外文録なこの世界 ~あるオリ主たちの狂宴~   作:あんにん

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続いて東方projectから
ニンジャハラキリワンダホー


第三話 月より来た御子の受難 ~Samurai Sword~

 

 

 

 

 

『第一印象はモノの立ち位置を大きく変動させる』

 

そう言う意味では自己紹介というのは

今後その空間、世界で生きていく為に真剣に取り組むべきだと思う

事実この俺も自己紹介に真剣に取り組んだ一人だ

 

 

この学園は全校生徒が転生者

 

つまり一つの世界における第二の主人公だった者たちだ

 

中には例外も居るとは思うが、大半は元の世界に多大な影響を与えた存在だろう

 

影響力の強い者ほど己の立ち位置を何より尊重する

 

それは最低限自分を守るため、如何に大義名分で固めようと結局は保身なのだ

 

 

 

さて、何故『真面目な委員長キャラ』という立ち位置の俺こと

『八意清真』(やごころ せいま)がこんな話をしているかと言うと、だ

 

 

「(現在、俺の横で新入り且つギャグ要員になりそうな

  銀髪オッドアイを見ているギャグ要員共から銀髪を引き離すためだっ!!)」

これ以上ギャグ要員が増えてたまるかっ!!

 

 

 

『東方project』出身

『非想非緋想天の息子』『下っ端魔法使い』

『禁忌使い』『世界を記録する者』

 

比那名居耕助(ひななゐ こうすけ)

 

 

『東方project』出身

『世界最古の妖怪』『近未来型未確認生物』

『日本妖怪連合総大将』『畏れ多き百鬼夜行の主』

 

封獣才人(ほうじゅう さいと)

 

 

『東方project』出身

『ま た お ま え か』『全ての元凶』

『1を見て10000を覚えるやつ』『這い寄る混沌』

 

百葦珠忌(ももあし たまき)

 

 

これら三人が通称『1-20のデルタフォース』と呼ばれるギャグ要員達だ

 

 

「はい、ありがとう

 じゃあ今度はアンズちゃん入ってきて」

 

 

赤先生がそう言うと、今度は金髪碧眼の小柄な女の子が入ってきた

 

 

「うぃーす・・・

 斑鳩杏(いかるが あんず)です

 趣味は読書です・・・あー、好きな本はありません

 一年間よろしくお願いします」

 

 

うわぁ・・・なんだアイツ超やる気ねぇ

好きな本がないのに趣味は読書ってなんだそりゃ

今流行りの昼行灯キャラでももう少し考えるぞ?

 

 

「お前自己紹介くらい少しはやる気を出したらどうなんだ?」

「えー、・・・じゃあ好きな食べ物はラーメンです」

「そうじゃなくてだな・・・」

 

「はいはい、じゃあ自己紹介はこれくらいにして

 質問の時間・・・と行きたかったんだけど

 たしか一時間目は『戦闘』よね

 じゃあ皆第一訓練場へ行って頂戴

 

 委員長ちゃん、二人の案内をお願いできるかしら?」

「あ、分かりました」

 

俺こと委員長は席を立って二人の方へ歩いて行った

 

 

「・・・なぁ、俺の耳が腐って居るのか確認したい

 さっき先生は『戦闘』って言ったのか?」

「『銭湯』じゃないの?

 朝からお風呂に入るなんて洒落た学校だね」

「そうか、銭湯か確かに洒落た学校だな」

 

「そこの二人、現実逃避してないで俺の話を聞いてくれないか?」

「え、誰お前?」

「初対面の奴にお前とか失礼なやつだな

 俺は清真、このクラスの委員長だよ」

 

「そうか、委員長か

 俺はルカだ、生粋の日本人だから別に日本語で大丈夫だ」

「んー?そういや私さっきから英語で喋ってるのに皆分かるんだね」

「そうだったのか?日本語にしか聞こえないが・・・」

「あー、この世界ではどんな言語でも自分に

 理解出来る言語として翻訳されるらしい」

 

「そいつぁ英語が苦手だった俺としては大歓喜だな」

「へー、でも第一話のバニッシュなんとかは翻訳されてないよ?」

「その辺は俺にも分からん、色々と抜け道があるんじゃないか?」

「言っちゃなんだが世界観グダグダだなぁ」

「なんせ創ったのがあの神だからな

 さて、この話は終わりにしてさっさと行くぞ」

 

 

 

 

俺たち三人組が訓練場へ着くとそこでは既に到着した生徒

そして戦闘科目の先生が居た

 

