扇矢萩子の捜査録~艦これRPGリプレイ~   作:長谷川光

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憎悪の殻 <前>

GM:さて… まず質問 ここからアクティブに移りますが…どーする?

足柄@:移るとしてこれ、順天?ダウト?

響@:うーむ、告発するのであればダウトですねぇ

GM:『海威』 ≠『順天』=『北洋水師』 ≒ 『海王』 ≒ 『養民』  (指名の場合

響@:おや、この状況、どの子を指定するとしても同じだと思ったけど「海威」だと別の何かが起こるのか

足柄@:海威は生死不明だしね。順天を告発するか、海威の生死を確認するか、って感じなんじゃ無いの?生死確認というか行方確認というか。

響@:順天にダウトかける前に海威の現状にアクセスする手段があるなら、先に海威にアクティブ切るのがセオリーだけど そーすると刃桜会に切れる自由なカードが1枚しか残らないんだよなぁ

満潮@:まず海威のゆくえ、居場所を確認する必要があるな…

足柄@:海威が復帰できればその後は海威に任せるって選択も考えられるけどね。復帰出来れば。

GM:… 一応、萩ちゃんの手番ということでアクティブを追加してもいいですよ

足柄@:まあ個人的には海威を優先したい。順天が逃げに入ったら現状だと逃げ切られると思うし

満潮@:同じく

響@:萩ちゃんPC扱いでアクティブ打てるんか!

足柄@:人数1人少ないからだね!w

清霜@:あくまで、してもいい。だからなぁ

響@:OK、他PCの皆さんが良いようなら、海威の捜索を清霜かみっちー、アクティブおねがいしまする

満潮@:まぁ満潮としては刃桜会は一旦石原にまかしてもいいし、その石原の指令で北洋水師をどうにかするのが先決かと

足柄@:足柄の意見もだいたい一緒だな。折角石原と取引したんだしまず北洋水師が優先

清霜@:ういうい

満潮@:じゃあ私がアクティブに入りましょうか?

清霜@:大丈夫?

満潮@:絶対、大丈夫! たぶん!

GM:…ふらぐ!

響@:リソース的には、ランダムイベント残してる清霜に自由なアクティブ残ったほうがいいかも

満潮@:じゃあ、みっちー決定?

清霜@:かな?

満潮@:ではいきます

GM:了解です

満潮@:海威を指名していいかな?

GM:はいな… アクティブで『海威』を発生させますね

 

 1月22日 13:00 新京

GM:昼過ぎの新京、四人は一旦ホテルに戻ってこれからのことを相談しています

清霜@:ほむ

響@:「……水師営に戻って真偽を確かめるにしても、海威が今どうなっているかについて目測はつけないとならない」啖呵を切っておきながら、この及び腰!

足柄@:もうねww 「生きてるなら話は早いよネ」

満潮@:「海威の安否が心配だ、これ以上の状況を分かるには水師營への情報捜査が必要だわ。」

GM:話し合う中、何かの拍子で部屋の窓から外に目をやった満潮

満潮@:「…そんなもたもたするうちに、事情が好転するわけが…ん?」

GM:封筒を持った、一人の女性が満潮を見つめいていることに気が付く

響@:「海威はバイタルもメンタルも強い。命を奪われてないなら、あらゆる手段を講じて周りにサインを送ろうとするはずだ……」

足柄@:「まー、生きてるにしてモ死んでるにしてモ、人一人の痕跡って簡単に消せないしネ」

満潮@:「ちょっと待ってて」席から外して女性のところへ行く

満潮@:choice[窓辺で,外へ出る]

ダイス判定: (CHOICE[窓辺で,外へ出る]) → 窓辺で

満潮@:「あんた誰?もしかして私たちになんの用があったの?」

響@:満潮の声につられて窓の外に目をやる

**:「…」

足柄@:「んン」窓辺から周囲を確認しておく

**:「………何れ消え去る砂上の楼閣 …傀儡の守護者」

満潮@:「…はぁ?」

足柄@:「??」

響@:「……我々の事情を知っている」

**:「貴女方は、何を選択しますか?」

清霜@:「………?」

**:「私は動けない、ただ出来るのは… 貴女方に選択肢を見せるだけ」 (すっと封筒を満潮に手渡す

満潮@:「…選ぶというの?」その封筒を受け取り、彼女の目の前で開けて内容を確認する。

GM:中身は鉄道と川、そして倉庫が書かれた地図です

足柄@:倉庫かー

GM:…ちなみに、女はそれを渡すと意識をついてふっと消えました

満潮@:「ー響、あんたが連れてって」その地図を速やかに響に見せる

響@:「あぁ。この場所は……」(どこですかGM!

