役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
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役人転生が一応一区切りついていたので記念に本にしてみました
(´∀`)
大変だった……色々と。
まぁ、これで生きた証しというか20代で打ち込んだ事の記念が出来たのでよしとしましょう。
ちなみにメルカリで販売予定でございます(素人の編集なのでちょっと見辛い所があったりしますが)。
また、秘夜の続編にあたる二人だけの夜と朝チュンという書き下ろしの話もありますので良かったら買ってね(笑)
感想と高評価お待ちしております。
……何ですか、これ。
西住家に滞在する事が確定した直後、襖の影でニッコリ笑っていた菊代さんがニコニコと笑みを浮かべながら出てきたかと思えば、あれよあれよという間にお風呂場へと案内され、そしてお風呂から上がって菊代さんに案内された部屋に入ったら、敷かれた布団の上にボコの人形を抱いて赤面してるみほちゃんが居るんですけど。
「……」
「おじさん……一緒に寝よ?」
「いやいやいや、ちょっと待って下さい。みほちゃん」
「……ダメ?」
「ダメといいますか、男女七歳にして席を同じうせず。ともいいますし。そもそも――」
「お姉ちゃんとは一緒に寝てたのに?」
何故それを!?
いや、そもそもあれはまほちゃんが無理矢理に押し入って来ただけで決して私が許可した訳では無くてですね!!
「お姉ちゃんとは一緒に寝てたのに私は駄目なんだ」
っ、そんな泣きそうな顔で見ないで!?
わ、私はどうすれば!?
「グスン」
あぁ、もう分かりましたよ!!
「……一緒に寝るだけですからね」
「うん!!」
結局、押し切られてしまいました。
まぁ、これ以上状況が悪化する事もないでしょうから色々と諦めましょう。
それに今日はみほちゃんの誕生日ですから、特別によしとしますか。
「おやすみなさい、みほちゃん」
「おやすみなさい、おじさん」
……しれっと腕に抱き付いて来てるんですけど。
こんな所を皆さんに見られたらどうなる事か。
せめてみほちゃんが寝付くまでは帰って来ませんように。
「――みほが1人になってしまうから、貴方は家に居て下さいと頼んだはずでしょう!!」
早速帰って来たんですけど!?
身動きが取れないのにどうすれば!?
このままでは大変な事に!!
「し、仕方ないじゃないか……黒森峰で模擬戦をやっていた車輌が全部ボロボロになっちゃったんだから。早く直さないと毎年恒例の学年別対抗試合に間に合わないだろ?」
「みほー?どこに居るんだ?」
「あんなに高速が混むなんて……困ったものだわ」
「みほが拗ねていないといいが……」
何でこのタイミングでみんな帰ってくるんですかね!!
というか、早くなんとかしないと!!
「み、みほちゃん、皆さんが帰って来ましたから起きましょうか」
「いや」
ノオォー!!頬を膨らませて拗ねておられる!!
今の状態を見られたら大変な――うん?ドサッ?後ろで何かが落ちたような音が……。
「「「「「……」」」」」
「みんなお帰り」
「……お、お邪魔しています」
見られた。
「あらあらまぁまぁ。みほも中々やるわね」
「これはこれは。若い者の邪魔をしてしまったのう」
「はぁ……」
「……切断用のノコギリはどこにしまってあったかな?」
「いいなぁ」
西住家勢揃い。
ハハハッ、私は一体どうなるんでしょうか……。