魔法少女まどか☆マギカ -異端の物語ー 作:4WD skyline
被災した方々お見舞い申し上げます
翌日...
まず俺が目を覚ます。
その数秒後...
「...ん、んん」
と、円環の理と呼ばれていたあの少女が目を覚ました。
...と思ったら、
「スゥ...」
寝てしまった...
昨日ひどい高熱をこの少女は持っていたので、でこの部分を触る。
と次の瞬間、
「!?」
と声を出さず、だが途轍もないイメージの奔流が、俺の脳内を襲う。
多くの少女が何か苦しむような表情をしている、しかし次の瞬間今俺の部屋で寝ている少女がそっと手を伸ばすと、苦しんでいた少女は穏やかな表情となり、そして救い主の少女と一緒に光の中に消えていく。
それが何百何千何万と続く。
鎧の少女、シスターの少女、捕虜の少女、etc。
そしてその少女達は、皆苦しんでいるが一人の少女によって救われていく。
しかしその救い主の少女の顔には、乾いた作り物のような笑顔が...
と、ここでイメージの奔流が終わる。
そして、
「ふぁ...」
と眠たげな表情で少女の目が覚める。
と次の瞬間、
-ガバァ!
と布団を一気に捲り上げる。
「こ、ここは...!?」
「ああ、心配すんな。俺の家だ」
「は、早く行かないと...!」
「待てよ」
と俺は、少女の腕を掴む。
「昨日のあの影のこと、そしてあんたの事。洗いざらいすべて話してもらおうか?」
と俺は言う。
「昨日のあれは魔獣って言う存在」
「はあ...」
「そして私やあなたの目の前に現れた彼女達は、魔法少女と呼ばれる存在、そして私は、円環の理と呼ばれる存在」
「ふーん...」
「あなたに話せるのは、ここまで...」
「苦しんでいた魔法少女の救済」
「!!」
「それがお前昨日言っていた使命じゃねぇのか?」
「どうしてそれを...!」
「お前の額に触れたとき変なイメージが流れ込んできたんだよ」
と、俺は言う。
「ええ、そうよ。それが私の使命」
「お前つらかったんじゃねぇのかそんな使命」
「いいえそんな事...」
「じゃああの作り物の笑顔は何だ?」
「......」
「そうやって心の中にひたすら隠して、どうなんだよ正直」
「...苦しいわよ...!」
「...」
「何の罪もない子達がああやって死んでいくのよ!誰にも知られずたったひとりで!でもそうじゃないと彼女達は魔獣以上の脅威になってしまう!それを無視することもできない!そんなの、そんなの作り物の笑顔でやっていくしかないでしょ!」
と瞳に涙を溜め叫ぶ少女。
「おまえさ、誰かに相談したことあんのかよ...」
「ムリよ!だって私は概念たる存在!涙を流さず少女達を死の世界に送り届けなければならないのよ!」
「じゃあ何で今泣いてんだよ!」
「!」
そう少女の顔には、少女の心の中を表したような大粒の涙が流れていた。
近況
明日学校のバレーボール大会。
めんどい...