【完】転生者と時間遡行者~Everlasting Bonds~IN SAO   作:MYON妖夢

9 / 71
アニメ5話あたりですかな?
投稿遅れてしまいました。ごめんなさい


八話 佐倉杏子との再会

 今のおれたちの居場所。杏子と会うであろう路地裏!以上!

 

 というわけで俺たちは表向きは魔女狩りということでここにきている。--俺は杏子との再会を知っているためにここに来た。さりげなく皆を誘導して。

 

「このへんだな」

 

 俺はいつも通り索敵スキルのみでの結界さがし。ほかの二人は魔力温存のため俺だけが捜している。

 

「ホント、チートよね?仁君って」

 

 いきなりマミが言ってくる。そんなことは

 

「自覚してるよ」

 

 こう答えるに決まってるよ。

 

「魔法少女になったまどかといい勝負なんじゃないかしら?」

 

 ほう?

 

「さぁな。ってことは俺が魔女(?)化したらまずいんじゃね?」

 

「でしょうね」

 

 やばいことさらっというなこいつ。ほむらが魔女化したらホムリリィが生まれるんだよな。たぶん時を操れるはず。

 

「それで」

 

「ん?」

 

「なんでまどかと美樹さんがいるわけ?」

 

 言ってなかったっけなぁ。

 

「体験コースをやめるとはだれも言ってないぜ?まぁ契約はさせないがな」

 

「遠回りにもし私たちが危なくなったら契約するでしょう?」

 

「ああ。そりゃそうだ。まぁ危なくなんなきゃいいだろ。俺というチートの塊がいるし、グリーフシードの回収以外ではインキュベーターも最近は来ないし」

 

「さらっというわね。そんなに油断しててワルプルギスの夜に壊滅させられるとかはないよね?

 

 さやかのよこやり。もう契約することは全くないと思われる彼女。まぁ契約しても恭介のせいでサッサと魔女化することはないだろうから安心だが。

 

「チートの塊に不可能はねぇよ。転生者を信じろ。仮にも前らの幼馴染だ。ま、俺が干渉してるからこれから何が起こるかはわかんなくなってきてるがな」

 

 こればかりは本当だ。俺がいる限り何が起こるかもわからない。最悪ワルプルギスの夜にまどかが負けるってこともあり得る世界になってきている。契約はさせないけど。

 

「とりあえずもうちょいで最深部だぜ?話してばっかじゃいられない。っていってもこれ使い魔の結界だから奥にも魔女はいないけどな」

 

 だからこその杏子を呼ぶ餌だ。この結界には餌になってもらおうじゃないか。素直じゃないつんけんした弟子を呼び寄せるためのえさに。

 

「さって。あいつらだな。《レイジスパイク》!」

 

 突進技で使い魔に突っ込む。そしてそれは使い魔に――刺さる前にやりに止められる。俺は予想通りの展開に思わず口の端が吊り上る。

 そこにいるのは――もちろん佐倉杏子。俺とマミの一番弟子だ。

 

「よう、久しぶりだな。馬鹿弟子」

 

「あんた・・・・・・仁か。久しぶりじゃねえの。くそ師匠」

 

 ずいぶんな言い方だな。おい。

 

「予想通りだな。お前がここにきて俺たちの邪魔をすることは分かっていた。この結界はお前を呼ぶためのえさに過ぎない」

 

「へぇ。どういうことか知らないけどさ。あれ、使い魔だよ?殺したって意味ないのは知ってるだろ?4,5人食わせて魔女にしたほうが…」バチィィィン!

 

 俺はうちの馬鹿弟子を思いっきりひっぱたく。

 

「ばっかじゃねえか。お前、変わっちまったな。もはや馬鹿弟子ですらないな。人でなしのクズとでも呼ぼうか」

 

 俺はわざときつい口調で言う。なぜか。杏子の怒りをためて爆発させるためだ。

 

「ふ…っざけんなぁぁあああ!」

 

 まぁ、当然のごとく槍を振り回しておれを引き離す。そのまま槍を投げてくる。同時に俺の後ろの空間に結界を張られる。俺とマミたちを分離するためだろう。

 フッ、それなら望むところだ。思いっきりやってもいいってとっておくぜ。

 

「さぁ、ヘルタイムのスタートだ」

 

 まず飛んできた槍をつかみ、杏子に投げ返す。同時に両手に剣を出して突進する

 

