ハイスクールD×D ライダーの力を持つ者 改   作:自宅警備員候補生

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ハイスクールD×Dの世界に転生しました その1

「うっ、ここはどこだ?」

 

気を失ってから一体どれぐらいたったかわからないが俺はどこかわからない部屋で目が覚める。

 

「たしかすべての特典を貰って、その使い方を教えて貰って魔法陣で...ってことはここはもうハイスクールD×Dの世界ってことか!!??」

 

だったらここがもうハイスクールD×Dの世界ならば今俺のいる場所をしらべないとな。物語の中心地域の駒王町からどの辺だとかいろいろ知らべなければ。

 

早速調べるために立ち上がろうとするとスマホに着信がはいる。

 

「え?なんでスマホが?俺はまだガラケーだったからスマホなんて持ってるわけないし何よりもこっちの世界では契約すらしてないから今ここにスマホがあるのはおかしいぞ。」

 

ここにスマホがあることに不安を持ちながらも恐る恐る電話に出る。

 

「はい、もしもし。」

 

『ようやくつながったわ。随分と寝ていたわね三日月大河君。』

 

ん?何やら聞き覚えのある声だな。

 

「えっと、もしかして神様なのか?」

 

『そうよ、気付かなかったの?』

 

「いや、なんでかな~って。俺ガラケーしか持ってないしこっちの世界では契約してないのになって。」

 

『あぁ、そういうことですか。今あなたが持っているスマートフォンは私が準備したものです。』

 

びっくりした~、誰かの落とし物かと一瞬思ったぜ。

 

「スマホについてはわかったが、電話してきた理由はなんだ。」

 

『それは貴方の居る場所の説明と貴方のこの世界での立ち位置についての説明をし忘れてたからよ。』

 

「なるほどな。ってか神様でも忘れることもあるんだな。正直意外だぜ。」

 

『それは神だって忘れることぐらいあるわよ。全能神ではないんだから。まぁ全能神でも最近は忘れてるけどね。』

 

全能神結構年寄りになっているんだな(遠い目)

 

『とにかく説明するわ。』

 

「おう」

 

『今貴方の居るその場所ハイスクールD×Dの世界でこれから貴方が生活していく家よ。基本的なつくりはそこら辺にある家となんも変わりはないけど少し違うところが地下にトレーニングルームがあることよ。』

 

「トレーニングルーム?なんだそれ。」

 

『その名の通りトレーニングするところだけど、今まで戦ったことのある怪人やライダーと再び戦えるシステムがあるわ。それと各仮面ライダーに出てきた戦闘員や雑魚キャラはもともと戦えるからトレーニングルームで戦闘経験を養ってもらって構わないわ。』

 

お、戦闘経験が養えるのはありがたいな。変身したはいいけどまともに戦えずに死にました、何てことになったら最悪だからな。これから時間が空いたらトレーニングルームにこもって戦闘経験を養うとするか。

 

「ありがと、神様。」

 

『別にいいわよ、私が転生させたのだからそう簡単に死なれたら困るだけだから。』

 

「それでもありがたいぜ。神様がトレーニングルームを作ってくれたお陰で何とかこの死亡フラグだらけの世界を生き抜ける確率があがったからな。」

 

『そう。それより次の話に行くわ。』

 

「はいはい、神様。確か俺のこの世界での立ち位置だったよな?」

 

『えぇそうよ。この世界でのあなたの立ち位置は駒王学園の用務員よ。』

 

「・・・・・・ゑ?用務員?俺が駒王学園の?」

 

俺まだ二十二歳だぜ?それなのに学園の用務員だなんて。

 

『詳しい設定としては、駒王学園の卒業生である貴方は大学に卒業後に駒王学園の用務員の試験に合格しこの春から駒王学園の用務員として働き始める、よ。』

 

「いやいや、ストップストップ。待って待ってなんでよりによって用務員なの。別に教師とか講師でもよかったよね?なんで用務員なの?」

 

