規格外れの英雄に育てられた、常識外れの魔法剣士   作:kt60

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生意気なミーユにおしおき編。

 入学式が終わったあとは、金色のカードを受け取った。

 

「学生証と寮の部屋の鍵を兼ねた、スチューデントカードです。

 失くさないよう、気をつけてください」

 

 さすが異世界。すごいカードだ。

 オレは感嘆しながら受け取って、寮へと向かった。

 

 六階建ての、大きな寮だ。

 ホテルのロビーのような共同空間を抜ける。

 エレベーターのような、狭くて四角い個室に入る。

 

 話を聞いた限りだと、これを使って移動ができる。

 しかしボタンなどがなかった。

 普通のエレベーターであればボタンがある位置には、黒い板のようなものがあるだけだった。

 

「ええっと……」

「これは、こうやって使うんだよ」

 

 声がして、黒い板のようなところに右手が置かれた。

 黒い板が白く輝き、声の主は言った。

 

「一〇階」

 

 グォン――と軌道音が鳴り、ゆるやかに上昇していく。

 

「昇降機も知らないとか、本当に田舎者だな」

 

 ミーユだった。

 壁を背にして腕組みをして、にやにや笑ってオレに言う。

 

「それでよく、この学園に入ろうと思ったねぇ」

 

 オレは思った。

 

 

 うぜえぇー…………。

 

 

 五月の蠅は五月蠅(うるさ)いが、生きているミーユはうざい。

 

「なんかしろとは言わないからさ、せめて構わないでもらえるか?

 呼吸もできれば、オレの前ではしないでほしい」

 

「ボクは三公だぞっ?!」

「知ってる」

 

「オマエの家はどうなんだよっ!

 昇降機も知らないってことは、どうせ田舎貴族だろっ?!」

 

「まぁ……そうだな」

「だったらもっと、ひざまずいて、かしづけよ!!

 家の格とか生まれの差とか、もっと強く感じろよ!!」

 

「でもこの学園は、そういうの禁止だろ?」

「ぐっ……」

 

 その通りだとは思ったらしい。ミーユは押し黙った。

 

「だっ……だけど見ただろっ?!

 三公のボクが前にでろって言ったら、笑っていたやつは黙る!

 先生たちも、表立って処罰できない!

 それが現実ってやつなんだよ!!」

 

「そう思うなら、それが通用する相手にやってくれ。

 最初からオマエに従う気マンマンの取り巻き相手にクダ巻いてるなら、オレもなんも言わねぇよ」

「そんな勝手が許されると思ってるのか?!」

 

 マジでうざい。

 オレは段々、イライラしてきた。

 壁にドンっと手を当てて、ミーユを威圧した。

 

「ひっ……」

 

 怯えるミーユに、至近距離から言ってやる。

 

「次になにかゴチャゴチャ言ったら、言葉にできない酷い目に遭わすぞ」

 

 ミーユを威圧したつもりなのに、なぜかカレンが青ざめた。

 

「いいいっ、言うこと聞いておくべきだぜなっ!!」

 

 ミーユの胸元を掴み、心の底から心配して言う。

 

「レインは本当にやる男だぜなっ!

 言ったことは本当に、やりまくる男だぜなっ!

 だからここで引かないと、ミユっちは本当にやられまくるぜなっ!!」

 

 経験者カレンのすさまじい語りっぷりに、ミーユは青ざめた。

 それでも貴族の意地からだろう。

 カレンのことを突き飛ばす。

 

 

「奴隷がボクに命令するなぁ!」

 

 

「きゃっ!」

 

 オレはカレンを抱き止めた。

 

「大丈夫か?」

「ケガとかは、ない…………ぜな」

 

 カレンは突き飛ばされた衝撃よりも、邪険にされたことにショックを受けてた。

 もう本当に、イライラがすごくなった。

 

 エレベーターが、一〇階に止まる。

 オレはミーユに無視をして、エレベーターを降りる。

 よせばいいのに、ミーユは寄ってきた。

 

「謝れよ!!」

「は?」

「奴隷をけしかけてごめんなさい。生意気を言ってごめんなさい。

 そんな風に謝れよ! そうすれば、クツを舐めろとまでは言わないでやるよ!!」

 

「いや、オマエ…………何言ってんの?」

 

 ミーユは、なぜか勝ち誇って笑う。

 

「なんだかんだ偉そうに突っかかってるけど、オマエもほかと同じなんだろ?

