扇矢萩子の捜査録~艦これRPGリプレイ~   作:長谷川光

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GM:ここまでのあらすじ 「磁器の生死や如何!?」

野分@:さて磁器を割ろうか(まて
清霜@:どうせなら粉微塵にしようぜ(
飛龍@:旗艦が許可する、割れ!
少尉@:この人たちに良心はかけらも無いのか(唖然)
那珂@:欠片になるのは陶器なんやなって
野分@:ちなみに磁器を受け取ってもいいです(チラ
清霜@:しょうがないなぁ、受け止めてやるか!
響@:フハハ、響はロールでは真っ青に豹変して阻止しようとするぞぉ!
清霜@:おおっと、響がエントリー!!
那珂@:では、受け止められたか幸運でロールを(ry
少尉@:どっちを阻止するんですか!? (止める方だったら爆笑)
野分@:やってやらあうじゃないか!
清霜@:さて、最終的にどうなればいいかな!
GM:あたしゃしらんがやき
清霜@:HAHAHA 割るか(ぉ
響@:のわっちが手を放すなら、響は決死の形相で受け止めようとするよ
清霜@:では、同じようにびっくりしつつも受け止めようとして……響に激突しよう(
野分@:やってしまったことはしかたない、来なさい
響@:その展開はグッドだ
那珂@:あーもうめちゃくちゃだよ
飛龍@:HAHAHA
少尉@:ケイぉス! (発音良くカオスと言ってみた
響@:OK,では響としては『懸命に受け止めようとする』のでせめて判定をしたい



磁器と出雲と嫌な情報

[Free Role Part 4’: The Truth of Shanghai]

 

GM:ほむ… では既に落下しちゃっていますから判定はむずかしめで

響@:いいぞ……目標値や指定個性はアナウンスに従います

GM:無個性になります… うん次回以降を考えて…(行けるのかしら)

無個性、2d6で目標値は8でどうでしょう?

那珂@:清霜も受け止めようとしてるんなら二人で1d6ずつ振ってはどうか

清霜@:ほう

響@:そいつは素敵だ……!

那珂@:(れんたいせきにん!)

GM:いいですね、声援も送っていいですよ!(どうせなら)

野分@:この方が美味しいですね

GM:では、二人の1d6の合計8以上ならセーフ 未満ならぱりーん!

清霜@:はーい

響@:了解、いきます!

清霜@:1D6 「わわわ、危ない!!」

システム: (1D6) → 3

響@:1d6 「……ッ!!」声にならない悲鳴を上げつつ!

システム: (1D6) → 5

那珂@:おお

GM:お見事!

野分@:びったり!

清霜@:いったぁぁぁ!

飛龍@:おおー。         チッ……

清霜@:舌打ちww

GM:おいいいいぃぃぃ! (笑)

一同:(爆笑)

那珂@:飛龍ちゃん悪い子

出雲:「……ふむ」

響@:何とか受け止めたか……磁器は、向い合って床に這いつくばった二人の手に何とか収まると

清霜@:「よ、よかったぁぁぁぁぁ……」

響@:「……、ァ……」青い顔をして目を白黒……

出雲:「それなりの覚悟はある…と」

野分@:「…申し訳ございませんでした、しかし出雲さん、私の言葉を聞いてくれませんか」

出雲:「…ほぉ、何か?」

野分@:「ついさっきこの陶器を割ろうとしたのは私です。確かに今は響と清霜に止めてくれましたけど… 次は那珂さんかもしれないし、山城さんかもしれない、仕舞に桧垣参謀殿だったかもしれないし、あのハイオウさんかもしれない、そして」

出雲:「……」(副官席に腰掛け、目を閉じて続きを待つ)

野分@:「…最後の最後に、この磁器を割るのは、出雲さんかもしれない、です。」

出雲:「……だから、何だと?」

野分@:「出雲さん、私は…私は『今』の上海を守りたい、だけど…ただ『今』を守る事が、これが本当の守ることになるのですか?」

 

野分@:「職人さんたちは今でも昔の工法を見つからなかった。それでも手探りで探し続けるしか無いんです。

 見つからなければ、今例え形が残っているものでさえ、きっといつか消えてなくなってしまうから…

だから、工法をもう一度再現しようと、…絶対に、見つけ出そうと努力しているんです!出雲さん、『今』を守れるなら、野分は絶対に絶対に頑張って、頑張りますから!

 ですから……出雲さんも、一緒に、本当に、この『今』を、守ってほしい……!…このことは私一人勝手なことをしたからです、罰は…私一人に与えてください

そういって、野分は深くお辞儀をした。

出雲:「………」(目を閉じて熟慮中)

響@:出雲が! 言葉を! 続けないのなら!響が勢い良く立ち上がって、のわっちの胸ぐらを掴み上げようとします!!

