召喚士タカヤのマーブル録   作:AUT

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僕は、魔法使いだった……因みに年齢は30歳である(白目)


茶番終わり!


14話 馬鹿と素直は紙一重

「ドツクゾーンの永遠を約束してくれる力、我が身に永遠の命をもたらす七つの石はまだ(そろ)わんのか…!」

 

 

おっす、タカヤです。おっちゃんが脳筋に説教たれてる間に幼稚園の準備が終わり、後はおっちゃん待ちの状態。

 

イルクーボの旦那が居るからそんなに長くは無いだろうとタカをくくっていたのが間違いだった………遅!

 

 

 

「邪魔者の排除が成されれば、直ぐにでも」

 

 

その排除が難しいわけで…

 

 

 

「残された時間とて、無限では無い……わかるな?」

 

 

……………おっちゃん。

 

 

「はい………という事だ、とにかく例の2匹を連れてこい。ただし、潰したりするなよ。奴らは石の隠し場所を知っている。」

 

 

旦那はいつでも俺達の兄貴、懐が深いのぉ。

 

そして説教も終わり俺はいつもの様に幼稚園へと出向くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、いつものメンツでまたパンツ戦争でもおっぱじめるかな(日常)

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「また明日ね、アーク君。明日も楽しみにしてるよ!」

 

 

「おぅ、次こそは先生のパンツをとってやるからな!」

 

 

幼稚園のバスから降りた後、お迎えに来たおっちゃんと一緒に少し寄り道して公園に行き、たこ焼きを買って帰宅後、イルクーボの旦那が脳筋を連れて来た。(パンツ戦争?知りませんねぇ)

 

 

 

 

 

 

 

 

忘れてるかもしれないが俺の偽名は佐々木アークである。

 

 

 

 

 

 

「タカヤ、少しいいか?ゲキドラーゴがタカヤに相談があるそうだ」

 

 

「俺に?どんな感じの相談?」

 

 

脳筋が俺に相談だと?そもそもあいつが悩むってイメージが沸かないんだが……。

 

 

 

「ウガ、ザケンナーの訓練に……付き合って、欲しい」

 

 

 

 

 

 

よかろう、暇してたところだ。ついでにユーモアも教えてやろう(適当)

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

そして舞台は夜の学校へ、俺は訓練のついでに脳筋の監督として任務について行ったのである。

 

 

人がいなくなる頃を見計(みはか)らって忍び込み理科室の扉を君くぐり抜ける。

 

 

「訓練の成果を見せる時だぜ」

 

 

「ウガ、いでよザケンナーよ!」

 

 

「ザケンナーッ!」

 

ザケンナーはそのまま人体模型人形(理科室のアレ)へと入っていった。

 

 

 

 

 

「夜の学校って言えばこれだな」

 

 

「ウガ、定番。ザケンナーよ、あの2匹を探し出せ!」

 

 

うむ、教えた甲斐(かい)があったな。任務内容がプリキュア抹殺じゃなくて光の園の住人を回収するだけなら大丈夫だろ、多分だけど………こんな夜に何故かここに反応があるって事は待ち伏せされてんのか?

 

お、反応が近い。

 

 

 

「なんだね君は?こんな時間に何をしているんだぁ?!」

 

 

先生ぇーーーーッ!まじかよ先生、なんであんたが持ってんのぉ?!

 

 

「黙ってないでなんとか言いなさい」

 

 

 

とりあえず作戦通りに行くか。

 

「ウガ、表に出る。よろしく。」

 

 

ザケンナーのコントロールを渡した脳筋は学校の外へ待機……どこに待機するか言ってなかったな。まぁなんとかするだろ(適当)

 

「せっかくの夜の学校なんだ、できればホラーチックにしたかったんだがまぁ脳筋が取り憑かせたやつだ。次があれば今度にしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノキャァァァーーーーーッ!!」

 

 

すごい悲鳴だな先生、リアクション芸人並だぜ。とりあえず回収回収っと。

 

 

 

 

 

 

「あなた何をしてるの?!」

 

「メップル!」

 

 

 

……………まぁもう片方も近くにいるってのはわかってたけど、まさか女子中学生がこの時間までいるのか……。

もっと自分を大事にした方が身のためじゃないの?

 

 

 

 

 

 

 

 

「「キャーーーーーッ!!」」

 

 

 

 

 

悲鳴を上げながら逃げていった、そう予想はしてたから追いかけるんだけどね。

 

 

 

 

「わぁーーやめてやめてこないでぇーーーーッ!!」

 

 

「でも寄生虫の標本よりましかも!」

 

 

「こんな時によくもそんなぁ!」

 

 

 

寄生虫の標本………気持ちわるッ!!!

