特定のカード能力の威力上昇させる光のスピリットが持つ特殊能力。
属性によって威力上昇の対象が違う。
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あの戦いからどれだけ時間経つだろう、助けてくれた少女に続いて走ってる。
「ねぇ、まだ着かないの?」
わたしは少女に聞いた。そもそも身元も知らないのに付いて行っちゃったけど大丈夫なのかな?
「もう少しで着きますから」
【サイレント・ウォール】の効力が時間が流れる度に気分がよくなったから改めて聞くと清らかな声だ、どこかの社長の令嬢にいるような……。
すると突然、少女が止まりだした。
「ここなら安全ですよ」
この音声から聞くと、彼女は変身を解除したそうだ。彼女に続けてわたしも変身を解除する。
視界も段々よくなり、目の前には大きなビルが聳えてた。
ってことは高級マンション?でも周りは住宅地じゃない。周りはビルに多くの企業のロゴが貼ってある。
じゃあこれは一体?
「ここはわたしの会社ですよ、もしかして女神様はこの会社に来るのは初めてでしょうか?」
その言葉の意味がわからなかった、そもそもこの会社は一体何の会社なのかが問題だ。
「この会社って?」
「うふふ、では中にいらっしゃってください」
なにかを期待するかのように微笑みながら少女は中に入って行った。
ビルに見とれて後ろ姿しか見れなかったけど、OLみたいな服装で髪色は黄色でふんわりとしたポニーテール。長さは腰まである。
変身中はスリムでちょっとゴツゴツした鎧姿だったからわからなかったけど、軽装になるとラインがすっきりしたスタイルだった。
「あの人、なんか不思議な感じがする」
『わたしは既に顔は見てたが?』
「え!?どんな顔!?」
『それは見てからのお楽しみだ』
ちぇっ、シャイニング・ドラゴンのケチ。
どんな会社なのか拝見するため、ビルの中に足を運んだ。
〇
最上階―――――――わたしが目の前で見えたのは数多くのガラスのショーケースと、奥にドンと設置されてる社長感溢れるデスクが置いてあった。
そしてなにより目にしたのは、ショーケースの中にズラリとハード毎に並べられてるゲームソフトだ。最新作は勿論、名作まで揃ってる!テンションが上がって残像が見えるくらい横に首を振りたいぐらいだよ!
「プラネテューヌの女神様って噂通りゲームがお好きなようですね」
「うん、大好きSA!」
「うふ、わたしも大好きですよ!」
この人とは気が合うね!暇があったら教会に来てほしいな!
『君は仕事をしたまえ!』
「今その途中じゃん!」
思わずシャイニング・ドラゴンの言葉に反応しちゃった、でもあの人変身してたから大丈夫だよね?
『そろそろ自己紹介してもいいのでは?』
この声、多分少女のスピリットの声だ!落ち着いていて、重みがあって結構強そうな感じだよ!
「そうね、自己紹介しておかなくちゃ」
自己紹介してくれるみたいだから少女視線を移した。
改めて見てみると顔立ちは十代後半って感じで、目は若干タレ目だね。
胸のほうはわたしの手だと掴めそうな感じかな?
『俺はこの娘のパートナー、【十剣聖スターブレード・ドラゴン】だ』
少女はデッキケースから一枚のカードを取り出し、わたしに見せびらかした。
イラストは赤と青が交じり合い、雄々しい竜人の剣士のカードだった。あとドラゴンの中で結構イケメンなほうだと思う。
『スターブレード!急にいなくなったから心配したじゃないか!』
『やはり貴殿はシャイニング・ドラゴン殿であったか、久しいな』
どうやらシャイニング・ドラゴンはスターブレードの知り合いだったようだね。
「そっちのパートナーは知ってるみたいだけど、わたしも出しとくね」
そっちに応えてシャイニング・ドラゴンのカードを出した。
「【輝龍シャイニング・ドラゴン】……向こうの世界の活躍は少し聞いてるわ」
シャイニング・ドラゴン、もう向こうの世界のカリスマじゃん!
『最低限のことは話した、次はお前だ』
「そうね。と、その前に問題!この会社はなんという企業でしょう?」
少女が突然問題を出しながらウインクした。
え~と、急に問題出されても困るっちゃうな……。
「ヒントはこのケースの中にいくらでもありますよ」
少女のスピリットもシャイニング・ドラゴンと同じポジションなんだね。
ケースの中のゲームがヒントか……そういえばこの中に並べられてるゲームは一つのメーカーだけ揃ってるよね。
うん……?一つのメーカー?まさか――――――――
「わかったよ!この会社の名前!」
わたしが出した答えは-―――――――
「ここは
このケースに並べられてるゲームは子供向けの特撮、人気漫画の原作にゲーム化が多い。
なにしろ決定的なゲームは、アイドル育成ゲーム!これを知らないゲーマーはいないと言ってもいい!さあ、真実は-―――—――――
「正解!」
やった!でもどうしてわたしを助けてまでここに誘ったんだろう?
