問題児たちと運動ができないやつが異世界から来るそうですよ?   作:Tatoketo
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やっと投稿できました・・・
すいません・・・


今回のでさらに文才のなさに気づかされました。
ダメダメだな・・・

今回から字数を増やしていく予定です。

これからも宜しくお願いします





7.グリフォンとギフト

黒ウサギside

黒ウサギは口を開けて絶句していた。


理由は簡単

葛葉が旗印といい店員に渡した紙である。

手紙の内容は、どんなに温厚な人が見ても送り主を****して○○して死骸でハンバーグを焼いてもおかしくないような代物である。


数秒後、絶句している間に葛葉に薙刀は振り下ろされようとしていた。


一応助けるべく体を動かす。

そのとき、店内から爆走して来る少女が視界の隅に映る。
少女は大きく跳躍し黒ウサギのほうに飛びこん・・・


「いぃぃぃやほぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィ!」
「きゃあーーーーー・・・・・・!」

和服少女に飛び込まれ、街道の向こうの浅い水路まで飛ばされる。

飛び込んできた和服少女、白夜叉は黒ウサギの胸に頬を擦り付けていた。

スリスリスリスリ

「し、白夜叉様!?どうしてあなたがこんな下層に!?」
「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!フフ、フホホ

スリスリスリ

「白夜叉様、ちょ、ちょっと離れてください!」

白夜叉と呼ばれた少女を無理やり引きはがし、頭をつかんで店に向かって投げつける。
クルクルと回転した少女を、十六夜が葛葉に向かって蹴り飛ばす。

「葛葉、パスッ!」
「え、ちょ、待っ・・・」

十六夜に蹴り飛ばされ加速した少女が葛葉を巻き込み先程の水路・・・

の途中にいる黒ウサギに向かって飛んでいく。

「ふぅ、やっと絞り終えた・・・なにまた飛んできてるんですかぁぁ!!」

が流石はウサギとっさの判断で横に飛び、回避に成功する。

しかし黒ウサギは忘れていた。
周りが絞った水で濡れているという事に!

ツルッ

足を滑らす黒ウサギ。
だが片足はさっきのステップで空中にあるため踏ん張ることもできない。
身体は後方に倒れ、水路に落ちていく。

落ちるまでの数秒間に黒ウサギは最後の悪あがきと大声を上げる。

「ほんっとぉにぃぃぃ!何なのですかぁぁぁ!!」

バシャーン

ひときわ大きな音を立て黒ウサギは再び水に落ちていった。

****************************************
水から上がると白夜叉が(主に店員に)爆弾を落とした。

「ところでお主らこんなところで何をしているのじゃ?」

ピシッと空気が固まる。
顔を引きつらせ先程の紙をポケットにしまい証拠隠滅を図る葛葉。
下に顔を向け地面を見る女性店員。
二人を見つめる一同。
それを見て全てを察した白夜叉は、

「あぁ、大体分かった。話は店内で聞こう」
「よろしいのですか?彼らは旗を持たないノーネームのはず。規定では」
「ノーネームだと分かっていながら名を尋ねる、性悪店員に対する詫びだ。身元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任は取る。」

む、と拗ねるような顔をする女性店員。彼女からしてみればルールを守っただけなのだから気を悪くするのも仕方がない事だろう。女性店員に睨まれながら暖簾をくぐった五人と一匹は店の広さからは考えられない不自然な広さの中庭に出て、長い渡り廊下を通り、香のような物が焚かれた広い和室に通された。

「生憎とも店は閉めてしまったのでな。私の私室で勘弁してくれ」

「もう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門に本拠を構えているサウザンドアイズの幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、お世話になっております本当に」

投げやりな言葉で受け流す黒ウサギ。その隣で耀が小首を傾げて問う。

「その外門、って何?」
「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力を持つ者達が住んでいるのです」

