魔法少女まどか☆マギカ -異端の物語ー   作:4WD skyline

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翔章 噛み合うはずのない歯車
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警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係、通称未詳。

ここの主な勤務内容はspecホルダーの保護、またはspecホルダー絡みの事件の捜査だ。

specホルダーである豹矢もここに保護された。

21.5階に部屋があるここの刑事は2人しかいない。

名前は瀬文焚。

熱血漢で、元はSIT(捜査一課特殊捜査班)の出身だが、とある事件がきっかけでここに来た刑事だ。

「よっと」

と、瀬文は壁に掛けられている自分の名前が書かれた小さなプレートを裏返す。こうして自分が出勤した事を示す。

その左隣には嘱託係長である野々村光太郎の札がある。

自分の席に瀬文が座った時だった。

ーブブブブッ、と瀬文のスマホが震える。着信だ。

見ると、豹矢からメールが来ていた。

「どうしたんだ?」

と呟きながら見るとそこには、

『無事入学』というタイトルと共に、優菜の制服姿の写真が送られて来ていた。

 

 

市立見滝原中学校、

ここは俺が通う学校だ。

あの悪魔の様な装いの少女が俺と優菜の前に現れてから一週間がたつ。

今、俺は絶賛登校中な訳なのだが、その隣に…

「す、凄い人」

と人の多さに驚く優菜がいた。

何故優菜が入学する事になったのかと言うと、端的に言えば将来、優菜が社会の中へと旅立っても大丈夫なようにするためである。

まあ、そういう訳で一緒に登校していると

「おはよ~!」

と、まどかがやって来た。その後ろには、さやかと杏子がいた。

「よッ」

「おはよう、まどか」

と俺と優菜は返事をした。

「制服似合ってるね、優菜」

「どーよ、調子は?」

とさやかと杏子は口々に話す。

「おいおい、そんな一気に言っても優菜が困るだけだろ?」

と俺は言うが、

「いーじゃんかよ~」

と杏子が言う。まぁ、今日は多分何事も起こらないと思うし、まぁいいか。

 

朝のSHRが始まった瞬間、担任の早乙女先生がこんなことを言い出してきた。

「唐突ですが皆さん!目玉焼きには、ソースですか?お醤油ですか?はい、中沢君!」

「えっ、ど、どっちでもいいかと…」

と、中沢は突然の質問に驚きながらもそう答える。

そして先生は、

「そう、その通りです!お醤油でも、ソースでもどちらでもいいんです!なので女子の皆さんはお醤油じゃないと食べられな〜い、とかほざいてる男子とは付き合わないように!そして男子は女子の手料理に口出ししないように!!」

と言ったが、要は、早乙女先生また破局、と言ったところだ。

そしてきれた息を整えた先生に

「はーい、それから転校生の子を紹介しまーす。えん、じゃなくて、まわりか。円さーん!」

と言われたのち、優菜が少し緊張した面持ちで教室の中に入り、黒板に『円優菜』と自分の名前を書いた後、こう言った。

「えっと、は、初めまして。円優菜です。えっと、その、よ、よろしくお願いします!」

 

昼になり、屋上で俺、優菜、まどか、さやか、杏子はマミさんと落ち合い、一緒に昼食を取っていた。

さやかが、

「それ豹矢の手づくり?」

と、優菜に聞いてきた。

「うん。登校までのたった少しの間で私と自分のを作ってたの」

「ひゃー、豹矢の将来は専業主夫か!?」

「ンな訳ねーだろ」

と俺はさやかにツッコむ。

俺、優菜、まどか、さやか、マミさんは手づくりのお弁当(優菜のは俺が作った)。杏子はコンビニで買ったおにぎりやサンドウィッチだ。

正直、一緒に食べることをまどかに提案された時は、俺だけ男子で残り全員が女子という状態は大丈夫なのか?と思ったが、いざ始まってみると以外にも楽しい。

女子とこんな感じで昼食中に話すことは今までなかったのでとても新鮮な感じだった。

 

 

