余裕も威厳もへったくれもない、女神らしからぬ絶叫。…し、仕方ないじゃない、女神だって驚く時は驚くのよ。…人間だもの。

 

「ノワール…気持ちは分かるが、一度落ち着いてくれるかい?」

「い、言われなくても分かってるわ…ていうか、何で貴女は驚いてないのよ…」

「僕は君程一つの事柄で一喜一憂したりしない、というだけさ」

「……ねぇユニ、私が来るまでで何かケイが変じゃなかった?」

「え?…あ、そう言えばお姉ちゃんを呼びに行く時に、確か何もない所で転んでたよ…?」

「……へぇ…」

「…悪かった。謝るからその嘲笑する様な表情は止めてくれ……」

 

ユニに暴露され、私が「一つの事柄で一喜一憂しないってのは一体誰の事なのかしらねぇ?」みたいな表情を浮かべると、ケイは恥ずかしそうに顔を背ける。やはりケイも実際には驚いているらしかった。…恥ずかしそうにするケイは中々悪くないわね、今はそれよりユニの方が気になるから追求はしないけど。

 

「はいはい。それでケイ、これはどういう事?幾ら何でもこの状況で察しろ、なんて言われても無理よ?」

「分かってる。…けど、正直僕もきちんと説明出来るか怪しいものだよ、何せ僕もつい先程イストワールに聞いたばかりだからね」

「それでも構わないわ、貴女の理解してる範囲で教えて頂戴」

「あぁ、まず彼女…ユニは正真正銘、ノワールの妹だ」

 

そう言ってケイは説明を始める。彼女が何者なのか、どうやって生まれたのか、今はどういう状態なのか。それ等はどれも私にとっては驚きで、話を聞くだけで結構疲れたわ。……あ、説明の内容はプラネテューヌ編と似た様なものよ?細かい違いはあるけど、基本は同じ経緯で生まれたんだからね。

 

「--------と、いう訳さ。もう少し詳しく知りたければイストワールに聞いてくれ」

「了解よ。…しかし、この娘が私の妹ね…」

「え、えと…うん……」

「…うん、私の妹なだけあって将来有望そうな見た目してるわ」

「……君も相変わらずだね」

 

私より少し背が低く、髪型もツーサイドアップだからそっくりそのまま私、って感じはしないけれど、確かにユニは私の妹らしい見た目をしていた。……私の言葉をケイが冷ややかに受け止めていたけど…まぁケイは元々斜に構える傾向があるし、これもその一つよね。

 

「……いいわ、私が一人前の女神にしっかりと育ててあげるわ」

「ほ、ほんと?じゃあ…」

「いい?私は妹だからって甘やかしたりはしないから、覚悟してなさいよ?」

「え、えと…あの…その…」

「…ノワール、何をしているんだ君は…ユニはまだ生まれたばかりなのに、いきなり怖がらせてどうするつもりなんだい?」

「え?……あ…」

 

ケイに指摘され、そしてユニの顔を見て…気付く。私の態度は自主的に弟子になる事を望んだ、それなりの歳の人間にするべきものであり、どう考えても生まれたばかりでまだ何も分からない少女にするべきものではなかった。…これはユニの教育をする前に、私自身の勉強が必要そうね……。

 

「ア、アタシ……」

「ごめんなさい、ユニ。ちょっと驚かせちゃったわね。今のはあくまで仕事の上での話だから安心して。普段は優しく面倒みてあげるから、遠慮なく甘えてきなさい」

「…うん!宜しく、お姉ちゃん」

「宜しくね、ユニ。きっと私は貴女にとって誇れる様なお姉ちゃんになれるから、期待してなさいよ?」

 

私が表情を緩めてユニの頭を軽く撫でると、彼女は嬉しそうに頷いてくる。……因みに、

 

「…はぅ……」

「お、お姉ちゃん…?」

「くっ…私の妹がこんなに可愛い訳が…あるわね!」

「お姉ちゃん!?」

 

不覚にもそんなユニの様子に軽く萌えてしまったのは、この場にいた三人の秘密だったりする。

これが、私とユニの出会いだったの。

 

 

 

 

「いっえーい!大当たりー!」

「痛そう……」

 

ある日の夜。書庫でどの本を読もうかとうろうろしているわたしを呼んだのはミナ。今日の仕事はもう終えたし、渋々ながら部屋で山を作っていた本はきちんと片付けたのだから、呼ばれる事柄なんてあったかしら…と思いながら彼女に着いてシェアクリスタルの間に入ったわたしは……本をぶつけられた。

 

「痛ぁ!?…おいミナ、これはまさかお前の仕業か…?」

「ち、違いますよブラン様!それにラム様も本を投げてはいけません!本は読む物ですからね?」

「…子供?」

 

本をぶつけられた瞬間は気付かなかったけど、シェアクリスタルの間にはぱっと見同一人物に見える二人の少女がいた。快活そうな方の子はストレートのロングヘアー、大人しそうな方の子はショートヘアーという違いはあるものの、その点がなければ判別が難しそうであった。

 

「すいません、ブラン様。ラム様がご迷惑をおかけしてしまって…」

「……別に。子供のする事だから、今回は我慢してあげる」

 

申し訳なさそうに謝るミナに対し、わたしは落ち着いて答える。ミナがわざわざ謝るなんて…教祖としては申し分ないけど、それなり以上の立場なんだからもう少し堂々としても良いのに…。……許す前の間は何だ、って?そんなの上記の事を考えていたに決まってるでしょう?怒りを鎮めるまでに時間がかかったとかではないわ。えぇ、断じて違うわ。

 