黒ウサギが描いた上空から見た箱庭の図は外門によって幾重もの階層によって分けられている。
その図を見た四人は口を揃えて、

「・・・・・・超巨大タマネギ?」
「いえ、超巨大バームクーヘンじゃないかしら?」
「そうだな。どちらかというとバームクーヘンだ」
「バームクーヘンだね、耀ちゃん」

うん、と頷き合う四人。身も蓋もない感想にガクリと肩を落とす黒ウサギ。
対照的に、白夜叉はかかっと哄笑を上げて二度三度と頷いた。
「ふふ、うまいこと例える。その例えなら今いる七桁の外門は一番薄い皮の部分に当たるな。さらに説明するなら、東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門の外、世界の果てと向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに属していないものの、強力なギフトを持った者が棲んでおるぞ―――その水樹の持ち主などな」

白夜叉は薄く笑って黒ウサギの持つ水樹に視線を向ける。白夜叉が指すのはトリニトスの滝を棲みかにしていた蛇神のことだろう。

「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ?知恵比べか?勇気を示したのか?」
「いえいえ。この水樹は十六夜さんがここへ来る前に、蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ」

自慢げに黒ウサギが言うと、白夜叉は声を上げて驚いた。

「なんと!?クリアではなく直接的に倒したとな!?ではその童は神格持ちの神童か?」
「いえ、黒ウサギはそうは思いません。神格なら一目見れば分かるはずですし」
「む、それもそうか。神格を倒すには同じ神格を持つか、互いの種族によほど崩れたパワーバランスがある時だけのはず。種族の力で言うなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ」
「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか」
「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの」

小さな胸を張りかかと豪快に笑う白夜叉を十六夜が物騒に瞳を光らせて問いただす。

「へえ、じゃあお前はあのヘビより強いのか?」
「ふふん、当然だ。私は東側の階層支配者(フロアマスター)だぞ。この四桁以下のコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者(ホスト)なのだからの」

“最強の支配者”その言葉に十六夜・飛鳥・耀の三人は一斉に瞳を輝かせた。

「そう・・・・・・ふふ。ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」
「無論、そうなるのう」
「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」
「みんな頑張ってね。僕はゲームなんてしないから」

三人は剥き出しの闘争心を視線に込めて白夜叉を見る。白夜叉はそれに気づいたように高らかと笑い声をあげた。

「抜け目ない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」
「え?ちょ、ちょっと御三人様!?」

慌てる黒ウサギを右手で制す白夜叉。

「よいよ黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」
「ノリがいいわね。そういうの好きよ」
「ふふ、そうか。―――しかし、ゲームの前に一つ確認しておくことがある」

「なんだ?」

白夜叉は着物の裾からサウザンドアイズの旗印―――向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、壮絶な笑みで一言、

「おんしらが望むのは“決闘”か―――もしくは“挑戦”か?」

刹那、四人の視界に爆発的な変化が起きた。
三人の視界は意味を無くし、様々な情景が脳裏で回転し始める。
脳裏を掠めたのは、黄金色の穂波が揺れる草原。白い地平線を覗く丘。森林の湖畔。
記憶にない場所が流転を繰り返し、足元から四人を呑み込んでいく。
三人が投げ出されたのは、白い雪原と凍る湖畔―――そして、()()()()()()()()()()()()()

「・・・なっ・・・!?」

余りの異常さがに、十六夜は同時に息を呑んだ。
箱庭に招待された時とはまるで違うその感覚は、もはや言葉で表現出来る御技ではない。
遠く薄明の空にある星は只一つ。緩やかに世界を水平に廻る、白い太陽のみ。
まるで星を一つ創り出したかのような奇跡の顕現。
唖然と立ち竦む四人に、今一度、白夜叉は問いかける。

「今一度名乗り直し、問おうかの。私は“白き夜の魔王”―――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への“挑戦”か?それとも対等な“決闘”か?」

魔王・白夜叉。少女の笑みとは思えぬ凄味に、再度息を呑む四人。
星霊とは、惑星級以上の星に存在する主精霊を指す。妖精や鬼・悪魔などの概念の最上級種であり、同時にギフトを“与える側”の存在でもある。

