【完】転生者と時間遡行者~Everlasting Bonds~IN SAO   作:MYON妖夢

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 はい、今回攻略から少し離れますね。

仁「ついに一つも感想が来なくなったなwさすが駄作_( ゚Д゚)ノ彡☆アハハハノヽノヽノヽノヽ!! ノヾンノヾン!!」

だまれぇ!


第二十五話 犯罪者の残りかすと竜使い

 五十五層が攻略されて少し経った頃。今の最前線は六十層。あれ以来あそこまでのボスは出てこずに安全な攻略をできている。

 そして俺は今日素材集め程度に四十層付近まで下りて狩りをしていた。そんなときだった。

 

「いやぁああああぁ!」

 

 なーんか聞き覚えある声だなー。と俺はついてきていたほむらとともにそちらに歩いた。

 そこにあったのは少女と青いミニドラゴンをつかみ、少女を囲んでいるオレンジカーソルのプレイヤーどもだった。

 

「おら! 装備から何から全部おいてけ!」

 

「ピナを返してください!」

 

「いいとも、装備や金と引き換えだけどなぁ! こっちの言うこと聞かなきゃ……どうなるかわかってるよなぁ」

 

 うわ~典型的ー。人質……ではないけど、この世界でそういう風に無防備に背中晒すもんじゃねーよ。

 俺は音を立てずに近づく。こっちに気づいた少女に静かに、という意味をあらわすジェスチャーを送ってからいっそう接近する。

 よく見ると少女とフェザーリドラのHPはレッドまで落ちている。俺はそっちに気を取られていて、一番近くにいる奴を体術スキル《転打(回し蹴り)》でふっとばす。

 

「ぐあぁ!」

 

「だれだ!」

 

「誰だっつわれてもなぁ……」

 

 俺は苦笑しながら髪の毛を掻き上げる。奴らの数はざっと見積もって10人程度。

 俺は両腰の剣を抜き、無形の型をとる。簡単にいうと脱力している状態だな。

 

「誰だっつってんだろ!」

 

 喧嘩っ早いな! いきなりハンマーっぽい装備を大振りしてきた。馬鹿なのかー。

 

「あめぇよ」

 

 俺は縮地であたかも目の前から消えたようなスピードで横にかわす。当然ハンマーは地面にめり込む。

 俺は左手のシルバーブレードを右越しにしまい、右手のゴールドブレードを左手に持ち替える。そして空いた右手で背中のゴールドトマホークを引き抜く。

 

「ッ! まさか……お前は!」

 

 一人気づいたようだなー。

 

「両腰の金銀の片手直剣。そして背中のトマホークと二刀流……それに黒い服……こいつ……こいつ!」

 

「もう察したか? そう、俺は【黒い旋風】ジンだ。俺に見つかったからにはどんなことになるのか、わかってるよな?」

 

 俺はにこっとした肉体年齢相応の笑顔を浮かべる。

 

「って……ことは……そっちの女は……」

 

「……【黒の戦乙女(ヴァルキリー)】……」

 

 なんだそりゃー! そんでもってほむら! お前もまんざらじゃないみたいな顔すんな! おい!

 

「あー、まぁほむらのほうは初耳だが、お前らには選択肢は二つしかねぇ」

 

 俺はそのままの笑顔で続ける。

 

「ここで“死ぬ”か、それとも“牢獄で軍に絞られる”か、だ。さぁ選べ。さっさとえらばねぇと問答無用で殺すぞ」

 

 正直笑顔でこんなこと言うのって恐怖を植え付けるだけなんだよなー。ほら、向こうの少女もおびえてる。

 

「ま、とりあえずフェザーリドラは開放してもらうけどな。問答無用で」

 

 俺が言うと同時にほむらが動き出した。そして次の瞬間には少女の頭の上にのっているフェザーリドラ。《THE WORLD》のほうか。

 

「なっ! てめぇ何しやがった!」

 

「だ・ま・れ」

 

 俺は笑顔をけし、無表情になる。ほむらは居合の構えをとる。とりあえずは武器破壊して、様子見だな。

 そう決めた俺はこちらに武器を振りかぶってきた奴らの剣めがけて片手直剣スキル五連撃《ダークスパイク》を放つ。俺のはなったソードスキルは的確に奴らの武器をとらえ、一撃で粉砕した。向こうではほむらが自分も走ってからのすれ違いざま《紫電一閃》により武器を壊し終えていた。

 

「ちっ! なめんなぁ!」

 

「こっちのセリフだ」

 

 武器を変えた程度で勝てるとでも思ってるのかねぇ。

 最初のハンマー使いが棍スキル三連撃《ストライク・ハート》を打ってきた。そのスキルは棍を三回ほとんど同じコースで振ってくるだけのスキル。それさえわかっていればかわすのは容易だ。俺は横に飛ぶだけでそれをかわす。そして《ドッペルゲンガー》でコピー。