「どうしてって顔してますね、じゃあその理由を今教えてあげますよ」
『全く、普通に自己紹介はできないのか?』
「普通にしたら面白味がなくなるじゃない、これもエンターテイメントなのよ」
『エンタメはあのトマトで十分だ』
まるで意味がわからないよ。
って言いたいけど心の中でツッコんどこ。
「ここにあなたを呼んだ理由は、不正に利用してるバトルデバイスを回収してもらいたいのです」
「不正利用?というかバトルデバイスってノワールが開発したんじゃないの?」
「システムはラステイション支部に任せてます、その部長がブラックハート様ことノワール様が担当してもらってるの。彼女は自ら協力を願ったから採用したの」
ノワールって部長だったんだ。
「本部である当社はバトルデバイスのモデル開発及びカードのデータベースを製作してるの。その内リーンボックスにも支部が建つ予定です」
この会社、すごい大企業だね。
そうだ、それなら聞きたいことがあるんだ!
「デッキからカードをドローして、
そう、あの戦いでシャイニング・ドラゴンが引けなかったのがどうも気になったんだ。
デバイスを作ってるここなら、わかるかも。
「あなた、もしかしてEXE DRIVEアイコンのこと知らないのですか?」
EXE DRIVEアイコン?そんなのあったっけ。
「ゲージが十分に溜まった状態でアイコンをタップするとEXE DRIVE用カードが出るからそれを利用してください」
いつの間にそんなのあったんだ。でも――――――――
「でもノワールはそれを押さなくてもEXE DRIVEは発動できたよ?」
「あの時のテストプレイはまだ未実装だったので、デバイスはまだ完成してないのにノワール様が『それでもいい』と言ってたので……」
どれだけ勝負付けたかったの……。
「それで、『いつまでも本題に入らないから俺が説明しよう』
あ、話切られた、ドンマイ。
『この娘はBANG・DAI NAMCO Corporationの社長、ナムコだ』
「社長!?十代でトップクラスってあり得ないレベルだよ!」
突然、ナムコちゃんが不機嫌そうに頬を膨らました。
「わたし、これでも28だけど」
28!?全然そうには見えない!やっぱり社長権限で合法ロリキャラで暮らしてきたの!?
『気を付けろ、この娘を見た目で判断すると不機嫌になる』
え、そうなの?
「まあ、よく言われるけどね。今回は聞かなかったことにしてあげるわ」
なんかさっきと態度変わっちゃってるよ?
「不正利用したデバイスをどうするの?」
「デバイスを非公式で配布した人物を特定し、突き止める!」
うぅ……今の社会は怖いものだよ……一つの証拠で特定されるなんて……ん?でも待って。
そのデバイスを配布した人物、もしかしたら……!
「ナムコちゃん、これは聞いた話だけれども――――――――――――
わたしは最初に戦った男の話をナムコちゃんに話した。
「BANG・DAIが……?まさかそんな!?」
ナムコちゃんが衝撃を受けたかのように絶望したかのような顔をした。
「BANG・DAIは5年半前に死んでしまったはずなのに……!まさかあの男がこんなことを……?」
そんな!?BANG・DAIは既に死んでいたの!?
そういえば会社の名前に確か[BANG・DAI]って含まれてたね、なら聞くことが一つできた!
「ねぇ、そのBANG・DAIって人とどんな関係だったの?」
彼女なら、BANG・DAIの事を知ってるはず!
「BANG・DAIは……あの人は……」
Save The Data……
寒さに震え、長い冬休みを終えたアポロです。
とりあえず今月分の更新出来ました。いつも一日で完成できるぐらいのペースで出来たらいいのに……なんて度々思います(笑)。
今回初めて出演した新キャラ、ナムコが出ましたね。キャラ付けはまだまだなので次話までにはキャラが完成すると思います。
一方そのパートナーのスターブレードは、原作のイラストを見て堅物なイメージが来たのでこのようなキャラになりました。当然近いうちにスターブレードを暴れさせますよ。
あと、なりきり垢作りました!ネプテューヌ達の日常を見たり、質問してくれれば答えてくれるかも?定期的にキャラクターが変わるのでそこも注目してもらいたいところです! @Soul_Colosseum
1月の終わりまでネプテューヌが担当です!では次回またお会いしましょう!