GM:ふっふっふ… ずばり、ハルビン!

足柄@:倉庫Cじゃなかったのかw

GM:おぉ、あたりですね。

清霜@:ほう

*実は廃倉庫-Oだと後に判明するのだが。

GM:一応、説明しておくと松花江の水運を利用して石油が運ばれています

足柄@:ふむふむ。

GM:で、所謂臨海工業地帯のノリで、松花江流域には化学工場が林立しています。その中でも、地図があらわしているのは施設老朽化のために放棄された工場の倉庫群、その中の一つを示しています

響@:「かくかくしかじか……にある倉庫のひとつだ。罠かもしれないが、どうする?」

満潮@:「…響、今回のことであんたにとって辛い思いをさせるなら、私があんたのかわりに帝国海軍として決断するまでだ。」

響@:と言いつつ響は腰を上げる

満潮@:「あんたがそれでいいなら、私はむしろ都合がいいけど、どうする?」

清霜@:「ん?殴り込み?」

響@:「すまない、お願いする。……人形に、まだ一人で舞台に立つ力はない。今ここで糸を切るわけにはいかないんだ」

足柄@:「罠になら食い破れば良いだけヨ」

満潮@:「そこは北洋水師指導艦の意見をしっかり仰ぎたいわ」

響@:「一帯は工業地帯だ。大掛かりな仕掛けが待ち受けていてもおかしくない」

清霜@:「つまり、気を付けて殴り込み?」

響@:「その通りだ。準備は入念にしていこう」

足柄@:「殴り込みネ。」

満潮@:「そう、よかったわ」

清霜@:「了解だよ!」むふー

満潮@:「これがあなたの選択、そして私の選択、これで、誰でも文句はないでしょう」

GM:…では、まず確認 『海威』 続行しますか?

足柄@:続行で良いと思うけど

清霜@:おむ

満潮@:ごーごー

GM:よっしゃ、GMは覚悟を決めた! (笑)

響@:拠点制圧用の装備を一式準備したら突っ込むし、GoGo!

清霜@:がちゃがちゃがきーん

 

 1月22日 17:30 ハルビン 元満州繊維廃倉庫群

足柄@:なんか見張りとかいますかね!

GM:見張りは居ません、えぇ…いませんが

北洋水師兵G:『こっちには居ないぞ!おい、お前!そっちはどうだ!』(中国語

足柄@:(あ、自力で脱出したかこれ

北洋水師兵H:『はっ!まだ、遠くには行っていないはずなのですが!』(同じく中国語

GM:という声が聞こえます

足柄@:「……」思わず顔を見合わせる

北洋水師兵G:『馬鹿者!これでは、お嬢様が!!』

北洋水師兵H:『はいっ! 至急探し出してみせます』

満潮@:「…早く来てよかったわ」囁いた

足柄@:「お嬢様?」誰?と>響

清霜@:「???」

GM:そんな喧騒の中を… 皆さん どう動く?

響@:「……断定はできない。北洋水師の艦娘は、みんなイイトコ出の『お嬢様』だ ……艦娘以外に、心当たりはない」

満潮@:「…少なくても、海威の味方じゃなさそうな」

足柄@:「さっさと海威を探ス。」

満潮@:お嬢様呼ばわりから北洋水師の上下関係を察する

足柄@:信号弾とか持ってきてるのかね我々w

響@:「拠点制圧用の装備一式」と宣言しておいてよかった

足柄@:取りあえずどうやって探すかになるかな

北洋水師兵H:『おい、そこ!…なっ、お前ら!どっからここに来た』

足柄@:距離は?

北洋水師兵G:『どうした… なっ!?』

満潮@:「もう考える時間もないか」

GM:そーですね 70mぐらい

足柄@:流石に距離がありすぎるな。逃げるか。近けりゃ清霜ゴーって案件だったんだけどw

北洋水師兵G:『侵入者だ! とっ捕まえろ!』

響@:よろしい、響が囮になろう

清霜@:ほむぅ…

満潮@:そうね…帝国海軍の我々より、今は北洋水師教導艦の響のほうが咎めようがない

足柄@:んー、ちなみに。艦娘と一般兵の戦力バランスってどんなもん?