「大文字先生お早うございます」

「おぅ、おはよう委員長 そこの二人は新入りか?」

「はい、二人共

 戦闘科目の先生だ」

「大文字大和(だいもんじ やまと)だ

 親しみを込めて大さんと呼んでくれ」

「どこぞの⑨妖精の友達みたいな名前ですね」

「あれは固有名詞じゃないだろ」「⑨?」「はっは、すっとぼけるな小娘」

 

 

先生と会話をしているとうちのクラスの奴らが全員集まる

 

「さて、全員集まったみたいだな

 んじゃあ新入りも居ることだし軽めに体操したら

 各自自由にやってくれ、二人ほど新入りのチュートリアルに付き合って欲しいんだが・・・」

「あっ先生、じゃあ俺とジョシュアがやります」

「えっ!?」「おおっそうか、助かるぜ委員長にジョースター」「先生っ!?」

すまねぇジョシュア、後でカレーパン奢るから

 

 

 

視点変更 清真→ルカ

 

話が勝手に進んでいったせいで少し納得がいかないが

取り敢えず俺と怠惰娘は大さんとやらのチュートリアルを受けるらしい

 

「ほんじゃま、先ずは軽く挨拶しておけ」

 

最初に銀髪青目の男、委員長が挨拶する

 

「八意清真だ、そう言えば先生

 能力はあらかじめ教えておくべきですか?」

「ん、まぁ戦いながら理解したほうが良い経験になるだろ」

 

幾ら死なないとは言え痛いもんは痛いんだから

前知識くらいは欲しかったが・・・仕方ないか

 

次に黒髪黒目の女、名前は多分ジョシュア・ジョースターだろう

 

「ジョシュア・ジョースターだ

 ジョシュアで良いよ」

「ジョジョじゃないのか?」

「自分のことをニックネームで呼べとか

 脳みそ春なんじゃねぇのって思われるじゃない」

「お前俺が居る前でそういう事言っちゃう?」

落ち着けよ大さん先生、と言うか今って春じゃないのか?

 

 

「斑鳩杏だよ」「ルカ・ベルセルクだ」

「よし、なら・・・そうだな

 斑鳩はジョースター、ベルセルクは委員長と組め」

「その心は?」

「最初は男同士女同士で戦った方がやりやすいだろ

 それじゃあ、最初は斑鳩たちでやるか」

 

「ルールは単純、相手を戦闘不能にしたら勝ちだ」

「凶器の使用は?」

「問題ない、ウチにはゲル状に溶けても治してくれる名医が居る」

それはもはや医学の領域じゃないと思うんだが

 

 

「じゃあ始めようか、斑鳩さん」

「はーい」

まー、戦うのは私じゃないんだけどねー

じゃっ そんな訳でキョウちゃんよろしくー

 

「斑鳩対ジョースター、勝負開始!!」

 

「『あびりてぃおん』」「『アビリティオン』!!」

 

 

 

アンズの手には1m程の大きなナイフが

ジョースターの周りには半透明な細長い生き物『竜』が見える

 

 

「『・・・・・・・・・』」「『武装型』かぁ・・・」

 

「さっきまでの気配とは違う・・・何かが憑依しているのか?」

委員長が俺に話しかける

「俺も知らん、まぁ確かに雰囲気がガラリと変わったな」

 

 

「相性的には悪くないんだけど・・・

 まぁ様子見ってことで『レット・ビート』!!」

コォォ・・・  カァッ!!!!!!

ジョースターの周りに浮かぶ竜の口が開き

黄色い電気の様な光線が杏に向かって放出される

 

 

ドォォオオン!!

光線が辺り杏の居た場所に土煙が舞う

 

「流石にこの程度ではやられないよね

 じゃあ何処に居るかな・・・?」 スッ トクトクトク

 

ジョースターはワイングラスと牛乳パックを持っていたバッグから取り出し

ワイングラスに牛乳をなみなみ注いだ

 

「コォォ・・・ 」 ヒィイン ザザザ・・・ザザザ・・・

 

すると、牛乳に波紋が現れ、じょじょに大きくなっていく

 

 

あれは『波紋レーダー』・・・

とすればアイツの能力は『波紋』と『幽波紋』?

波紋呼吸法くらいなら技術として引き継げるのか?

たしか特殊な呼吸法ってだけらしいからな

あれ?じゃあ俺の魔法は?あれも技術なんですけど?

