異世界でポーション屋を開こう!   作:緒兎

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 やっはろー皆さん。小説書いてたら気づいたら電車のなんか人にはいここで終点ですから降りてくださいねと言われたマリオンです。

 いやー、あの時は参りましたよ。マジで気がつきませんでしたから。もしそれ以上いく電車だったら完全に乗り過ごしていましたね。ほんとその人には感謝しないといけないですね。ただひとつ言いたいのはちょっと恥ずかしかったってことくらいですかね?


種族の特性

 妖精と精霊は力が違う。妖精は精霊よりも一回り小さな力しか発揮できず、恐らくだが精霊の下位互換ではないかと思われる。逆に精霊の力は凄まじく、個体にもよるが天候を操るものも居るらしい。

 

 「天候を操るとか...すごすぎ...」

 

 俺の口から出た感想はこれくらい。これしか言葉が出ないんだから仕方がないだろう?というかもう妖精の本は大体のことが知れたから仕舞っておこう。

 

 うーんどうしたものか、妖精や精霊のことは知れたから帰ってもいいんだけど、なんかここまで来たら他の種族の特性やらなんやらが気になってきた。

 

 幸いここは種族の本棚のようで近くにいろんな種族が書いてある本がある。取り敢えずその内の一つである獣人の本を手に取り開いてみる。

 

 獣人、人間に近い容姿をした人間離れの力を持つ獣。人間の姿に動物の耳と尻尾が付いているのが特徴。とても穏和な種族であるが、暴走した個体を人間の手で止めることは不可能とされている。人間とはとても仲のいい種族であり、魔王事件の際には人間を守っていたという。

 

 「へぇ、獣人といってもやっぱりイメージと同じ、人間と中がいいのはわかるかも」

 

 獣と言えば犬とかだけでなく狼やライオンみたいな狂暴な種類も居るんだろうが、地球では人間が飼っていたりするので、何となくだがわかる気がする。

 

 興味が沸いてきたのでその他にも本を読んでみると、ドワーフは背の小さいのがそれらしいが、人間の子供と区別がつかないらしい。人間よりも力が強くて主に金属の採掘などを仕事としているようだ。

 

 エルフ、ダークエルフの特徴は同じで耳が尖っており、容姿が整っているらしい。どちらも魔法を体の一部として操れるほどの魔法の才があるが、エルフは主に地、水、木などの魔法を使え、ダークエルフは影、火、毒などが使えるようだ。

 

 巨人はとにかく大きくて力が強いのが特徴。個体差にもよるが5メートルまで達する者も居るらしい。平均身長は3.6メートルだと言う。

 

 また、小人も小さくて人間とほぼ同程度の力を持っているのが特徴。平均身長はなんと10センチ、とてもじゃないが道を歩けたものじゃない。だって踏み潰されるもの。現在の最小記録は3センチらしい。

 

 魚人は海に棲んでいて、人間とほぼ同じ容姿をしているが地上には長居できず、水中にはずっといられるというのが特徴である。魚と同じくエラ呼吸をしていて耳の裏に小さいがエラがあるのが確認されている。

 

 鬼人は角が生えており、人間よりも少し背が高いのが特徴。平均身長は2メートルであり、力は獣人のそれより勝るらしく、喧嘩でもすれば地面が砕けると言う。狂暴そうに聞こえるが、実は優しい。

 

 地底人は名前の通り地底に住まうものたちであり、我々人間と同じらしく力も特徴も類似している。しかし技術力が優れているのか高度な品質のものを持っているという。

 

 魔族は(ひとえ)に言えば多種多様な種族の入り雑じった種族だ。代表的なのは吸血鬼や悪魔などたからの強いものばかりであるが、力の弱い者も居るらしい。魔力がとても強く、少々荒い性格をしている。

 

 「よしっと」

 

 ふぅ、と息を吐いて今調べた特徴を復習する。俺は忘れっぽいから二度確認しないと覚えられないんだよ。これでもたまに忘れるときがあるが、それは多分使わない知識だったのだろう。

 

 瞬間記憶能力とかがあった方が得したんじゃないか?

 

 取り敢えず今知りたいことは全部知ってしまったので帰ることにする。

 

 「お婆さん、ありがとうございました。また来ます」

 

 「あいよ」

 

 老婆に挨拶をして、また読みに来るという志を伝える。すると老婆も挨拶を返してくれた。まさか返してくれるとは思わなかったので案外嬉しかったりする。

 

 外に出るともう空は茜色を通り越して、夜が来はじめていた。人の活気は変わらないが、何処か感じの悪い人達も出始めているので、早く帰った方が良さそうだ。この世界にもあんな奴らはいるみたいだな。

 

 とことこと歩いていくが、なぜか一向につく気配がない。そもそも、適当にぶらぶらとしてきたのに道など覚えているはずもなく、多分迷ってしまったのだろう。もしかしたら反対方向かもしれないが、来た道を戻るのもあれなので路地裏を通って別の通りへと出ようと外灯も何もない暗い道へと足を向けた。

 

 「困ったなぁ...まさか迷うなんて、小学生でもあるまいし」

 

 さすがに適当に歩きすぎたなと反省する。けど反省したところでたどり着けるはずもないので歩き疲れた足を酷使してひたすら歩き続ける。

 

 「路地裏ってこんなに長かったっけ?」

 

 もう10分近く歩いているだろうか?もうそろそろ通りに出てもいいと思うのだが一向に明かりが見えない。寧ろ段々暗くなってきていると思う。

 

 参ったなぁと頭をポリポリとかく。自分でいうのもなんだがさらさらしていて綺麗な髪だ。

 

 でも流石に不安になってきた。いや男でもこんな暗いところにいたら誰だって不安になるから!!...だよね?

 

 「どおしたんだぁ嬢ちゃん...こんな暗いところでお散歩かぁ?」

 

 突然聞こえた声に俺は振り向いた。そこにいたのは...顔を愉悦に歪めた怖~いお兄さんだった...。




誤字、脱字等があればよろしくお願いします。

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