「不審者…ですか?」
「そうなのよ、最近制服組が街にいるのはその所為なのよ」
「物騒な話だよな」
「しかもエクシーズ召喚を使うとか。まったくエクシーズの名に泥が付くじゃないか」
実に遺憾だと北斗はむっすりとした顔で言う。
ここはLDS内に設備された「LDSカフェ」の店内。窓側の席でモコはクーポンで無料になったキャラメルラテ、モコの隣に座る真澄は紅茶とケーキ、刃は牛丼(Xサイズ)と緑茶、北斗はサンドイッチとカフェラテを食べつつ、最近舞網市で噂になっている話をしていた。
―――――最近、不審者がLDS生徒を襲っている
そんな噂が広まり、ここ数日は授業が早めに終わったり、帰宅を急かす塾内放送が流れていた。両手でカップを持ち、ちびちびキャラメルラテを飲むモコは首を傾げる。
「なんでLDS生徒なんですかねぇ?」
「さぁ?噂じゃあうちに落ちた腹いせとか聞いたけど」
「俺はLDS生徒にデュエルで負けたって聞いたぜ」
「僕は社長に恨みがあるとか」
「社長さん…?」
「そういえばモコは見た事がないのよね?」
真澄の言葉にモコはこくんと頷く。
「モコがLDSに入る前の手続きやスカウトとか必要な時に対応してくれるのは社長秘書の中島さんでしたから。それにモコはあまりテレビは見ないですし」
「だったら見ない方が良いわね、社長はファンクラブある程イケメンだし」
「俺も見た事あるぜ!社長のうちわ持った女」
「そもそも社長はあまり表に出てこないから、一瞬でも見られただけでラッキーな方さ」
「イ、イケメンですか…!会わない様にしなきゃ…!」
ガクガクと震えるモコは気をそらす為にぐびりとキャラメルラテを飲むと、とろんとした顔になった。
「キャラメルラテ美味しいです♡」
「モコってある意味マイペースだよな」
「それも可愛いじゃない」
「真澄は相変わらずのモコ贔屓だよね」
「あら?それがなにか?」
「もうすでに自覚済み!?」
甘いキャラメルとほろ苦いコーヒーの味が見事なマッチングを果たし、こくこくと飲むモコを喜ばせる。しかし彼女は気づかない。
――――― その不審者と、この後すぐに会う事を
*** ***
モコは帰り道をトコトコと歩いていた。
「今日も早めに終わってしまいましたね~…。真澄ちゃん達も帰ってしまったし…正直暇です」
ハァとため息をつき、コンクリートの道を歩く。最近の不審者騒ぎの所為で、今日も総合コースの授業は早めに終わり、先生からも早く帰るように言われてしまった為、塾にいるわけにもいかなくなった。
「あっ!そうです!『マドルチェ~甘味殴り~』に行きましょう!鈴蘭ちゃんもいる事でしょうし!」
そうと決まればとモコはくるりと踵を返し、今まで来た道を引き返そうとする。しかし、隣の路地から聞こえてきた声にモコは足を止めた。
「にゃ~ん」
「ん?にゃ~ん?」
甘える様な猫の声に路地の方へ振り向くと、そこにはちょこんとお座りをした黒いモップの様な長毛を持つ猫、むっくの姿があった。
「むっくちゃん!」
「にゃぉ~ん」
ぱたぱたと尻尾を振り、にゃーにゃーと鳴くむっくの姿にモコは笑顔になり、近づくと、しゃがんでむっくを撫でる。なでなでと撫でると、「もっと撫でて~」と頭をぐりぐりとモコの手に押し付ける。
「ごろにゃ~ん♡」
「むっくちゃん、もふもふですね~。むっくちゃんがいると言う事はリベリオンさんもいるんですか?」
「ぶにゃー」
