【完】転生者と時間遡行者~Everlasting Bonds~IN SAO   作:MYON妖夢

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ラフコフ編終了です。


第二十一話 殺し合いの終幕

 俺はPoHを倒してすぐにほかの三人の援護に向かおうとして周りを確認した。しかしその時にはすでにジョニーの姿もザザの姿もなくなっていた。

 

「仁!」

 

「ほむら……」

 

 俺が呆けているとほむらがこちらに走ってきた。

 

「……わりぃ。お前の手でやらしちまったな……」

 

「いえ。これは私が自分で勝手に決めて勝手にしたこと。仁が気に病む必要はないわ」

 

「……そっか」

 

 正直ほむらたちには手を汚してほしくなかった。この三人にやらせたら確実に悔やむ。

 

「仁!」

 

「おう。ユウキ」

 

 次はユウキとシノンが走ってきた。

 

「……お前たちの手を汚しちまったか……」

 

「いーや。ジンちげーよ」

 

「!?」

 

 後ろからいきなり聞き覚えのある声がする。

 

「……その反応はねーわ。案外傷つくぜ」

 

「わり」

 

「まあ、いいがよぉ。ジョニーの野郎を殺ッたのは俺だ。嬢ちゃんたちじゃねぇよ」

 

「……そうか。悪いなクライン」

 

「どーってぉたぁねえよ。俺とお前の仲だろ!」

 

「……サンキュ」

 

 そして俺はいまだに続いている戦場を見据える。

 息をいっぱいに吸い込み――。

 

「ラフコフのくそ野郎ども! お前らの頭の首は取った! 死にてぇ奴だけ残りやがれ! 片っ端から片づけてやるよ」

 

 俺がそう叫ぶと一部の奴らを除いたラフコフノメンバーがどよめく。そして少しの硬直の後大半の奴らが逃げ出した。逃がすわけもないが。

 

「ほむら」

 

「ええ」

 

 ほむらが一瞬にして視界から消える。見つけたのは約10メートル先。トランスムーブの限界距離を連続で飛び、逃げているラフコフメンバーを麻痺毒のついた短剣で切り、無力化していく。そしてあとからきた俺が開いたコリドーにあらかじめ捕まえてまとめておいた奴らごとまとめてコリドーに放り込む。

 

「……えげつねぇ……」

 

「……だねぇ」

 

「……そうね」

 

 向こうから呆れたような声が聞こえてきた。

 

「よう、ジン。やっぱりお前がPoHを殺ったか」

 

「ああ。それがおれの役目だったからな」

 

 キリトだ。

 

「お前らしいというかなんというか……」

 

「どうとでもいいやがれって」

 

 そんなことを話している間にもキリトが協力してくれて、一緒にコリドーに放り込んでいる。

 

「ところで……」

 

 あらかた片付いたあたりでキリトに囁く。

 

「……お前も隠し持ってんだろ。二刀流」

 

「!?……なんで」

 

「なんで知ってるかは内緒だぜ。お前が見せるその時まで、主役は預かっといてやるよ」

 

 冗談めかして言いながら残った奴らの掃除に向かう。

 そんなときに。

 

「お前が……PoH様を……」

 

「ん?」

 

 ラフコフの生き残りの集団が大量にこちらに向いている。

 

「はぁ……。この後かたずけもしなきゃなんねぇのかよ……」

 

「殺す! 殺れえええええ!」

 

 はぁ……面倒くせぇ……

 

「……俺、言ったよな」

 

「おらぁぁぁああああ!」

 

「死にてぇ奴はのこれって」

 

 つまり――

 

「お前らは死にてぇ奴ってことで決定だな」

 

 そういいながら俺は腰の二刀ではなく。背中の一本の金の剣を引き抜く。

 ゴールドトマホーク。俺のもう一本の相棒。

 さらに左腰のゴールドブレードを引き抜く。俺の両手には洞窟の中でもわかるほどに金色に光り輝く二振りの剣がおさめられた。

 まずは手前の奴の剣を破壊。続いて後ろから切りかかってきた攻撃をかわし回し蹴り。同時に切りかかってきた三人の剣を《エンドリボルバー》で破壊。

 

