ハイスクールD×D ライダーの力を持つ者 改   作:自宅警備員候補生

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着るところがわからず長くなってしまいました。


会談開始

「痛てててっ。全身筋肉痛ってまじかよ...。」

 

ズ・バヅー・バに変身して戦闘訓練少しだけするつもりがあまりのズ・バヅー・バの性能の凄さについついやりすぎてしまった。

 

そのせいで全身のいたるところが行動するたびに痛みが走る全身筋肉痛になってしまった。

 

どうやらクレセントの時は俺の身体能力+αで戦っていたのに対しズ・バヅー・バの場合俺の体のスペックのままズ・バヅー・バの力を使うようで俺のスペックを超える分はその後に反動として俺の体に帰ってくるようだ。

 

強力な海神の力そのものが一気に手に入る分反動のでかいズ・バヅー・バへの変身と体への負担が零に近いがあまり強力ではない力のクレセントによる変身。

 

どちらに変身するにしても結局のところは俺自身の身体能力とスペックが必要なことには変わりない。

 

「もっと鍛えないとやばいな。」

 

ズ・バヅー・バへ変身する度に全身筋肉痛になるんじゃ最悪だからな。

 

こういう面で言えば人間以外の種族がうらやましいんだが、人間をやめるつもりはさらさらない。

 

今俺は駒王学園に通勤している最中なのだが一歩一歩前に進むたびに体が悲鳴を上げている。

 

ものすごく今サロンぺス(前の世界でのサロンパスにあたるもの)にお世話になっている。

 

今日は特別、用務員としての力の必要な作業も予定されていない、どちらかと言えば用具とか器具の購入申請の書類書きしかすることはない。

 

ただ、放課後はそうはいかない。

 

駒王学園にいる二人の上級悪魔であるリアス・グレモリーとソーナ・シトリーとその眷属悪魔達と会談する予定だ。

 

色々と二人に言いたいことがあるが今回俺が二人に言うのは三つだけのつもりだ。

 

あと、向こうからの質問に関しても三つは答えるつもりでもいる。

 

俺も三つで向こうも三つの対等なモノに今はまだしておきたいからな。

 

そうこうしている内どうやら駒王学園についたらしく俺は用務員室に向かった。

 

ただ、通勤時間がいつもの二倍以上もかかったことは余談だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「今日も仕事終わった~!」

 

全身筋肉痛に悩まされながらもなんとか仕事を終わらせた。

 

予定では力を使うような仕事はなかったのに、いきなり窓ガラスが割れただの、扉が外れただのいつもは無いような仕事が舞い込んできて思わず泣きそうになった。

 

「さてと、アイツ等のもとに向かうか。」

 

俺が言っていた通り生徒会室にリアス・グレモリーとソーナ・シトリー達が集まっているようだ。

 

ただ一つ気になるのが感じた事のない微量な気配がすることだ。

 

少ししか感じれないが確実にこの学園にいる中で一番強い、もちろん俺なんか足元にもおよばないような強大な気配が。

 

「アイツ等、確か魔王に報告すると言っていたがまさか魔王がここに来ているとか言わないだろうな?」

 

魔王がここに来ていたら正直行きたくない。

 

俺が勝てる訳はないし、もしかしたらズ・バヅー・バ状態ならこの世界の異能の力は効かないだろうが(リンクス・ゾディアーツがそうだった。)恐らくそれは望めない。

 

神が言っていたのは写真の効果で効かなくなったのであって、邪神から離れたらその効果はなくなっていると考えるのが妥当だろう。

 

試してみないと分からないが、むざむざ死ぬかもしれない状況に飛び込むほど馬鹿じゃない。

 

「気が進まないが、一応アイツ等との約束だからな。」

 

クレセントに変身、その後オルタナティブに変わり鏡の中に入る。

 

どうやらこの世界でミラーワールドの滞在時間の制限も無く自由に行き来出来るらしい。銀髪の殲滅女王(ぎんぱつのクイーン・オブ・ディバウア)

 

その力を使えば一気に生徒会室に行けるというわけだ。

 

今はまだ俺の正体がばれるのは困るし、クレセントのまま生徒会室に行くのは流石に無理がある。

 

放課後になったとはいえまだ学園内には一般の生徒立ちも少なからず残っている。

 

