ハイスクールD×D ライダーの力を持つ者 改   作:自宅警備員候補生

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転生するようですよ!? その1

なにも無き真っ白な空間。

 

ここは死者の中でも選ばれし死者の魂のみ が来 ることを許される神界にある特別な空 間。

 

神に認められし者、神と契約し者、人間界 で多 くの人を殺めた者、様々な特別な者が ここにく る。

 

今一つの死者の魂がここにやってくる。

 

この死者は何をなし神に認められたのか…。

 

side????

 

今俺は何も無い真っ白な空間にいる。

 

(確か俺は銀行強盗に遭遇してその銀行強盗 に襲 われていた親子を庇って!あの親子は 無事だっ たのか!)

 

「安心してください、貴方のお陰であの親 子共 にケガひとつ無く無事ですよ。」

 

(そうか、助かったのか、よかった。…… ん?俺は 誰と話していたんだ?)

 

親子が無事てあることに安心したが誰と話 して いたのかに不思議に思う。

 

「私です。今姿を現しますね。」

 

その言葉と共に俺の目の前に目映い光が放 たれ て一人の女性が現れる。

 

今までの人生の中で一度も見たことの無い ほど に綺麗で美しい女性だった。

 

「貴方のことを待っていましたよ、三日月 大河。 」

 

「な、何故俺の名前を知っているんだ。俺 とあ んたは初対面のはずだ。」

 

目の前の女性が俺の名前を知っていること に疑 問をもつ。

 

「知っていますよ、今までの貴方の行いを 見さ せて貰いましたから。」

 

「見ていた?あんたは一体何者なんだ?」

 

「そうですね、私は死者の案内を務める者 です よ。貴方たちの世界で言うところの神 に当たり ますかね?」

 

神、その言葉を理解することは出来なかっ た。

 

俺は無宗教だし、奇跡とか運命とか信じて ない し、何よりも神という非現実的な存在 がふたし かであるモノを信じてないから だ。

 

「神、か。」

 

「はい、貴方達で言うと。」

 

「そんな神なんかいるわけないだろ。あく まで も人間の考えた空想上の存在だろ。神 がいるな んて証明されていないからな。貴 方が神である と証明出来るのか?」

 

「証明ですか?出来ると思いますよ。」

 

「なら、証明してくれ。」

 

俺がそう頼むと神は目を閉じて、光を放ち なが ら背中には白く汚れのない美しい翼を はやし、 頭の上にはよく天使等に描かれる ことの多い光 輪をだした。

 

「どうですか?これで証明したことになり ます か?」

 

未だに驚きが抜けていない状態の俺に神が きい てくる。

 

「あ、あぁ。とりあえずあんたが人ではな い存 在だということは理解した。そして、 翼や光輪 をもっていることから天使、神の どちらかとい うことを考え、本人が神と いっているからあん たを神と認めざるを得 ない。」

 

あんなモノを見せられても疑うほど俺はバ カで はないからな。

 

「そうですか。では三日月大河。貴方が私 を神 であると理解したところで本題には いってもい いかしら?」

 

「本題?」

 

「えぇ、貴方が無くなった後に此処に来た こと は理由がありますから。」

 

本題か、一体本題とは何なんだろう?

 

「その本題について教えてくれないか?」

 

「構いませよ、貴方に説明することが私の 役目 ですから。でしたら何から説明したら いいで しょうか?」

 

複数か、だとしたら一番初めから聞く方が いい な。

 

「ことの一番初めから教えてくれない か?」

 

「いいですよ。まず今私達のいるこの場所 につ いて説明しましょうか。今私達のいる この場所 は神に認められた死者の魂の来る 場所。私たち は転生の間だといっていま す。」

 

転生の間か、これはもしかしたらアレなの か?

 

神の言葉に俺は一つの考えが頭をよぎっ た。

 

「この転生の間では神に認められた死者の 次の 人生、即ち来世について定める所です。」

 

きたーーーーーー!

