外文録なこの世界 ~あるオリ主たちの狂宴~   作:あんにん

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色んなゲーム、漫画、アニメの能力やネタをゴッタゴタにしたらどうなるのか?
そんな疑問をこの物語で解決してみたいです。


第一話  幾千万のエピローグの果てに ~Vanishment This Warld~

 

 

 

 

俺は死んだ――神様の誤殺らしい

 

 

 

僕は死んだ――神様の誤殺だったんだって

 

 

 

私は死んだ――神様ェ…死因:よだれってどうよ?

 

 

 

うちは死んだ――あかん、この神様やる気ないわ

 

 

 

俺も死んだ――ミュルニルハンマーのサーヴァントにもう一回ぶっ殺されかけた

 

 

 

 

 

≪代わりに別の世界に能力付きで転生させてやるから許してくれ≫

 

 

 

 

俺が『ゼロの使い魔』だ!!

 

『リリカルなのは』は僕が貰っていきますが、構いませんね?

 

『めだかボックス』かぁ、まっ死なない程度に頑張るか

 

『ハンター×ハンター』…、T樫仕事しろや

 

『ONE PIECE』か、原作知識あるし大丈夫かな?

 

 

 

 

≪そうか、じゃあどんな能力にする?≫

 

 

 

 

俺は―――――で頼む

 

僕は―――――かな?

 

私は―――――でお願い

 

うちは―――――やね

 

俺は―――――で

 

 

 

≪そうか、じゃあ第二の人生

 

 

 

  精々楽しみな―――――――≫

 

 

 

 

 

五つの魂が消え、その場には一人の黒髪の男と、羽の生えた金髪の少女が居た

 

男の名は『最高神』世界を治める神の王

 

そして少女の名は『ミカエル』、男に仕える天使でミョルニルハンマーのサーヴァントだ

 

「違います」

 

 

「ふぅー…5人一斉に来るとはなぁ」

「ほぼ同時に5人も殺すなんて流石神様ですね♪」「嫌味か?」

「言わなきゃ分かりませんか?」

 

 

 

 

 

最高神の仕事は生物が持つ運命の管理である

 

しかし、稀に良くミスを犯して先程の様に

 

イレギュラーな運命を辿ってしまった魂を転生させる仕事もしている

 

 

 

 

 

「あっそう言えば神様、例の世界はどうなってますか?」

「試作品のアレか?バグのチェックも終わってるし受け入れ態勢ばっちりだ

 ちょっと前にアイツが入った所だ」

 

 

「若様……何かあの世界で嫌な事でもあったんでしょうか?」

「まぁアイツが入って大丈夫ならどんな奴ぶち込んでも大丈夫だろうし完成で良いか」

 

 

「そうですか、早速先程転生した方々が死んでしまったらあの世界へ転生させますか?」

 

 

「問答無用ってのもなぁ、同意を得てから

 それにアイツにも付けたが能力に多少制限が入る」

 

「珍しく自重しますね?」

「ボトルシップ作るレベルの精密作業だったからな

 いきなり壊されるなんてあんまりだ…あっ重大な事を忘れてた」

「重大な事?」「名前だよ、あった方が良いだろ?」

 

 

 

 

「あー……ですね、うーん…そうだ!

 転生者たちの楽園、『物語が終わった世界』と言う意味で外文録

 

 

 『外文録世界』でどうでしょうか?」

 

「外文録世界…良いなそれ、じゃあそれで決定だな!!

 さぁ何時でも帰って来い転生者諸君!!お前らの未来は明るいぞ!!」

 

 

 

 

 

「所で神様、次の転生者を連れてきますので暫くお待ちください」

「俺の未来は暗いぜ…」「人それを身から出た錆と言う」

 

 

 

 

 

 

 

その後も幾百幾千幾万の転生者が転生し、死んでその世界へ旅立っていった

ある者は英雄として世界を救って

ある者は志半ばで無念に散って

ある者は主人公を助け、原作を守って

またある者は普通に何もせずダラダラと過ごして

 

 

 

 

 

 

 

「その中でも私は何もせずダラダラと過ごした奴だ」

「お前確かハリーポッターの世界に行ったんだっけ?

 良くあんな世界でダラダラ過ごせたなぁ」

 

 

「私が何もしなくても主人公たちでハッピーエンドにしてくれるからな

 まぁ巻き込まれない様にある程度助言はしたけど」

 

 

「そうなの、で、そんな面倒くさがりのお前が外文録世界へ行きたい理由は?」

「転生者だらけの世界なら隠れてこそこそする必要無さそうだから」

 

 

「ふーん…まぁ良いや、お前の同類も居なかった訳じゃ無いし」

「そいつぁ気が合いそうだ、探す気は無いけど」

「んじゃあ、色々と外文禄世界の説明するぞ」「うぃーっす」

 

 

 

 

 

 

外文録世界とは、第二の人生を終えた転生者たちが集まって暮らす世界である

しかし転生者しか居ない世界と言う訳では無く

転生者が認知されている世界と言った方が正確だ

転生後も赤ん坊からスタートではなく、中学一年生程度の年齢で職業は中学生から始まる

 

 

 

以下は世界の基本的な設定

 

 

 

・転生者の中には世界を崩壊させかねない能力を持った者も居る為

 ある程度能力に制限がかかる

 