『簡単に言えば貴方が教師や講師をできるほどの頭脳を持っていないからよ。それとちょうど今まで駒王学園の用務員をしていた人が歳でやめることになったからよ。そこで貴方を駒王学園の用務員にしたのよ。できる限り物語の中心的場所である駒王学園にいたら何かと行動しやすいでしょ。』

 

確かにそうだけどさ、何ていうか用務員の人達って大体四十路を超えているイメージしか俺の中にないからなんか抵抗があるんだよな。

 

『まぁ、我慢しなさい。マンモス高の用務員よ、たくさんのやらなければいけない仕事があるし、基本的に女子生徒が多いのだから力仕事もしないといけないから休んでる暇なんてないわよ。それにうまくいけば女子生徒たちと仲良くなれるかもよ?』

 

神の最後の言葉を聞いて俺の中のやる気スイッチがオンになり心のエンジンに火がともった。

 

「よしわかったぜ!俺は駒王学園の用務員になるぜ!」

 

我ながら軽いし不純な動機であることは理解しているが前の世界では異性との交流が少なかった俺にとっては断りがたく、ありがたい良いメリットだからな。

 

『はぁ、受ける理由が最低のレベルよ。まったく。』

 

呆れたように神は言うがしょうがないんだよ。

 

「しょうがないだろ!俺だって男なんだから。男だったら一度は夢見る展開なんだから。」

 

『もう、いいわ。これで伝えるべきことはすべて伝えたからもう切るけど何か聞きたいことはあるかしら?』

 

聞きたいことか・・、あっ!聞きたいことがあったぞ。

 

「一つだけ聞きたいことがあった。今のこの世界の時間軸は原作でいうどの辺りなんだ?」

 

今の時間軸次第では重点的にやらなければならないことが変わってくるからな。

 

『そうね、今の時間軸は原作開始のおおよそ一年前ぐらいね。だから貴方がクレセントの力になれる時間が十分にあるわ。』

 

一年前か、確かにクレセントの力になれる時間はあるからゆっくりとまではいかないけどそこそこのペースでいけるな。

 

『あ!ごめんなさい、超重要なことを伝えるの忘れていたわ。』

 

「超重要なこと?しかもまだ忘れてたんだ。」

 

『えぇ、それぞれの仮面ライダーの世界への渡り方を教えていなかったわ。危うくオルタナティブとライオトルーパーの二枚だけになるところだったわ。』

 

「おいおいおいおいおいおい、おいっ!!!!!!それ一番忘れてはいけなやつじゃないか!!!!」

 

それぞれの仮面ライダーの世界への渡り方をわからないと俺の戦力アップが出来ないところだったぞ。危なかったぜ。

 

『説明するわね、仮面ライダーの世界への渡り方はクレセントに変身してトレーニングルーム傍にある黒い扉をくぐればランダムに仮面ライダーの世界へいけるわ。一度行った仮面ライダーの世界でライダーカードを手に入れるまでほかの世界へは行けないから注意して。』

 

「その世界に複数のライダーがいる場合はどうしたら良いんだ。例えば龍騎の世界なんてライダーの数が多いじゃないか。」

 

『その場合は一枚でもライダーカードを手に入れたら次の世界に行けるわ。他のライダーカードが欲しくなれば何度でもその世界に行くことができるから大丈夫よ。』

 

「ならこっちの世界へ戻ってくる場合はどうすればいい。」

 

『その仮面ライダーの世界へこの家も一緒に渡るから行くときと同じことすればいいわ。』

 

なるほど、光写真館と同じもんか。

 

「わかった、大体理解した。」

 

『そう、なら切るわね。せいぜい死なないことね。』

 

「おう!そう簡単に死ねるかよ。」

 

ツーツーツー

 

神との通話が終わった。

 

「うわっ!なげぇな。約二時間近く話してたし。通話料大丈夫かな。」

 

少しずれたことを考えながらもこれから始まるハイスクールD×Dの世界に胸をおどらせていた。

 


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