【完】転生者と時間遡行者~Everlasting Bonds~IN SAO   作:MYON妖夢

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もう少しで終わりますねぇ
アンケートの結果はあとがきにて


十一話 最終決戦その2

 俺は両方の剣を同時にワルプルギスに向かって振り下ろす。しかしその攻撃はワルプルギスの目の前に再召喚された格闘系の使い魔に防がれ、けりをお見舞いされた。しかし戦っているのはおれだけではない。仲間がいる。

 ほむらがおれの右、杏子がおれの左から突っ込んできた。そして飛んでる俺の下からはマミの弾丸が飛んでくる。

 マミの弾丸によって再召喚された使い魔が消し飛び、ほむらと杏子がワルプルギスに切り込んだ。

 

「くらぇぇ!」

 

「《シャインサーキュラー》!」

 

 二人の攻撃がまともに入った。が、今まで通りあまり効いていないように見える。まだまだソウルジェムは大丈夫。まだいける!

 

「《ジ・イクリプス》!」

 

 俺も攻撃に参加し、ワルプルギスに攻撃を加える。二人でだめなら三人でいく。

 

「ほむらっ!」

 

「ええ!」

 

 俺たちはたがいに魔力を流した剣を渡しあう。どういうわけかお互いの魔力を流した剣を相手に渡すと身体能力が上がるらしい。そしてソードスキルのエフェクトがほむらから渡されたおれのは紫。俺が渡したほむらのが黒か白になるようになっている。

 俺はほむらから渡された剣を握りしめる。そうするとほむらの魔力が体になじんでいくのを感じる。今ならできそうだ。

 と、考えながら攻撃を続けていたが。こちらが有利かと思われたこの状況の中でワルプルギスが再びビルを落としてくる。そしてワルプルギス本体からはゼロ距離で炎をはこうとしている。

 

「ちぃ!あぶねぇ!」

 

 今ワルプルギスの目の前にいるのは杏子とほむら。ビルに近いのは俺だが。俺はビルの軌道をそらし、そしてほむらと杏子の前に躍り出る。時間停止でもいいんだがあれは魔力を使いすぎる。

 

「ぐぅぅ!」

 

「「仁!」」

 

 俺は自分を中心として剣でラウンドシールドを張る。しかし俺が中心なため俺へのダメージはかなりでかい。しかし――

 

「ツッ!肉を切らせて骨を断つってなぁ!喰らいやがれ!《マザーズロザリオ》!」

 

 これはSAO世界で最も好きなキャラに入るユウキのOSSを模して作ったものだ。左上から右下へ、右上から左下へ駆け抜けるような五連突き。そして×の中心に全力の突きを入れる。

 この攻撃が全弾ヒットし、×の中心部に当たるところに初めてワルプルギスに傷がついた。

 

「まだまだぁ!《ヴォ―パルストライク》!」

 

 俺は左の剣でヴォ―パルストライクにより突きを出しながら、勢いを殺さないように腕をのびきらせ、少しでも貫かせる。ヴォ―パルストライクにより斬撃をさっきの傷のところにあて、ヴォ―パルストライクが終了すると同時に剣を真上に投げ、あいた左手の五本の指をそろえて肩口に構え。

 

「《奪命撃》!」

 

 この奪命撃も先ほどの傷の部分に狙いをつけて解き放つ。紫の閃光がワルプルギスの傷口に走り、貫く。ここで俺の出番は終了。落ちてきた剣をつかみ、《レイジスパイク》でその場を離れる。

 なぜなら後ろからはマミの《ボンバルダメント》により巨大な弾とほむらと杏子が来ているのだから。

 

「馬鹿!無茶しないで!」

 

「お・・・おう。善処する」

 

 闘い中ながらもほむらにおこられる。俺は不意を突かれた感じで素っ頓狂な声を出す。

 マミの弾丸が命中し、ワルプルギスの夜が少し押されたように後ろに下がる。そこにほむらと杏子の斬撃がさらに押す。

 そして俺はさっきの炎の痛みを治癒してから再び戦線に出る。

 が、しかし。動き出そうとした俺の周りを囲むように使い魔が出てきた。しかも全部射撃系の使い魔が。

 

「チィッ!めんどくせぇ!」

 

 使い魔がこちらに向かって一斉射撃をしてきた。その数ざっと50。

 俺は躱せるものは躱し、当たりそうなものは剣ではじいているが限界が近い。こうして攻撃に対処にしてる間にも俺の周りの使い魔が増えていく。そして上からはビルが落ちてきた。

 ん。これ利用できそうだ。

 

「ありがたく使わせてもらうぜ!セェェェイ!」

 

 180%!