GM:単純な殴り合いだと、たぶんいい勝負になるのでは

響@:艤装背負ってない人間部分じゃそう変わらないってことだね

GM:これにCQCやらが加算されて、最終的な殴り合いの勝敗は決まるぞ

響@:『やれやれ、問答無用だな。私の教えの通りだ。頼もしい……』

足柄@:逃げつつ各個撃破が出来れば1番らくなんだけど

清霜@:だの

足柄@:その辺どうなんですかね響さんw

響@:響が北洋水師の兵士相手に発砲できると思うかね……?

GM:ちなみに、ここに展開している人数は一個小隊30人ぐらいだぞ☆

足柄@:よし、さっさと海威見つけて逃げよう!wまともに相手してられる人数じゃないw

満潮@:判定かな!

響@:ま、目標値を聞いてから判断でもいいね

GM:あー、なに。 30人が一気に襲い掛かってくるわけじゃないですよ

GM:10+1d20

ダイス判定: (10+1D20) → 10+1[1] → 11

響@:なんという神ダイス

GM:…泣き

*ダイス神はGMに辛く当たるものである。

満潮@:ふむ…

GM:よかったね、11人なぎ倒せば勝ちだそうで。 で、この場合だとね

響@:残り19人は海威の捜索を優先しているという意味でもあるが……

清霜@:ほう

満潮@:じゃあこうする

足柄@:場合だと?

GM:判定3回 目標値は11の無個性判定 で 技能補正に shoot CQC 守人 を認めます

清霜@:ほうほう

満潮@:「響、あんたとこの人なんだけど、邪魔になるからボコにしていい?」

足柄@:ふむふむ。

清霜@:「え!今日はお代わり自由なの!?」何

足柄@:なにげに満潮がほぼ楽勝w判定するのは三回とも別の人?

GM:えっとですね、同じ人が三回やってもいいですが、同じ人の場合一回ごとに-2が次の判定でつきます

満潮@:そうね…

足柄@:…それでも満潮と清霜に任せた方が良いな

清霜@:連続攻撃的な感じか

GM:三連チャンやる場合 最後の判定は15ですね

足柄@:二人とも+6つくから

響@:暫定、満潮2回、清霜1回で行こう

足柄@:分担すれば5.5.7でいける

満潮@:出来なくはない

響@:「……こうなっては仕方ない。頼む、私も覚悟を決めた 『……これより、突発演習を開始する!』英語で」

清霜@:「ふんす」

足柄@:「みっちーお願いネ。」

満潮@:「演習なら…仕方ないよね!!!」響が発令した途端、人群れに突っ込んだ満潮。

北洋水師兵G:『…教官殿もか…ちっ!』

満潮@:一回目 2d6+5>=11

ダイス判定: (2D6+5>=11) → 7[3,4]+5 → 12 → 成功

響@:すばらっ

清霜@:うむ

北洋水師兵H:『ぐわあああ』 (ふっとばされる

満潮@:「どうしたの?こっちは生身のか弱い女の子なのよ?もう少し根性を見せてよ!この意気地なしども!」

満潮@:二回目

満潮@:2d6+5>=13

ダイス判定: (2D6+5>=13) → 8[4,4]+5 → 13 → 成功

響@:キャー満潮サーン!!

北洋水師兵I:『ちっくしょぉ…』 (ばた

北洋水師兵G:『ちっ… どいつもこいつも腑抜けばかりか!』

清霜@:「………!ねえねえ響ー、ドーンってやって良い?」

響@:「なるべく怪我をさせないように頼む。が、状況の突破が優先だ。責任は、私が取る!」

足柄@:「んー……」倉庫のコンテナの上に昇って周囲を確認

清霜@:「あいさー、がってん!」

清霜@:では三回目の判定はこちらで

清霜@:2d6+5>=11 「ハァァァァ…フッ!」震脚

ダイス判定: (2D6+5>=11) → 4[2,2]+5 → 9 → 失敗

清霜@:あ、振り直しって出来たっけ?