「おっと、ここだな。」

 

ミラーワールド内の駒王学園の学園内にある生徒会室の鏡の前に辿りつく。

 

「おいおい、流石に魔王は来ていないけどまさかアイツがいるのかよ。」

 

ミラーワールドから生徒会室を覗いてみると銀髪でスタイルのよいメイド服を来ている悪魔がいた。

 

グレイフィア・ルキフグス...ルシファーの名を継いだサーゼクス・ルシファーの女王(クイーン)にして最強の女性悪魔で銀髪の殲滅女王(ぎんぱつのクイーン・オブ・ディバウア)という異名を持っている。

 

「完全にこれは無理だわ。俺じゃあまだ勝てない。」

 

ミラーワールド内で覗いていて、さっそく帰りたくなってきたがリアス・グレモリーが口を開いた。

 

「それにしてもあの正体不明者はまだこないのかしら?」

 

「リアス、まだ放課後は始まったばかりですし。」

 

「お嬢様、私はその正体不明者については報告されたことしか知らないのですが...。」

 

「そうね、正体不明者がくるまで説明しようかしら?」

 

なんか偉そうに話しているリアス・グレモリーを見ていたらイラついてきた。

 

そのオーラがミラーワールドから現実世界にもれたのかグレイフィア・ルキフグスのみが反応した。

 

「っ!!???何んですかこの今まで感じたことのない気配は!!」

 

「どうしたのかしら、グレイフィア?」

 

「どうしたのですか?グレイフィアさん。」

 

リアス・グレモリー、ソーナ・シトリー達は気付いていないようでいきなり警戒体制になったグレイフィア・ルキフグスに尋ねる。

 

「お嬢様やソーナ様はお気づきになられていないのですか!?この誰かに見られているような気配を!」

 

「何も感じないわよ?ねぇソーナ。」

 

「え、ええ。特に何も感じませんが...。」

 

そろそろミラーワールドからでようか?と思ったときグレイフィア・ルキフグスが俺の存在に気付いた。

 

「鏡の中!?」

 

ミラーワールドにいる俺と目があい俺に向けて殺気を飛ばしてきた。

 

「あ、あーー。お前たち聞こえるか?」

 

「「「「「「「え!!??」」」」」」」

 

グレイフィア・ルキフグスを覗いた全員が俺の声に驚き各々の得物を構えた。

 

その表情はひどく固まっていてミラーワールドにもその緊張が伝わってくる。

 

「昨日ぶりだな。悪魔達。」

 

「き、昨日の人なの?」

 

「あぁ、昨日お前達全員を相手に戦って勝った奴だ。まぁ今の姿は昨日とは異ならるが間違いなく昨日の奴だ。」

 

「皆様方、お下がり下さい。今の皆様では勝てません。」

 

グレイフィア・ルキフグスはリアス・グレモリーとソーナ・シトリー達を庇うように前に立ち目で確認できるほど濃い魔力を出し俺を威嚇してくる。

 

「そんなに警戒するなって、俺は単に話をしに来ただけだっての。」

 

俺は冷静に対処しているように装っているが内心グレイフィア・ルキフグスの濃い魔力に当てられて冷汗が止まらないでいる。

 

「ならば、私達の前に出てきてください。」

 

「はいはい。」

 

グレイフィア・ルキフグスに言われ俺は生徒会室の鏡を通りミラーワールドから現実世界に出る・

 

「なっ!」「えっ!」

 

それぞれ驚いた声をだした。

 

グレイフィア・ルキフグスまでもがそのような声を出したことに俺が逆に驚いた。

 

「流石に鏡の中から人が現れたら驚くか。」

 

俺も多分何も知らない状況で鏡の中から人が出てきたら腰を抜かすほどに驚くだろう。

 

「あ、当り前よ!一体貴方何者なのよ!」

 

「おいおい、いきなり質問かよ。別に答えてもいいけど俺が答えるのは三つまでだ。」

 

「なんで三つだけなのかしら!?」

 

「俺がお前たちに求めるものが三つだからだ。簡単なことだ。俺が求めることに対してお前等が答える。お前等が求めることに俺が答える。その項目をそろえる。ただそれだけだ。」

 

同じ分のみの関係、それだ一番楽だ。

 

借りを作らず作らせない。

 