十六夜は背中に心地いい冷や汗を感じ取りながら、白夜叉を睨んで笑う。

「水平に廻る太陽と・・・・・・そうか、白夜と夜叉。あの水平に廻る太陽やこの土地は、オマエを表現してるってことか」
「如何にも。この白夜の湖畔と雪原。永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ、私が持つ太陽こそ、私が持つゲーム盤の一つだ。」
「・・・ん?けど夜叉は仏教用語でしょ。それに対して白夜はノルウェーとかフィンランドとかの特定の経緯に位置する北欧地域でしか起こらない。なのになんで白ちゃんに夜叉ってついてんの?北欧は仏教地域じゃないよね?」

些細な疑問に黒ウサギは答える。

「それは白夜叉様が仏教に帰依しているからですヨ。元の名前は私も知りません」
「へえ・・・そうなんだ」


**************************************
「これだけ莫大な土地が、ただのゲーム盤・・・・・・!?」
「如何にも。して、おんしらの返答は?“挑戦”であるならば、手慰み程度に遊んでやる。―――だがしかし“決闘”を望むならば話は別。魔王として、命の限り戦おうではないか」
「・・・・・・っ」

飛鳥と耀、そして自信家の十六夜でさえ即答できずに返事をためらった。
しばしの静寂の後―――諦めたように笑う十六夜が、ゆっくりと挙手し、

「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉」
「ふむ?それは決闘ではなく、試練を受けるという事かの?」
「ああ。これだけのゲーム盤を用意出来るんだからな。アンタには資格がある。―――いいぜ今回は黙って試されてやるよ、魔王様」

苦笑と共に吐き捨てるようの物言いをした十六夜を、白夜叉は堪え切れず高らかと笑い飛ばした。プライドの高い十六夜にしては最大限の譲歩なのだろうが、『試されてやる』とは可愛らしい意地の張り方があったものだと、白夜叉は腹を抱えて哄笑を上げた。
一頻り笑った白夜叉は笑を噛み殺して他の二人にも問う。

「く、くく・・・・・・して、他の童達も同じか?」
「ええ。私も試されてあげてもいいわ」
「右に同じ」

苦虫を噛み潰したような表情で返事をする二人。白夜叉は満足そうに声を上げ、残りの一人、葛葉にも問う。

「おぬしはこの童達と一緒にギフトゲームをしないのか?」
「一緒に試されるよ。全部任せても大丈夫そうだしね」
「そうか・・・」

その時、彼方にある山脈から甲高い叫びが聞こえた。獣とも野鳥とも思えるその叫び声にいち早く反応したのは、春日部耀だった。

「何今の鳴き声。初めて聞いた」
「ふむ・・・・・・あやつか。おんしら三人を試すには打って付けかも知れんの」

白夜叉が湖畔を挟んだ向こう側にある山脈に、チョイチョイと手招きすると体長五メートルもあろうかという巨大なグリフォンが風の如く三人の前に現れた。

「グリフォン・・・・・嘘、本物!?」
「フフン、如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王。“力”“知恵”“勇気”の全てを備えたギフトゲームを代表する獣だ。」

白夜叉が手招きする。グリフォンは彼女の元に降り立ち、深く頭を下げて礼を示した。

「さて肝心の試練だがの。おんしら三人ともこのグリフォンで“力”“知恵”“勇気”の何れかをを比べあい、背に跨って湖畔を舞うことが出来ればクリア、という事にしようか」

白夜叉が双女神の紋が入ったカードを取り出す。すると虚空から主催者権限(ホストマスター)にのみ許された輝く羊皮紙が現れる。白夜叉は白い指を奔らせて羊皮紙に記述する。

『ギフトゲーム名 “鷲獅子の手綱”

・プレイヤー一覧  逆廻 十六夜
          久遠 飛鳥
          春日部 耀
          双海 葛葉

・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。
・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”の何れかでグリフォンに認められる。
・敗北条件  降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

