【完】転生者と時間遡行者~Everlasting Bonds~IN SAO   作:MYON妖夢

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おそらくまどマギのほうが後これ含めて2話で終わります。


十二話 夜は明ける。そして――

 俺たちは何が何でも勝たなきゃいけない。相手がどんな奴でも。

 そして目の前にいるのは反転し、笑わなくなったワルプルギスの夜がいる。体の中心部には深い穴が開き、いたるところに傷が見られる。

 

 そして戦いの火ぶたは――

 

     落とされた

 

 先に仕掛けたのはワルプルギスの夜だ。スカート部分から槍にもにた剣を大量に飛ばしてきた。俺が投げる投擲よりも圧倒的に速い速度。杏子は槍を分解して多節棍にしてはじくように構えている

。マミは銃を構え剣を一本一本打ち落としている。おれとほむらは飛んでくる剣をかいくぐり、危ないときは剣ではじきながらワルプルギスに接近する。

 が。そこまで甘くはないようだ。瞬時に炎をはいてくる。俺とほむらは避けきれないと判断し痛覚を遮断し、そのまま突っ込む。

 

「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!」

 

「はぁあああああああああああああ!」

 

 ついにワルプルギスのすぐ目の前まで来た。俺はワルプルギスの中央の傷に向かって全力のヴォ―パルストライク。これが当たればさらに傷が深くなる――のだが。当たると思われた剣はワルプルギスの体の表面ではじかれた。

 

「っ!かてぇ!」

 

「……ええ。さっきより数段固くなってる」

 

「どうするよ」

 

 俺はほむらに提案を求める。帰ってきた答えは――

 

「ここからは私にも未知の領域よ……わからないの」

 

「そ…っか。ンジャすることは一つ!」

 

「え?」

 

「正面から叩き潰す!俺が何としても切り開いてやる!」

 

 どちらにせよこいつを倒すにはカラダの限界とか言ってられないだろうしな。無理やりでも体を動かしてぶっ壊すしかないだろう。

 俺は全身のリミッターを解除していく。250%であれだった。ならそれ以上を開放すれば俺はどうなるかわからない。けど……

 

 

      やらなきゃいけないんだ!

 

 

    250%

 

「……う…ぐぅぅ。がぁぁ……」

 

 すでに体全体が悲鳴を上げている。

 

    300%

 

 全身に血管が浮かび、はち切れんばかりに膨張する。

 

「……大丈夫なの?」

 

「ぎ…ぐぅ…がっ…あぁあ…………はぁ…はぁ…大……丈夫だ」

 

    400%

 

 体が引き裂けんばかりの痛みが全身を襲う。しかし……

 

      そんなこと。知ったことか

 

 俺は…俺たちは絶対に勝つんだよ!

 

 

    450…470…480…

 

「ガァァァァッァァアアアアアアア!」

 

 言葉にできないほどの痛み、今までに味わったことはおろか。前世の死ぬ瞬間の一瞬よりも痛い。しかしやるわけにはいかない。

 

 

    490…495…499…

 

 

    

 

       500%!

 

 

「うぅぅぅぅぅぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

 俺はワルプルギスに向かって一瞬で飛ぶ。そして右腕を引き絞り一気に魔力を込める。それを開放すると拳の周りに黒っぽい紫のオーラが出てくる。それごと――

 

「喰らい……やがれ……ワルプルギス……」

 

 全力で傷口に向かって打ち込んだ。一気にひびが広がる。しかし一発だけでは終わらない。

 

「まだま……ガフッ」

 

 俺は口から生暖かい紅い液体を吐き出す。チィ……限界がはええ……けど…せめてもう少し……もってくれ。

 俺は再び腕を引き絞り、打ち込んだ。

 

 

 仁sideout

 

 ほむらside

 

「大…丈夫だ」

 

 とは言っていたけれど絶対に持つはずがない!あんな力じゃ絶対に代償が付きまとう!下手したら……

 

       死

 

「ッツ!」

 

 仁がワルプルギスに向かって視認できないほどの速度で飛んでいく。そして右の拳に黒っぽいオーラがまとわれ、ワルプルギスの傷口に打ち込んだ。

 一撃でワルプルギスの表面を打ち抜き、その体全体にひびを入れる。ありえない威力。それがさっきの……

 

「……えっ!?」

 

 仁が空中で血を吐いた。やっぱりそれほどの代償があった。それなのに仁は拳をふるうのを止めない。なんで……なんでなんでなんで!

 

「なんでよ!」

 

 そう叫び私は仁のところまで行く。そして――

 

「もうやめて!」

 

「……ほ・・・むらか」

 

「仁の体が持たない!死んじゃうわよ!」

 

「へ……へへ……俺は言ったろ……死んでも……願いの対象さえ守れればいいって…さ。だから…命に代えても…こいつを倒す……!」

 

 そういう無茶なことを言う。すでに命は残り少ないはずなのに

 

「……バカ!」

 

 私は仁の頬を全力で張る。

 

「Why!?」

 

「あなたが死んで悲しむ人のことも考えてよ!少なくとも私は悲しむ!私だけじゃない!巴さんも!杏子も!まどかも!さやかもよ!」

 

「ッ!」

 

「だから……一人で背負いこまないでよ……」

 

「……ハッハハハハ。わりぃな……ほむら。そうだよな。俺にはお前たちがいる……けどさ……ちょっといいか」

 

「なに?」

 

「少し休ませてくれや……さっきので相当疲れ…た」

 

「……ええ。わかったわ。あなたが戻ってくるまでに終わらせる覚悟で戦うから……出番はないかもね」

 

「それはそれでうれしいが……なんか空しくなりそうだから。最後は一緒にだ」

 

「ええ!」

 

  ほむらsideout

 

  仁side

 

 

 俺はほむらに連れてこられた攻撃が届かないところで休んでいる。にしてもほむらがあそこまで感情を表に出すとは……。

 とにかくおれもすぐに戻らなきゃな……さすがに500%は無茶か。ま、魔力を全部治癒に回してるからあと五分もすれば戻れるだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よし……動ける。戦える!

