扇矢萩子の捜査録~艦これRPGリプレイ~   作:長谷川光

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地下会議室へと走っていく青葉・瑞鶴・山部中尉の三人。
一方で、兵士たちに遠巻きにみはられながら、舞風・比叡・冷泉研究員・ユカリの四人は“カツミ(デッドセル)”の対処にあたっていた。

最終的に、暴れるカツミの首筋に冷泉特製の鎮静剤をちくりと打ち込み静かにさせることとなった。
カツミが静かになったことを確認した舞風は「ごめんね、また後でね」と目を閉じた彼女に声を掛けると、地下会議室へと向かった三人の後を追うのであった。

舞風が走り始めたころ、先に向かった三人は地下会議室の前に到達していた。


憎しみに咲く花

 

扇矢少佐:「そろそろ、吐いて頂戴な…因幡さん?」 (常以上に艶やかな声色

青葉@:「見つけました!て言うかもう捕まえてますし!」

因幡:「ぐ…誰が、云うか!」

青葉@:「後そこは『例え知っていてもお前だけには言わん!』ですよ!」

扇矢少佐:「あら……青葉さん? 随分と早かったわね」

青葉@:「そりゃそうですよ!急ぎましたから!」

因幡:「誰か助けてくれえええ!」

扇矢少佐:「うるさいわね、というか…まだそんなにも叫ぶだけの余力があったのね?」

青葉@:「青葉がこの場で助けてもまず助からないのですがそれでもいいですか!」>因幡

因幡:「ひぃっ」

瑞鶴@:「随分面倒なことになってるわよ、アンタ」

扇矢少佐:「面倒な事? 何のことがかしら」

瑞鶴@:「んー、端的に言えば、有罪で死刑になる可能性と直面してるわよ」>少佐に

扇矢少佐:「死を恐れて、何が出来るのかしら、国を恐れて、何が出来るのかしらね」

青葉@:「あと、あれ(因幡は)十中八九処刑じゃないですかね?大佐達が頑張ってくれてますよ。」

扇矢少佐:「ふふっ……春樹さん… 相変わらず、良い人なのね」

瑞鶴@:「変な人ー」(死を恐れて~を聞いて

扇矢少佐:「変な人、そうね…あの人は変な人だった。変な人だったけれど、誰よりも生き生きとしていた……」

青葉@:「むう?」

扇矢少佐:「さぁっ これで分かったでしょ? とっとと吐いちゃいなさいよ、因幡さん?」(縛っている因幡に蹴りを喰らわす)

因幡:「ぐはっ…… 誰がいうか」

青葉@:「少佐の狙いは何なんです?と言うか何を求めているんです?」

因幡:「誰が…誰が…」

瑞鶴@:「うわぁ」

扇矢少佐:「聞いたら帰れなくなるわよ?」 (楽しそうに因幡を嬲りながら

青葉@:「だ、そうですよ中尉。」<帰れなくなる

山部中尉@:「…少佐、貴女の狙いは…南木提督の名声を失墜させること、違いますか!」

扇矢少佐:「あら? 正解よ。そのために、桂木の場所を聞いているのだけれど…ねぇ? 貴方一人で地獄に行く必要はない、って言ってあげてるのに」

山部中尉@:「少佐!! 正攻法で彼人を追求するという手段を何故とられないのですか! 少佐なら可能なはずだ! 貴女の力は、そうして振るわれるべきなんじゃないんですか! どうなんですか!!」

扇矢少佐:「世の中を動かすのは、正論じゃないのよ……中尉」

山部中尉@:「ぐっ……しかし、しかし……」

青葉@:「青葉も少佐にこうして貰うためにあれ渡したわけじゃ無いんですけどねー。」

扇矢少佐:「私の殆ど知っている内容だったのだけれど、面白い代物だったわ」(嘯く

瑞鶴@:「……ふあぁーあ(←あくび)……(正論だけじゃ世界を動かせない……確かにその通りだな)」

青葉@:「で、誰の仇討ちなんです?」

扇矢少佐:「私の……私たちのカリスマ、かしらね」

青葉@:「ふぅん?」<カリスマ 心当たりは無い…よね?