「ならその三つの中で私達が納得のいく説明をしてもらえるのかしら?」

 

「さぁな。俺は聞かれたことに対して答えるだけだ。」

 

「さぁなって、貴方ねぇ!」

 

リアス・グレモリーが魔力を漂わせながら俺に詰め寄ってくるがそれをグレイフィア・ルキフグスが止める。

 

「お嬢様、むやみやたらに威嚇するのはおやめ下さい。あちらに戦闘の意志がない今の内に話をするべきです。」

 

「グレイフィアさんの言う通りですよ、リアス。こちらから戦いを挑んでも昨日のようになるがおちです。」

 

「ソーナ様、昨日にこの方と戦ったのですか!?そんな報告は受けておりませんが...。どういうことですかリアスお嬢様。」

 

どうやらリアス・グレモリーは怪人(グロンギとゾディアーツ)と俺のことしか報告していないようで、俺と戦いそして敗北したことを報告していないようだ。

 

「ええ、昨日に私達は目の前にいる者と戦いました。結果は私達の完敗でしたが。」

 

「私達の合体の本気の技も意味を成さなかったわ。」

 

「この方にそれほどの実力が...。」

 

グレイフィア・ルキフグスが俺のことを観察してくるが、その威圧感がすごい。

 

俺に対しての警戒心がMAXと言わんばかりの威圧感が。

 

「まぁ、過ぎたことは置いといてさっさと話そうか。こっちもそれほど暇じゃないんでね。」

 

今日は近くのスーパーで特売が夕方からあるから、出来るだけ急ぎたい。

 

「なら、先に貴方から要求を言ってちょうだい。」

 

「俺が求めるの一つ目が、俺に対して必要以上に関わるなってことだ。もちろん俺に監視をつけるとか眷属にしようとするなって意味でな。二つ目が昨日のような奴等が出たらお前等で倒そうとせず結界を張って俺に連絡しろ。お前等では倒せないってのもあるがアイツ等は俺の敵だ。そして最後に金と金属類を俺が望んだときに渡すことだ。」

 

「一つ目、二つ目分かりますが...。三つ目はどういうことでしょうか?」

 

ソーナ・シトリーが尋ねてくる。

 

「俺の実験には金や金属が必要でな。それの援助をしてもらいたいんだよ。七十二柱に数えられたグレモリー家とシトリー家なら簡単なことだろう?」

 

「実験とは?」

 

「詳しくは言えないが、昨日の奴等に有効なモノを作っている。それ以外については企業秘密ならぬ個人秘密だ。」

 

嘘は言っていない。

 

昨日から作っているからあながち間違っていないからな。

 

「分かりました。その三つの要求を飲みましょう。」

 

「理解が早くて助かる。で、お前等の聞きたいことはなんだ?」

 

「その前に一つ、昨日の異形のモノが出たときにどのようにして貴方に連絡したらよいのですか?」

 

「これを使えばいいさ。」

 

俺は机の上にタカカンを置いた。

 

「これは?」

 

「さっき言った実験の成果の一つだ。こうすればいい。」

 

プルタブを開けタカモードにする。

 

「こいつを飛び立たせたら俺のところに報告に来るようになってるから大丈夫だ。」

 

「凄いですね、冥界でもこんなものは見たことがありません。」

 

「一つ警告しておくがそいつを下手に調べようとするなよ?俺以外が弄ろうとすると爆発するから。あとそいつを壊したりすると弁償してもらうぞ。爆発力は昨日の奴等にもそれなりにダメージを与えられるぐらいだ。」

 

「心に刻んでおきます。」

 

少し汗を垂らしながらタカカンを手に取るソーナ・シトリー。

 

「ちょっと!それは一つしかないのかしら?」

 

またリアス・グレモリーが割って入ってくる。

 

「一個あれば十分だろ、お前等同士では連絡できるんだからよ。」

 

「そんなに言うならこちらは貴方に渡しておきます。リアス。」

 

「いいわ、私が持っておくわ。」

 

何故こんなにも上から目線でモノを言えるのかが俺にはわからない。

 

仮にも俺は昨日アイツを倒したはずなんだが。

 

そんなことを考えながらも口には出さず、堪える。

 

「話を戻して聞きたいことなんだ。」

 

ここからが本番だ。

 


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