 

****

野分@:これは…πタッチですね!

響@:ふにゅん

少尉@:ぷるぷr

響@:のわっちが可愛すぎてつらい

清霜@:表はシリアスなのに…w

****

 

出雲:「……素直なのはいいことだ。なら、貴様に問おうか……響、手は控えろ」(低い声で)

清霜@:(陶器受け止めた姿勢のまま、ぼけーっ

響@:「……ッ!」さっきまで青かった顔が今は涙目で真っ赤になって震えている。 あ、ゆっくり手を離します

出雲:「『今』を守れと貴様は言うが、私が何をした? ハイオウを見殺しにしているとでも言いたいのか?それとも、まさか私が関東軍の奴らに頭を下げているだけとでも?」

野分@:「それは、分りません…分りませんが、『今』を変えられるなら、『今』を変えるしかない、と思うのです」

 

飛龍@:あーこれ、止めに入ったほうがよさそうな気がする(というか面白そう←

那珂@:あらそえ…もっとあらそえ…

少尉@:こわい、この人たち

響@:ああああ響じゃなかったらのわっち抱きしめてるのにいい!!!!

 

出雲:「…はぁ、どいつもこいつも私の事を廃艦一歩手前扱いしやがって」

野分@:「うぅ…もうしわけ、ございません」

出雲:「扉の後ろで聞き見立ててる奴、貴様も私に変な案件を処理させるな。」

響@:お、事態が動く

別所の飛龍@:なにぃ! 第三者だと!

野分@:出会え出会え!!

清霜@:「???」

**:「ふふ…これはこれは御見それいたしました。出雲遣支艦隊司令長官代理殿」 (ぎぃぃ)

野分@:「あなたは…!」

扇矢萩子:「扇矢少佐、只今帰投しました… なんて、ね」

響@:おっと……萩子さんに泣き顔を見せるのは純粋に乙女心として恥ずかしいので背を向けてぐしぐしと目元を拭おう

出雲:「貴様からの書類、きちんと決済させていただいた。貸し一つだからな」

扇矢萩子:「あらあら、それはそれは恐れ多いことを…」

野分@:「あっあ…」まさか聞き耳立てされると思わなかった野分はおろおろします

清霜@:「……へ?え??どういうこと????」

響@:「そちらでも何か進展があったのかな」やや声が上ずってるが平静を装いつつ

扇矢萩子:「では、出雲さん。お借りした分は今すぐ御支払いしましょう。いつまでも借りていたら高くついてしまいますから。響ちゃん、まずは謎解きからよ。」

 

那珂@:割れたから偽物ですね(ドヤァ

 

野分@:「ああああの、その、さっきのは、その…うぅう」

扇矢萩子:「三人とも、出雲さんの左手をご覧くださいな。」(特に皆さんの慌てた様子に一言も触れず、普通に三人を扱います)

響@:例の海鸥のメモかな? 包帯かな? 目を向ける

清霜@:言われるままに見てみよう、首を真横になるくらい傾げてるけど

野分@:「えっはい!」出雲さんの方向へ振り向く

 

那珂@:指輪…

響@:そ の 発 想 は な か っ た

GM:わあああ!?(錯乱)

 

扇矢萩子:「彼女の、ぶさっと刀で手を刺した… という発言、覚えてるわよね?」

響@:(あ、そこから聞いてたんだ……)

清霜@:「え?そんな事言ってたの?」忘れてる

響@:最初からじゃねーか!

扇矢萩子:「ふふ… なら、考えてみなさいよ。そんな重度なけがを負っている人が、本当に高価な磁器何て持とうとするかしら?幾ら出雲さんが数多戦場を駆けてきたといっても、手足の神経まで図太くなるものかしら?」

