【完】転生者と時間遡行者~Everlasting Bonds~IN SAO   作:MYON妖夢

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はい、始まりますシノンの救済。ここで終わらせてさっさと原作はいりたい自分がいます。


第二話 シノンの救済

さて、次はシノンの救済だ。

 ちなみに今はユウキの時より時は進んで小学五年生。去年にシノンの事件が起こったというのは噂で回ってきた。今シノンは小学六年生。予想外だったのは中学校からだと思っていたいじめがすでに始まっていることだ。どっか見落としてたんかなぁ。まぁ、正直言って俺もユウキ助けた時から多少なりともいじめを受けているのも確か。俺にとっては苦でもなんでもないけど。一回目の生前ではいじめやられてたし。

  

 閑話休題

 

 とりあえず今、シノンと俺とほむらとユウキでいつも通りって感じで帰ってるって感じ。神さんのおかげでそれぞれの家がそれなりに近いってのが理由の一つだ。そして俺はシノンの事情をすべて知っていることを本人も知っている。まぁ、今日知ったということなっているが。

 

「朝田さん。俺はこれでもあなたの気持ちを理解してるつもりだ。それに今回の件は正当防衛だ。犯人を撃ってなきゃ朝田さんも、朝田さんのお母さんも死んでた。それに郵便局の人も。そこにいた全くの一般人もだよ。朝田さんは何人も人を救った。それは一人が死ぬよりも重いことだったはずなんだ……」

 

「……あなたに・・・・・・」

 

 あ。やばいこれ。思いっきり反論されるパターンじゃねーか?

 

「あなたに何がわかるっていうのよ! この手で……人を殺したのよ?」

 

 前世ではそれに近いこと――つまり元人だった魔女を殺してたんだけどな。俺も。それも人殺しに入る可能性はある。いや。入る。けど今転生の話をしたところで信じてくれる線もかなり低いだろう。どうしたもんか……。

 

「朝田さん。あなたは人を殺してしまった。それは事実。けど何人もの人を救ったのも事実。その多数の命は一つの命よりも重いってことを仁は言いたいんです。だから殺人者としてではなく、たくさんの人の命を救ったというように考えてください。あなたは正しいことをした……」

 

「……ッ!」

 

 服の裾を思いきり握って何かに耐えているように見える。よく見ると歯を食いしばっているし。

 

「けど…けど! 私は人を殺したんだよ……?なんでこんな私にかまってくれるの……。クラスのみんなみたいに避けるのが…普通っ…なのに」

 

 抑えきれなかった涙が頬を伝う。そしてユウキがそれを指先で拭う。

 

「それが…仁なんだよ? 朝田さん。ボクがHIV感染者だって知った時も今みたいに励ましてくれた。そのおかげでボクは元気も出せたし、学校からの手紙も電話も来なくなったんだ。仁はそういう人をほっとかないで自分に重ねあわすみたいなところがあるんだよね」

 

 正直事実です。はい。たぶんユウキのやつほむらからおれのことさらに聞き出したな。幼馴染って言っても俺とほむらは前世で何年も一緒に暮らしてたしなぁ。

 

 再び閑話休題

 

「だからさ。仁を信じてみてあげてほしいんだ。仁なら何とかしてくれるよ。きっと」

 

 そしてユウキがシノンを抱きしめる。

 

「――ッ!?」

 

 シノンが声になってない驚きの声を上げる。

 

「……いいの? こんな人殺しの手を、あなたたちは取ってくれるの?」

 

 俺がシノンに近づき。言う

 

「もちろんだ。自分で自分を責めないでくれ。朝田さんを悪くいうやつは俺がぶっ飛ばす」

 

 そういってシノンの手に俺の両手を重ねて包み込む。

 

「私もよ。あなたは私たちの友達なんだから」

 

 ほむらももう片方の手に俺と同じことをする。

 

「ボクも当然。一緒に頑張ろう?」

 

 ユウキももう一度抱きしめ、言った。

 