質問には首を横に振るむっく。リベリオンさんは近くにいないと言う事にモコが会えるかもと思っていた為、むっくの答えに「そうですか…」と少し残念そうに言うと、むっくの首元を撫で始めた。
「いつかリベリオンさんに会えると良いな~。そしたらいっぱいお話したいですね~」
「ごろごろ…♡」
「お花のお礼も直接言いたいです~」
「ふにゃああああん♡」
「あ、そこはらめぇ!」むっくはモコの
モコに関してはもう既にリベリオンさんに会っている事も話している事にも気づいていない。手はずっとむっくの良い所を撫でているが、止まる気配はなく、むっくはあまりの気持ちよさにピクピクと体が痙攣し始めている。
「ふ、ふにゃああ…」
「あ、むっくちゃん。良かったらうちでマグロ缶食べます?」
「にゃんっ!」
マグロ缶と聞いて、昇天しかけていたむっくの意識は戻り、すりすりとモコの足にすり寄る。「食べたい!マグロ缶食べたい!」とアピールし、それにモコはにっこりと笑うと立ち上がった。
「それじゃあモコのお家に行きましょうか」
「にゃん!」
むっくが隣に来ると、モコは歩き出す。しかし、後ろから聞こえてきた声にモコは再び足を止める事になる。
「そこのお前!」
「わっ!」
急に大声が背後からやってきた。油断していたモコは驚きでバクバクと大きく脈を打つ、心臓を服の上から押さえながら恐る恐る後ろを振り返る。
そこには猛禽類の様に鋭い目をモコに向ける長身の青年の姿。青いロングコートと首に巻いた赤いスカーフが目を惹く服装の端正な顔立ちの男だった。
――――― モコの大ッ嫌いなイケメンである。
「ヒィッ!!超絶イケメンッ!?」
超絶イケメンとはモコのピラミッド型になった『恐怖のイケメンランキング』で、最もイケメン、つまり頂点に君臨するトップ・オブ・ザ・イケメン。今まであの男以外でいなかったその頂点に値するイケメンが今、目の前に現れたのである。2人目の超絶イケメンの登場にモコは完全に怯え始めた。
しかしそんな事を知らないイケメンは、ギロリとモコを睨んだままデュエルディスクを構えていた。
「貴様…LDSか!?」
「ぴ、ぴぃ…!」
「答えろ女!!」
イケメンを目の前にして正常な判断が出来ず、足が竦むモコ。その様子に苛立ちを隠さずに怒号を上げるイケメンはずんずんとモコに近づいてきた。
「フシャアアアアアアアアッ!!」
「!?」
しかし、それを許さないのがモコの隣にいたむっくであった。楽しみにしていたマグロ缶を邪魔されたのもあるが、それよりもモコを怯えさせた事に怒りを覚え、黒い長毛を逆立たせ、三白眼を吊り上げて威嚇するむっく。何よりこのイケメンは、モコと同じくらい大事な人を傷つけている。
激しく威嚇をするむっくに驚くモコだが、むっくの姿を見たイケメンは目を見開いた。
「お前は…ユートの…!」
「フシャアアアアアアアアッ!ガルルルルルッ!!」
「(ゆーと…ユート君!?)」
先日お弁当を上げた少年の名前がイケメンの口から出た事に驚くモコと親友に懐いている黒猫の姿に驚くイケメン。
――――― むっくは思い出していた。「(こいつ、ぼすいぢめるわるいやつ!!)」、と。
ぼす、ユートとこのイケメン・黒咲が一緒にいるのをむっくは覚えている。ユートは毎回毎回黒咲の所為で、胃を痛めていた。その苦しそうな姿を見て、むっくは『黒咲はユートを虐める悪い奴』と認識しているのだ。
よって、モコを虐める黒咲を『もっと悪い奴』と認識を改めた。つまり、
「(もこちゃんがぼきゅがまもりゅ!!)」
――――― 黒咲はむっくが狩るべき対象となった!!