響@:「……おい、それはつまり」

野分@:「……言われてみれば!?」萩子と出雲二人の顔を往復みて、目がぐるぐる

扇矢萩子:「仮に、出雲さんの言うとおりに高価な作品だとすれば…出雲さんほどの方が、どうしてそんな軽はずみなことが出来るのかしら?」

清霜@:「え?心の46cm砲で我慢してたんじゃないの?」

扇矢萩子:「……なるほど、気合を入れば何とかなるかもしれないわね。なら次にいきましょうか」

野分@:「うぅ……まだ、よくわからないけど……もう、恥ずかしい、です」手が顔を覆い、耳が赤くなった

扇矢萩子:「陶磁器の類は些細なことで価値が下がるわ。小さなひび割れ、風化… そして、汚れ」

清霜@:「……」続けて、出雲さんをぢっと見て

扇矢萩子:「清霜。もう一度思い出しなさい。出雲さんは包帯を巻いているとはいえ、血はとくとくと包帯に染み込んで行っているはずよ。それこそ『今』現在も、ね」

清霜@:……萩さんをぢっと見て「えい」ぽいっと出雲さんに陶器パース

扇矢萩子:「青磁器、その価値は曇りなき白と青色の美しさにあるわ。そんなところに、赤い斑点何てついてみなさい。価値はダダ下がりよ」

出雲:「… 降参だ」(両手でキャッチするが… 少し顔をしかめる)

 

出雲:「…もう一つ、付け加えるならば。長官公室とはいえ泥棒が入ら無いわけではないのだから本物をこんなところに保存できない。といったところだな」

清霜@:「むふー」

出雲:「野分、安心しろ。こいつも本物と同じ人物によって作られたもの。ただし、出来は雲泥の差…だがな」

野分@:「はい…」

出雲:「…これはその初期の作品。私の好みで置いていたものだ。」

野分@:「そう…ですか」

出雲:「悪いが、本物は私と長官の二人だけが場所を知っている…」

清霜@:「ねえ出雲さん、性格悪いって言われない?」

出雲:「なに、これも戦場を生き抜く術だ。貴様らもいずれ覚える。」

清霜@:「でも、普通の反応だと思うよ?」

響@:「なんだそれは……私がばかみたいじゃないか……」さっきとは違う感じで可愛らしくプルプルしつつ

別所の那珂@:きみはじつにばかだな

扇矢萩子:「本物の値段がおかしすぎるだけなんだけれどね…」

清霜@:「確かに、言われてみれば違和感あったかなぁ…とは思うけど」

野分@:「もういっそ殴って下さい…穴があれば入りたい気分です」

響@:「私が野分に最初から殴りかかっていたらどうするつもりだったんだっ」出雲を涙目の上目遣いでキッ睨みつけつつ

出雲:「響、済まない。しかし、私個人としては嬉しかったのだよ。私は、これが気に入っていたからな… さすがに世間からの価値が、本物と比べて低いとはいえ割られるのは癪に障る」

野分@:びくっとした

 

清霜@:要するに、度胸試しされたってことでいいのかね

響@:本気で怒った響の茶番っぷりが最高すぎてヨダレでそう。本人はまたプルプルし始めてるけど

清霜@:かわいい

野分@:かわいい

飛龍@:かわいい

響@:この瞬間たまんねぇ……

清霜@:涙目で上目使いとか、ね。こう、クるものがあるよ、ね

那珂@:涙目響にポカポカ殴られたい

 

 

響@:「そうだ、野分も野分だ! 何も壊そうとすることないだろう!」

清霜@:「で、結局さ、こんなことさせて何がしたかったのー?」

出雲:「…清霜、貴様の[こんなことさせて]がどれに該当するのか分からないが… こいつの話だろうな…」(磁器を撫でながら)

扇矢萩子:「因みに、本物の値段は聞きたいかしら?」

野分@:「…謹んで、遠慮します」

清霜@:「やめてー。というか、そもそもさ。こういう流れになるって見越して最初から嘘付いてたの?」(左手の件についても)

扇矢萩子:「良い判断ね、それから清霜?一応出雲さんの持っているそれも、ゼロ戦と同じ値段よ?」

清霜@:「ゼロ戦……えーと、いくらだろう?」分からない(

*ゼロ戦:当時の価格で3万円ほど。これは現在の日本円では3000万円以上。海軍的には高すぎない逸品だが、市井感覚だとバカほど高い。

野分@:「今となった私もばかみたいになるから…私に聞かないで」しょんぼりした野分

響@:「まったく……」すごすごと引き下がる

出雲:「…左手は冗談抜きで痛覚がないんだがな…」

野分@:「それ、まずいじゃないですか…」

清霜@:「……ふぇぇぇ」わたわた

出雲:「…正直、今は座っているのと陸軍のバカどものお陰で血圧が上がっているからか意識は鮮明であり、貴様がフリスビーのごとく投げてよこした皿も受け取れたわけだが… 少佐、肩をかせ。それでチャラにしてやる。」

扇矢萩子:「ふふ…了解しました。 ちょっと待っててね、三人とも」

 

響@:どうあれ、出雲はもうあまり無理できない身体なのか

清霜@:ぽいぽい

那珂@:じゃあ出雲の砲もらうか(ゲス顔

少尉@:…出雲の装備は見てもらって分かる通りしょぼいデスよ?