響@:「判定」なので、できるよー

GM:出来まーす

北洋水師兵G:『なんだ?もう疲れっちまったか!』 (反撃

清霜@:清霜@の行動力を-3(1d6->3)した(行動力:21->18)

清霜@:2d6+5>=11 ダイス判定: (2D6+5>=11) → 7[3,4]+5 → 成功

響@:ヒュー、大戦艦だぜ

清霜@:「何言ってるの?震脚はただの足止め…本命は! てつ!ざん!こぉぉぉぉぉっ!!」\ちゅどーん/

北洋水師兵G:『くっ… そぉ… 申訳、ありません…お嬢様』 (がくっ

響@:戦場を俯瞰しつつ、響と足柄は捜索に回るかな

清霜@:「ふぅ!」大満足

響@:「どこだ、海威……。私の声に気付いていてくれ……!」直感&電探ふるぱわー!

足柄@:兵士の一人を尋問してみるてのもあるけど、時間が惜しいな

響@:さて、満潮と清霜の大活躍で無事3回の判定をクリアしたわけですが……どんな感じでしょう?

GM:えーまずは、一回撃破ごとに全資材2をプレゼント

GM:なので全資材を6個ずつお渡しします

清霜@:ほほう

満潮@:うおお

響@:ありがてえ……ありがてえ……!!

GM:次に、倒したはいいのですが。少なくとも周辺には海威は居ません

足柄@:ふむ。捜索範囲を広げる必要があるか

清霜@:ほう

満潮@:仕方ない、兵士に拷問をかける

清霜@:とに拷!

響@:待った、倒した兵士を拷問しても情報は出てこない

GM:ちなみに、貰った地図は一つの場所を指しています

足柄@:ほう。

満潮@:おっと?

清霜@:おおう

足柄@:うん。兵士が知ってりゃ探してないよ!w

清霜@:まあそうだよな

GM:…では、水師兵の残りは捜索範囲を広げているのかは分かりませんが、近くに立っている姿はありません。肝心の地図がさしていた場所は倉庫群の中の一つ 倉庫-Cです

足柄@:じゃあそこに向いますか。

響@:急行!

GM:… ちゃう、廃倉庫はOやった

足柄@:あ、そっちか。

清霜@:ほむ

満潮@:いくとしようか

 季節は折しも真冬でございます。昨夜のうちに雪が降ったのか結構積もっています。さて、地図に従ってその場所に行くと

足柄@:そういばふゆだった!

GM:倉庫の扉が半開きになっています

満潮@:扉ドン

清霜@:(ごくり

GM:中に入ってみますと、わりと酷い惨状

清霜@:じゃあ入るときにとりあえずドアバーン

満潮@:と言うと?

足柄@:倉庫のちょうつがいは丈夫だよ!

GM:まず、倉庫の中央に血溜まりができています。 その周りにはレーションの缶が綺麗に重ねられておいてあります。倉庫の扉まで血溜まりからつなぐように血が点々と落ちており、雪の影響でそこまでで途切れている

清霜@:ほうほう

足柄@:うーん、閉じ込めてたてことか。雪で途切れてるってなら結構前に逃げ出したってことかなぁ

響@:だねぇ

足柄@:となると、身体を温めようとしてるから…やっぱ屋内か?

響@:血の乾燥具合がどうかしら

GM:っと、途切れているといっても 方角は推定できるのですが。日光で溶かされた雪とまざってぐちゃぐちゃになってる感じですね

響@:でも追えるだけ追うしかないな

GM:血の乾燥具合からは、6~8時間ぐらい前のものだとわかります

足柄@:ふむ。

GM:よくよく調べれば、それ以上前のものも落ちていたりします

足柄@:方角推定出来るなら調べるしか無いなー

清霜@:それ以上前…暴行されてたとか?

足柄@:かもしれない。

GM:えっと、で。方角を調べるなら <無個性判定目標値8/技能補正 サーチ> ですよ~

足柄@:あいあい。ここは私だな。

足柄@:2d6+2>=8

ダイス判定: (2D6+2>=8) → 4[1,3]+2 → 6 → 失敗

満潮@:あいよ

足柄@:足柄@の行動力を-5(1D6->5)の減少(行動力:12->7)

足柄@:2d6+2>=8

ダイス判定: (2D6+2>=8) → 11[5,6]+2 → 13 → 成功

GM:…では、方向は推測できますね。 直線を引けばハルビン駅にぶち当たる方向です

足柄@:「ん、駅の方向ネ。」

足柄@:ガチで自力で帰るつもりか…!?