 

俺は心のなかで大きくガッツポーズをした。

 

「ということは俺は何処か別の世界にいくってこ とですよね?」

 

嬉しさのあまりに口調が少しおかしくなる。

 

「えぇ、おおざっぱに言うとですけどね。貴方に は貴方が生前に読んでいた小説からハイスクール D×Dの世界に転生していただきます。」

 

「……ゑ?」

 

今神様は何て言ったのだろう?ハイスクールD×D の世界だって?あの死亡フラグが満載でお馴染み の?

 

「ハ、ハイスクールD×Dの世界にいくの?俺 が?」

 

「はい、ハイスクールD×Dの世界に転生していた だきます。」

 

「は、はは、はははは」

 

転生できるという喜びから一転俺の気持ちは最悪 になった。

 

(転生できるのはめっちゃ嬉しいんだけど、その 転生する世界が…あれだ。)

 

ハイスクールD×Dは可愛い女子キャラが数多くいて、確かに憧れるせかいなんだどけなぁ、でもいざっハイスクールD×Dの世界へ!ってなると最悪としか思えない。原作早々主人公が死ぬしそれいこうも死亡フラグが満載だからな。

 

「それで、貴方が転生するに当たって我々神界から貴方へ特典が与えられることになりました。ハイスクールD×Dではいつ死んでもおかしくないから、特別処置がとられたの。」

 

「と、特典。それって二次小説なんかによくある…あれ?」

 

「えぇ、でも二次小説にあるような凄いチートは中々ないわよ。あったとしても制限がつくわよ。」

 

「制限っていったいなんなんだ?」

 

制限しだいでどんな特典にするかを考えないといけないからな

 

「例えばですね、悪魔の実ってありますが、それにつけられる制限は海楼石が転生する世界にはありませんので変わりとなる弱点がつきます。水に弱いだけではなく、時間制限をつけたり、有効範囲を定めたりしてます。」

 

(そういった系の制限か、そしたら俺の望む特典は可能だな。)

 

俺は小さい頃からの夢でもあるのを特典として頼もうと思っているから制限について確認した。

 

その事を考えて俺の望む特典はいけると思った。

 

「では、三日月大河、特典を決めましたか?」

 

神が俺にたずねてくる。

 

「あぁ、決めたぜ、俺の望む特典は仮面ライダーに変身する、だ。」

 

俺の子供の頃からの夢であり、憧れだった仮面ライダー、それに変身したいから俺はこの特典を望んだ。

 

「仮面ライダー、ですか。それはどの仮面ライダーを指しているのですか?主役ライダー?サブライダー?様々なライダーがいますがどの仮面ライダーですか?」

 

俺はカブト、メテオ、ブラックRX、電王が好きだが、俺の望むライダーは違う。

 

「俺の望むライダーはオリジナルライダーだ。今までに出てきたことのない仮面ライダーに変身したい。」

 

「オリジナルライダーですか、ん?そうえば確かアレがまだ有ったはず……。三日月大河、少し待っていて下さい。すぐに戻りますから。」

 

そう言うと猛スピードで何処かに走りだしてこの場からいなくなった神。

 

「………どゆことなの?」

 

残された俺の声が何もない空間に響く…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

トントントントン

 

「……遅い、神はまだ来ないのか。」

 

あれから体内時計で30分ぐらい経過したがいっこうに神が戻ってくる気配がない。

 

神は直ぐ戻ってくるって言ったのに全然戻ってこない。

 

「あの神は一体どれだけ待たせたら気が済むんだろ。」

 

もう待つことに飽きてきたころにようやく神が戻ってきた。

 

「すいませんでした。三日月大河。待たせてしまいました。」

 

「いや、別にそこまで待ってないけど。全然気にしてないし、全然。」

 

皮肉気味に神に言うが神はスルーして話を続ける。

 

「そうですか、なら気にしません。それで待たせた理由ですけどコレを取りに行っていたんです。」

 

そう言いながら手に持っていたベルトを見せてきた。

 

「コレはオリジナルのライダーベルトです。」

 

これが俺とベルトの初めての対面だった。


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