「《レイジスパイク》!」

 

「くっ」

 

 杏子がやりをはじき、こちらに視線を向けた時には俺はすでに杏子のすぐ目の前に来ている。杏子は引き離そうとして槍を分解し、多節棍にして俺に攻撃する。

 

「甘いぜ?」

 

 俺はその場でジャンプし、アニメの影の魔女戦でさやかがやったように魔方陣を出して二段ジャンプする。そして空中に斜め下を向いた魔方陣をだし、思いきり踏みつけ杏子に向かって剣をそろえて突き出す。

 

「チィ!」

 

「せい!」

 

 杏子がその場を離れて回避する。俺をそれの先回りをするように剣を地面から突き出す。その剣を杏子は薙ぎ払い刃の部分を吹き飛ばし離れる。

 

「ロッソ・ファンタズマは使えないのは知ってるぜ?本来の魔法が使えない魔法少女の力は本来の半分程度だ」

 

 俺は挑発して杏子の攻撃を誘う。

 

「調子に……のんなあぁぁぁぁああああ!」

 

 杏子がでかい槍とその周りに普通のやりを出して俺に向かわせる。俺はそのすべてを周りに召喚した大量の剣でふせぐ。

 

「杏子。今のお前じゃまだ俺には勝てない。キャリアが違うんだ」

 

「うるせぇ!だまれぇ!」

 

 多節棍を振り回してその先端を俺に向けて飛ばしてくる。俺は剣を地面に突きさし、鎖の部分をからめ捕る。

 

「くっそぉ!」

 

 すでにやけくそになって杏子は槍を俺に向けて突っ込んでくる。

 

「短気なところはかわんねぇなぁ」

 

 俺はそれをいなしながら言う。

 

「うるせぇ!お前に何がわかる!」

 

「はぁ……お前の気持ちは分からないさ。でも、お前が自分だけのために魔力を使うといっているのはお前の気持ちとは反してるんじゃないか?」

 

 俺はどんどん続く杏子の攻撃をかわしながら言葉をつなぐ。

 

「黙れ黙れだまれだまれぇ!」

 

「お前が家族のために魔法を使った結果こうなったのは分かってるが、そのせいで利己的になるのはおかしいんじゃないか?」

 

 杏子はさらに攻撃を激しくする。が、俺には当たらない。

 

「なんで!なんで!なんで本気を出さない!あんたが本気になればあたしなんかすぐに倒せるんだろ!」

 

「まだお前には伝えきれてないしな。俺の言いたいこと。もしお前を本気でたたきつぶすとしても言ったあとだ」

 

「なめやがってぇえええええ!」

 

 杏子のソウルジェムがそろそろやばい気がするんだがなぁ。俺はほむらに目配せして時間を止めてもらう。

 カチッというささやかな音とともに俺とほむら以外の時間が止まる。そして俺は杏子のソウルジェムに自分の懐から取り出したグリーフシードを近づけ、触れないようにして穢れを吸い取る。そして終わったらもう一度ほむらに目配せ。

 時間が動き出し杏子のやりの猛攻が再び始まる。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…。くそ!」

 

「お前の父さんは、母さんは、妹さんは、今のお前を見てどう思うと思う」

 

「はっ!またもう一度魔女っていうさ。あたしのことなんかな!」

 

「ばっかだなぁ。魔法少女としてじゃない。自分のためだけに動くようになったお前を見てだよ」

 

「ッ……」

 

「間違いなく、人としても蔑むんじゃないか。それが嫌なら元の。俺たちと一緒にいた時のお前に戻ってきてくれよ。今のおれたちには前のお前の力が必要だ」

 

 俺はあくまでもなだらかに話す。

 

「なんでだよ……なんでそんなことがあんたに言えるんだ。父さんたちのことなんかまともにも知らないくせに!」

 

 杏子が声が張り裂けそうになるように叫ぶ。

 

「しってるさ。お前にはまだいってなかったもんな」

 

 俺のことをまだ杏子はすべてどころか半分も知らない。だったら話すとどうなる?協力してくれる?また利己的に戻る?そんなことは知らねえ。俺はいまおれにできることをするだけだ。

 

 そして俺はこっちに来て三回目となる転生の話を杏子にした。もうこんなに話してると話し方も工夫しやすいんだよな。

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

「うっそだろ……仁が…一回死んで転生した……?いや!それよりもアニメだって!?」

 

 毎回みんな同じ反応してくれるなぁ。

 

「そうだ。だからこの世界のことはほとんど知っている。と思う。知らないこともあるがな」

 

「・・・・・・だったら・・・・・・」

 

「ん」

 

「だったらなんで!おやじたちを助けてくれなかった!」

 

 チッ、俺がずっと後悔してたこと言いやがったよこの馬鹿弟子はよ!コンチクショー!