「チッ! まだだ! 死ねぇ!」

 

「お前がな」

 

 俺はOSS《閃光撃》を発動。名前は前世で使ったものと同じだが使い方を変えた。右手に収束した光を地面にパンチする要領でたたきつける。同時に俺を中心とした爆発が起こる。俺にダメージはないが効果範囲が広いから俺を取り囲んでいた奴ら全員が吹き飛んだ。

 

「ほむら。こいつらも頼んだ」

 

「解ったわ」

 

 ほむらがうなずいた次の瞬間には奴らのHPバーには麻痺を表す点滅するバーが光っている。どうやら時間を止めて、その間に切りつけたようだ。

 

「ご苦労さん」

 

「これくらいどうということはないわ」

 

「サンキュな」

 

「ええ」

 

 俺はほむらと軽く会話をする。ほむらの声にはすべてわかっているという安心感を与えてくれる感じがした。

 

「これで全部か……?」

 

 と俺が周りを見回すと。

 

「よくも……よくもやってくれたな……きさまらぁ!」

 

「うるせぇ」

 

 斧装備でいかにも堅そうな装備をした奴が超大振りで切りかかってきた。俺はそれをゴールドトマホークで弾き飛ばし、体術《閃打》でのノックバックをさせる。そしてほむらが切りつけ麻痺をさせる。

 

「今度こそ終わりか?」

 

「ジンさん!」

 

「ん? あ、リリカ」

 

 声がしたほうに顔を向けるとラフコフに利用されていたリリカとその姉ちゃんが走ってきていた。

 

「よかった。無事逃げれたんだな」

 

「ええ、ありがとうございます。この恩はどうして返したら……」

 

 このかたっ苦しいしゃべり方はリリカの姉ちゃん。まぁリリカ自身もかたいしゃべり方だけどな。

 

「そんなに固くなるなって。俺はPoHの奴が許せなかっただけだから」

 

「そうだよ! 仁はただの単細胞なんだよ!」

 

「……ユウキ。お前キャラ最近変わってきてないか?」

 

「……ああ。俺もそう思う」

 

 キリトが賛同してきた。原作のユウキこんなに黒くなかったジャンかよー。

 

「いえ……私を体をていして守ってくれたじゃないですか……あの時に守っていただいてなかったら……私は死んでいました」

 

「そういわれてもなぁ……反射的に体が動いちまうんだよなぁ。ああいうときって」

 

 まったく……最初の世界でもそうだったよ……。ま、そのおかげでここにいるんだが。

 

「……ありがとうございました。お姉ちゃんを助けてくれて」

 

「リリカもかてぇんだって。もっとゆるくなれよ」

 

「そういわれても」

 

 むーん。めんどくさい兄弟だこと。

 

「とりあえず感謝されておいたら?」

 

「……そうだな」

 

 俺は普通に感謝を受け取ることにした。そこで。

 

「おい! 旋風お前やるな!」

 

「PoHを倒しちまうなんて!」

 

「予想以上だぜ!」

 

「黒の旋風を胴上げだー!」

 

 なんでそうなる!? 攻略組の諸君おかしいよ君たち! ひところした奴もいるだろう!? テンションがぜってぇおかしいよ! おい作者!

 

MYON「なんだい?」

 

 なんでこうなった! 設定がおかしいし、何よりこいつらの精神どうなってやがる!

 

MYON「ながれ的に?」

 

 もうだめだこいつ! こいつの洗脳にはここの登場人物はさからえねぇ! ってあぁぁあぁあ~

 

 俺は奴らに見事に空中に放り出された。

 

MYON「当然の報いってことで」

 

 なんでだよぉおぉぉぉぉおおお!

 あぁ~あ。あぁ~あ。あぁ~あ。ちょっやめ。酔う! マジで酔う!