「うん……うん。ありがとう。みんなっ……」

 

 そしてシノンが泣き崩れた。その間もユウキはずっと抱きしめていた。

 こうやってシノンと分かり合えたのはユウキのおかげだな。助かった。俺たちだけじゃちょっと無理な感じだったしな。

 

 さて。明日は殴り込みに行くとするかい。校長はこっちの味方だし。案外あの人正義心高いしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    ――次の日――

 

「さぁ!殴り込みに行きましょうかい!」

 

「無駄にテンション高いわね」

 

「だってよぉ。正直ほんとにぶっ飛ばすつもりだから。最近剣道とか空手じゃ物足りないんだよ! 欲求不満なんだよ! 誰かぶっ飛ばしたいんだよ!」

 

「仁って。こんなキャラだったっけ? ほむら」

 

「断言できるわ。元々こういう奴よ」

 

「ひでぇな!」

 

 まぁ、事実だからしょうがないんだけどさ!

 

 とりあえず今シノンの教室に向かっている。シノンは先に学校に行ってもらって教室にいる。なぜか? 少しいやな思いをしてもらうことになってしまうが、盗聴器をシノンにつけてもらって奴らにいじめをされるところの音声をちょちょいととっておこうかと思ったんだよな。ちなみにちょいちょい暴力を振るわれることもあるらしい。証拠にシノンの体にちらちらと青いアザが見える。シノンの話だとほぼ毎日みたいに言われるらしいから今日も来るだろうと思う。

 

 そしてつきました。六年〇組。俺は勢いよくドアを開ける。するとシノンにいろいろ囲んで言ってる屑どもがたくさん目に入った。

 俺は即座にその輪の中に突撃。後ろにほむらとユウキもついてきてる。

 

「なんだよあんたら。下の学年が入ってくんなよ」

 

「はいはいはーい。先輩方。少し黙りましょうかねぇ」

 

 とりあえず無理やり黙らせる。

 

「なんだよ。あんたらこの人殺しの味方すんのゴフッ!」

 

 言葉の最中で悪いですが全力のみぞおちボディーブローをたたきこませてもらいました。真にすみません。そして――

 

「やっぱ殴るとすっきりするねぇ」

 

 とやばい発言が口から出てしまった。小さい声で言ったからシノンとほむらとユウキにしか聞こえてないようでよかったよかった。ンジャ気を改めて。

 

「ちなみにあんたら。朝田さんに暴力してるってのもわかってるからこれも正当防衛さ」

 

「てめぇ。よくもやりがったな!」

 

 出たー! 悪役のセリフで結構有名なのキター!

 そして囲んでる結構な数の人数で殴り掛かってくる。問答無用かよ。っていうかおかしいだろ。ドラマかよっての。

 

「はぁ…少しくらい会話の時間儲けましょうや!」

 

 言いつつ俺は突っ込んできた一人目を肩とひじの関節を決めて地面に転がす。続いてきた二人目をすねをけって行動不能にした後背負い投げ。

 三人目は学習能力が低いのが真正面から突進してくる。最初の二人で真正面はだめだって学んでほしいね。

 俺はその三人目をかわし、後ろからきてた四人目に激突させる。すると見事に三人目の拳が四人目の顔面にヒット!俺は躱した勢いのまま回し蹴りをしまとめてかたずける。

  

「少し遅くなったが……さぁ、ヘルタイムのスタートだ」

 

   ――仁sideout――

 

 

 

 

   ――ほむらside――

 

 何度見ても飽きないわね。あいつの戦闘は。奇想天外というか。小学生五年生の体でよくあそこまでできるわね。

 

「す・・・すごい」

 

「なに・・・あれ」

 

 初めて見た木綿季と朝田さんが驚いている。むしろそっちのほうが普通なんでしょうけど、戦いなれてる私とかじゃ全然驚かないレベルなのよね。小学生同士じゃ。

 

「こいつ強い……けど。連れのやつらも仲間ならやっちまえばいいだけだ!」

 