「ニャ――――ッ!!」
バッ!とむっくは黒咲に襲い掛かった!高く飛翔し、勢いを付けてべちょりと黒咲の顔に引っ付いた。――――― 普段は隠している爪を思いっきり立てて。
「痛ッづぅうううううううううう!?」
「にゃーっ!にゃにゃにゃーっ!」
首を掴んでどうにか引っぺがそうとするが、むっくはもっと深く爪を黒咲の顔に食い込ませ、へばり付く。モコの方に顔を向けて、にゃーにゃーと鳴く。
イケメンフェイスがむっくによって隠されたおかげで、モコは何とか我に返り、そこでむっくの意図に気付いた。
むっくは顔を隠しつつ、モコに逃げる様に言っているのだ。
「む、むっくちゃん…!」
「にゃぁあああああ!!」
逃げろぉおおおお!と叫び、顔にへばり付くむっくの雄姿に感動しつつもモコは2人に背を向け、走り出した。
「ごめんなさいむっくちゃーーーん!!」
「なっ!待て!離れろ猫!」
「フッシャア!」
ガリィッ!
「痛ァアアアアッ!!」
モコが走り去っていくのを見送ったむっくはトドメと言わんばかりに自慢の鋭い爪で黒咲の頬を思いっきり引っ掻き、くるりと地面に着地した。痛みに悶える黒咲に追い打ちをかけるように脛をズボン越しに引っ掻き、タタタタッと去っていく。
数分後、痛みが少し引いた後、黒咲の目の前にはモコとむっくの姿はおらず、それが逆に黒咲の闘争心を煽る事になるとは知らずに…。
*** ***
超絶イケメン・黒咲から命からがら逃げてきたモコは倉庫が建ち並ぶ船場に付き、慌てて扉の開いていた倉庫の中へと逃げ込んだ。途中、合流してきたむっくを両腕で抱え、物陰に隠れて、黙っていた。
「う…うぅ…ど、どうしましょぉ…」
「ふにゃーん…」
「ま、真澄ちゃん達と連絡取れれば良いんですけど…モコ、デュエルディスク持ってないし…」
そう、モコはデュエルディスクを持っていない。シスターと『デッキが出来るまでデュエルディスクは買わない』と言う約束をしていた。普通なら誰もが持っているであろうデュエルディスクは通話・ネットなど様々な機能がついていて、デュエリストではない人も持っている優れものだが、モコはどうしてもデッキとセットで買いたかったのだ。
約束と変なこだわりが、仇となった。
「むっくちゃんは真澄ちゃん達知りませんよね…」
「うにゃん…」
むっくが知っている人間はモコとボス・ユートとあの悪い奴・黒咲の3人しかいない。モコの友達までは当然知らない。その事にむっくは耳をぺたんと下ろし、項垂れる。
「困りました…」
「にゃぉん…」
このままずっと物陰に隠れてビクビクしている訳にはいかない。早く帰らなければ…シスターが家で待っているのだ。今朝かかってきた電話で『モコの夕飯、楽しみにしている』と言っていた。あの人と食事するのは大好きだ。だからこそ、早く帰って、料理して、むっくも加えて3人で食事をしたいのに…。
――――― そんな事を考えていたせいで、モコは上からやってきた猛禽類に気づかなかった。
「ッ!にゃんっ!!」
むっくが気づいて鳴いた時には既に遅く、モコの肩は何かにガッシリと掴まれていた。
「ひぇっ!?」
モコが慌てて見上げると、そこには機械の体を持つ鳥が鋭い脚を使ってモコの肩を掴んでいたのだ。ギギギと機械独特の音を立てながら、鳥は首を下に向け、一見目に見えるカメラアイをキュルキュルと動かして彼女の顔を見る。
そして、機械の羽を動かして、飛んだ。
「ひぃやぁああああああっ!」
「にゃああああ!?」