 なんだかんだ言ってるけど、本当はボクが怖いんだろう?

 だから一生懸命脅しをかけて、『なにもしないでくださあぁい』って言ってるんだろ?

 だったらいいよ。

 陰口だったら許してやるから、ボクそのものにはひざまづけ!!!」

 

 あー……。

 なるほど。

 

「そういう解釈しちゃうわけね……」

 

 こうなると、一回シメなきゃわからないだろうな。

 オレはミーユの手を引くと、オレの部屋に引っ張り込んだ。

 ベッドの上に押し倒す。

 

「きゃんっ!」

 

 力で無理やり組み伏せて、服を脱がす作業に入った。

 

「なななっ、なにするんだよっ!!」

「部屋に連れ込んですることなんて、エロいことに決まってるだろ?」

「ボボボッ、ボクはオトコだぞっ?!」

「そういう話は聞いてるが……」

 

 オレはミーユをじっと見つめた。

 整った顔立ちに、なだらかな肩のライン。

 その姿は、どこをどう見ても……。

 

 

 オレは胸元に手をかけて、一息に破り裂いた。

 

 

「キャアアアアアアアッ!!!」

 

 

 悲鳴があがり、現れたのは――。

 

 

 真っ白なサラシ。

 

 

 オレはサラシを、下に引っ張る。

 隠されていたミーユの胸は、意外と巨乳だ。

 

 あいさつ代わりに左のおっぱいの乳首をしゃぶり、舌の先でこねくった。

 同時に右のおっぱいを握りしめ、乳首を指でもてあそぶ。

 マリナで磨いたテクニックである。

 

「あああっ、あっ……。ああっ……!」

 

 ミーユが甘い悲鳴をあげる。

 一方のマリナは、自分がされた時のことを思いだしてしまったらしい。

 自身の胸を、両腕で隠した。

 

「………えっち。」

 

 オレは唇を離し、ミーユのズボンとパンツを一息におろす。

 想像通り、そこには男子の証明がなかった。

 サディスティックに言ってやる。

 

「やっぱりオマエ、オンナじゃねぇか」

「ううっ……」

 

 ミーユの顔が、屈辱にゆがんだ。

 オレは自身のズボンをおろした。

 

「いやっ……」

「やだっ……」

「やめて……」

「お願い……」

 

 今までの傲慢はどこへやら。

 ミーユはすすり泣きを始めた。

 ここまでくると気の毒だ。

 オレは最後に、情けをかけた。

 

「謝れよ」

「えっ……?」

「カレンにちゃんと謝って、オレの前にも顔ださない。

 この二点をちゃんとしたなら、特別に許してやるよ」

 

 

「ふざけんなよっ!!」

 

 

 ミーユはキレた。

 

「ボクは、ボクは三公だぞっ?!

 それがどうして、奴隷に謝らないといけないんだよっ!

 田舎貴族に、かしづかないといけないんだよっ!

 そんなのゼッタイおかしいだろっ?! ズルイだろっ?! ズルイだろおぉ!!!」

 

「謝らないなら、オマエが悪いなっ!」

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

 

 ミーユは悲鳴をあげてたが、構わずにやった。

 生意気な口を叩けなくなるまではもちろんのこと、叩けなくなってからもやりまくった。

 

「ああっ、あっ、ああっ……!」

 

 生意気でムカついたミーユだけど、体は素直でかわいかった。

 

 ミーユの後は、ヤキモチを妬いたマリナを丹念にかわいがり、カレンのこともかわいがった。

 まぁカレンについては、処女はいただかない程度の愛撫だ。

 本番以外で外堀を埋めて、自分からおねだりしてくるようになるまで調教したい。

 そしてオレが満足すると、ミーユはベッドから降りた。

 

「おっ……覚えてろよっ…………」

「オマエこそ、やられたくなったらまた突っかかってこいよ」

「この鬼畜野郎っ!!」

 

 ミーユは、オレに枕を投げつけてきた。

 クソ生意気な態度だが、ほんのすこし前までは、オレにエロいことされて喘ぎまくっていた女だ。

 その時の姿を思い返すと、腹は立たない。

 むしろチンコが立ってくる。

 

 ミーユは、過ちに気がついたらしい。

 でも遅い。

 延長戦の始まりだ。

 

「くはっ、あっ、あぁんっ……!」

 

 ミーユは、あくまでも喘いだ。




次の更新は25日の夜十時あたりにしようかな、と思います。

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