 

「お返しするぜ」

 

 ドッペルゲンガーのいいところは相手のスキルが何でも(弓は例外)片手直剣一本で再現できるというひどい効果がついていることだ。つまり片手直剣でも棍技を放てる。俺は《ストライク・ハート》の威力を少し抑え、相手にぶつける。

 

「なんだと!?」

 

 《ストライク・ハート》の特殊効果である一回ごとに後ろに衝撃波が貫通するという効果を使い、後ろにまとまっていた奴らごと吹き飛ばす。

 

「はぁ……いちいち手間かけさせやがる」

 

 俺は対象を牢獄へ送る【牢獄結晶】をつかみだす。その効果は飛ばしたい相手に押し付けて「転移牢獄」というだけで相手を第一層の黒鉄宮の牢獄に送るという代物だ。

 俺はそれを奴らにほむらと協力して使い、牢獄に放り込んだ。

 

「やれやれ。クズが多い世界だ……」

 

「あっ、あの!」

 

 少女が声をかけてきた。

 

「ん?」

 

「ありがとうございます! 助けていただいて!」

 

「どーってこたぁねーよ。偶然素材集めに来てただけだし」

 

「それでも、ありがとうございました! あの! あたしシリカって言います! この子はピナです」

 

 しってましたー。ピナがこの層にいるってことはキリトとはすでにあった後みたいだな。

 

「初めまして、竜使いシリカ」

 

「しってるんですか!?」

 

「ま、最前線までは噂は届いてないにしろ、時々耳にするからな」

 

 ウソです。本当にこの世界では全く聞きませんでした。はい。

 そのあと軽い雑談をしてから蟻山(前作でキリトがレベ上げしまくってたところ)に三人でいくことになった。

 

「あたし大丈夫かなぁ……レベル全然足りてないし」

 

「大丈夫だよ。ほとんどシリカに経験値行かせるから。そのレベルならすぐ上がるって。昔キリトもここで経験値稼ぎの鬼になってたな」「

 

「キリトさんが!?」

 

「ああ。ありゃーまさにに鬼だな。後の人がいなければ永遠に一人で狩り続けるかと思ったぜ」

 

「あの……キリトさんが」

 

 そんな風に雑談しながらも歩いていたら、もうすでに新しいファーミングスポットをみんな見つけていたので誰もいなくなっている蟻山についた。

 

「ここだ」

 

「ここが……」

 

「ここも久しぶりに見るわね」

 

「そうだな~。女王が出たらすぐに逃げてくれ。これは約束だ」

 

 シリカに約束してもらってから蟻山に足を踏み込んだ。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

 

「らぁ!」

 

 俺たちの役割はシリカにとどめを刺させるためにHPを削っていくことだ。HPを削った蟻はシリカがソードスキルで仕留めていく。そしてそのディレイ中を守るのも俺たちの仕事だ。

 

「はぁ!」

 

 シリカのソードスキルが蟻に再び決まる。同時に蟻がポリゴンとなって砕け散った。さらにシリカの体が金色の光に包まれ、ファンファーレが鳴り響く。

 

「レベルアップ、おめでとう。っとぉ!」

 

「おめでとう。あら?」

 

「ありがとうございます……ってわぁ!」

 

 俺たち三人の驚きの声の正体は今までよりもでかい蟻。アントクイーンがポップしたからだ。

 

「出てきたな……女王。すぐ終わらせてさっさとレベ上げに戻るか」

 

「そうね。この程度なら」

 

「えっえっ? なにを!?」

 

 ほむらがシリカを抱えて安全なところへ走っていった。ま、すぐ終わらせるけど。

 

「さぁ、ヘルタイムのスタートだ。どうせすぐ終わるが」

 

 俺はまず背中のトマホークを抜く。そして《ヴォ―パルストライク》を放つ。その時点で奴のHPはすでに半分削れた。そして左の剣で《バーチカル・スクエア》。これで終わった。

 

「おわったぞー」

 

「早いわね」

 

「そりゃそうだ。今のおれのレベルでここがきついなんてことはありえねぇしね」

 

 シリカがぽかんとしている。圧倒的な実力差を見て、唖然としているのだろうか?

 

「これがトッププレイヤーだ。シリカ。お前も俺たちみたいな最前線組を目指すのなら、俺はがんばれとしかいえねぇけどな」

 

 俺は後半苦笑しながら言う。それに対してシリカは微笑み返した。

 そして数時間してから、シリカのレベルがかなり上がったことを確認して解散した。




 久しぶりの攻略じゃない記事です。今回はシリカです。リズは……どうしましょ?

仁「感想書かれない……wwwwwwwwwwwww(ボソッ」

だまれ! まずはそのお前の感想がかかれないという幻想を(ry

仁「乙」

もういい……

感想、指摘、☆評価お待ちしています。

仁「次もよろしく!」

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