 

「……俺が知ってることの中には、お前の家族が死ぬことがわかっててもいつかは知らなかった……。知ってたら助けてたさ!俺の目的の一つはこの世界のお前らの救済なんだぞ!」

 

「くっ……」

 

「マミの家族を助けられなかったことも俺はずっと気にしてた。同じだ。それと」

 

 幸いにもここからではあいつらに聞こえてはいない。

 

「……わかったよ。じゃあ、昔のあたしの力が必要ってどういうことだい?」

 

 やっとこの話題か

 

「数週間後。この町にワルプルギスの夜が来る」

 

「あのワルプルギスの夜が……」

 

「そうだ」

 

「……見返りは」

 

 まぁ、そうくるよなぁ。

 

「ワルプルギスの夜のグリーフシード。それと」

 

「それと?」

 

「…これは見返りかなぁ」

 

「…はやくいいなよ」

 

 せかすなせかすな。

 

「マミとの同居」

 

「……はぁ!?」

 

 あらら。師弟関係もってたからいいじゃんかよ

 

「家族がない代わりに親友を作れ。俺の救済の規模はもちろんお前も含まれている。お前にも幸せになってほしいんでね」

 

「……はぁ、もういいよ。手を貸そう」

 

「サンキュー。あ、それと」

 

「まだあんのかよ!?」

 

 盛大に驚く。いちいちめんどいやっちゃな。

 

「あっちにいる青い髪のやつとピンクの髪のやつ。さやかとまどかっていうんだけどさ。あいつらの契約を絶対にさせないようにしてくれ」

 

「…へっ!そんなことかい。っこっちからお願いしたいくらいだよ。グリーフシードの取り分少なくなっても困るんでね」

 

「頼んだぜ。ンジャ結界といてこっち来い」

 

「へいへい」

 

「返事ははいだ」

 

「はいはい」

 

「一回」

 

「めんどくせぇな!」

 

 もう今は放っておこう。

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

 

「ってことでマミ。杏子と同居してもらう」

 

「ええ!!よろしくね♪!佐倉さん!」

 

「て!ちょっとまて!もうかい!?」

 

「ああ」

 

 当然だろう

 

『あなた・・・・・・どうやって佐倉杏子を』

 

『転生のことやらいろいろ話した結果。ってな』

 

『改めてその面だけは尊敬するわ』

 

『ハッハハ。サンキュー』

 

「んじゃ!新しい仲間増えた記念としてマミの家でパーティーでもしねーか!」

 

「私の家!?まぁ大丈夫だけど。佐倉さん。久しぶりにケーキとごはんおごるわよ」

 

「ほんとか!?…じゃなくて。食わないってのももったいないから行かせてもらうよ」

 

「さんせーい。ひっさしぶりのマミさんのケーキだぁ!」

 

「私も行きます」

 

「しょうがないわね。仁は。私も行くわよ」

 

 

 これで杏子もオーケー。ワルプルギスを迎える準備はまだ整い切れてはいないが、アニメではありえなかったオールスターズで迎えられるな。これなら勝てる!と信じたい




終わりました。やばい、終わりが早い気がする。もう少しで終わっちゃいそうな気がする。

仁「それは困るぜ?だったらせめて新しい世界への転生を書いてもらわないと」

うーん、それじゃあ君とほむらでSAOの世界でもいくかい?

仁「なぜに!?なぜにデスゲーム!?」

君たち現在進行形でデスゲームしてるからよくね?

仁「軽いな!」

それにかけそうなのがSAOしかないんだよ。あんまアニメ知らないし。あ、そうだ、いっそアクセルワールドに……

仁「まておい、時代がちがすぎるだろ。ニューロリンカーもってねえよ」

うるさいなぁ、人類は衰退しましたに行って来い。

仁「時代とびすぎだ」

もういいよ。考えておくから。

それじゃ感想、指摘、☆評価お待ちしています!

仁「次も見てくれよな!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。