GM:ないない

青葉@:あったらどうしようって思ったw

GM:HAHAHA

瑞鶴@:あったらむちゃくちゃ怖いわw

扇矢少佐:「かつて、陛下が欧州でお遊びに成られた時、彼女はその近衛を務めていた」

青葉@:「ふむ。」

扇矢少佐:「……なんていうと、あの人はそんな大したことないって笑ったものよ。さぁ、おしゃべりはもうおしまい。……どこに行った、エメリッヒ・桂木・海翔は?」

青葉@:「そもそも話せない理由は何ですかね?そこまで義理立てするほど物があるんですか?」>因幡 と言いつつ反応を見る

因幡:「ぐ…ぐ……」

瑞鶴@:「うわぁ、おっかない(……復讐、か……?)」

扇矢少佐:「この男、桂木に冷泉の研究成果を横渡ししていたのを買われて今の地位があるのよ。自分一人じゃ何にも出来ないけれど、今ならば……地獄を広げることが出来るのよ。貴方が、そう……ただ一つ、私の質問に答えさせしてくれたら」

瑞鶴@:「……人間から人形に変化させて、それを悪徳商法のように広げる……そんな感じかな?」>地獄を広げる~

青葉@:「その桂木さんの成果をそのまま軍に流してたんじゃないですかね?」

因幡:「さ、さい……ぱん」

扇矢少佐:「……そう。いい子」

青葉@:あ、撃つなら止めるよ、正確には割って入る

扇矢少佐:撃ちはしないけれど、凄い勢いで頭部を蹴りつけようとする

青葉@:死なないなら良いよ!w

GM:脳震盪は起こすだろう勢いだぞ

瑞鶴@:流石にまずいね!!

青葉@:じゃあ一応それは止めましょうw

瑞鶴@:瑞鶴は止めないけどな!(ぉぃ

山部中尉@:「少佐! やりすぎです!!」

青葉@:青葉が割って入って蹴られる感じで!(どういう状況だ

 

GM:青葉は、実はえむだった…?

瑞鶴@:はぎあお……アリだな!

 

扇矢少佐:「何故庇ったのかしら?」

青葉@:「それだと少佐がほんとに後戻りできなくなるからですよ!」死んでもいいやキックだし。

扇矢少佐:「貴女の云う、真実とやらのためかしら?」

青葉@:「それもあります!」

扇矢少佐:「還る場所? そんなもの、とっくの昔に消えてしまったわ」

瑞鶴@:「………っ」

扇矢少佐:「すべては偽りなのよ」

青葉@:「知りませんよそんな事! 青葉がそう思ったからそうしたんです!」

瑞鶴@:「……まぁ、なんとなく分かる気がするけど、なんとなく」>平常心に戻すように笑って

扇矢少佐:「死は敗北じゃない そう笑いながら彼女は死んだわ」

青葉@:「そうですね。佐藤記者はたぶん勝ちましたし。引き分けかもですけど。」

扇矢少佐:「それまでの名声も、払われるはずだった対価も、何もかもを挙句失ったのだけれどね」

瑞鶴@:「それだって分かってるのに、どしてこんなことを?」

 

扇矢少佐:「全ては、私のエゴ。」

 

そして、絶望を滲ませて告げる。

「彼女の死に、安堵を覚えた私の断罪」

 

扇矢少佐:「そして…… 『二人しか残らなかった世界』を守るための私の正義よ」

青葉@:「それが負い目ですか。」

瑞鶴@:「……目的があってよろしいことで」

山部中尉@:「少佐……」

扇矢少佐:「私は、私の正義を貫徹する。そのために、私は全てを捧げるわ」

瑞鶴@:「あんまし人様の行動に干渉したくないけど……くだらないわね」

扇矢少佐:「人それぞれよ」

山部中尉@:「少佐……ここで、止まってはいただけませんか!」

扇矢少佐:「私が止まって、何の益になるのかしら」

山部中尉@:「小官が…少佐を撃たずに済みます! ここで、止まってください! 小官も、少佐の力になります、だから…」

舞風@:「話は聞かせてもらっ……あれっ?! 何この状況!」

山部中尉@:「お願いします!! 止まってください!!!!」(ちゃきっと構える

扇矢少佐:「……」 (銃口を中尉に向ける

瑞鶴@:「……あー、撃つのはやめたほうがいいわよ中尉さん? それより、少佐さんに聞きたい事あるんだけど」

扇矢少佐:「あら、何かしら?」

青葉@:(因幡さんを隅っこにほっぽる)