「…それで、この娘達は何?わたしを呼んだのもこの娘達が関係しているの?」

「はい。彼女達は、ロム様とラム様。ブラン様の妹です」

「…………」

「…あの、ブラン様?」

「ちょっと待って、わたしに妹がいたか思い出すから…」

 

顎に指を当てて記憶を探るわたし。妹である以上、姉に該当する(らしい)わたしが知らない可能性は極めて低いし、こんな重要な事を忘れる筈がない。…わたしがネプテューヌと同様に記憶喪失だった場合は別だけど。

 

「あ、いえ。元々いたのではなく生まれたばかりなんです」

「そうなの?…じゃあ、わたしが思い出せないのは……」

「ええ、当然の事ですよ」

「なら良かったわ。…………。……えぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇっ!!?」

 

安心してからおよそ十秒。淡々と沈黙を貫くわたしをミナとロム、ラムの三人が不思議そうにわたしの顔を見つめだした辺りでわたしは絶叫した。人間あまりにも驚くと反応がやけに遅れるものなのね。わたしは女神だけど。

 

『ひぃっ!?』

「い、いやまてちょっと待て。流石にそれは意味が分からねぇよ、どういう事だミナ」

「は、はい。イストワールさんに受けた説明をしますから落ち着いて下さいブラン様。お二人が怯えてます…」

「……そ、そうね、落ち着くよう努力するわ…」

 

落ち着け、というのは些か無理のある話だけど、説明の最中ずっと二人を怯えさせるのは忍びないし説明に支障が出かねない。と、言う事で深呼吸をした後ミナの説明を聞くわたし。……あぁ、当然説明の描写はないわ。だって、プラネテューヌ編でやったものと同じ様な説明されても退屈なだけでしょう?まぁ、ゲームにおける二週目の会話スキップシステムみたいなものよ。それか、キング・クリムゾン的なものと捉えてもらっても構わないわ。

 

「…以上が私の聞いた説明です。お分かり頂けましたか?」

「えぇ、大丈夫よ。…けど、どうして双子なのかしら…」

「それは私も分かりません。国民の皆さんが双子を望んだのか、何かシェアに異常があったのか、それとも単なる偶然か…」

「…一応訊くけど、貴女達は何か知ってる?」

「ううん…知らない…」

「分かんなーい」

 

案の定、二人から納得のいく回答は返ってこない。…まぁ、わたしよりも幼い見た目でしっかりした回答されたらそれはそれで戸惑うし、ある意味安心ね。

 

「こほん。ともあれ、彼女達がブラン様の妹なのは変わりませんし、見ての通りまだまだ子供ですが、可愛がってあげて下さい」

「勿論よ。女神として、姉としてちゃんと世話してあげるわ」

「はい。ですが、甘やかしてはいけませんよ?教育は始めが肝心ですから」

 

ミナの言葉に頷くわたし。元々の雰囲気もあって、ミナの言葉はまるで母親の様であった。…別にミナが老けているとかではないわ、勘違いしないで頂戴。

 

「…ところで、一つ質問良いかしら?」

「…しつもん……?」

「そうよ。ロムとラム、一体どっちが姉なの?やっぱりラム?」

「ううん、わたしじゃなくてロムちゃんがおねえちゃんよ?」

「そうなの?…意外だわ…」

 

わたしの予想に反して、大人しそうなロムが姉で快活なラムが妹らしかった。…姉が元気で妹が静か、というのが定番の様に思っていたけど、世の中そういう関係ばかりではない、という事ね。……姉なんだから、この二人を間違えない様にしないと…。

 

「さてロム様ラム様、お姉さんにきちんと挨拶してはどうですか?」

「挨拶、ね…二人の事は取り敢えず分かったし、その必要は……」

「あいさつ…よ、よろしく…おねえちゃん…!」

「よろしくね、おねえちゃん!」

「こちらこそ宜しくね、ロム、ラム。…そうだ、お菓子食べたい?ほしいなら沢山用意して…」

「ブラン様……」

 

どうやらわたしは気を付けないとロムとラムを甘やかしかねない様だった。…ち、小さい子が目をキラキラさせながら挨拶してきたら甘やかしても仕方ないじゃない……と、言いたい所だけどそれで正当化したら二人の為にならないし、気を付けないと……。

 

「こ、こほん…これから貴女達には女神の事、ルウィーの事、そしてわたしや皆の事をいっぱい教えてあげるわ。…これから姉妹として、仲良くしましょ。ロム、ラム」

「うん…っ!」

「うんっ!」

 

わたしの側に寄ってきたロムとラムを軽く抱き締めると、二人はぱぁぁと顔を輝かせて笑顔を浮かべる。それにつられて微笑むわたし。

これが、わたしとロム、ラムとの出会いだったわ。

 

 

 

 

こうして生まれた四人の女神。まだ何も知らない、幼き四人の女神。そんな彼女達がただ守られるだけの妹から、姉達と共に戦う仲間へと成長するのは--------もう少し、先の話である。




今回のパロディ解説

・やったねねぷちゃん!家族が増えるよ
コロちゃんに登場するキャラ、たえちゃんの台詞のパロディ。ネプテューヌも地の文で言っていますが、この台詞はかなり鬱な展開での言葉なので使い方が真逆ですね。

・「〜〜私の妹がこんなに可愛い訳が〜〜」
俺の妹がこんなに可愛い訳がない、のパロディ。ノワールがこんな事言うのか?…とも思いますが、まぁ彼女も時々ぶっ飛んだ事言いますし、きっとあり得ます。

・キング・クリムゾン
ジョジョの奇妙な冒険第5部に登場する、黒幕ディアボロのスタンドの事。…別に作中でそんな大層な事が起きた訳ではなく、単に描写していないだけですからね?

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