規格外れの英雄に育てられた、常識外れの魔法剣士   作:kt60

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マリナがいつも通りなら、オレもいつも通りです

 父さんと食事を取ったりもした。

 そこそこ広いテーブルの手前に座る。ジュウタンの上に直接だ。

 

「よい部屋じゃのぅ」

「一応、学園で成績上位なんで」

「さすがはワシの息子じゃ」

 

 父さんは、相好を崩した。

 ダメなオレならダメなオレで気にしないでくれる父さんだけど、いいオレだったらいいオレで褒めてくれる。

 

「あ……あの……」

 

 ミリリが、父さんのそばに近寄った。

 

「わたくし……ご主人さまに仕えさせていただいている、ミリリと申します……にゃあ」

 

 三つ指をついて土下座する。

 

「ミリリ?!」

「ご主人さまのお父さまでしたら、粗相がないようにと思いまして……」

「それはありがたいけど、土下座まではしなくていいよ?!」

「ももももっ、申し訳ないです……にゃあ!」

 

 今度のミリリは、オレのほうに土下座した。

 

「だからやんなくていいって!」

「みゅうぅ……」

 

 顔をあげたミリリだが、しょんぼりと落ち込んでいた。

 愛らしいネコミミもふんにょりと垂れている。

 オレは頭を撫でてやる。

 

「はにゃっ……」

 

 アゴの下もこちょこちょ撫でた。

 

「はにゃあぁ……♥」

 

 しおれていた耳も尻尾も、ひょこっと立った。

 

「ご主人さみゃぁ……♥」

 

 とろけた顔で抱きついて、すりすりと頬ずりしてきた。

 かわいい。

 おっぱいも気持ちいい。

 背丈は小さいミリリだが、胸はかなりあるほうなのだ。

 

(くい、くい)

 

 カレンがオレの服の裾を引っ張り、こしょこしょと耳打ちしてきた。

 

(アタシもあいさつしたほうがいいぜな?)

「どっちでもいいけど?」

「わかったぜな!」

 

 カレンは父さんの近くへ行くと、胸に手を当てて言った。

 

「アタシの名前はカレンだぜな!  レインの一番奴隷だぜなっ!」

「はい! カレンさまは、ミリリのおねぇさん的奴隷です!」

 

 オレの膝の上に乗っていたミリリが、両手を握って力説していた。

 戻ってきたカレン、立ったまま言ってくる。

 

「あいさつしてきたぜなっ!」

「うん」

「してきたぜなっ!」

「わかるよ」

 

 カレンは、んーと口を閉じると、四つん這いになってきた。

 顔をかなりの距離まで近づけ、怒った感じで言ってくる。

 

「し・て・き・た・ぜ・な」

(はにゃっ!)

 

 ミリリが察した。

 オレの上から素早く降りる。

 カレンを姉のように慕っているが、実際の対応はミリリのほうが年上である。

 

「ぜなあぁ~~~~~♥♥♥」

 

 しかしオレが頭を撫でてやると抱きついてくるのは、どちらも同じだ。

 違うところは、おっぱいの大きさぐらいだろうか。

 ミリリもかなり大きいほうだが、カレンには劣る。

 FとEの中間ぐらいがミリリだとすれば、確実にFはあるのがカレンだ。

 

 ちなみにマリナはふたりを凌ぐ。

 一言で言うと、えっちぃ。

 二言で言えば、すごくえっちぃ。

 そんなマリナはどういうわけか、父さんのところにいた。

 

「わたし、マリナ。」

「知っておる」

「レインのことが、とても………好き。」

「それも知っておる」

「大きくなったら、レインのお嫁さんになりたい………♥」

「そう思っておることも、知っておる」

 

 父さんは、にこやかに返した。

 そしてマリナがてこてこてと、四つん這いでやってくる。

 

「レイン。」

「うん」

「わたし、自己紹介した。」

「うん」

 

「………。」

「……」

「………………。」

 

 求めているものはわかっているが、ついついいじわるしてしまう。

 やがてマリナは、さびしそうに言った。

 

「なでなで………。」

「うん」

 

 オレはマリナを抱きしめて、頭をなでなでしてやった。

 ミーユとリンにロリ化したリリーナがほんのりと頬を染め、父さんのところへと向かった。

 

「かっ……カンチガイするなよ!