那珂@:20.3㎝砲があるではないか!

*その時の那珂ちゃんの目には猛禽類的な鋭さがあった

 

響@:「…………ふんっ」まだヘソ曲げ中

清霜@:「響さーん、こちょこちょしちゃうぞー?」

響@:「いいさ、やってみろ。私は海鸥みたいに我慢強くもないし、冷静でもないぞ。私、清霜にだってホントは少し怒ってるんだからな」

清霜@:「じゃあやらない」

別所の少尉@:す…素直なのかな…?

響@:「…………ふぅ」肩の力を抜いて、いつもの調子になり

 

GM:出雲に肩を貸して医務室に放り込んできた扇矢少佐が戻ってくる

扇矢萩子:「さて… 三人とも、色々とごめんなさいね。」

清霜@:「良く分からないけど、大丈夫」

響@:「色々と腑に落ちないけど、もう大丈夫」

野分@:「無事でしたら、いいです…」

扇矢萩子:「出雲さん、聞いたけれど過労からの反動みたいよ。」

清霜@:「……うわー、大人って大変」

扇矢萩子:「ここ数日、厄介な件…まぁ陸軍との調整に心血を注いでいたの…分かってあげて頂戴」

野分@:「…私、やっぱりもう一度ちゃんと出雲さんに謝らないと」

扇矢萩子:「それが、まぁ… 色々あって…ね」

清霜@:「……」

響@:「ここに来た何とか大佐とやらの顔は見たけど、確かにあんなのが上海にいたんじゃ困る。また自作自演の爆破事件でも起こしかねないぞ。どうするんだ」

*自作自演の爆発事件(張作霖爆殺事件しかり、柳条湖事件しかり)

扇矢萩子:「ふふ、むしろああいう自尊心の塊みたいな方が真面目にお付き合いせずに済むから私の仕事は捗るのだけれど。」

 

 

扇矢萩子:「さて、色々と情報を持ち帰って来たけれど、三つあるわ。いい知らせが一つと、中途半端に危険な知らせが一つと、とんでもなく最悪な知らせが一つあるのだけれど。どれから聞きたいかしら?」

清霜@:「悪い方からで」

扇矢萩子:「なら、国民軍がね。陸上兵力を配備したわ。その数二万以上」

野分@:「…もう最悪じゃないか」

扇矢萩子:「上海租界地を包囲する形で進軍中… らしいわね」

清霜@:「うわぁ…」

扇矢萩子:「でも、一つだけ救いはあるわよ。まだ、火砲の弾薬を用意していないらしい…つまり、この軍はまだ張子の虎」

清霜@:「ふむふむ」

扇矢萩子:「ドイツ軍の演習をみっちり受けた部隊が主力なのに変わりは無いけれど… まだ、本気半ばってことよ。」

野分@:「『まだ』って…要注意ですね」

扇矢萩子:「そうね、少なくとも現時点では向こう側に宣戦布告は出来ないわね…」

響@:「……あと2つの知らせは」

扇矢萩子:「中途半端に危険なものと、いい知らせ。次はどっち?」

響@:「とにかく悪い方から頼む。次は中途半端に危険な知らせとやらで」

扇矢萩子:「そう、なら関東軍の一部でね、日独同盟は海軍の賛成で結ばれるのも時間の問題だ、って確信的に述べている人間が現れて来たわ」

清霜@:「……??」

扇矢萩子:「今のところ、海軍省(うち)も軍令部の意向も反同盟一色… どこからその自信が来るのかはもう一つの知らせを用意するために裏どりできなかったのだけれど」

響@:「いつもの戯言だろう」

扇矢萩子:「いいえ、信頼できる筋なので注意が必要よ。」

響@:「……そうか、戯言を無理やり歪な形で現実にする算段があるのかもしれないと」

清霜@:「良く分からないけど、大変だっていうのは分かった」

扇矢萩子:「えぇ。それが彼らの常套手段…さて最後にいい知らせね」

 

 

那珂@:萩子「実は今度、結婚するの…///」

清霜@:おいこら

響@:お父さんそんなこと聞いてないぞ!

野分@:おめでとう!して相手は!?