舞風@:「ぎゃー! 駄目だってばぁ!!」舞風は中尉の横っ腹に突っ込む

山部中尉@:「ぐはっ」 華奢なのでタジログ

舞風@:とりあえず中尉の銃を確保! 取り上げはしないかな……手をぐっと掴んで銃口を向けさせない

瑞鶴@:「……本当は『タダ働き』とかごめんだし、『人の干渉』を行うなんて本当は嫌いなんだけど……こんなところで止まる気はない?」

扇矢少佐:「えぇ、勿論よ」

瑞鶴@:「そんでもって……海軍から、いや、全部が敵になろうとしても?」

扇矢少佐:「えぇ」

瑞鶴@:「……羨ましいよ。アンタの生き方」

青葉@:「別に止まらないのは良いんですけど。わざとこうやってますよね。」>少佐

扇矢少佐:「…ふっふっふ、あっはっはっは! 貴女、凄いわね」>青葉

青葉@:「見りゃ判りますよ!さっきの目的。『あなたが道連れにする』をわざと入れてることぐらい。」

扇矢少佐:「理解してくれて、嬉しいわね?」(不敵な笑みで青葉と瑞鶴を眺める)

瑞鶴@:「……なら仕方ないかー。勝手に自爆してなさい。ただし……ここではないどこかで……っと!!」(ヘラヘラしながら、突然彗星と天山を上に撃って飛ばし始める

扇矢少佐:「全部隊に下令」

舞風@:「あっ、やばいかも」

扇や少佐:「研究所を放棄し、次なる目標へと作戦行動を開始する」

兵s:「「「はっ!」」」

瑞鶴@:「やっば……艦載機が暴走しちゃってるか……誰かあれ止めてくれないかな? なんだか調子が悪くてさ?」(とぼけた口調で

GM:ちゅどーん ちゅどーん

青葉@:はぎーをつかまえまーす

瑞鶴@:阻止します

*おっ、とGMが思った瞬間である

青葉@:あ、いや。因幡捕まえないとダメだ。

扇矢少佐:「ふふ…… 悪いわね、瑞鶴さん」

山部中尉@:「少佐ぁあ!」

瑞鶴@:青葉さんごめんよ!! お前殴ってでも少佐を逃がす!!

青葉@:あれ、ここで逃がして大丈夫なのか?

 

瑞鶴@:え?

舞風@:因幡研究員そのものに価値はない……殺されるかもしれないけど

青葉@:いや、あるよ。これ捕まえておけば一応の面目が立つ。

舞風@:あぁ、面目という意味では大事

瑞鶴@:何言ってるの青葉さん……瑞鶴は『逃がそう』としてるんだよ?つまり、あとは分かるね?

青葉@:いや、だから逃がして良いのかなーって思ってる<逃がそうとしてる メタ的にね!  と言うか逃がして叛乱罪適応がどうにかなるかなぁっていう。因幡捕まえればぎりぎり何とかなりそうなんだけど。

瑞鶴@:ちょっと暴論だけど、でも言おう。瑞鶴は『少佐の意見を尊重して、この場を逃がして目的を達成してもらう』ことにしてるんだ

舞風@:少佐も因幡も捕まえるのがベストなのは確か

瑞鶴@:何故かって? 『共感』したからだよ

青葉@:いや、こレ下手すると因幡さん瓦礫直撃して死にかねないので!w

 

扇矢少佐:「私は、サイパンに行くわ。止めるって云うなら……止めて見せなさいっ!!」

瑞鶴@:「(あーあ……何やってんだろ自分。……もう、こいつらの前には立てないな……)」

GM:萩子捕まえるには判定だぞ

青葉@:少佐は中尉と舞風さんに任せます。クリティカルが出れば行ける!

舞風@:まず中尉の様子だな……まだ銃を握ろうとするなら舞風は中尉の手を掴んだまま動けない

山部中尉@:銃は腰に戻します。 で、少佐を追いかけようとはするが、大東亜重工の元主任研究者でもあった冷泉をこの場から撤退させるべきだと判断しました。

山部中尉@:「少佐への手がかりを… ここで失うわけには…」

舞風@:舞風は躊躇なく人命優先この部屋の人たちが大丈夫そうなら冷泉&ユカリ、デッドセルに突っ走る

青葉@:因幡さんは私が運んでます!

瑞鶴@:ってか、死んでないよな!?>因幡

青葉@:瓦礫に挟まれなければ大丈夫なはず!

GM:無理なこと(蹴りを二、三発食らわせる)をしなければ生きてるよ!

瑞鶴@:いやもう即死してもおかしくないんですけど!?

青葉@:しないよ!しないよ!