“サウザンドアイズ”印』

「私がやる!!」
珍しく耀が自分から行動した。
耀は真っ直ぐにグリフォンを見て、何か人語では無い言葉を話しかけた。
グリフォンは人の娘に話しかけられると思ってなかったのか、ビクンッ!と肢体が跳ねる。
すぐに耀の方に顔を向け、何かを言っている。途中で目つきが変わったりとか声が激しくなったりもしたが、

(何言ってるか全く分かんないだよな~)

なんてことを考えていると、いつの間にかグリフォンは耀を乗せ、風を切り、凄まじい速さで山脈へと飛んでいった。

「速いなあ、流石はグリフォンといったところなのかな」
「ふむ、速く見えるか。だが、ここ箱庭では遅い方だぞ」
「え、マジで・・・きっもいな」

(あの数キロを数分で駆け抜けるグリフォンが遅いとか・・・そんなんチートやんチーターやん!!)

ふう。一人キバオウごっこは落ち着くなあ。
そんな事をして暇をつぶしていると耀ちゃんとグリフォンが帰ってきて湖畔の中心まで来たとき、手綱から手が放れ落下していった。

しかし耀は湖畔に触れることはなく飛翔して帰ってきた。
ふわふわと不慣れな飛翔を見せる耀に呆れたように笑う十六夜が近づく。

「やっぱりな。お前のギフトって、他の生き物の特性を手に入れる類だったんだな」

軽薄な笑みに、むっとしたような声音で耀が返す。
「・・・・・・違う。これは友達になった証。けどいつから知ってたの?」
「ただの推測。お前、黒ウサギと出会った時に“風上に立たれたら分かる”とか言ってたろ。そんな芸当は只の人間にはできない。だから春日部のギフトはコミュニケーションを取るだけでなく、他種のギフトを何らかの形で手に入れたんじゃないかって推察したんだが、それだけじゃなさそうだな。あの速度に耐えられる生物は地球上にいなさそうだし?」
興味津々の十六夜の視線をフイッと避ける。とさっきの発言に対し葛葉が食いついてきた。
「けど、十六夜君僕以外は皆分かってたじゃないか!!皆ただの人間じゃないっていうのか!!」

十六夜は葛葉を見てニヤニヤ笑う。

「それは、オマエが人一倍、鈍感なんだよ葛葉君」
「ちょっと待って、僕鈍感系主人公にはなりたくないんだけど」
「その意味じゃない」
「ならば許そうか、十六夜君」
「ハッ、許そうなんてずいぶんと上からだな葛葉」
「言ってるんだよ、十六夜君」

バチバチと火花を散らす二人の目の前に扇子が振り下ろされる。

「やめんか二人とも!!よいか、仲間内で争っていたのでは魔王はおろか、そこらのコミュニティにすら勝てぬぞ!!」

鬼気迫る声音で言われた二人は、背中を向けて顔を背けて座った。
それを見て片手で頭を抱えて、ハァ・・・とため息をつく。

「黒ウサギ、ところで何故このような時間に来たのだ。まさか遂に私のペットに」
「なりません!!今日はここの御四人方のギフトの鑑定をお願いしに来たんです!!」
「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外というか無関係もいいところだがの」

白夜叉はゲームの賞品として依頼を無償で引き受けるつもりだったのだろう。困ったように白髪を掻き上げ、着物の裾を引きずりながら四人の顔を両手で包んで見つめる。

「どれどれ……ふむふむ……うむ、四人ともに素養が高いのは分かる。しかしこれでは何とも言えんな。おんしらは自分のギフトの力をどの程度に把握している?」
「企業秘密」
「右に同じ」
「以下同文、あと屑葉は回復系のギフト持ちだぞ」
「てめえ!!言うんじゃねえよ十六夜!イントネーションも違っただろオイ!」