 

 

 

「ギャーーーッ!ごめんなさい、ごめんなさいぃ!」

 

「別に謝ることないけどね!」

 

 

 

わかる(哲学)

 

 

 

 

「だけどさぁーー!?」

 

「キャーーーーーッ!!!」

 

 

 

「でもでもさぁ!メップルは返してぇーーーー!!」

 

 

もう少しで追いつく、追いつけなくても外に出たらこっちのもんだし。さぁ、ラストスパートd………あ。

 

 

 

「下駄箱にぶつかるって………久々にドジかましたなぁ俺」

 

 

皆さんも、廊下はできるだけ走らない様にしましょうね。

 

 

お兄さん(園児)との約束だよ。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

確かに俺はどこで待機するか言ってなかったよ。だけど常識ってやつがあるじゃん、普通銅像の所に待機はしねぇよ……ていうかポーズとるなや、それと肝心の銅像どこにやったし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユーモアを教えて正解でしたね(錯乱)

 

 

 

 

「やっぱりさっきのはザケンナー!」

 

 

「そうじゃけんな」

 

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

絶対許さない、教えた意味無いとか。これだから脳筋は困る(憤怒)

 

 

 

 

 

「ウッガッガ!ついに手に入れた!」

 

 

メポメポうるさいヤツが手中に収まった、変身は封じたな。

 

 

「ご苦労さまっす」

 

 

模型人形は元の場所に戻さなきゃね、勝手に戻っていくけど。

 

 

「お前達、叩き潰す!」

 

 

 

「どうしよう、メップル盗られてちゃ変身できないし…」

 

「どうすれば…」

 

 

 

これは決まったか?

 

 

 

「ウガ?やけに熱い」

 

「は、暑い?な〜に言ってんだオメェ」

 

 

今は涼しいくらいなのに……もしかして熱いの間違い?こりゃ失敬。

 

 

 

「メップルは今、病気なの!早く治してあげないとメップルが……!」

 

「ウガ?」

 

 

「なぬ、病気とな?」

 

「そうよ!もしメップルに何かあったら、あんた達のせいだからね!」

 

 

病気ねぇ、光の園の奴らも病気にはなるんだ。人間の俺が言えた義理じゃねぇけど。

 

「病気、それはいけない」

 

 

 

闇の住人は病気にかかりにくい代わりにかかった時の免疫力が付きにくいからなぁ……。

 

 

 

 

 

 

「それいけないいけない!どうすれば?」

 

 

今の間にこいつは何を想像したのか……どうでもいいやそんなこと。

俺は脳筋を押しのけて反論する。

 

 

 

 

「ケッ!俺達にそんな事いってどうなる?むしろ自分の首を締めただけだぜ、こいつを人質に取ればいい話だからなぁ!」

 

馬鹿なヤツ、脳筋はともかく俺が従うと思ってんのか?俺達は闇の住人だぞ!

 

 

 

 

 

「あたしなら治せるから……頼むから……メップルを返して……」

 

 

 

 

ッ!

 

 

 

 

「クソッ!俺達は闇の住人だぞ?!わかって言ってんのか!!」

 

 

 

「お願い……メップルを……返して…」

 

 

 

 

 

ッ!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝手にしやがれ………ゲキドラーゴ、お前が決めろ…俺は………俺は帰るわ」

 

 

「ウガ」

 

 

 

何だってんだよったくよ〜〜……。調子狂うよあんなの。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

それから脳筋がまた吹っ飛ばされて帰ってきたが、おっちゃんに事情を説明して許して欲しいと頼んだ。

その代わり2人っきりで真剣に話を聞かせろと言われたがこっちも話をしておきたかった所だ、ちょうど良かった。

 

 

「で?タカヤ。なぜ途中で帰ってきた?何かあったのか」

 

 

俺は……

 

 

「おっちゃん、俺は人間のままで良かったのか?」

 

「………。」

 

 

 

「俺達闇の住人は目的の為ならどんな事だってやる。」

 

「あぁ、そうだな。」

 

 

「だけど俺は人間だ、正式な闇の住人じゃない。」

 

「それがどうした、それでも私はお前の味方だ。案ずるな。」

 

 

 

「そう言ってくれるのは嬉しい、だけどよ。」

 

「だけどなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺はピーサードさんや姐さんみたいに非情に成れないことが分かった、分ってしまった…」

 

 

「……。」

 

 

「プリキュアっつっても女の子が泣いて頼んでたんだよ……お願いだって泣きながら……。あのまま人質に取ってれば普通に勝てたはずなんだよ……」

 

 

 

脳筋の事も言えねーなこれじゃあ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………それでもいいんじゃないか?お前は」

 

 

 

「……は?」

 

 

何が言いたいんだおっちゃん……。

 

 

 

 

「別に闇の住人である事に私は強制はせんよ、お前は人間だ。女の子が泣いて頼んでた、だから言うとおりにしてしまった。別にいいではないか、お前は人間なのだ。もしそれで悩んでおるなら心配するな、闇の住人の王であるこのジャアクキングが許す!お前はいつも通りで充分なんだ」

 

 

 

「…………おっちゃん……」

 

「そのような顔をするな、お前のザケンナーも心配しておるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

「ハッハッハッ!!ワン!」

 

「ヘヘッ」

 

「トンガリコーンok?」

 

 

 

 

 

 

何か一人変なの混じってるけどそんな事はどうでもいいわ……おまえら……。

 

 

 

「結局のところ、俺は……俺か」

 

 

 

そうだ、これでいい。これが俺なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ワォーン( ´;ω;`)」

 

 

わかったって木吉さん、そんな顔すんなし。

なんか腹立つだろ?




女の涙って凄い

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