外文録なこの世界 ~あるオリ主たちの狂宴~   作:あんにん

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一時間目後編、いい加減終われ
☢!!アニメを見たせいでジョジョネタが酷いことになっています!!☢


第四話 それぞれの個性 ~Abilities~

 

 

 

訓練場外れ、銀髪少年同士の戦いは

ルカの呼び出したお姉さんの乱入によって混戦していた

 

 

「何・・・? どこから出したんだそのお姉さん!!」

「何処からって、強いて言うなら俺の中から這い出てきたんだけど」

「何それエロい」「おぉ中学生中学生」「青春してるねぇ」ケラケラ

 

 

「(よく見ればルカと同じ半透明なエネルギーで包まれてる

  という事はルカの能力の一部か)

 触れたものを凍らせる刃物にお姉さんの具現化、念能力・・・

 系統は変化系か具現化系・・・いや、お姉さんが離れてるって事は特質系か」

 

 

「というか私の名前はフレイだよ、お姉さんはよしてくれ」

「あ、すんません えっとフレイさん」「お前ら戦闘しろよ」

 

 

 

「さて、君主様がああ言ってるし、いい加減に始めますか!!」

チャキッ フレイが刃が赤く燃える槍を構えて腰を深く落とす

紛れもなく、それは射殺す突きの構え!!

これに対し委員長は反射的にカウンターの構えを取った!!

 

「気をつけろフレイ、何のトリックか知らんが

 さっきダイアーさんのセリフを言った後、体が重くなった」

「うん、まぁ大体どんな能力か把握したよ」

「えっマジで?どんな能力?」「えっ?重力を操る能力だろ?」

 

「その発想はなかった!!」「その発想しかなかったよ」

「ちぇっバレたか、まぁ良いや掛かってこい!!」

 

 

刹那、フレイの姿が消え、距離をとっていた委員長と激突

赤い槍と黒い刀が激突したことにより辺りに火花が飛び散る

 

「速いな・・・!!」 ギリギリ・・・!!

「はっ、これで速いなんて言ったら

 シルクのスピードは神速だね!!」

「重力100『剣線』!!」グゥン!!「何っ!?」ザッ

兎月と赤い槍による拮抗が

兎月の圧倒的重力加速に吹き飛ばされる

 

直前、フレイは後ろへ飛び、その衝撃を軽減する

 

 

「さっきのは・・・ 刀が落ちる方向を『切っ先の軌道上』

 落ちる方向へ落ちる速度を『地球の重力の100倍』にしたのか」

「随分察しがいいな」

「これでもあっちの世界で天才だったからな」

「でも重力の能力は発見できなかったよな」

「俺の頭脳は変な所で働かないんだよ」

 

 

「君主様、能力の解説は良いから

 さっさと弱点を見つけてくれないかい?」

「あぁ、すまん、もう少し暴れてみてくれ」

 

「それを聞いて能力を使うと思うか?」

「使わせないと思うかい?

 ここから先は『炎』、『火槍』のフレイ

 ベルセルク騎士団戦闘員が相手だよ

 地獄でしか味わえない灼熱の音頭、楽しんでいきな!!」

 

ザクッ!! フレイが槍を地面に突き刺す

 

「滾れ(たぎれ)溶岩!!汝は父の敵を滅ぼすものなりや!!

 『ノックアップヴォルケイノ』!!」

 

グツグツッ!! ボゴォォォオオオオ!!!!!

フレイが呪文を唱えた瞬間!!

地面が槍から委員長の方向へ向かいマグマを噴出して割れだした!!

 

「うおわっ!?横ステップ!!」ヒュン!!

委員長はすかさず溶岩の無い横へ飛んで避けた

 

「そう来るのは予想済みさ

 焦がせ炎弾!!汝は父の敵を滅ぼすものなりや!!

 『バレットフレア』!!」 ボボボボボボッ!!

フレイの繰り出した炎の弾丸たちが委員長に襲いかかる!!

 

 

「ねぇ斑鳩さん、先生」「んー?」「何だ?」

「私たち空気だね」「そだねー」

「そうだな、でもそのセリフ今言う所じゃなくね?」

 

「なんのぉ!!月見流『竜巻旋風剣』!!」グワァッ!!!!!

 

ビュドォォオオン!!!

兎月を団扇のように振って起こした風は

炎弾を容易くとは行かずとも吹き飛ばしてしまった

 

「ぬっ!?フレイさんが居ない!?」

 

「あんな面の狭い武器で突風を起こすなんてね

 だけど、その分集中力を使うらしい

 君主様には悪いけど終わらせる気で行くよ!!

 葬れ火槍!!汝は我!!我は父の敵を焼き尽くすものなりや!!

 

 

委員長の頭上、其処には燃えたぎるような髪をし

目は赤金色に輝き、黒い蝙蝠のような翼が生え

自らを『炎の化身』と化したフレイが煉獄の一撃を放とうとしていた

 

 

『炎魔紅戟渦(イフリートブレイカー)』!!!!」

 

 

炎を右回転!!槍を左回転!!