・原則として能力は一人に付き一つ、ただし召喚能力等の場合は例外

 

・ゲームで言う所のNPC、転生者でない者も転生者のような能力を持っている者がいる

 

・割と緩いが法律はあるので守らなければ補導される

 

・死んでしまった場合、コンテニューを選べば完全回復した状態で一時間後に復活

 選ばなければ別の世界へ転生する事になる また、NPCは自動でコンテニューする

 

 

 

 

 

 

「こんな所か」「へー…、能力の制限ってどれくらい?」

 

「そうだな、一人に付き一つの能力、後天的に得た能力でも良い

 効果の強い能力

 例えばスーパーサイヤ人の身体能力とかは通常サイヤ人レベルまで落ちる

 あぁ、自分の能力で都合が良い能力が無かったら選びなおしても構わん」

 

 

 

「私は貰った能力でいーや」

 

「そうか、じゃあ――これで処理完了だ

 試してみるから一回俺の後に続いて言ってくれ」

「えー、めんどい」「不具合があったらそっちの方がめんどいだろ」「ちぇー」

 

 

「『アビリティオン』」「あびりていおん」

 

 

 

ピカッ 転生者の右手が光り、消える

その手には大きなククリナイフの様な刃物が握られていた

 

 

 

 

 

 

「『………お久しぶりです神様』」

 

 

 

転生者の雰囲気、先程までのだらけた緩い気配は消え失せ

鋭い目つきの冷静な面持ちにやや冷たい気配へと変貌する

 

 

 

「久しぶりだなアヌビス おっと、今の名前は杏(きょう)だっけ?」

 

「『はい、まさか死んで尚、この怠惰娘の身体に憑依する事になるとは…』」

「そう言うなって、一介の妖刀のお前に主人が居るだけマシだと思えって

 

 そんで、能力に制限をかけるって説明をするけど解除してくれるか?」

「『あっアイツ聞く気無いみたいなんで私が聞いておきます』」

 

 

 

 

 

 

ジョジョの奇妙な冒険3部に出てきたスタンド『アヌビス神』

それがこの転生者が持った能力だ

その能力は

『このスタンドが憑りついた刀を持った者は誰でも剣の達人になるが

 代わりにスタンドに意識を乗っ取られてしまう』

神の力(調教とも言う)によって自力で自分の意識を戻せる程度の憑依だが

それでも妖刀である事に変わりない為、本来なら自分から手に入れようと思わない

 

 

 

 

 

しかしこの怠惰娘は悪魔的な閃きをしてしまった

 

 

 

 

 

 

『意識を乗っ取られる?逆に考えるんだ、(意識何て)あげちゃっても良いさと』

 

 

 

 

 

 

何と『意識を乗っ取られる妖刀』を『勝手に戦ってくれる便利な刀』と解釈したのだ!!

 

 

 

 

 

「『アレですよね?それ私じゃなくても良かったですよね!?』」

「ドラ○もんの名刀電光丸でも代用出来たな、あっ電池切れがあるか

 

 

 まぁ過ぎた事は置いといて能力の制限だよ」

「『はい、どの程度の事が出来なくなりますか?』」

「先ずはそのククリナイフを見て見ろ」

 

 

 

 

キョウはククリナイフを見る

1mはあろうそれの柄に青い宝石の様なものが埋め込まれている

 

 

 

 

「その宝石が今のランクを表している」「『ランクですか?』」

 

「宝石は能力者の実力が一定以上上がる度に一つずつ増えていき最大で三つになる

 ようは元々持って居た能力を少しでも取り戻したいなら努力しろって事だな」

 

「『私の場合は私が頑張ればランクが上がるんですね?』」

「そうなるな、まぁ頑張れ」「『正直泣きたいんですけど』」

「安心しろ、能力やら魔法やらは使えなくなるが経験値が無くなる訳じゃ無い」

 

「『良かった、これで剣術まで取られたら発狂してましたよ』」

 

 

 

 

「そうだな、レベル1のうちは精々『凄く頑丈で良く切れる大きなナイフ』程度だ

 後は世界へ行ってから確かめてくれ、説明は以上だ」

「『ざっくりいきましたね…、じゃあ私はこれで』」

 

 

 

 パァァ… ナイフが粒子になって消えて行く

 

 

 

ナイフが完全に消えると同時に、キリッした表情が消え失せダルッとした表情に戻った

 

 

「あー……、会話終わったの?」「あ、うん終わった」

「んじゃあ転生させて?」「はいよ、んじゃポチッとな」

 

 

 

怠惰娘の身体が徐々に薄れていき、やがて消滅した

そして彼女は新たな世界へと転生していく――――

 

 

 

 

 

この物語はかつて転生オリ主と呼ばれた者たちが集い生きる

そんな世界に転生した怠惰娘と気苦労の絶えない妖刀の物語である

 

 

 

 

 




*ミョルニルハンマー…ミカエルの先生ことトオル兄さんから借りパクした奴
*名刀電光丸…ドラ○もん屈指のチート武器、性能はアヌビス神の方が若干上
*ククリナイフ…別称グルカナイフ、ネパール人の兵士が40人の屈強な強盗を
        これ一本で撃退した伝説がある、さいきょーのナイフ

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