授業が終わり、俺はまどか達と共にマミさんと合流する。

これからは魔獣探しの時間となるが、そもそもの前提として

「どうやって探すのさ?」

と俺は優菜に聞く。

すると、カバンから一つの宝石のようなものを取り出した。

「これは…?」

「これはソウムジェル。私たち魔法少女の魔法の源。これが強く光ると魔獣が近くにいるってことが分かるの」

と優菜は言う。

すると、

「「「「「「あっ‼」」」」」」

と俺たち六人の声がハモる。

優菜のソウムジェルが光っていた。

「近い」と言い、優菜が走り出す。それに続いて俺たちも走った。

着いたのはとあるビルの建設現場。

そしてその屋上には一人の女性がいた。

すると次の瞬間、落ちた。自分の意思で。

「危ない‼」

と言ったと同時におれは雷の翼を展開して飛び、どうにか女性をキャッチする。

地面に戻り女性を下ろすと首元にアザがあるのに気がついた。

するとそれに気がついたマミさんが

「魔獣の甘噛みね」

と言った。

「魔獣の甘噛み?」

「人々の心が弱ったところを狙って付ける魔獣の技のようなものよ」

「って事は」

「跡も新しいし、とても近いところにいるわね」

そしてビルの中に入ると、結界の出入り口ともいえるものがあった。

大きさは人一人なら十分すぎる程の大きさだ。

「ここが魔獣の結界の入り口。この先に魔獣はいるわ」

とマミさんが言う。

そして優菜たち魔法少女組が入った後、俺はバリスタを取り出す。

『準備はいいですか?』

とバリスタが聞いてきた。

「正直言うとスゲェ緊張してるし、少し怖い」

と俺は言う。

『ですがそれ以上に何か思うことがあるのでしょう?』

「あぁ。こんな所でビビってたらあいつを守ることなんて出来ない。だから俺は行く。あいつらの隣に意地でもいつづけてやる」

『なるほど』

とバリスタは言った。

そして一拍おいてこう言ってきた。

『改めて聞きますが、準備はいいですか?」

「モチのロン」

と俺は応え、結界の中へと入って行った。

 

 

俺が魔獣の結界の中に入るのは多分三度目となるが、ヤッパリこの独特な世界観には慣れない。

「おっそいよ〜、豹矢君」

とまどかが魔法少女の姿(フリフリ)で言ってきた。

「ワリィ、バリスタのセットにちょっと時間がかかってな」

「それにしてもちょっと遅くない?」

と、まどかと同じく魔法少女の姿(白のワンピースの様な格好)をした優菜が言ってきた。

「まぁ、そんな事は置いといて」

「そんな事!?」

と俺と優菜が話していると、

「お、キタキタ」

と、さやかがマミさんと杏子と共にやって来た。

そして杏子が

「あれが魔獣だぜ」

と言い、顔を向けている先には。

絶望と悪夢の象徴とも言える存在、魔獣がいた。

「前にも見たけど、改めて見るとカオスすぎるな…」

と俺は言う。

前方50mから100mくらい先にいたその魔獣は、右手に竹刀らしきものを持っていた。

大きさはだいたいビル四階ぐらいの高さ。

その外見はこの世ならざるものという言葉がピッタリあう姿をしていた。

その外見に思わず俺は、

「キメェな……」

と呟いてしまった。

「そんなことで怖がっていたらダメよ」

とつい呟いてしまったしまった言葉にマミさんが注意する。

そして魔獣が俺たちに気がついた。

「皆、行くわよ!」

というマミさんの言葉と同時に俺たちは空へと飛んだ。

 




えーっと、大変遅れてしまい申し訳ございませんでした。
実を言うと、行事や私情などが重なりまくったが故に今回の投稿が遅れてしまいました。(-。-;
ほんとにすいません。(ーー;)
いやースマホが無いとほんと不便だなー。(言い訳)
で、でもiPodタッチを買ったので、これからは執筆スピード投稿スピド、共に(多少ですが)上げていきますよー!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
という訳で今回はこれにて…。
では!( ´ ▽ ` )ノ

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