召喚士タカヤのマーブル録   作:AUT

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短いので注意!

あとシリアル(おい)


7話 覚悟を決めた猛者 前編

どうもタカヤです、前回の戦闘でまた負けてしまったピーサードさん。直撃した大技のせいですぐに治療が必要だったので一回きりの治療タイプのザケンナーを使い、三日間絶対安静の診断が下された。

 

その三日間の間で保険を完成させおっちゃんに報告もすませた。そして三日間が経った今....。

 

 

 

 

 

 

 

「もう一度、もう一度だけチャンスをください!ジャアクキング様!」

 

 

 

「私の永遠はドツクゾーンの永遠、私の破滅はお前たち自身の破滅!」

 

 

 

 

「必ずや、結果を!」

 

 

 

 

 

 

 

ピーサードさんへの最終勧告、もう失敗は絶対に許されない...。これまでの失敗でダークファイブからの評価は皆無に等しくなってしまっていた。戦闘力が皆と比べて低いことはピーサード自身も自覚していたが、そこは持ち前の相手の的確な弱点や弱みを利用していく作戦を立てて補っていた。

 

 

 

しかしプリズムストーン強奪任務に着任したはいいがプリキュアというイレギュラーが発生、時にタカヤの力をもってしても倒せなかった相手の出現と初見殺しな技、強力な大技により得意の作戦で負けに負け続けた結果....。

 

 

同僚たちに完全になめられることとなってしまった。

 

 

 

 

 

 

そして今、ピーサードさんは俺の部屋にいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ!くっそ!ちくしょうがぁぁぁッ!!あいつらぁぁ、俺をコケにしやがってぇ!っっっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!!!............俺様の....この俺の何が、何がだめだというのだ...」

 

 

 

もちろん防音対策もばっちりである。

 

 

ピーサードさんは俺に怒りと絶望、懇願の意思をぶつけている...こんなピーサードさんは今後見られないと思うが真剣に聞いてあげなければ、真剣に答えをだす導きを助けねば.....おっちゃんの珍しいお願いでもある、そして自分は彼を友達だと思っている。彼は自分の事をどう思っているか...そんなことは関係ない、自分がピーサードという男を....このくそまじめな人を『助けたい』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     彼が昔の自分に見えて仕方がない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前の世界の『友達ができる前』の俺にそっくりだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてなにより、やられっぱなしは気に食わない。

 

 

「ピーサードさん、世の中にはこういう言葉がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やられたらやりかえす......倍返しだ!」

 

 

 

 

「だがやり返しても負けてしまったではないか!」

 

 

「そしてピーサードさん、あんたにはこの命に代えても任務を成し遂げようとする『覚悟』が圧倒的に足りなかった!今までは自分の作戦がドはまりしていたため心の奥深くで慢心をしてしまったからだ!」

 

 

 

ピーサードさんは衝撃を受けたような顔をしていた......そしてその目に静かに炎が灯る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『覚悟』はできているか?俺はできてる、あんたはどうだい?ピーサード。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は、ゆっくりと立ち上がり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「付き合ってくれてすまなかった、そして........ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼のドス黒い心の炎に、覚悟という燃料が引火した

 

 




次回、戦闘開始ッ!

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