役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜   作:トマホーク

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……自分でハードルを上げすぎた感が半端ない(;´д`)



そして、ちょっと補足とお詫びを。
m(__)m

補足については頂いた感想を読んでいて気が付いた事なのですが……。

前話で役人がみほと遭遇した際、みほを含めあんこうチームは全員居ます。

『駐車場に停まっているあの戦車って……もしかしなくても……みほちゃん達のⅣ号戦車!?』というセリフであんこうチームの皆がいるという事を現したつもりだったのですが……描写不足で申し訳ないです(後々セリフ等の描写を増やしておきます)。


次に前話の後書きで連続更新を匂わせましたが、30日にちょっと仕事の方で大変な事(人事系)がありまして……(;´д`)

当初の予定よりも連続更新の期間が短くなります(滝汗)

とりあえずストック分の2話は予定通り順次投稿しますが、それ以降は未定(作者の頑張り次第)という事で、どうかご了承をm(__)m


修羅場

あと一歩、あと一歩でボコミュージアムから出れる所だったのに……ッ!!

 

ここでみほちゃん達とエンカウントするなんて。

 

まさに絶体絶命のピンチ。どうやってこの場を切り抜ければいいんでしょうか。

 

「フフ、フフフ、おじさん?」

 

ヒィ!?み、みほちゃんからまるでしほさんのような威圧感が噴き出しています!!

 

「おじさんに会ったら色々と聞きたい事やお話したい事があったんですけど、まず最初にどうしても聞かなきゃいけない事が出来ちゃいました」

 

凄い笑顔です。思わず見惚れてしまう程の凄い笑顔ですけど目が……目が全く笑っていません。

 

あぁ……やっぱり大洗の廃校の件で怒っていますよね。

 

理由はどうあれ対外的には私が廃校の時期を早め強引に廃校を実施した事になっていますから当然ですよね。

 

そして、どう言い繕おうと私がみほちゃん達を裏切ったのは事実なんですし。

 

……それにしても聞きたい事が“出来ちゃいました”とは一体?

 

「その子とはどんな関係なんですか?」

 

……あ、あれ?予想と全く違う質問が来ました。

 

「そうだな。私も廉太さんとその子の間柄が聞きたい」

 

「私も是非お聞きしたいであります」

 

うっ。みほちゃんの対応だけでも苦慮しているというのに、麻子ちゃんと優花里ちゃんまで便乗してきました。

 

それに2人からも言い様のない威圧感が。

 

あぁ、やっぱりみんな怒ってます……。

 

「すごっ……初めて見た。これが生修羅場」

 

「沙織さん、駄目ですよ。そんなに楽しそうにしては。こっちで静かに見させて頂きましょう」

 

何か、2人だけ……婚活戦士と大食い華道さんだけがコソコソと愉しそうに喋っているのが気になりますね。

 

「ねぇ、おじさん。黙ってちゃ分からないよ?」

 

「廉太さん。正直に答えた方が身のためだぞ」

 

「廉太殿。私は廉太殿の事を信じているでありますよ」

 

うおっと!?他の事に気を取られている場合ではありませんでした!!

 

黒い笑みを浮かべた3人がジリジリと距離を詰めて来ています!!

 

ど、どうすれば!?このままでは……ッ!!

 

「おじさまをいじめないで!!」

 

「「「「ッ!?」」」」

 

あ、愛里寿君!?何故、私を庇うようにみほちゃん達の前に!?

 

「おじさまは西住流なんかには、貴女達なんかには渡さない!!」

 

「……?えーと。おじさんと貴女がどんな関係か知らないけど……ごめんね?ボコは譲ってあげたけど、おじさんは譲ってあげれないの」

 

「渡さないとはずいぶんな言い様だな。その言い様だと廉太さんが、まるでお前のモノのように聞こえるぞ?」

 

「冷泉殿の言う通りであります。廉太殿はまだ誰のモノでも無いはずです」

 

……あれ?何か、いつの間にか話が私の所有権?の争いになってません?

 

それに何故みほちゃん達と愛里寿君が火花を散らしているんです?

 

「――話を元に戻しますけど、おじさん?この子とはどんな関係なんですか?早く答えてくれないと日が暮れちゃいますよ?他にも色々……廃校の事だっておじさんの口から聞かないといけないのに」

 

ッ、遂にみほちゃんが愛里寿君を隔てて目の前に。

 

不味い。頭の中がパニックで何を言ったら正解で何を言ったらハズレなのかが分からないんですが!!

 

「ッ、おじさまの苦労も知らないくせに!!」

 

って、愛里寿君!?私の手を引っ張ってどこへ!?

 

「あ、おじさん!?」

 

「逃げたであります!!」

 

「追うぞ!!」

 

「これが略奪愛!?」

 

「あらあら」

 

後ろは後ろでカオスなんですが!!というか、みほちゃん達が追って来――

 

「やぁ、みんな。おいらはボコって言うん――グヘッ」

 

あ、みほちゃん達がボコの着ぐるみとぶつかりました。

 

……クマ(ボコ)は犠牲になったのです。

 

「もう!!おじさんが逃げちゃう!!」

 

「この……邪魔なクマだ!!」

 

「あ、もう車に乗ってしまっています!!」

 

……愛里寿君に手を引かれ急かされるまま車に乗り込みましたが。

 

果たしてこのまま逃げていいんでしょうか?

 

このまま逃げると後々大変な事になるような気がするんですが。

 

しかし、ここで逃げずに捕まってしまうと後々の流れに多大なる影響が出てしまう可能性が……。

 

「おじさま、急いで!!早く!!」

 

「え?」

 

何で愛里寿君はそんなに血相を変えて――

 

「エンジン始動!!砲塔旋回急いで!!沙織さん!!射角が取れたらタイヤを撃って!!」

 

「射角が取れたらって、3時方向にあの人達いるのに撃てないよ、みぽりん!!」

 

「逃がさないぞ、廉太さん!!」

 

「装填完了であります!!」

 

「あらあら」

 

……殺られるッ!?

 

えぇい仕方がないです!!考えるのは後!!後退的前進!!


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