 何こいつ。完全に悪役よ。ドラマの見すぎ。というか本当に小学生か疑うわね。セリフが。

 そいつが言った少し後に三人くらいこっちにくる。見たところ攻撃してくるのは全部で仁も相手してるのも含めて12人程度。クラスの人数が40人くらいと結構多いこのクラスは血の気の多いバカが多いようね。

 

「木綿季。朝田さんをお願い」

 

 私は木綿季と朝田さんに微笑みかける。

 

「ほむらは?」

 

「私も戦えるのよ?」

 

 そういって私も攻撃に入る。剣道と空手のおかげでこの世界の私の体も結構鍛えられてるから最初の世界の私みたいに非力ではない。

 まず一人目の伸ばしてきた腕をこっちの腕を円回転させ軌道をずらし、体が伸びきったところにボディブロー。そのパンチの勢いで仁のほうにとばす。二人目。こいつも普通に突っ込んできたから躱して手刀を首筋にあて気絶させる。三人目。一本背負い。

 

「ええ!? ほむらも強い!」

 

「……予想外だわ」

 

 驚かれる。まぁそりゃ普段冷静沈着な私がこんなことできるとは思わないわよね。

 さて、仁のほうでも観戦して待ってましょう。

 

   ――ほむらsideout――

 

 

 

 

   ――仁side――

 

 ほむらのほうは片付いたな。こっちもあと二人。さっき最初にシノンになんか言ってた女と虎の威を借る狐っぽいやつがいる。

 

「てめぇ……調子のってんなよ? 校長とかに言っちまえばお前は……」

 

「残念だったな。校長先生はこっちの味方だ」

 

 さっきここ来る前に『ひどい差別を見つけたから喧嘩してくる』と言ったら『思う存分暴れてきていい』といわれたのでこうして暴れたわけだ。校長は全部シノンのことも知ってるしね。

 

「ふ・・・っざけんなぁぁ!」

 

「あ~。弱い犬ほどよく吠えるってなぁ!」

 

 俺はショルダータックルで動きを止めた後に関節を決める。さすがに女を殴るような邪道はしないさ。んで最後のやつは逃げていきましたとさ。

 これでいっちょあがりっと。

 

「あ~すっきりした。ほむらも朝田さんもユウキもお疲れ!」

 

「対して疲れてないのだけれど?」

 

「ハッハハ。だろうなほむら一撃一殺だしな。死んでないけど」

 

「仁ってあんな強いんだ…ほむらも」

 

 ユウキが口を挟んでくる。

 

「そりゃーな。ユウキの時もいざとなったらこうするつもりだったし。嫌ったか?」

 

「ううん! かっこよかった!」

 

 ニパーッと効果音のしそうな笑顔でユウキが言う。やっぱ笑ってたほうがいいね。

 

「……あなたたち。どんだけよ」

 

「へへっ。ま、これでいいんじゃね? 朝田さんへの怒りの矛先はこれで全部おれに向いたってわけだ。また何かあったら隠さず言ってくれ。それじゃ戻ろうか」

 

 俺はほむらとユウキを連れて教室に戻る。ふりさえる瞬間。シノンの唇が

 

        あ・り・が・と・う

 

 というように動いたのはおそらく俺にしかわからなかっただろうな。




終わりました。シノン救済完了!次かその次には原作に入ると思います。
ちなみにいまだまどマギキャラを混戦させるかは決めてません。入れるとしたら杏子あたりかなぁ。その場合は翔君も一緒に来てもらうけど

翔「呼んだかい?」

仁「よー翔。そろそろ俺と翔は『紅き魔法少女と黒き転生者』のほうで会うかもだとよ」

翔「へー。まぁ楽しみにしてみようかな」

仁「そーだなー」

話がまとまったようで何よりだよ。さぁ終わりにしよう。

それでは感想、指摘、☆評価よろしくお願いします。

仁「次からも俺の活躍にこうご期待! 次も見てくれよな!」

翔「赤き魔法少女と黒き転生者もよろしくね!」

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