響@:水師営に戻るなら、駅の方角へは向かわないだろうけど……

響@:や、方角としては一緒なのか?

足柄@:電車を使うつもりか、駅施設使うつもりか。

足柄@:どっちにしても急ぎますか。

GM:そうっすね、 水師営は駅から東北東にずれますよ

満潮@:跡を追いましょう

GM:では…

GM:1月22日 19:00 ハルビン駅

GM:満潮のもとに、萩子から連絡が行きます。 ハルビン駅に向かえという内容です

足柄@:ちょうど付いたあたり?

響@:無駄足だったか……いや、連絡受けてからじゃ間に合わなかっただろうな

GM:そんな感じですね。

満潮@:まず見まわって、それで何もなかったら人を分けて捜査しよう

足柄@:ちょうどそこだよー、となるわけだけど。連絡って無線とかかしら

GM:無線ですね

足柄@:「今そこだヨー」とみっちーのとなりから。

満潮@:「ちょうど着いたわ、要件は?」

扇矢少佐:「…ちょっとね、駅長さんが四人に”感謝”したいってね。分からなかったら駅長室に行って、石原少将の名前を出しなさい。切るわよ」

満潮@:「感謝されるようなことをした覚えはないけどね」行こうか

響@:「…………」

足柄@:いこいこ。

GM:さてと、皆さんが駅長室に行きますと

駅長K:「本当に…もう、大丈夫なのですか?」

海威:「えぇ…時間が惜しいので」

足柄@:絶対大丈夫じゃ無いぞ!w

響@:えっと、傍目から見て無事そう? 脱出のために片手を切り落としてるとかないよね?

足柄@:切り落としてたら倉庫に手がおちてるんじゃ無いかな……w

GM:肉が削れている程度です

満潮@:「…こっちだって時間が惜しいなんだからもうこれ以上無駄足させないでよ」彼女を呼び止めた

響@:出雲の眷属としては想定の範囲内か

海威:「…あれっ? 貴女は…確か、満潮さんでしたっけ?少佐からの応援って貴女のことかな?」

満潮@:「帝国海軍の魁満州艦隊旗艦、満潮だわ。あんたに会いたがっている人が居たのよ」響を押した

響@:「ぅわっと……」

海威:「…響ちゃん、どうして…ここに?」

足柄@:「はイ、海威さン。お届け物。」響ちゃんをさらに押す

響@:「……助けに来たよ。完全に無駄足だったようだけど」

海威:「……そう、ごめんね。」

響@:「無事ならいいんだ。ただ、さっき海威がいた倉庫周辺で一悶着起こしてしまった。水師営がどうなっているか分からない」

海威:「…何も起こってませんよ、何も」 (露骨な嘘を付く

海威:「起こってはいけないのです。 起こったら、起こってしまったら、そこで…終わってしまうから」

響@:「大丈夫、今ならまだ間に合うはずだ。望みは……細いが」

足柄@:あ、駅長って席外してる?

GM:剣呑な雰囲気なので退出してますね

足柄@:「表向きは良いかラ、何あったノ?」

海威:「ふふふ、海王ちゃんが誤魔化し切れなきれていないのは、皆さんが来たことで分かっていますよ」(微笑む

響@:目に見えて動揺してたもんねぇ……

足柄@:言ってることがちょっとねw

満潮@:「あまり口挟みのが嫌なんだけど、ここに来たからそれなりの覚悟もしたつもりよ」

海威:「簡単に言ってしまえば、謀反 かな?」

足柄@:「それはみれば判ル。切っ掛けヨ。」

清霜@:「……」

海威:「…お恥ずかしながら、私の独断が招いたわけです」

響@:「全部聞かせてもらおうか」

海威:「満州国軍は、北洋水師だけで構成されているわけではありません。だからね、済北島以来建て直し途上の陸軍に、私が勝手に予算を譲ったわけです。陸主海従であっても構わない。一兵士から練度の高い軍として育成する方が北洋水師にとっては益だと計算したのですが」