 

 そう認識すると同時に俺は地面をけり、戦場に戻った。

 戦いの様子は結構押してるようには見えた……が、やはり攻撃が通りにくいようだ。遠距離のマミの弾丸とかははじかれている。

 

「大丈夫か!?」

 

「早いお帰りじゃんか!」

 

「もう大丈夫なの?」

 

「おうよ!さぁってこいつをどう倒すかな」

 

「もう無茶はだめよ」

 

「わーってるって……“あれ”でいくか」

 

 そういって俺はすぐに準備を始める。両方の剣を握りしめ、一気に魔力をためる。グリーフシードもそんなに残っていない。そろそろ決めないとこっちがやばい。

 

「行くぜ!」

 

 ダンっ!という音を残しておれはワルプルギスに向かって飛び立つ。ワルプルギスがおれを認識した瞬間に剣と使い魔が殺到してくる。

 

「じゃ…まだあぁぁぁ!」

 

 即座に切り裂き、無力化する。それでも防ぎきれなかった分の剣はマミが撃ちおとすか、ほむらか杏子がはじくかしてくれているらしい。ありがたい。

 

 俺は目の前のワルプルギスに向けて剣を構える。そして――

 

「お前を裁くのは俺たちだ。ここまでにしてもらおうか……お前の救済をはじめよう」

 

 そして俺は最後の使ってなかった技を使う。あらゆるソードスキルを合わせた最後のOSS。

 

「《ギャラクシーΩ!」

 

 まず最初に《バーチカルスクエア》4発。次に左の剣で《ホリゾンタルスクエア》8発。さらに右で《スラントスクエア》12発。つなぎに左で《ヴォ―パルストライク》13発。右で《スター・Q・プロミネンス》19発。左で《ファントムレイブ》25発。右で刀スキル《緋扇》28発。そして――

 

 両手の剣で《マザーズロザリオ・クロスブレイク》50発

 

 これがおれの隠し玉。ギャラクシーΩ50連撃。それらの連撃を基本すべて奴の傷口に誘導する。するとさらに傷口が広がる。しかし――

 

「まだ……おわらねぇぜ?」

 

 俺の後ろからほむらが飛び出してくる。そして《インフェルノ・レイド》を使う

 

 インフェルノ・レイド 九連撃。

 

 さらに《クリムゾン・スプラッシュ》を放つ

 

 クリムゾンスプラッシュ 八連撃。

 

 さらに杏子とほむらが入れ替わる。

 

「ロッソ……ファンタズマぁぁあああ!」

 

 幻惑魔法によって増えた杏子が槍を分解した鎖でワルプルギスを拘束する。そして六人目がこういいながら全力でやりを振り下ろす。

 

「魔女に与える鉄槌!」

 

 ポータブル版での杏子の溜めなしの最高威力を誇る技だったな。それがワルプルギスに叩き込まれる。同時に幻影が消え鎖だけがのこる。そして次はマミが出てくる。

 

「いけマミ!」

 

「ええ!ティロ……フィナーレ!」

 

 マミがほぼ零距離でティロフィナーレをぶっ放す。さらに――

 

「トッカ・スピラーレ!」

 

 リボンをドリル状にして傷口を貫く。そしてマミは周囲に大量の銃と手元にティロフィナを超える大きさの大砲を生み出す。

 

「パラットラマギカ・エドゥーインフィニータ!ボンバルダメント!」

 

 無限の魔弾+ボンバルダメントを零距離で打ち、その衝撃のままマミが後ろに下がる。そして俺とほむらが前に出る。

 

「決めてこいよ!仁!ほむら!」

 

「あなたたちに託したわ!決めて!」

 

「「もちろん!」」

 

 俺とほむらはお互いの剣を強く握りしめる。それと同時に残っている魔力の大部分を剣に流し込み、もともとの持ち主に返す。そして――

 

「ワルプルギスの夜……」

 

「あなたの命の重み、絶望の重みはすべて私たちが背負って生きていく」

 

「だから…さ」

 

「安らかに眠ってちょうだい。ワルプルギスの夜」

 

「お前の魂に。幸あらんことを」

 

 俺とほむらはそれぞれの剣を構える。まずは俺が左から水平に右に薙ぎ払う。そしてほむらが縦に垂直切り。あたかも十字架を描くように。

 

「「《グランドクロス》!」」

 

「さようなら……ワルプルギスの夜」

 

「さぁ、ヘルタイムの……フィナーレだ」

 

 それと同時にワルプルギスの夜の体がぼろぼろと崩れ去っていく。その時だった――

 

      アリガトウ

 

 という声が聞こえた。

 

「……Amen」

 

 そしてワルプルギスの夜は完全に消滅した。




やっと終わったワルプルギスの夜戦!

仁「やっとかよ。ってか俺死にかけてんじゃねーかよ」

ながれ的にしょうがないだろ。

仁「次でおそらくまどか☆マギカのほうは終わりになるがよろしくな!」

それと運命石さん!Amen使わせていただかせて本当に感謝します!

仁、作者「「次回最終回。『すべてが終わって……(仮名)』をお楽しみに!感想、指摘、☆評価お待ちしています!」」

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