役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
『サンダース大学付属高校のフラッグ車、行動不能!!よって大洗女子学園の勝利!!』
おぉ〜みほちゃん達が無事に1回戦を突破しました。
しかし、やはり戦車道大会ですね。見応えがありました。
原作で描かれていた戦闘を生で見れた事もあって感慨もひとしおです。
しかし、アンツィオ高校を訪問した後から仕事やらなんやらが立て込んで大変でした。
戦車道プロリーグ設置委員会の役員候補をピックアップしたり戦車道大会誘致に向けた事前準備をしたり、知波単学園の西絹代君に助言を乞われたり。
……それにこのあと発生する麻子ちゃんのお婆ちゃん問題の対策の準備とかでてんてこ舞いでした。
しかも、そんな時に限って親がそろそろ身を固めろとか言って見合い話を持ってきますし。
それで……その見合い話がまた大変でして。
誰とは言いませんよ?ただね。相手が13歳の女の子って……それは犯罪でしょうよ!!
何が――この話は先方から頂いた。ですか!!
断って下さいよ!!打診された時点で断って下さいよ!!
何で受けちゃうんですか!!
未成年だけど16歳だから結婚出来るよ。とか、そんなレベルの話じゃないじゃないですか!!
そんな子と見合いしろとか正気ですか!?
というか、いくつ年が離れてると思っているんですか!?
しかも――これは相手のお嬢さんが言い出した事なんだ。って……。
言い訳が苦し過ぎますよ!!どこの世界に三十路後半に入ったおっさんに13歳の女の子が見合いを申し込むんですか!!
嘘をつくならもう少し考えて下さいよ!!バレバレですよ!!
あと言うに事欠いて――大丈夫、相手のお嬢さんは女子大生だから。とか。
あぁ、じゃあ大丈夫ですね。女子大生だったら問題無いですね。
……じゃないんですよ!!大有りなんですよ!!13歳の女子大生ですよ!?!そっちの方が犯罪くさいですよ!!
はぁ……あの人、娘には甘かったはずなんですけどね……なのでこんな政略結婚みたいな事はしないはずなんですけど。
誰の差し金やら。
「辻局長!!やりました!!私、やりましたよ!!」
「ど、どうしたんです?高島君」
ナニコレ。さっきから姿が見えなかった高島君が戻ってくるなり狂喜乱舞しているんですけど。
何か良いことでもあったんですかね。
この前から色々と動き回っていた事と関係がありそうな気もしますが……。
「大洗女子学園の戦車道チームに在籍している者が行った違法行為の決定的な証拠を掴んだんです!!」
「違法行為の決定的な証拠?」
何をバカな。あんないい子達が違法行為なんかするわけがありません。
「これをご覧下さい!!これがあればもう大洗女子学園は戦車道大会で優勝する事はありません!!辻局長のお立場が危うくなる可能性すら潰えたのです!!」
「何を言っているんですか、高島君。そんな――」
あ、ヤバイ。これ……本当に大洗女子学園……優勝出来ません。
というか……失格にされてしまいます。
え?冗談抜きでヤバイんですけど……。
大洗女子学園戦車道チームに迫る危機。
果たして、高島君が掴んだ違法行為の決定的な証拠とは何なのか。
次回、高島君が本領?を発揮。
お楽しみに〜
(´∀`)ノシ