足柄@:「水師さン達は自分を軽く見られたって思っタ?」

海威:「順天ちゃんにとっては、家族同然の兵を守る金を、勝手に私がどぶに捨てたように見えたのでしょうね」

足柄@:「そりゃネー。説明無しにやられたラ」

海威:「だから、私に責任があるんです。」 (穏やかな表情

足柄@:「でも反乱して良い理由にならないよネ。」現実。

響@:「…………」

海威:「えぇ、勿論」

足柄@:「もっと言うと『なかったことに』ならないよネ。」

海威:「…閣下は、貴女たちを取ったみたいですね」

足柄@:「みっちー、少将さンの協力条件なンだっけ。」

満潮@:「はぁ…あんたら北洋水師が傷物になってしまうと、こっちが困るけど」

満潮@:「あんた、もとは出雲さんの部下なんでしょう」

海威:「……一応はそうですね。」

満潮@:「北洋水師が傷物になると、私たちトクサの任務も失敗になって、そしてめぐりにめぐって出雲の立場も悪くなる。このまま夢を見てもあんたの自由なんだけど、ただね あんたが北洋水師、響に、出雲に…裏切ることになったことだけは、覚えときなさい」

 

海威:「(夢は見てませんよ…でもね。『夢』だった、として処理できなければ北洋水師はつぶれてしまうのです。だけれど、それは私と閣下さえ知っていればいい話。甘んじて、満潮ちゃんの言葉は受け入れましょう…皆を、騙したこと…騙そうとしていることは、紛れもない本当の事なのだから)」

 

響@:「え、いや、私は別に、裏切られたとは……」

清霜@:(びっきーぽかっ

響@:「ぁ痛ッ……!」

満潮@:「響は優しいけど黙るつもりならいまさら口挟まないでよ、本来あんたが何とか言うべきでしょう」

響@:「わ、わかった。後は私が喋ろう」

清霜@:「大丈夫? 心の46cm砲はしっかり装弾してる?」

響@:「……どうだろうな。とりあえず、疲れてる海威には悪いけど、今後の動きについて話し合わないとならない。海王の言ったとおり、提督が海威の辞表を受理して、旗艦が順天に引き継がれたなら、今からそれをひっくり返すのは無理がある。石原少将が言うように、北洋水師では『何も起きていない』ことにするなら、順天に旗艦を勤め続けてもらうしかない」

足柄@:※あ、そこ確認してないな?海王はそう言ってたけど。

響@:「だが、北洋水師が今後も機能を全うするには、海威の持っていた上海や関東軍へのパイプの引き継ぎは不可欠だ。海威と順天、どちらが欠けても『夢』は破綻する。私は、今から順天にその覚悟を問いに行こうと思っているところだ」

足柄@:(あれ、提督さンにも話し通さなくって良いのかなって言う顔。)

海威:「…響ちゃん」

響@:順天を攻略してからじゃないと提督に話ししても意味ないノデ……

海威:「…ある程度、兵を用意しようと思っていましたが…艦娘が五人もいれば大丈夫でしょうかね?」

足柄@:「マー、なんにせよサ。海威さンが順天と和解しないと始まらないよネ。素直に話し聞くまで殴るかもだけド。」

海威:「あはは… それはちょっと必要そうかも」

響@:「順天をテーブルに引きずり上げるのは私たちで何とでもなる。そこから先は、海威の戦場だ」

海威:「…ごめんね、私は…その戦場すら作れなかった。」

清霜@:「そこはごめんね、じゃないと思う」

海威:「…そうですね。……申し訳ありません。響教官、皆さんも…私の独断で…こんなことに巻き込んでしまって」

清霜@:「むー」

満潮@:「はぁ…ここに来た時、こっちは扇矢さんに感謝されてこいっで言われたんだけど」

清霜@:「清霜たちは、謝ってもらうためにここまで来てるわけじゃないんだからさ!」

満潮@:「別に感謝されたいわけじゃないけど、謝罪はないでしょう?今は」

海威:「あはは… ごめんなさい。」(苦笑

清霜@:「ほらすぐあやまるー」

響@:「ま、全てが上手くいくと決まったわけじゃない」

清霜@:「そりゃあまだ決まってないけどー」

満潮@:「それでもやるのは、私たちだわ。」

清霜@:「そう!心の46cm砲があれば絶対上手くいくって!」

満潮@:「お、おう…」さすがにちょっと恥ずかしいもよう

足柄@:「まあ、やるだけやろっかナ。」

海威:「提督には私から連絡を付けておきます… 彼女たちの頭を、冷やしてください。勿論、私も色々と処理したら皆さんを追いかけますので」

足柄@:「じゃあそれまでに済ませてるネ。」

響@:「……じゃ、仕事してくるよ。また後で、海威」

海威:(頷く

響@:はい、水師営に直行!