「うおおおおい?いやまあ、仮にも対戦相手だったものに教えるのが怖いのは分かるがそれじゃ話が進まんだろうに」
「別に鑑定なんていらねえよ。人に値札貼られるのは趣味じゃない」

はっきりと拒絶するような声音の十六夜と、同意するように頷く二人。
困ったように頭を掻く白夜叉は突如妙案が浮かんだとばかりにニヤリと笑った。

「ふむ。何にせよ主催者(ホスト)として、星霊の端くれとして、試練をクリアしたおんしらには恩恵(ギフト)を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティの復興の前祝いとしては丁度よかろう」

白夜叉がパンパンと柏手を打つ。すると三人の眼前に光り輝く四枚のカードが現れる。
カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトのネームが記されていた。

コバルトブルーのカードに逆廻十六夜・ギフトネーム“正体不明(コード・アンノウン)
ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム“威光(いこう)
パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム“生命の目録(ゲノムツリー)“ノーフォーマー”
アイビーグレイのカードに双海葛葉・ギフトネーム“全てを創造する者(All Create)”“完全記憶(Perfect Memory)”“不自然治癒(Affected Heal)

それぞれの名とギフト記されたカードを受け取る。
黒ウサギは驚いたような、興奮したような顔で四人のカードを覗き込んだ。

「ギフトカード!」
「お中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「TCG?」
「ち、違います!というか何で皆さんそんなに息があってるのです!?それに葛葉さん交換したら駄目ですよ!?このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードですよ!耀さんの生命の目録だって収納可能で、それも好きな時に顕現できるのですよ!」
「つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」
「だからなんで適当に聞き流すんですか!あーもうそうです、超素敵アイテムなんです!」

黒ウサギに叱られながら四人はそれぞれのカードを物珍しそうにみつめる。

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらはノーネームだからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」

葛葉が勢いよく挙手し
「白ちゃん!質問いい?」
「うむ、いいぞ!どうしたのだ?」
「普通さ、ギフトってどれくらい持ってるの?」
「いい質問だの、うーむどれくらいか・・・それはやはり種類によって違うだろうな。後は伝承の量や信仰の強さにもよるが、ただの人間ならば一個、多くて二個くらいであろうな。おぬしはどの程度持っておったのだ?」
「ん?三個だよ」
「負けた・・・」
「こんな残念なのに負けるなんて・・・」
飛鳥と耀は少し残念そうだが、十六夜は飄々と
「量より質だろ。でそいつのはどんなギフトなんだ白夜叉?」
「二つは分かりやすいな。一つ目は完全記憶能力じゃな。二つ目は治癒能力だが、不自然とあるからの、何かあるのだろうな。最後の一つは創造系統。しかも上限がなさそうだな。これだけなら二、三桁に相当するギフトだが、詳細は・・・分からないのう」
「に、二桁ですか!?ホントに!?」

顔を真っ赤にして叫ぶ黒ウサギ。

「ふーん、二桁ってそんなにすごいのか?」
「当たり前でしょう!!三桁以上は全知全能の力を持つ者たちが属していて、本当に白夜叉様クラスの化物達がごろごろいるんですよ!!」
「白夜叉クラスか・・・で、どんなギフトなんだ葛葉?」

十六夜が向くのに合わせて全員が葛葉を見る。

「一つ言わせてもらうけど、そんなに強くないよ?いい?」
「教えるなら早くしろ」
「はいはい、僕のは今のところ何でも創れるんだけど・・・」

「「「「創れるんだけど?」」」」

「創るたびに体力を、消費?しちゃうから毎回倒れちゃうんだ」

「「「「・・・」」」」

全員が憐みの表情を浮かべ見つめる。

「えーとすまん。葛葉よ、お主は自分の体力をどの程度と把握しておる?」

白夜叉が優しく聞くと満面の笑みで

「百メートル走が限界かなっ!!」

白夜叉とノーネームの面々はその場でがっくりと肩を落としたのであった。



次は時間が飛ぶ―――予定です。

これからも宜しくお願いします。






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