けっこう呑気してた委員長も

一瞬槍が巨大に見える程の回転圧力にはビビった!!

その炎と槍の間に生じる超高温状態の圧倒的破壊空間は

まさに歯車的炎の渦の小宇宙!!

 

「(ぶっちゃけこの技どっちかって言うと

  シルクが使ったほうが良い気がするんだけどねぇ

  あっちはまぎれもなく風の流法だし)」

 

 

「う、うおぉぉぉおおおっっ!!? か、神砂嵐!!?

 や、やべぇ!!何とかこの渦から脱出しねぇと!!」

 

 スッ すると、委員長が一枚の絵が描かれたカードを取り出した

 

「スペルカード!!

 斥力『神羅剣征』!!」

- 重力-1000『剣線』☢Caution!!☢☢Caution!!☢ -

 

スペルカードを宣言、すると黒い筈の兎月が白く光り輝く

 

「行っけぇぇぇえええええええ!!!!!!!!!

 ふんぬらばっっっ!!!!!!」 ブゥン!!

 

兎月が渦に向かって何か重いものを動かすように振り切られる

 

 

    グググッ!!!!  ッパァァァアアアン!!!!!!!

 

すると、炎の渦が掻き消え!!

それと同時にフレイも上空に吹き飛ばされる!!

 

「なっ・・・!! グゥッ!?」 ヒュゥゥウウウ ドサッ!!

 

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・結局使っちまったか・・・!!」

シュゥゥゥウウウ 兎月が白から黒へ戻る

 

 

「・・・・・・ははは、参ったね・・・」ゼェゼェ

「・・・フレイ、交代だ」

「!! 君主様、私はまだやれるよ?」ムクリ

 

「ああ、お前が強いことは誰より俺が一番知っている

 ただ、これから行う作戦はお前よりシルク向き、それだけだ」

「・・・・・・」「―時間稼ぎに情報の引き出し、良くやった」

「参ったね・・・それこそシルクの仕事じゃないか・・・

 ・・・お言葉に甘えて、私は休ませてもらうよ あとは宜しく」

 

 

フレイが消える

「あー、ひょっとして」

「言わなくていい、委員長も必死だったんだからな

 これはフレイ自身が解決すべきことだ」

 

「さ、流石に目を潰したりしないよね・・・?」

「別に目かんけーないじゃん」「ホッ なら良かった」

 

 

「さぁ、真打の登場だ

 シルク、フレイの仇討ちといこうじゃないか!!」

「えっと・・・死んでませんよね?」

 

フレイが消えた場所

其処には新たに青い髪に青い目をした少女『シルク』が立っていた

 

「まぁ確かに・・・うちの戦闘員が世話になりましたね

 

 ここから先は『嵐』!!『風剣』のシルク!!

 ベルセルク騎士団騎士団長がお相手をします!!

 天を地を人を裂く風と雷、しかとその目に焼き付けなさい!!」

 

 

シルクが青い剣を引き抜く ヒュゥウ!! バチバチッ!!

すると剣の周りに鎌風と稲光りが現れ バサッ!!

シルクの背中に大きな白い羽が生える

その姿はさながら、神界に居た天使を彷彿とさせた

 

 

「風と雷か・・・確かに厄介だな

 だがそれを難なく超える者こそ

 この俺『八意清真』!!

 月の神の片鱗、喰らいて地に伏せろ!!

 

 スペルカード!!

 重符『加速世界の羅針盤』!!」

フワッ ヒュンッ!!

委員長が浮き上がり、霞のように消える

 

「シルク!!」

「はい!!

 迸れ(ほとばしれ)雷壁!!汝は父を守るものなりや!!

 

 『ライトニングバリアー』!!」

危険を察知したルカはシルクに命令して

雷の防御壁を展開する、しかし

 

「まだ足りん!!俺の予想が当たっていれば

 バリアー一枚程度では簡単に突き破られるぞ!!」

「意識を・・・集中・・・!!

 

 迸れ雷壁!!汝は父を守るものなりや!!

 巡れ風壁!!汝は父を守るものなりや!!

 『ライトニングバリアー!!』

 『サイクロンケージ!!』」

 

雷の防御壁に続き再度の防御壁と

今度は風の防御壁も展開する!!

 

 

ヒィン!! ズバァン!!

 

突如シルクたちの斜め上から襲った斬撃

それはルカの予想通り風と雷の防御壁を一枚ずつ破壊し

あと一枚ギリギリの所で止まっていた

「むぅっ硬いな!!」

委員長は兎月の切っ先を後ろへ向ける

すると委員長はまたも消えてしまった

 

 

「グッ・・・ギリギリか・・・」

「そんな・・・ティアの防御壁程ではないにせよ

 スクウェアスペルの防御壁を2枚も貫通するなんて・・・!!

