役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
とりあえず……疲れました。
蝶野1尉との食事は本当に大変でしたよ。
学園長に挨拶を済ませて戻って来た蝶野1尉と落ち合った時には、まだ時間が早かったので学園艦の観光スポットや穴場スポットに案内してから行きつけのお店に案内して……。
あ、その際に「この店に誰かを連れて来るのは初めてなんです。蝶野1尉だから教えたんですよ」と言ったら蝶野1尉がやけに喜んでいましたけど……何故でしょう?
それにお店に着いてからお酒を交えつつ楽しく(緊張しっぱなしで)食事をしている途中途中で、蝶野1尉が「何だか熱くなってきました」と言って上着を脱だり「本当に今日は熱いですね」と言ってシャツのボタンを大胆に開いたり「辻局長とのお食事がこんなに楽しいだなんて。今日は何だか帰りたくない気分になってきました」と意味ありげに上目遣いを送ってきていましたが……。
あれは何かのサインだったんでしょうか?
まぁ、とにかく。
そんな感じで食事をしていたのですが、蝶野1尉が凄い勢いでお酒を勧めてくるので勧められるままに飲んでいたら何故か蝶野1尉が先に酔い潰れてしまいまして。
なので食事は終わりにして、べろんべろんの状態の蝶野1尉を介抱しつつビジネスホテルを目指していたら。
「うっ!?」という呻き声の後、蝶野1尉が私の体にべちゃべちゃべちゃべっとモザイクの処理が必要なモノを……。
まぁ、俗に言うリバースですね。タップリと私の体に浴びせてくれました。
その後はリバースした事で酔いが覚めたのか、我に返り泣き出してしまった蝶野1尉を慰めつつビジネスホテルまで送り届け私は全身モザイクまみれで部屋に帰りました。
……やっぱり、原作キャラと一緒に居ると不幸な目に。
まぁ、あんな美人と2人で食事が出来たんですからプラマイゼロ――いや、総合的にはプラスなんですけどね。
ん?高島君から電話です。
「もしもし……え?聖グロリアーナ女学院のダージリン君からお茶会の招待状が届いた?分かりました。ありがとうございます。え?いやいや、そんな事は……節度ある行動をって、私は普段から節度ある行動を心がけていますが。え?何でそんな事を知って――え、えぇ、ホテルには泊まっていません。はい。本当です。嘘じゃないです。はい、はい。では……」
……何か、私が蝶野1尉をビジネスホテルに連れていった事を高島君が知ってました。
……どうやって知り得たんでしょうか?
あれ?高島君の妹さんがサンダース大学付属高校に通っているなんていう事を私は何故今思い出したんでしょう?
ちなみに最後の独自設定……今後の話の展開上、かなり重要な設定だったりします。
(´∀`)
※盗聴少女と高島君の間柄は、あくまでも独自設定ですので。
念のため。