GM:夜ですよ?

清霜@:夜襲かな?

GM:直行すると1/22/19:00  真っ暗ですよ?

足柄@:えっ、夜戦スタート?

GM:かな、夜戦でずっと行く感じかしら

足柄@:でも直行するしかないよね?

響@:順天のメンタルを思うと翌朝まで待ってらんない

清霜@:まあのう

足柄@:どう暴発するか判ったもんじゃ無いしね

響@:というわけで、はい、水師営に直行!

GM:よっしゃ、観念しろよ!

 

 1月22日 19:00 ハルビン水師営

GM:皆さんが水師営までやってくると、北洋水師の兵に止められます

北洋水師兵L:『止まれ! こんな時間に何ようだ!』

満潮@:「どういう了見?」兵士に睨みつけ

北洋水師兵M:『いや、お嬢様が言っていただろ』

響@:『すまない、急ぎで旗艦に報告しなきゃならないことが山程ある。提督か順天を呼んでくれ』

北洋水師兵L:『くぅっ…』

北洋水師兵M:『いえ、私が案内します』

GM:で、一人の兵に連れられやってきました執務室

足柄@:ほいほい

尹提督:『…響、それから君らのことも海威から聞いている』

足柄@:そりゃ無線での連絡の方がはやいかw

尹提督:『で…だ、俺としては騒ぎは小さくしたいんだが… こんな夜中に演習をするのか?』 (苦笑

足柄@:『ンー。そっちが『大丈夫』なら朝でもいいけド。』

尹提督:『さぁ… どうかな』

響@:『私としては、順天への諸々の報告が済んだらサッと任務に戻りたいと思ってる』

GM:遅れて三人分の足音が近づいてくる

順天:『…響教官、まだ任務中の筈ですが。なんのつもりですか?』

養民:『う…  あの、その…』

響@:『……時間を取らせて悪いね。まずは、旗艦就任おめでとう、順天』

海王:(申し訳なさそうな顔をして黙っている)

順天:『へぇ、祝ってくれるんですか。教官が』

響@:『いずれそうなる予定だったと思うから。海威の我が儘で早まったみたいだけど』

順天:『……』 (拳プルプル

響@:『……君たちは、この北洋水師主力艦隊の正当なる後任者だ。順天、その意味が分かるな?』

順天:『えぇ、ずっと望んでいました。ずっと…私の、私たちの元に力が還されることを! でも、こんな形にしたくなかった! でも、しなければ…動かなければならなかった!』

響@:『……私も同感だ。ここは満州の海軍。ゆくゆくは満州出身の人間が率いるのが筋というものだ。だが、状況は上手くない。何故、今この時期に、と、正直思っている』

順天:『あの女が悪いんだ! あの女が、私たちを…』

響@:『今、海威がここへ向かっている。私が呼びつけた』

順天:『勝手なことをするなよ!』

響@:『私は海王から、『海威は辞表を残して消えた』と聞いた』

海王:『あっ… あぁ、言った。確かに、言いました…』

順天:『アイツは自分の身をもって知るべきなんだ! 人形の苦しみを!』

響@:『だとしたら、それは海威の落ち度だ。我々に黙って消えるなんて筋じゃない。とっ捕まえてみれば、旗艦の仕事の引き継ぎも済んでないと言うじゃないか』

順天:『……』

響@:『以前、海威は私に、『自分は満州の理想のために擦りきれて潰れるまで働く』だとか何とか言っていた。その言葉が本当なのか嘘なのか、本人に訊かなきゃわからない』

順天:『満州の理想!? そんなものはあんた達、日本人が勝手に作り出した紛い物だ!仮にそれが本当なのだとすれば、奴は日本のために満州を理想化するんだ!!その時、私らはどうなる!』

足柄@:「どうなるノ?」

響@:『このまま日本人の蛮行を許したらどうなるか』

満潮@:「響に任せて」足柄の手を握って囁いた

響@:『実はね、順天。私は一度、それについて国際社会の前で見解を述べたことがあるんだ。知っているかい』

足柄@:「はーイ」大人しくなった。

順天:『…えぇ、少しは知っているつもりですが』

響@:『私の個人的見解は今も変わらない。そうなった時、満州の人達がするべきことは、「鉄風雷火を以て、侵略者をかつての故郷から駆逐すること」だ……順天は、今がその時だと思うか?』