 

 俺は俺に落ちてくるはずだったビルの側面を全力のけりで使い魔のほうにとばす。射撃系の使い魔ではそんなすぐには破壊できない。かなりの数がビルにつぶされ姿を消した。他の生き残りの大部分の使い魔は驚くことにそちらを見て驚愕したように固まっていた。感情あったんかい。

 そんなことはお構いなく硬直している使い魔からつぶしていく。固まっていない使い魔からの射撃は索敵スキル全開で先読みし、ぎりぎりでかわす。そして躱した射撃はどこへ行くかというと――俺の目の前の使い魔に打ち込まれる。そして俺はそこを起点にした回し蹴りで吹き飛ばし、そのままの勢いで《タイフーン》を発動する。俺の周りの使い魔はこれでほぼ消えた。が。おれ以外の三人にも使い魔が俺と同じようについている。

 俺はとりあえず近くのマミから救出に行く。

 俺は気づかれないように使い魔軍団に上まで来ると――

 

「《メテオ》!」

 

 空中からのヴォ―パルストライクの連射で使い魔を一掃する。そしてそれに最初は驚いていたマミだが、すぐに戻り、残った使い魔を打ち落としている。こっちは大丈夫だな。

 

「ありがとう!」

 

「ノープログレムだ!」

 

 次は杏子。槍を多節棍にして使い魔の射撃をはじくのが精いっぱいのように見える。俺は使い魔が杏子に集中してる間に後ろから切り込む。《ホリゾンタル》を両方の剣で発動しながら薙ぎ払っていく。

 大体の使い魔が殲滅される。こっちも大丈夫だな。

 

「サンキュ!」

 

「おう!」

 

 そして最後にほむらのところに行く。時間停止を見抜いているのかはわからないが完全に上下左右が囲まれていて内側の様子が見えない。だから俺は――

 中央突破で蹴散らしながら内部に侵入することを選んだ。

 ソニックリーブで正面の使い魔どもをきりとばし、突っ込む。さらに

 

「《奪命撃》!」

 

 奪命撃の貫通力と距離を利用して穴をあける。俺は迷わずそこに突っ込む。抜けた先には――

 

「ほむら!」

 

 集中射撃によって躱しきれなかった分により服のいたるところが切り裂かれたほむらがいた。

 

「……仁」

 

「大丈夫か!」

 

「少しまずいかもしれないわね……」

 

 すでにほむらの息は荒くなっていて、魔力のほうもそれなりにまずいみたいだ。

 

「ほむら!背中を預けてくれ!」

 

「こ・・こう?」

 

 ほむらの背中がおれの背中でくっつけられる。

 

「剣を前に出して、俺の回転についてきてくれ!」

 

「……わかったわ」

 

 そして俺は回転を始める。常に心意で剣の飛距離は極端に伸びている。そしてその剣で回転の勢いのまま使い魔どもを切る。ほむらのほうも同じ感じで使い魔を殲滅している。

 ある程度少なくなった後――

 

「ほむら!後は任せてくれ!穴をあける!そこから脱出しろ!」

 

「それじゃあ仁が!」

 

「大丈夫大丈夫。俺に任せろ…って!」

 

 奪命撃で穴をあけながらしゃべる。そのため語尾に力が入った。そして

 

「ほら行け!」

 

 問答無用でほむらの肩を押して無理やり出させる。穴が閉まる寸前でこちらに顔を向けた時のほむらの顔はさっきまでの心配するような光ではなく。強い光がともっていた。

 

「さぁて……よくもほむらを……!」

 

 俺はすでに怒りを抑えることなく剣を構える。

 

「ぶっ殺してやるよ……てめぇら!」

 

 言葉とともに突進し、まずは目の前の壁となっている使い魔を切り裂く。そのまま剣を巨大化する。そしてその両手剣とかした剣を両手に持ち心意で距離を伸ばす。

 そしてタイフーンで壁をきり、使い魔を消していく。

 一回転ごとに両断され、落ちていく使い魔。それを無視しそのまま二回転。三回転と続ける。

 そして俺の周りの左右の使い魔が消えたところで次は上下だ。剣に魔力をともし全力で振り下ろす。すると剣から衝撃波が飛んでいき、使い魔の一部を壁から追い出す。そしてその使い魔がいなくなったところめがけて俺は突進し、剣を振り回し、真空刃を作り切り裂いていく。

 その衝撃にたえられなくなった使い魔が切り落とされていく。しかしこのままじゃらちが明かないな。この後少し動けないことを承知で、失敗したら今度こそ死ぬこの状況で俺の全力を見せるしかない。

 

「行くぜ……」

 

    250%!

