遊戯王ARC-V 迷える子羊   作:ちまきまき

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一部の方にでゅえぷらが人気みたいなので、番外編として載せて見ました。最後の方で正体わかっちゃった方は心に閉まっておいてくださいね!


ちょびっと番外編 でゅえぷら

とあるデュエル専門雑誌より一部抜粋『黒日達モコナ特集』

 

 

【でゅえぷらとは?】正式名称:でゅえるぷらす 推奨年齢:12歳以上 製作者:リリバレー

 

・本格的なデュエルに加えて、好みの女性デュエリストを恋愛的に攻略していく『本格カードゲームも出来る恋愛ゲーム』

 

・アップデートにより、最新のパックが購入出来る為、現実でもゲーム内でもデュエルを楽しめる事が出来る。

 

・これまでのシリーズ全てを含みゲームだけでも累計20億円を稼ぎ、世界でもデュエモンと並ぶ人気ぶり。

 

・製作者であるリリバレー氏はストーリー構成・キャラクター構成などありとあらゆる【でゅえぷら】のシステムを作り上げた張本人であり、一部のファンからは『リリバレー様』『ゴット・リリバレー』の愛称で親しまれているが、表に出た事は一切無く、『デュエッター』のSNSにしかその存在を出す事はない。

 

・またフィギュア製作などグッズ関連もリリバレー氏直々に監修・製作をし、彼が本当に信頼をした職人しか彼の製作を手伝えないと言われている。

 

 

【でゅえぷらを代表するキャラクター】

 

黒日達モコナ(くろひつじ モコナ)

・でゅえぷらを代表する攻略ヒロインであり、でゅえぷらファンならば一度は攻略した事があると言われる程の大人気キャラ。

 

・黒いもこもことした長い髪とふんわりとした性格が人気となり、20××年から行われている『でゅえぷらヒロイン総選挙 ~貴方に全てを捧げたい~』では現在まで5年連続1位を獲得。殿堂入りを果たす。応募総計数は何と573万!

 

・なお、殿堂入りを祝して発売された『黒日達モコナ~プレミアム・ウェディング~』版は各店舗から品切れが続出し、現在でも在庫品薄状態が続いている。

 

・またアナザーシリーズ『でゅえるぷらす ファンタジー』の『黒日達モコナ~えんじぇる~』版と『黒日達モコナ~でびる~』版はファンの間で対立を巻き起こしたが、後に発売された『黒日達モコナ~だてんし~』版が発売された事で終戦を迎えた。

 

・フィギュアに関しても他のキャラよりも人気が高く、メイド版・制服版・水着版・ぷちきゃら版などが発売されているが、どれも売り切れが続出してしまう程

 

 

【黒日達モコナ セリフ集】

 

・出会い編

 

「貴方がコナミ学園の新しい生徒の○○さんですか?初めまして、コナミ寮の寮長をしています黒日達モコナです!気軽にモコナとお呼びください!」

 

「コナミ学園はデュエリストが多くて、デュエル好きな人にとっては楽園だー!なんて言う人もいるんです。私ですか?私はまだデッキが出来てなくて…それに寮長の仕事も忙しいんですよ?」

 

「貴方のお部屋は私の近くです!何か困った事が寮長室に来てくださいね。何でも相談に乗りますよ?」

 

 

・学校編

 

「あっ、○○さん!私と同じクラスなんですね!知っている方がいて安心しました!しかも席が隣だなんて嬉しいです!」

 

「あ、言ってませんでしたよね?私、寮長なんて言ってますけど、1年生なんです。前の寮長さんから直々に寮長になってくれって言われまして、それで1年生だけど寮長なんです。と、言ってもやる人がいなかったっていうのが一番の理由なんですけど。えへへ」

 

「○○さん!一緒にお昼食べませんか?ご飯を食べ終わったら、この学園を案内させてください!隣の席になったのもきっと何かの縁でしょうし」

 

「実は○○さんが食べてるお弁当って私が作ってるんですよ!寮生達のお弁当を作るのも寮長のお仕事なんです!…えっと、そのぉ~…お、美味しいですか?お口に合いますか?」

 

「…!嬉しいです!やっぱり美味しいって言われると嬉しいです!こんな時、こうやって美味しいって言われた瞬間、あぁ寮長やってて良かった~!って思うんですよ!」

 

 

・コナミ寮編

 

「お帰りなさい、○○さん!今日のご飯は和食にしてみました!デザートは○○さんの好きなプリンですよ!ささっ、早く着替えて食堂に来てください!」

 

「この寮では皆さんで一緒にご飯を食べるのがルールなんです!もし何かの用事で遅くなった場合は私の携帯に電話かメールをお願いします!…とは言ってもこの寮は私と○○さんの2人だけなんですけど…」

 

「お料理・お洗濯・お掃除!なんでもやりますよ!お世話は私にお任せください!」

 

 

 

 

 

「…素晴らしい、流石はモコナたんだ」

 

彼は静かに雑誌を閉じると、フフフと怪しく笑う。夜の11時を回り、月と星が夜空で輝く時間帯に彼は雑誌を片手に笑う笑う笑う。

 

椅子から立ち上がると、彼は雑誌を棚にしまい、部屋の電気をパチリとつけた。そして広がる彼の世界。

 

「ふふふ…モコナたん。なんとかわゆい」

 

部屋には先程の雑誌に載っていたキャラクター・黒日達モコナのありとあらゆるグッズに溢れかえっていた。

モコナのデフォルメぬいぐるみ、モコナのポスター、モコナのフィギュア…などなど、ファンでも中々お目にかかれないグッズまで1つの部屋に置かれており、既にこの部屋だけで『黒日達モコナ博物館』が開けそうな程だ。

 

しかし、この部屋には1つだけ謎があった。――――― 何故かグッズの半分、モコナの髪が白いのがあるのだ。

 

黒日達モコナの髪は苗字にある通り、黒。反対色である白ではないのだが、彼はそれで良かった。むしろ自分の思ったとおりであり、元々白いモコナは彼が特注で作ってもらったものなのだ。

 

彼はベット(黒日達モコナ添い寝シーツ&抱き枕)の上に置かれた白髪モコナのデフォルメぬいぐるみを抱き上げると、ぷにぷにとぬいぐるみの頬を突き始める。

 

「…ふふふふふ」

 

頭の中では彼が愛するモコナたんが微笑んでいる。――――― 黒髪と白髪の。

 

「…モコナたん…かわゆい」

 

うっとりと恍惚とした顔で、そう呟く彼は実に不気味。だがそれを聞いている人間はいない。この部屋は謂わば秘密の部屋で、彼以外にこの部屋を開ける為の扉の鍵は持つ者はいないのだから。

 

彼はぬいぐるみを片手に抱えたまま、片手でデュエルディスクを操作する。ピッピッピと操作し、写真を出す。

 

画面に出てきた写真に彼は更に笑みを浮かべる。

 

「…可憐だ、リアルモコナたん…」

 

そこには――――― モコの寝顔の写真が現れていた。

 

 

 

 




黒日達モコナ フィギュアシリーズ(一部)

・『黒日達モコナ~白ワンピース~』版(でゅえぷらより)
・『黒日達モコナ~ぬこ耳~』版(でゅえぷら ファンタジーより)
・『黒日達モコナ~まほうつかい☆モコナたん~』版(でゅえぷらクエストより)
・『黒日達モコナ~アイドル~』版(でゅえぷらハイスクールミュージックカーニバルより)
・『黒日達モコナ~巫女さん~』版(でゅえぷらより)

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