 

「この世界で酔いなんてパラメーターないでしょ?」

 

「気分的にやばい!」

 

 結果。俺は頭から落ちてHPが数センチほど縮まった。

 

「ッてて……にゃろう。あの駄作者あとがきでぶっ潰してやる……」

 

「何をブツブツ言ってるんだ?」

 

「なんでもねぇ。キリトも胴上げされりゃいいのに……」

 

「遠慮するよ」

 

「そうは問屋がおろさねぇ。ほむら」

 

 ほむらが俺にクロックダウンをかける。実はここでクロックダウンの紹介だ。

 

 絶対時間スキル《クロックダウン》

 

 いままでは相手のスピードを落とすためにしか使われなかったが本来の使い方は

  『敏捷値を下げて、その分を筋力値に変換する』

というものなのだ。だからクロックダウンで遅くなった相手にうかつに近づいて攻撃食らうのはかなりまずい。

 

 紹介終了。そしてほむらのクロックダウンにより筋力値に敏捷値の半分が上乗せされたおれは俺を胴上げしてた人物のところにキリトを投げ込む。

 

「黒の剣士の胴上げだ~」

 

「恨むぞぉぉぉおおおおおおお! ジンんんんんんん!」

 

 キリトが天高く打ち上げられた。そこに俺がジャンプしてさらに高く打ち上げる。

 

「やめぇぇぇぇえええろぉぉぉぉぉおおお!」

 

「そぉ~れ。そぉ~れ」

 

 そしてキリトを受け止める奴がいなくなったためキリトは俺と同じく頭から落ちた。ダメージは俺よりかなりでかいけどな(笑)

 

「くそぉぉぉぉ……」

 

「クックックック……」

 

 俺はさらにゴールドトマホークの腹の部分にキリトを載せて持ち上げる。

 

「え、ちょっ。何をするおつもりで?」

 

「もちろんこうするのさ」

 

 俺は全力で天に放り投げ、両手の剣でのお手玉をする。下手をすればキリトが真っ二つになっちまうがならないように工夫する。

 あ、ちょっ。向こうでアスナが鬼の形相で睨んでるんですけど。怖い怖い怖い。あ、ランベントラント抜いた。そしてあの構え――。

 俺の顔にはとんでもない量の冷や汗。なぜならアスナが超神速のリニアーを構えているから……。次の瞬間。リニアーが俺の顔面すれすれに突きつけられた。

 

「……アスナもしてほしいのか?」

 

「ふざけてないで」

 

「」

 

「ほむらさん。この子の管理お願いしますね」

 

「ええ。わかってる」

 

 そんなことをしている間にまたキリトが顔面から地面に落ちた。

 

「へぶっ」

 

「ふへぇ~。容赦ねぇなぁ」

 

 ちなみに書いてはいなかったが周りで黒剣士お手玉を鑑賞していたやつらはアスナの殺気にあてられ速攻で転移していった。

 

「それじゃあ帰りましょうか」

 

「ああ」

 

 俺たちはリリカ達を連れて転移した。下に伸びているキリトを放置して。

 

 

 

 

 

 

「さて。リリカ。お前これからどうするんだ」

 

「どうするって?」

 

「軍の奴らに悟られりゃ下手すりゃ牢獄いきだ。なかったことにして攻略組に居続けるか。身を隠し続けるか」

 

「ッ!」

 

 リリカ達の体が震えあがった。そしてすぐに固まった。

 

「ま、そんなことするのはキバオウ派の馬鹿野郎どもだろうけど。どうする。この層に家構えて暮らすか? 資金は集めてやらぁ。お前の戦力は攻略組にも惜しい」

 

「え……?」

 

「だーかーら。俺たちも手を貸すから。皆に弁解してこうぜ?」

 

「……ありがとう」

 

 これで一件落着。




終わりました。次は55層攻略戦です。

仁「殺す」

えっちょっ。

仁「殺す」

おもむろにゴルトマとゴルブレ抜き出さないでよ。(ゴールドトマホークとゴールドブレード)

殺す「仁」

文がおかしい。逆逆。

殺す「殺す子ロスコロスコロスコロスコロスコロス」

待て待て待て待て、まずは落ち着こうか。

仁「Kill 殺す DEAD 子ロスコロスコロスコロスコロスsでぃytれrちゅいkjhgfdssxc」

ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!


うう……いてて。感想、指摘、☆評価待ってます。

仁「ジカイモヨロシクナ」

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