飛龍@:何言ってるんだこいつ(白目

少尉@:んなわけあるかあああああああああああ!(絶叫)

飛龍@:と、とにかく……中の人同士の会話は置いといてっと

 

 

扇矢萩子:「明日、油槽船が到着するわ。メタな表現を使えば燃料10を積んでいるわね。」

那珂@:ほう…って鋼材はないのか(絶望

扇矢萩子:「飛龍護衛部隊宛、で到着するから楽しみにしていなさい。これは私からの先行投資よ」

*実はこの費用、佐世保鎮守府の会計に混ぜられていたのだった。

野分@:「それは…よかったですね、最近の消耗が激しく…」

響@:「そいつは地味だが……実に嬉しい知らせだ。」

清霜@:「おおー…」

響@:「さて……今あるパーツだけを、無理やり線で繋いでみると、本当の本当に最悪の形が見えてくるな」

扇矢萩子:「…何かつかんだようね?」

響@:「なに、国民党軍の軍備が、トチ狂って大東亜重工から提供されるなんてことになったらひとたまりもないと思っただけさ。陸軍や艦隊派も、そこまで狂っちゃいないだろう」

扇矢萩子:「…そうね、たしかに大東亜重工は新興財閥だからその基盤は満州と朝鮮半島。内地には仮の東京本社があるだけ。国内から売国奴とよばれても大陸と南洋諸島に主要機関があるから…ってごめんなさい。悪乗りが過ぎたわね」

響@:「……今のは一旦忘れよう。さて、こちらからも共有しておきたい情報がある。野分が、クロギリ鎮守府内部の怪しい動きを引っ掴んできた」

扇矢萩子:「何かしら…ってあぁ、クロギリ鎮守府……また頭の痛いところが」

野分@:「クロギリ鎮守府なんですけど…しかじかかくかく」

扇矢萩子:「何が何やらといったところね…」

野分@:「まだ推測の域に出てないですけど、かなり怪しいと思いますね」

清霜@:「?????」

扇矢萩子:「確か…大東亜重工の何処だったかしら、あぁ…そうね木曜研究所が置かれていたはずよ…しかも、南木提督って艦隊派の重鎮よ。影の薄い参謀こと茂山少将は艦隊派から転向したってきいたけれど…。あの提督だけは本当に敵に回したくないわね…」

清霜@:「ええと、すごく大変ってこと…?」

扇矢萩子:「…生神様よ…南木提督の存在は海軍内ではね」

響@:「その辺りは改めて裏付けが欲しいところだ。……何より重要なのは、現に提督代理をやってる冨塚中佐の真意と実務権限か」

扇矢萩子:「…って、そもそも冨塚ってだれよ?」(真顔)

響@:のわっちが浜風から聞いた話を伝えたんだから、かくかくしかじかの中にあったのでは……?

野分@:「今、その富塚中佐が鎮守府の業務を遂行していますけど?」

扇矢萩子:「そうじゃないのよ、冨塚何て中佐…クロギリ鎮守府でそんなに働いているなら、私の許に連絡の一本もあるはずよ」

清霜@:やっぱり怪しかったー!!

扇矢萩子:「…まさか、ここ最近の南木提督名義の活動は全てその富塚って中佐の偽電? まさか…」

野分@:「いま南木提督は休暇ととっているようですね」

扇矢萩子:「…くっ、神様が動いたら誰もが遠慮してしまうとは聞いていたけれど、本当なのね…」

響@:「まずいな。上海に入港した輸送船団は誰の指示で動いてる?」

扇矢萩子:「輸送船団、ね。名義はやはり南木提督になっているわ」

響@:「……扇矢少佐、すまないが通信関係の裏取りはそちらに任せる。野分、清霜。戻って飛龍たちに合流しよう!」

清霜@:「えーと、冨塚中佐を処せばいいの?」

扇矢萩子:「ダメよ、まだ怪しいだけ。」

清霜@:「じゃあ、裏どりすればいいのかな」

扇矢萩子:「物的証拠が一つもないし、証言も嘘の可能性がある。」

那珂@:「ただいまー!那珂ちゃん華麗に参上☆」

扇矢萩子:「……ごめんなさい、私また外回りをするわ…ってお帰りなさい、軽巡那珂」

響@:「! 3人とも、無事か! 輸送船団はどうだった?!」

那珂@:「んー、浜風ちゃんの知り合いの雪風って子とお話ししてきたよ。かくかくしかじか~って感じかな」

少尉@:「しょ… 少佐!?今までどちらに?」

扇矢萩子:「そんなの後よ、いつもの連絡手段でことの顛末を報告。私は出かけるわ」

少尉@:「はっ!」

GM:では、那珂ちゃんから皆さんが状況報告を受けているのを横耳にききながら、萩ちゃんはまた外に出ていきました

 

 

 




実はお話に出てきた磁器ですが景徳鎮で焼かれた影青ものという設定でした。
お値段は…かなり高いです。現代に残っていたら台湾に目の色変えて連れて行かれるレベルの代物。

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