 ボクは立場がある人間だから、それなりの立場の相手にはちゃんとあいさつするだけだからな!」

 

「わたくしも……マスターがあいさつをするとおっしゃるのであれば……」

「わたしもわたしも、命の恩人であればあいさつをするのがスジであると思う!」

「そちらの金髪と黒髪のお嬢ちゃんはともかく、おヌシのことは二〇年以上前から知っておるのじゃが……」

 

「まままま、まぁ、よいではないか! よいではないか!!」

「っていうか、お嬢ちゃんって、お嬢ちゃんって。えっ?! えっ?!」

 

 ミーユが自身の胸元や脇腹をパタパタと叩いた。

 表向きは男ということで通っているし、今も男装しているのがミーユだ。

 

「違ったのか?」

「違いません……けど、どうして……?」

「見ればわかるじゃろ?」

「見れば……」

 

 ミーユはしゅうんっと落ち込んだ。

 リリーナが、ミーユの肩を叩いて言った。

 

「レリクスは、姿どころか音や気配も完全に消せるS級モンスターのエルダーカメレオンですら『見ればわかる』と倒した男だ。

 気にしても仕方ないぞ」

 

「はい……」

 

 リリーナは、そんな風に慰めた。

 しかし当のリリーナ自身、ミーユの男装はあっさりと見破っている。

 ただし父さんと違い、『これほどに整った顔立ちであるのにわたしがなにも感じないということは、少年ではないということだ』といった、極まった変態的洞察力の賜物だ。

 つまりリリーナの少年を見る目は、S級モンスターを軽く見破る父さんの眼力に匹敵しているということになる。

 端的に言えば、S級クラスの変質者だ。地味にぶっ飛んでいる。 

 体がバラバラになっても再生するしね。

 

「それではワシは、このへんで帰るとしておこう」

「そうですか」

「色々と忙しいじゃろうが、息子のおヌシが定期的に顔をだしてくれるとうれしく思うぞ。息子のおヌシが」

 

「オレも、父さんのところには定期的に顔をだしたいと思います」

「うむ」

 

 父さんの顔がゆるりとほころぶ。

 父と子というより祖父と孫みたいな感じもあるが、心地いいことに変わりはない。

 転移ドアを抜ける姿を、手を振って見送った。

 

(………。)

 

 マリナが背中にくっついてきた。

 ほっぺもチロッと舐めてくる。

 

(ふたりきり………♪)

「ミリリもカレンもミーユもリンもリリーナもいるんだけど……」

(みんなそろって、ひとりなところもある………♪)

 

 まったく理屈になってなかった。

 だがしかし、背中で潰れるおっぱいは、どうでもいいよと言ってくる。

 

<strong> 同じ突っ込みであるならば、気持ちいいほうに突っ込みたい。</strong>←ルビ振り直して下さい

 っていうかマリナが、考える隙を与えてくれない。

 細くしなやかな指が印象的で美しい右手をオレのズボンの中に入れ、欲望を司る欲棒さんを握ってくる。

 

「………えっち。」

 

 握ってるマリナには言われたくないと思う反面、否定もできないコトになっているのも事実。

 マリナはしなやかな指をぺろりと舐めると、天然の淫靡さを携えて言った。

 

「おふろ………入ってくる。」

「ダメ」

「えっ………?」

 

 腕を引っ張り寝室に連れ込む。ベッドの上にどさっと寝かせ、スカートの中に顔を突っ込む。

 

「あっ………。」

「待って………。」

「汗と………におい………。」

「だめ………。だめ………。ああっ………!」

 

 マリナは抗っていたが、構わずにやった。

 その隙にお風呂に入ってたみんなともやった。

 

 メインとなったのはリリーナだ。

 ロリ化しているリリーナとは、とても新鮮な気分で色々できた。


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