ユカリ:「マサハルさん、こっちです!!」 (手を引っ張る

冷泉研究員:「あ、あぁ」

舞風@:「ユカリちゃん、冷泉博士をお願……いする必要なかったね!」

比叡@:「なになに?なにがあったの?ねえねえ?」興奮気味

比叡@:デッドセルちゃんを背負います

舞風@:比叡さんのサポートに回るよ!

GM:いや、デッドセルは兵たちが背をっていきますよ

比叡@:ちっ

舞風@:ふむ……兵たちは爆破と撤収の準備ができてるだろうし、整然と行動できてるね?

兵s:整然と行動している、というか予定通りの動きといったところ

青葉@:ふむふむ。まあ放棄するって言ったしね

舞風@:「瑞鶴さんが……! とにかく避難! 崩れるかも!」

舞風@:舞風ちゃん、踵を返して青葉と中尉のサポートに戻る

山部中尉@:「…少佐」

青葉@:「さて、せめて最低限のネタは掴んでおかないとですね!」因幡を背負って脱出。

青葉@:引きずろうかと思ったけど引きずったら死ぬ気がした!w

瑞鶴@:「……比叡? 一つ言っとく」

比叡@:「なに?」

瑞鶴@:「この世は綺麗事なんてないのよ。大事なのは自分…それだけは覚えておきなさい」>崩れてるけど、その場で立ち尽くしながら

舞風@:あっ死ぬ気か

比叡@:「そうだよ?」

瑞鶴@:うん。自分でも何やってんだろって思ってるから

比叡@:「でも自分だけいても、面白くないよ」

舞風@:「瑞鶴さんも、なにしてるの!」

比叡@:「比叡は自分が面白いと思ったらそれが大切、それが比叡の自身!」

舞風@:立ち尽くしてる瑞鶴の手を掴んで引っ張り……いや、掴もうとする?

比叡@:「だから、比叡は自分のために、瑞鶴さんを手放さいわ」瑞鶴の手を強く掴む

瑞鶴@:「………ホント、お人よしなんだから」

舞風@:これで2対1だな!

青葉@:「皆さん速く速く!」ぴょんぴょん

瑞鶴@:「……流石に、アンタらに死なれちゃ困る……か」

青葉@:両手ふさがってるんだよぉー!w

瑞鶴@:「……アンタたちが、私にとって___」>そう言いながら同じく脱出しよう

山部中尉@:「皆さん、走破しやすいなルートを案内します!こちらです!!」

青葉@:「今行きますよー!」

舞風@:「離脱離脱ーっ!」

比叡@:「おー!」

 

 

GM:では、天井の崩落その他諸々に巻き込まれずに無事にダッシュで脱出できました。少佐やデッドセル、そして兵たちは軍用車で消えた模様

さて、大連に無事(?)に戻ってきた七人を如月中尉が迎えます。冷泉とユカリをホテルの部屋に帰すと、話し始めます。

 

8月20日 8時頃

 