 とても人間の出せる剣撃じゃありません!!」

 

「あれは恐らく『刀の落ちる方向』を切っ先

 落ちる重力加速度を『自分の肉体が耐えられる限界値』に

 しているんだろう、そしてあいつの最高速度

 つまり当たる直前の速度は防御壁二枚を容易く破壊する

 紛れもなくこれは現状、委員長の必殺技だろうな」

「それほどの威力・・・悔しいですがあと3回も喰らえば

 防御壁も打ち止めになります」

「1回持てば十分だ

 あとの全部はお前の必殺に注げ」

「打開策があるのですか!?」

「ああ・・・・・・来るぞ!!」

 

 

『ライトニングバリアー』!!

『サイクロンケージ』!!

 

再度展開される防御壁 バリィン!!

しかし、またもや破壊されてしまう

 

 

 

ヒュン!!! ザザザッ!!! ダンッ!!

 

「ハァ・・・ハァ・・・!!

 あと5回くらいが限度だな・・・

 やれやれ、せめてレベル2位にならんと全力で使えないか・・・」

 

第一訓練場、ルカたちがいる場所の反対側の森の中

其処に過度の重力加速で疲弊した委員長がいた

 

 

委員長は確かに、前世で月の神として君臨し

強者ぞろいの月で紛れもなく最強の者であった

 

しかし、今の体は人間の中学生

如何に鍛え、言わばキョウや騎士団と同じ超人と化しても

尚、全盛期であった昔程の実力には程遠い

 

「だが・・・次で止めだ

 思えば何で俺チュートリアルでこんなに熱くなってるんだろう?

 ああ、本気でやらないと大さんにアルテマされるからか

 あの人マジで容赦ねぇからなぁ・・・

 

 ま、死なない程度に頑張りますかっ!!」

委員長は飛んだ、刀に引っ張られるように

そして徐々に加速していき、『音速の矢』と化した

 

 

 

「マスター!!」「来るか!!」

「貰ったぁぁぁあああああああ!!!!!」

 

音速の矢、その刹那の一閃

 

 

それは青髪の女騎士、シルクを砕き、地面に着地した

 

「マス・・・ター・・・」 シュゥゥウウ・・・

シルクが消える、人ではない念人形であるが

エネルギーの塊であるそれは、ゆっくりと煙のように崩壊する

 

「主を庇ったか・・・だがあいつは今丸腰!!

 そのまま兎月で切り裂いて終いだ!!」

 

 

委員長は再度刀を構えルカへ斬りかか「い~や委員長、お前の負けさ!!」

 

 

「隔て(へだて)『風剣』、汝は我!!」「!!?」

言霊が響く、その声は風のように舞い上がり、空を裂く

 

 

「我は父の敵を刈り取るものなりや!!

 

 

 これが私の全力全開です!!」

 

 

委員長の横、其処には先ほど砕き、倒したはずの青い髪、

青金色に輝く目に白い翼を広げ

 

自らを『嵐の化身』と化したシルクが必殺の剣を構えていた

 

 

「くっ!!回避をっ・・・」

 

「遅い!!

 

 

 『嵐魔蒼輦刃(シルフェイドブレイカー)!!』」

 

 

風魔法の圧縮により生じた剣から放たれる蒼い鎌風の超速連続斬撃

 

那由多に及ぶその絶空の刃は委員長を微塵切りにし

 

後には小さな肉片と無傷の黒い刃、兎月だけが残った――

 

 

 

 

続く




兎月・・・はい、重力を操る能力でした 作者は専門家じゃないので割といい加減です

竜巻旋風剣・・・なんかこんな名前の技どっかで聞いたことあるんですが
       何故か思い出せません、どこだっけ?

イフリートブレイカー・・・炎魔紅戟渦(笑)『エシディシ版神砂嵐』とも言う

神砂嵐・・・上の文章と違い絶望感が半端ない
     なお破られるとスイッチウィングバックという名の目潰しをする模様

☢Caution!!☢・・・霊烏路空の某スペカ時の背景
        委員長の能力は地球にやさしいクリーンな能力です

神羅剣征・・・NARUTOのペイン天道が使ってたアレのオマージュ
      全身から出せるわけじゃなく刀からしか出せません

ふんぬらば・・・アイシールド21から栗田さんの名言、気合を入れるのに
       これ以上の掛け声はないと思うんだ

加速世界の羅針盤・・・自分だけ加速する殆ど制御不能な『メイド・イン・ヘブン』
          その代わり宇宙は一巡しないし休憩すれば何度でも使える

超人・・・身体能力が割と人間辞めてる人たちのこと
    委員長や憑依合体キョウがこれ
    ちなみにレベルがだいぶ違うけど大さん先生もこれ

シルフェイドブレイカー・・・嵐魔蒼輦刃(笑)、剣から飛び出す『最終流法』




一時間目、決着 最後端折った感が凄い

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