順天:『…くっ』(顔を背ける

響@:『これから先、帝国の野心が、どこまで大陸に住む人を虐げるかは分からない』

順天:『…分かっていますよ、教官。でも…今やらなければ…ならないのです。私はどうなったっていい、土の味はもう知っている。 でも…皆を…養民を…犠牲にする様な… 案を通させるわけにはいかない!』

響@:『予算の問題、と海王が言っていたな』

海王:『…はい、言いましたね』

響@:『順天、大幅に削られた北洋水師の予算について、海威は何と言っていた?』

順天:『あの女は、何も言わない。私らには、結論しか教えない。今回だってそうだ、何も教えてくれないかった』

響@:『そうだと思った。だから、私はここに来た。順天の前で、北洋水師の前で、海威には全て喋ってもらう』

順天:『…何を考えてるのか、もう調べてる』

響@:『……そうなのか?』

順天:『あの女にとって、予算は減らしても全然痛手にならないんだ。艦艇要員を、大幅に削ることができる腹案を持っていたんだアイツは!』

響@:『ふむ……。そいつは私も初耳だ』

順天:『通ったら私らは文字通り『人形』だ! そんな馬鹿なことがあってたまるか!』

響@:『そんな乱暴な話が……。いやでも、4割。4割削減か……』

養民:『……お姉ちゃん、教官』 (祈るような面立ち

足柄@:『それ、誰から聞いたノ?』<通ったら~

順天:『…友人からだ』

足柄@:『ほーん。軍事機密に詳しいご友人デ。』

響@:「お、おい。足柄……」

足柄@:『そのご友人様、どのぐらいの付合いなのかなっテ。』

順天:『…父さんとずっと戦っていた男の息子、小さい時から知ってる』

足柄@:『直接聞いたノ?まさか、文通じゃなイよネ。』

順天:『今、満州国軍で働いている。 実在するし、直接会っている」

足柄@:『その子が調べてきたノ?水師の腹案とかいう『機密』。』

順天:『…そうです、昔の仲間が大変なことになるからと知らせてくれたんです』

足柄@:『ふーン。知らせて。聞いたらすぐに答えてくれたノ?それともその子が持ってきてくれタ?』

順天:『…私が、調べてるときに持ってきてくれた』

足柄@:『へー、凄く良いタイミングネ。』

順天:『それで、実際…予算はごっそりと減らされていた』

足柄@:『そこは海威も認めてたもんネ。』

順天:『…やっぱり!』

足柄@:『だから腹案も本当だと思っタ?』

順天:『…なっ!? 嘘だとでも!』

響@:『…………』むむむ、という顔

足柄@:『ガキの頃近所に住んでた詐欺師が言ってたけド、全てを嘘で塗り固めるのは三流。』

足柄@:『ちょっと頭が回るなら本当と嘘を混ぜるってネ。あ、一流は『騙された奴が詐欺師に感謝する』らしいヨ。関係ないけド。』ほんとに関係ない。

響@:萩子さんのことかな?

*第三回の中山への取りなしをふまえて。

順天:『なっ!? わた、わた…わたしが、騙されてるとでも!?』

響@:「すとっぷ。そこまで、そこまでだ」

足柄@:『その友人に吹き込んだ奴でも居るんじゃないノ?『君の友達が困ってるみたいだヨ、この情報が助けになル』ってネ。』

順天:『…そんな、趙が 全部…茶番…?そ、んな…まさか!?』

響@:『待つんだ順天。私たちに唆されたからといって、その友達を疑う必要はない。ただ、今、この場では、誰の目にも明らかな真実が欠けている、というだけだ』

順天:『……くっ』 (壁を殴る

響@:『私たちだって、海威にあることないこと吹き込まれて、知らずの内に順天を騙そうとしているのかもしれない。だから、本人をここへ呼んだ。もうじき来る。 最初の試練だ順天。君が戦わなければならない。海威にも、順天と戦う準備をしろと告げてきた』

順天:『…分かりました。…私は、あの女と話さなければならないんですね』

響@:『……この件に関しちゃ、ずっと逃げ回っていたのは海威の方だ。捕まえた、と思えばいいよ』

順天:『えぇ…そうですね』

 

 北洋水師の正門に、一人の女性が到着する

海威:『…よしっ』

戦場入りするような面差しで、彼女は兵に案内されるのであった…


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