舞風@:「取り逃しましたっ! サイパンに行くって言ってました!」若干やけくそ気味

如月中尉:「…そうか」

青葉@:「あ、因幡は確保しました。」

比叡@:「でも因幡さんは捕まえたよ」

如月中尉:「首皮一枚、だな」

青葉@:「一応は捕り物の勇み足、でまとまりますかね?」

瑞鶴@:「それならまぁ、安心だけど」>首皮一枚~

如月中尉:「返す刀で向こうにもそれなりの痛みを味わってもらう……先に、大佐からの要件を伝える」

青葉@:「なんでしょう!」

如月中尉:「関東軍が戒厳令を出した裏には、扇矢少佐が絡んでいたようだ」

瑞鶴@:「んー? どういうこと?」

舞風@:「あー……。扇矢少佐が率いてた人たち、関東軍の格好してたね」

青葉@:「関東軍と手を組んでたのか、関東軍のふりをしたのか。」

瑞鶴@:「あ、そういえばそうだったわね」>率いてた~

如月中尉:「約半年前、満州国将校の反乱の兆しが認められた」

比叡@:「へー、そんなことがあったんだ」

如月中尉:「それを操ったのが刃桜会、さらにその後ろの存在だと示したようだ」

青葉@:「ふむ。『その後ろ』を倒すために手を組んだと?」

如月中尉:「そう大佐は読んでいる」

舞風@:「どこまでがハッタリで、どこまでが真実なのか分からないね……」

如月中尉:「金里、という将校がいたらしいのだが」

青葉@:「ああ。なんか変死したんですっけ?そんな記事見たことありますよ。」

如月中尉:「彼の遺品整理で、クロギリ海域とのつながりを示すものが出てきたことで関東軍上層部はうさん臭く思っていたらしい」

青葉@:「ほほー。」

如月中尉:「そこに少佐からの情報だ。関東軍内、引いて陸軍内部の派閥争いに終止符を打つための作戦が今回の戒厳令、だと言っている」

青葉@:「クロギリ海域、って言うのも何度か聞きますね。どういうとこなんですか?」

舞風@:「クロギリ海域……南洋諸島!」

如月中尉:「旧委任統治領、それに米国から譲られたグアムを付け加えた赤道以北の西太平洋の一大地域、と説明すればわかるか」

青葉@:「という事は。少佐と関東軍の協力もこれっきりなんでしょうか?」

如月中尉:「…参謀長、石原の怒りが収まるまでは続くだろう。直接的な共闘関係は、今回だけだろうが陸側から、海軍への介入は暫く続くとみていい」

青葉@:「ふむ… そうなるとやはり桂木を捕まえる必要があるとみて良いですか。」

瑞鶴@:「……そうなる、かもね」

如月中尉:「…一連の事件に彼は関わっているだろう。聴取は必須だ」

青葉@:「むしろ表向いて処断しないとダメですよね。」

舞風@:「扇矢少佐の過去を辿れば、桂木って人についても少し分かるのかな……」

山部中尉@:「少佐の…過去」

青葉@:「少佐の一番の敵は少佐ですからね。」

如月中尉:「彼を捕まえ、そして南木大将を断罪する。それが出来れば、少佐の暴走は停止する」

青葉@:「そのあとが心配ではありますけどね。そこは中尉に任せます。」

山部中尉@:「…はい」

瑞鶴@:「……その、さ」

山部中尉@:「何でしょう?」

瑞鶴@:「今回、少佐を逃がしたのは私の責任よ。だったらもう、これ以上この場に私はいないほうがいい…かといって……今から逃げるって選択肢もない。後は言いたい事、分かるわよね?」

比叡@:「瑞鶴さん…」

青葉@:「えっ、青葉そのぐらいのこと気にしてませんよ?」

舞風@:「…………」すこぶる悄気げた顔

山部中尉@:「…少佐のことが、分からないんです 小官としては… 少佐に、共鳴したという瑞鶴さんの話が…聞きたいです」

青葉@:「理屈としては判るんですけどねー。」<少佐のこと

瑞鶴@:「そうねぇ……いや、そうだな……」

青葉@:「青葉はその道をたどる気は無いですから、瑞鶴さんに聞く方が良いですね。」

瑞鶴@:「帰る場所はもうない、昔に消えた……アタシだって、同じなんだ」

 

___この世界は階級とか金とか、そういう綺麗なものが勝つって世だけど……その綺麗なものの陰にはおかしいぐらいに汚いものが混じっているんだ。その汚いものはいくら経っても汚いまま、寧ろほっといても……いや、いくら除去してもずっと増え続ける。アタシはそういう汚いものの生き方を知ってるし、アタシもその汚いなかで生活していたんだ。だからだな……そういったことにおかしいぐらいに共感して、他人事なのに手を貸しちまってさ

 

瑞鶴@:「……そんで、今に至った。それだけだ」>自虐するように笑いながら

比叡@:誰か準備した牛乳を飲みながら話を聞いた

青葉@:どこから!?

*亜空間から取り出したんだ!

山部中尉@:「……汚い、世界…」

比叡@:「共感ってすごいわね!」

青葉@:「あとですね。反応からして当たりなんですけど。たぶん少佐の尊敬する人物が、何か事件ですかね?かなんかに巻き込まれるかなんかで死んでますねあれ。それで、その人物が泥を被ったお陰で少佐が何事も無く生き残った。」

舞風@:「……山部中尉は、扇矢少佐の目的を知ってたね」

山部中尉@:「………」

比叡@:「そうね、そこから分んないと話にならない、共感できないからね!」

青葉@:「それで『安堵した』と言うのが恐らく少佐の負い目でそして、少佐のこの行動の根本かと。」

舞風@:駆けつけるまでに交わされた分の会話は、大連までの移動の間に聞かされていたということで

青葉@:「で、中尉は何処まで判ってました?」

山部中尉@:「…小官は。少佐がクロギリ海域に執着していること、そして…過去に、数年前まで、艦娘として、そこにいたことを知ってました …大佐たちの会話から、漏れぎ越えて知っただけなので、確証はありませんでしたが…」