 

 

「波紋万能説が浮上した・・・」

「心配すんな、うちのクラスにチート青狸みたいなのが居るから」

より不安になったよ

 

「あれ?反応が先生と二人の3つしかない・・・

 じゃあ彼女は何処にってうわっと!?レット・ビート!!」

 

ギィンッ!! 突如ジョースターの頭上にナイフが振り落とされる

しかし、ジョースターの周りに浮かんでいた竜の尻尾がナイフを受け止めてしまった

 

「『ギ・・・ギィッ・・・』」

「『外しましたか』」 ヒュンッ 杏は直様後方へ飛び距離を取る

 

 

「レット・ビートのウロコを削るとは・・・

 斑鳩さんは余程熟練したナイフ使いと見る

 ・・・否、今の斑鳩さんは斑鳩さんじゃないらしいね」

「『・・・私はキョウと言います、以後お見知りおきを』」

 

 

キョウ、あのナイフの能力か

使用者の体に乗り移って戦闘する能力・・・アイツが使ってることに凄い納得した

 

 

「刻むよ血液のビート!!『ギャァォ!!』

『レット・ビート』アンド『波紋』!!

 赤竜骨の波紋疾走(ドラゴンブレスオーバードライブ)!!!」

 

竜が口から先ほどの光線を放出する

成程、さっきの電撃に見えたのは波紋エネルギーだったか

 

しかし妙だな、たしか波紋は

水や油、金属を伝導させなければいけないんじゃないのか?

そして難なく避けるキョウ、アイツすげぇ身軽だな

 

 

「『よっとと・・・あのビームは厄介ですね

  ちょっと無理をすれば対処出来る気が・・・しませんね

 

 

 

  てかよく考えたらコレって何か損するわけでもないし

  ここら辺で降参してもいい気がしてきました』」

 

 

ああうん、ですよね

寧ろ何で俺こんなに真剣に解説してたんだろ?

 

 

「『あー、すみませんジョースターさん

  私もう降参します』」

「えっ、えぇ!?

 まだこれチュートリアルだよ!?」

「『チュートリアルで降参しちゃいけないんですか?』」

「いやいや、そこは常識的に・・・

 私も手加減するからサクっと勝っちゃってよ」

「『嫌です』」「きっぱり拒否された!?」

 

「疲れたって言った割には汗一つかいてないじゃないか」

「『当たり前ですよ、この体はアバダ見てから

  回避余裕になるレベルで鍛えてるんですから』」

「お前・・・苦労したんだなぁ・・・」「『苦労「してる」んですよ』」

「確かに、よく見れば鍛え抜かれたいい筋肉をしているな」

 

 

「また面倒なのが入ってきたなぁ・・・

 まぁいい、んじゃあこの勝負、斑鳩が棄権で勝者ジョースター!!」

「わー、全然うれしくなーい」「『ふぅ・・・じゃあ私はこれで失礼します』」

 

 

「んじゃ、次は俺とベルセルクだな

 

 所で何でベルセルク?」

「知らん、それとルカで構わんよ委員長」

「そうか、俺も清真でいい」

「分かった、始めるか委員長」 「あれ、聞いてなかった・・・?」

 

「よっしゃ、じゃあやるか

 言っておくがお前らは棄権するなよ?

 したらアルテマソードを脳天にぶち込んでやる」

「アルテマソード?」「先生はドラクエの世界出身なんだよ」

「釘の代わりにアルテマソードを指すんですね分かります」

「誰がうまいこと言えっつった」

 

 

「ベルセルク対委員長、勝負開始!!」

 

「『アビリティオン』」「『アビリティオン』」

 

 

 

第一訓練場、その更に外れにある一角

そこで二人の銀髪の少年が立ち会っていた

 

青い目の少年は両手持ちの黒い日本刀を持ち

オッドアイの少年は半透明なエネルギーに包まれていた

 

「じゃあこっちから行かせてもらう」

青目の少年、委員長が地面を蹴り

オッドアイの少年、ルカに斬りかかる

 

-マスター!!-

「(問題ないシルク、騎士団はまだ出さない

  今の俺でどの位力が出せるか試しておきたいからな)」

 

ガギィン!! 金属音、当然刀と人体で金属音が出るはずがない

 

ルカの片手にはその目と同じ金と銀でカラーリングされた

短剣が握られており、見事委員長の剣撃を受け流していた

 

 

「むっ・・・予想より遥かに重いな・・・

 流石はサムライソードと言った所か」

「俺の剣技は鬼の四天王をも圧倒する

 それに月の技術の結晶である宇宙一頑強な黒刀『兎月』が合わされば

 鬼に金棒、否『俺に兎月』だ!!」「そのまんまだろうが」

 

しかしそのように例えたという事は

それすなわち『比類のない強さ』を示す

事実、受け流したから良かったものの

直撃していれば短剣ごとルカを破壊していただろう

 

 

「まったく、最初に戦う敵にしては厄介だな

 ならばこちらも少し飛ばすぞ!!」 ズァ!!

