ハイスクールD×D ライダーの力を持つ者 改 作:自宅警備員候補生
「さっそく私達の質問...と言いたいですが聞けるのが三つまでのようなので少し身内で話し合いしてもいいでしょうか?」
「あまり時間を取らないなら別に構わん。」
俺からの要求が終わり、次にリアス・グレモリー、ソーナ・シトリー達、悪魔側の質問の時間になったときにソーナ・シトリーがそう言ってきた。
確かに質問が三つまでとはさっき言ったばかりなので俺に多少なりと非があるとも言えるから認める。
ソーナ・シトリーとグレイフィア・ルキフグスの二人が中心に質問内容を決めているようで、リアス・グレモリーは完全に蚊帳の外になっている。
ところどころでリアス・グレモリーが意見を言っているがことごとくソーナ・シトリーとグレイフィア・ルキフグスの二人に却下されている。
個人的な質問をしようとしているリアス・グレモリーに対し、ソーナ・シトリーとグレイフィア・ルキフグスは本当に重要なことを聞こうとしているようだ。
それから五分ぐらい経過し、俺に質問する内容が決まったようだ。
「では、一つ目の質問です。貴方について私達に教えれる限り全て教えてもらえますか?」
「答えはノーだ。で、二つ目は?」
「ちょっと!!ちゃんと質問に答えてないじゃない!」
リアス・グレモリーが突っかかってくるが俺はこう返す。
「いや、俺はちゃんと質問に答えたぞ?」
「してないじゃない!」
「俺は教えてもらえますか?という質問にノー、即ち無理だと答えたんだ。別にそんな聞き方なんじゃ俺がこう答えようが間違っていないんだからな。」
そう、確かに俺は質問に答えた。
今の聞き方じゃ、教えれるか、教えれないと答えたらいい。
だって『教えてもらえますか?』なんだから。
「なるほど、そう返してきますか。確かに質問にはちゃんと答えてますね...。今のは私の質問の聞き方が悪かったようです。」
「へぇ、ソーナ・シトリーは気付いたようだな。」
「ええ、確かに貴方はちゃんと私の質問に答えましたね。」
「っ!!なるほど、そういうことですか...。」
ここでグレイフィア・ルキフグスも気付いたようだ。
もっと早くにグレイフィア・ルキフグスは気付くかと思っていたがどうやら俺が鏡から出てきたことで少し思考が遅くなったようだ。
「どういうことよ!」
リアス・グレモリーはまだ分かってないようだ。
「リアスお嬢様、例えばリアスお嬢様に好きな食べ物はありますか?と聞かれたらなんて答えますか?」
「あるわ、と答えるでしょうね。」
「でしたら、リアスお嬢様の好きな食べ物はなんですか?と聞かれたらなんて答えますか?」
「それは、_______っ!?そういうこと。」
「お分かり頂けましたか?」
「ええ。」
グレイフィア・ルキフグスに説明されてようやく理解できたリアス・グレモリー。
この場面に必要とされるのは質問の聞き方が重要になってくる。
それを先に理解していれば無駄に一つ消費しなくてよかったのだが、それは無理だったようだ。
恐らく普段の三人ならいとも簡単に気付くのだろうが俺の考えた通り驚きのあまり正常な思考回路になれなかったようだ。
「で、二つ目の質問はなんだ?」
「貴方の昨日と今日の姿と力はなんなのかしら?」
「昨日の姿が俺の基本形態のクレセントで、今の姿は派生形態のオルタナティブってところだな。力は対怪人特化にそれぞれ特別な力があると思ってくれ。例えば今の姿なら鏡の世界に行ける、とかな。」
流石に一つ目で意地悪をしたため今回は少し詳しく話した。
「さて、次で最後の質問になるが...、別に質問回数を増やしてやってもいいんだが、どうする?」
ここでさらに俺が優位に立てるように一つ提案をする。
だが無理な提案をしてしまえば向こうも拒否するだろうから可能な範囲かつ、向こうにも+になる提案をする。
「内容によりますね。」
「別にそんなに難しい内容じゃねぇよ。一つ欲しい物があるからそれをくれないか?って話だ。」
「貴方の欲する物とは?」
「情報だ、お前等の力と能力の情報だ。」
この世界に来てからずっと考えてきたことがある。
俺の原作知識はどこまであっているのか?...と。
少しでも多くの確証がほしいからな。
「いいわ、なら私から。私の名前はリアス・グレモリー。上級悪魔よ。力は消滅の魔力と言えばいいかしら?」
「私は姫島朱乃ですわ。グレモリー眷属の
「....塔城小猫です。駒は
それからシトリー眷属の説明も貰ったが俺の知っている知識となんの変わりも無かった