舞風@:「そっか。だからハルビンの研究所で」

山部中尉@:「少佐の、復讐心の理由…その訳を、つい先ほど知ったばかり ……小官は、何ほども…分かってはいなかった…」

青葉@:「私だってあそこまでとは思っていませんでしたよ! ただ、少佐の最後の目的は少佐を断罪することです。これをどうにかしないとたぶん、少佐を助けることは出来ません。」

山部中尉@:「…サイパンに向かったということは、それだけの準備があるということ。成功する可能性は薄く …万が一成功しても、少佐は戻らない…」

瑞鶴@:「で……どーすんの?」

如月中尉:「…大佐からの提案だが、サイパンに『栄転』する気の有無は」

舞風@:「……あたしは、行く!」

青葉@:「いいですよ?」

如月中尉:「強制ではない」

比叡@:「ふーん…比叡は面白ければそれでもいいけど、瑞鶴さんは?」

瑞鶴@:「……いいの?」

青葉@:「青葉的には特ダネ取れそうなので!」<構わない

瑞鶴@:「んー……まぁさすがに次は加担する真似はしないから大丈夫か。じゃあ、ついていくわ。よろしく  (……もう、これ以上コイツらの前にはいられないな……これで、最後にするか……)」

山部中尉@:「小官に否はありません。望むところです」

如月中尉:「五人とも、とはな。偶々、栄転の先が五人とも同じ前線だった。ということになる」

青葉@:「偶然って恐いですね!」

如月中尉:「身の回りを整理してくと良い。突然の辞令になる」

青葉@:「判りました。休刊のお知らせも用意しておかないと……」

舞風@:「少佐を何とか止めた後で、ちょっとバカンスできたらいいなぁ……」

如月中尉:「因幡の身柄は貰っていく。 …世話になった」 (そう一言云い添えて、消える

青葉@:「お世話になりました!」

舞風@:「またどこかの海で!」

山部中尉@:「…ありがとうございます、中尉。大佐…」(敬礼)

比叡@:「またどこかで会えるよ、きっと」

瑞鶴@:「生きてるなら、もしかしたらね」

 

 

満州での冷泉救出の任務は、扇矢少佐の海軍からの独立を招くこととなった

少佐の復讐の鉾は、クロギリ海域にいる「桂木」そして「南木」の二人、そして最終的には自身へと向けられるのだろう

少佐の復讐と、中尉の想い 果たしてその行きつく先は?

 

 

 




GM:といったところで、今回はおしまいです! 終了フェイズに入ります!
一同:はーい

GM:経験点を出していきますよ!
まーずは、艦別ボーナス 舞風20青葉10 旗艦で青葉さんにさらに+10!
次に中間戦闘での勝利+10
任務についてです
 メイン任務:① 冷泉救出に成功しました!
舞風@:よかったよかった
GM:表に出てませんが、戦鬼ちゃんの撃破に成功したので メイン任務②もクリアです! サブ任務①ゆかりんの生存しましたので成功、家具コインを一枚進呈です
青葉@:わーい。
舞風@:こいーん
青葉@:と言うかゆかりん生存わりと線細くなかったですかね!w
GM:一日ほど、猶予が開くはずだったんだよ……えーここまで、ベースが110点 +鑑別ボーナスです


GM:さてと… お待たせしました今回のセッション、MVPはだーれだ! のお時間です!
*全員が選び終えたのを受けて
GM:では、開票いきますよー …… open
青葉@: 舞風さん 青葉の苦手な部分の担当をありがとうございました!
舞風@: 青葉さん! PC1の完遂、ほんとうにお疲れさまでございました……
瑞鶴@: 比叡 瑞鶴死ぬつもりだったのに声をかけてしまったのは何かの表れかも。ってことで!
比叡@: 青葉「パパラッチ…違う、ジャーナリストとして艦隊を引率、真実を突き止め、MVPは青葉さんだな!」
GM:
青葉さん:記者ロールで情報を回収していただきありがとうございます!
舞風ちゃん:感情豊かにキャラに寄り添ったRP,ありがとうございます!
瑞鶴さん:最後の最後で少佐につくなど,隠した情を見せていただき,感謝です!
比叡ちゃん:PC間のまとめ・調整役をしていただきありがとうございました!

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