ふわりと浮かんだ体、離れていく地面。あ、私浮いてると自覚した時にはもう倉庫内の一番上におり、鳥は軽く右に移動する。むっくだけは落とさないようにと、ぎゅっと抱えるが、下を向いた途端、顔が青ざめる。
――――― 下には仁王立ちで目をギラッギラ光らせ、こちらを睨むイケメン・黒咲の姿。
2人を捕まえた鳥は主人の元へと向かい、ゆっくり高度を下げると地面から少しだけ離れた距離でパッと肩を離した。
「きゃっ」
ドスンッと地面に尻餅をつくが、思ったよりも痛さはやってこず、どうやら鳥が考慮してくれたらしい。意外に紳士な鳥だ。しかし彼の主人は全く紳士的ではなかった。
「見つけたぞ女ァ…!」
「ひぇええええっ!!」
ギロリと睨む黒咲に完全に怯えるモコ。ただでさえその顔がモコにとっては猛毒だと言うのに、こんなに近いともう意識を保てるのが不思議だった。
「答えろ!貴様はLDSか!?」
「は、はぃいいいっ!LDS総合コースに所属している日辻モコですぅうううう!!」
「シャアアアアッ!!」
むっくはモコの腕の中で威嚇するが、黒咲はむっくの首根っこを掴み、持ち上げるとぽいっと鳥に向けて投げた。鳥はむっくの首根っこを嘴でぱくりとむっくの首根っこを掴み、静かにその場に立っていた。
「にゃーにゃーっ!」
「……」
離せー!とむっくは鳴くが、鳥は主人の命令なので離さない。黒咲は邪魔な猫がいなくなった事に満足気に頷くと、モコを見た。ビクリとモコは震えあがった。
「俺とデュエルしろ」
「む、無理です…出来ません…」
「のこのこと逃げるのか?所詮はLDSもこの程度か」
「でっき…ないでしゅ…」
「…何だと?」
「でゅえるでしゅく…もってないれす…」
両腕で顔を隠し、見ない様にするモコ。恐怖で舌が上手く回らないが、伝えたい言葉は伝わった様で、黒咲の眉間に皺が寄る。
デュエルディスクもデッキも持たないLDSの女。なら何故LDSにいるのか?あまりに矛盾した言葉に黒咲は疑問を抱く。
「おい、女。お前いった…ッ!?」
怯えるモコに近づこうとしたその瞬間、黒咲は足を滑らした。この場所はもう既に使われていない倉庫であり、その管理は誰もしておらず、地面はザラザラとしていて、小石だらけだ。その何個もある小石に黒咲は足を取られ、彼は前に、前にいるモコの方へと倒れてきた。
ドサッ!
「きゃあっ!」
モコの悲鳴が黒咲の耳に入る。それと同時にふんわりとした花の香りが黒咲の鼻腔を擽り、目の前には地面、そして地面とは無関係なふにゅふにゅとした柔らかい物を両手が掴んでいた。
「(何だこれは…?)」
試しにむぎゅりと両手に力を込めてみた。すると、
「ひぅっ!」
甘い、砂糖の様な声が黒咲の耳にやってきた。慌てて体を起こす。そこには黒咲が目を疑う様な光景があった。
「あ…あぅう…」
そこには顔を真っ赤に染め、前髪が乱れて、隠されていた潤んだオッドアイが黒咲を見つめていた。そして黒咲の両手はガッチリとモコの豊かな胸を掴んでいた。
――――― 黒咲隼 15歳 人生で初めて異性を馬乗りで、しかも胸を掴みながら押し倒す。両手で掴んだ人生初の異性の胸は非ッ常に、マシュマロの様に柔らかかったと後の人生で語る。
だが、彼は気づかない。
この世で一番末恐ろしい人間が、いる事を。
「おい」
たった一言、たったその一言で黒咲の全身に激しい悪寒が襲った。そう、例えるなら巨大な化け物を目の前にした雛のような気持ち。その声は黒咲に恐れとプレッシャーを与える。
カラカラカラ…
何かを引きずる音がする。
「聞いてんのか?お前だよお前」
カラカラカラカラ…音が大きくなっていく。
「そこで私のだぁいじな娘のバスト掴んでるお前だよ」