 

ルカの気迫によるものか、それとも肥大化したルカの

周りに漂うエネルギーによるものか

周囲の木々が軋み、草木がなびく

 

 

「ゼァア!!」「ぬん!!」

二人の刃が再度衝突する 「ハァッ!!」

しかし、委員長の剛剣に叶わずルカの短剣は弾かれる

 

「今だ、『狂人の刃』(パーフェクトフリーズ)!!」

 

すると、ルカの短剣が切りつけた部分から兎月の刀身が凍りつき始め

やがて、完全に凍りついてしまった

 

 

「氷・・・? 成程な

 お前の能力、なんとなく読めたぞ」

「そうかい、俺はまだ頑丈な刀ってこと位しか分からん

 その能力も、そんなんじゃあ豆腐だって斬れないぞ?」

 

「豆腐は包丁で斬ればいいさ

 それに、元々こいつでモノは斬れないしな!!」

ダッ!!

 

委員長が空中に飛ぶ、しかし委員長はまるで重さがないかのように

ゆっくり、ゆっくりとルカの頭上へ移動していく

 

「サンダークロススプリットアタックでもするつもりか?

 なら俺は気化冷凍法ごっこしてやるよ」

ルカは頭上に向けて短剣を向ける

 

「やめろよっ!?絶対だぞ!?やったら許さないからな!!

 私あの時あまりのグロさに吐きかけたんだって!!」

「へー、ジョシュはジョジョの世界に行ってたんだ」

「うん、と言っても6部の所で神父にぬっ殺されたけど」

 

「えっ?」「えっ?」「死んだ時いくつなの・・・?」

 

 

「かかったなアホが!!」ブンッ!!

ズンッ!!「URY!!って何ぃ!? 体が重い・・・!!」ズシリッ

 

 

突如襲いかかった体の重みにルカは動けない

反面より重く、より速くなった兎月の一撃がルカに襲いかかる

 

「目には目を!!毒には毒を!!

 氷には氷だ!!凍ったものは凍らせない!!」

 

 

響いたのは凍った兎月とルカの脳天が激突する音

 

 

 

 

      ジュワッ!!

 

ではなく、氷を溶かす灼熱の音だった

 

 

「違うね、氷には炎だ」

屈んだルカの前には

 

赤く燃える槍で氷塊を溶かし受け止める

赤い髪に赤い目をした背の高い少女だった

 

 

「キャーナゼサーン」「声援ご苦労金髪ちゃん♪」

「ふぅ・・・流石は困った時のフレイさんだ」「人が・・・新手のスタンド使いか!?」

ジュゥゥゥゥウウウウ ポロッ 「あっ氷取れた」

 

 

「さて、第二ラウンド開始だ!!」「やるのは私だけどね」

 

 

 

 

 

続く

 




自己紹介・・・あいさつって大事ですよね?

1-20のデルタフォース・・・1-1~50のクラス全部に最低3人はギャグ要員がいます

波紋呼吸法・・・通称『波紋』、真に会得するにはくるピィ~修行が必要

レット・ビート・・・作者が中二病をこじらせてる時に思いついたスタンド
         元ネタはビートルズの曲
        能力のヒントは某永遠亭の狂気の瞳さん

キョウ・・・真の主人公ことアヌビス神、多分この話で一番の苦労人になる人
     ぶっちゃけやってることはシャーマンキングの憑依合体に近い

兎月・・・委員長の斬魄刀、めっちゃ硬い 能力はまぁ大体わかるはず

パーフェクトフリーズ・・・⑨妖精ことチルノのスペルカード
            前方安置(アイシクルフォール)とは格が違うのです

サンダークロススプリットアタック・・・稲妻十字空烈刃と書くダイアーさんの必殺技
                  これを破った格闘技者はいないらしいが
                  気化冷凍法には弱いらしい

気化冷凍法・・・1部ディオの技、波紋使いを冷凍保存できるが
       使いすぎるとしなびた野菜みたいになってしまう
                  
キャーナゼサーン・・・永江衣玖さんの『キャーイクサーン』のオマージュ
          めだかボックスの『凍る火柱』こと名瀬さんの名言
          (所々間違えてる自信がある)

新手のスタンド使い・・・違います


次回は多分一時間目終われる筈

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