 

 俺は体の限界を超え、今までに出せた200%の壁をぶち破り250%の力を出す。どれくらい持つかはわからない。が、終わった時のデメリットはかなり高いはずだ。が、ここは使うしかない。ここで脱出してみんなの手助けをする!

 俺は全力でこぶしを何もない空間に突き出す。一見意味の無いように思える行動だが、それにより衝撃波が発生する。さっきの剣で繰り出すものとはけた違いの衝撃波が発生し、使い魔を一瞬にして一つの壁を消しとばす。そのまま俺はその場で回転し、回転の衝撃波で使い魔を吹き飛ばす。

 それにより200を超えていたであろう使い魔がすべて消し飛び俺が解放される。それとともに250%の力がとける。そして

 

「ッ!がぁぁあああああああああああああああああああああ!

 

 体中に味わったことのない激痛が走った。しかしこんなものには負けていられない。早く手助けに向かわないと……。

 

 俺の視界の先ではほむらと杏子が接近戦で少しずつだがダメージを与えているのが見えた。そしてマミがその援護。どちらにしてもきついことは変わりない。だったら俺がへこたれていいわけがない。

 俺はさっきまでの攻防で濁っていたソウルジェムを浄化しグリーフシードを投げ捨てる。後で勝手にインキュベーターが回収するだろう。

 そして俺はその加勢に向かう。さっきまでとは違い、本当の全力で。

 

「大丈夫か!みんな!」

 

「まだいけるよ!こっちは!」

 

「私も大丈夫!」

 

 しかしほむらは――。

 

「ほむら大丈夫か!」

 

「……ちょっと休ませてもらってもいいかしら」

 

 やっぱり無理してるんだなぁ。

 

「無理すんなって、お前ひとりで戦ってるんじゃないんだからさ。今はしっかり休んでくれ」

 

「……ええ」

 

 そして俺はワルプルギスに向かう。俺の全力を持ってあいつをブッ飛ばす!

 

「アハハハハハハハハアハハ!キャーハハハハハハハハハハ!」

 

「てめぇが……笑ってんじゃねェェェ!」

 

 こいつもインキュベーターの被害者だってことは分かってる。けど怒りを抑えられない。

 みんなを傷つけた分の痛みは……背負ってもらうぜ……。

 

 俺は一瞬でワルプルギスの目の前まで真意を使い飛んでいく。そして――

 

「喰らいやがれ!《マザーズロザリオ・クロスブレイク》!」

 

 マザーズロザリオの改造版。まず左の剣で上から下へ垂直に五回。右の剣で左から水平に右へ五回。左の剣で左上から右下に五回。右の剣で右上から左下に五回突く。そして剣を二本そろえた状態で大きく体を右に引き絞り――。

 

 思いきり中心部分に……突きさす!

 

これによりさっきのマザーズロザリオ以上にでかい穴がワルプルギスに空く。そして俺が追撃しようとした時だ――。

 

「アハハハハハハハハハハハハハハハ!は…ハハハ……ハハハ・・・ハ・……」

 

 奴が笑わなくなり。とんでもない衝撃波を放って来た。当然接近戦をしていた俺と杏子はマミのところまで吹き飛ばされ。そしてワルプルギスの体が――

 

    反転した。

 

「へっ!ここからが本気ってか!それじゃあこっちも……」

 

「全力で相手をしましょう!」

 

「あたしたちをなめるんじゃないよ!」

 

「絶対……勝つ」

 

 

「さぁ、ラストバトルタイムの……スタートだ」




終わりました。主人公ひどいですねwマザーズロザリオの改造版w

仁「お前が作ったんだろうが」

まぁそうだけどね。もう一つ秘策技もあるよ。

仁「次回で使うのか?」

たぶんねーいろんな技の組み合わせだし。たぶん50連撃超えるし。

仁「最後の大技ってとこか」

そだね。

それじゃあここでアンケートの結果発表!

仁「おー」

1(ループ)が0票! 2(転生)が5票!

仁「えらい偏ったな」

そうだねーってことで!次の世界(SAO)にこの小説のタイトルとあらすじを変えてほむらと仁君で転生することに決定!

仁「死亡確率激高だな」

ま、がんばれ。そろそろ終わりにしよう

仁。作者「「次もよろしく!感想指摘、☆評価お待ちしています!」

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