バッ!と黒咲は倉庫の扉の方を向く。そこには長身でスレンダーな美女が立っていた。黒いノースリーブと青いピッタリとしたジーパン、ピンヒールを履いており、目つきは鋭いが、それが余計美しさを引き立たせる。本当の意味でゾッとする美しさと言えよう。
それは手に長い鉄パイプを持っていなければの話だが。
鉄パイプを引きずり、地面とパイプが擦れる度にカラカラと音を立てる。女性が一歩、また一歩近づく度にズン、ズンとプレッシャーの重みが増す。
女性が黒咲の前に立つ。彼女はにっこりと、さながら女神の様に微笑んだ。
――――― そして鉄パイプを思いっきり片手で上げた。
「
黒咲が最後に見たのは獣の様に目を光らせながら、パイプを振り落す女性の姿だった。
*** ***
「…ぃ…しゅ…ぉ…おい…しゅん…おい隼!起きろ!」
「!」
聞きなれた声に意識が浮上し、バッ!と黒咲は起き上がった。辺りは暗く、もう夜だと理解するには時間は掛からなかった。横を見ると、ユートが心配そうな顔でこちらを見ていた。
「…ユート?」
「一体どうしたんだ?こんな所で寝て…そんなに疲れているのか?」
そう首を傾げるユート。黒咲は頭に手を当てると、何故か記憶が思い出せない。思い出そうとするとズキズキと頭が痛む。
「俺は…何を?」
「俺が見つけた時にはここで寝ていたぞ?」
「…そうなのか?」
頷くユート。親友たる彼が嘘をつくとは思えない。黒咲は何とか思い出そうとする。するとユートがつんつんと黒咲の肩を突いた。
「なんだユー」
「にゃぁ~ん」
猫の声に黒咲は固まった。横を見ると、顔面スレスレの位置で黒い毛玉・むっくの顔があった。ユートが両手で持ち上げ、むっくを黒咲の顔面前に差し出す。ひょこりと横から顔を出すと、ユートは言った。
「隼、むっくに聞いたんだ」
「な、何をだ…?」
「お前が、あの子にイケナイ行為をしようとした事を」
スッとユートの顔から表情が消える。黒咲は思い出した。両手で掴んだ胸の感触、押し倒した女の顔。――――― イケナイ行為に見えても不思議じゃない光景。
「あ、あれは事故で…!」
「しかも強引にとか」
「だからな!」
「にゃぉーん、にゃんにゃんにゃ~ん」
「ほら、むっくもそうだと言っている」
「何故お前はその猫の言葉がわかるんだ!?」
「だからな、隼」
ふと、ユートの背後に大きな影が現れる。その影を黒咲はイヤという程知っている。鋭い牙、暗闇に映える金色の瞳。低い唸り声。
――――― ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン ユートのエースにして、ユートに忠実な闇のドラゴン。
満月をバックに、ダークリベリオンは唸っていた。
「オ・シ・オ・キ・だ」
その日の夜、舞網市の船場倉庫近くで男の悲鳴が上がったとかなんとか。
「うっうぅ…モコ、もうお嫁さんに行けないですぅ…!」
「おーよしよし、モコはお嫁に行かなくても私の娘だぞー、むしろいかなくて良いからなー」
一方でモコはシスターに抱きしめられながら、慰めてもらっていたとか。
黒「くっ…何故俺がこんな目に…!」
ユト「お前が悪い。それよりも次回予告の時間だ」
黒「まだ頭が痛い…!」
ユト「仕方ないな、俺が担当しよう。さて次回はモコが謎の人物と出会うぞ」
黒「一体何者なんだアイツは…」
ユト「変なデュエルディスクに赤い帽子…コイツは何故モコに近づくんだ?」
黒「次回ッ!まよつじ第9話ッ!『迷える子羊と赤帽子』!!お前達には鉄の才能も鋼の文章力もないッ!!!」
ユト「また会おう。もっこるんるーんだ」