ハイスクールD×D ライダーの力を持つ者 改   作:自宅警備員候補生

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成立と三度

俺のファイナルアタックライドとリアス・グレモリー、ソーナ・シトリー達の全力の攻撃は相打ちに終わった。

 

砂煙が立ち込める中、リアス・グレモリーとソーナ・シトリーが戦闘の中では言ってはいけないフラグを立てていた。

 

ここで別に俺一人で戦闘を続けてもよかったのだが、これからの話を俺有利で進めるためとライダーを呼び出すのを慣れておきたかった為、ライオトルーパーを召喚した。

 

するとリアス・グレモリー、ソーナ・シトリーの表情は絶望に染まっていた。

 

「で、どうする?まだ戦闘を続けるか?それとも話し合いに応じてくれるか?」

 

「ここまで力の差を見せられて抵抗するほど私は馬鹿ではありません。話し合いは私としてもやっておきたかったので...。」

 

「いいわ、ソーナの意見に乗るわ。」

 

素直に負けを認めこちらの要求に応じてくれるソーナ・シトリーに対し、今だに高圧的と言うか戦闘前といっさい態度の変らないリアス・グレモリー。

 

「なら、明日の放課後に生徒会室でお前等待っとけ。俺がそちらに出向こう。」

 

「分かりました。準備をしてお待ちしておきます。」

 

「しっかりと納得のいく話をしてもらうわよ。あと、このことは魔王様に伝えさせて貰うから。」

 

「勝手しておけ。それじゃあな。」

 

俺はこのまま猛スピードで用務員室に戻り、帰りの支度をして家に帰る。

 

「しかし、アイツ等は状況を見ることが出来ないのかね?うろ覚えの原作知識では少なくともソーナ・シトリーの方は頭が切れると思っていたんだがな...。」

 

もう十分に暗くなったころ、今日の夕飯と明日の朝飯の食材の買い物に向かっているさなかに今日感じた怪人(ズ・バヅー・バ)の気配がした。

 

「本日三度目の戦闘かよ!!」

 

急ぎクレセントライダーモードに変身し気配のする方向にいく。

 

気配がのある方向に近づくにつれ怪人(ズ・バヅー・バ)の気配のほかにもう一つの気配が微量にだが感じる。

 

「(これは...、悪魔の気配か...。)」

 

今日に感じた事のある悪魔、微量にしか感じれないため断言できないがおそらく木場裕斗だろう。

 

多少なりと剣の音も聞こえる。

 

「くっ!僕一人でどうにかある相手じゃないのに!」

 

ここにきてようやく木場裕斗の声が聞こえた。

 

弱弱しく、今にも息絶えそうな声だった。

 

「ったくよ!せっかく帰れると思ったのによ!」

 

クレセンバイザーをガンモードに変え、木場裕斗にとどめを刺そうとしているズ・バヅー・バに銃弾を撃ち込む。

 

「ビガラ、バビロボザ!」

 

ズ・バヅー・バが何かを言っている。

 

「(確か、これはグロンギの間で使われる特別な言語!)」

 

グロンギ語には特別な変換方法があったが、一々覚えていないがなんとなく感覚で覚えている。

 

「ドゴシグガシンバレンサギザザザ!」

 

一応通りすがりの仮面ライダーだ、って言ってみたが実際に伝わっているかわからない。

 

「バレンサギザザザ?バンベギバギ、ボボゼダゴゴグ。」

 

「ジャデデリソジョ、バゲシグヂビギデジャスゼ!」

 

その声と共にズ・バヅー・バは空高く跳び、俺めがけて攻撃してきた。

 

一瞬カウンターを喰らわせようかと思ったがそれは直ぐにやめた。

 

高い所から急降下するんだ、相当な威力をふくんだ攻撃だ。

 

俺は訓練はしているが身体能力は一般人より強い程度でしかない。

 

怪人集団(グロンギ)のなかでは弱い部類であるズ・バヅー・バでも俺が攻撃をくらえば無事ではない。

 

「なら、一番はこうするしかない!」

 

急降下してきているズ・バヅー・バの右足めがけて銃弾を複数回撃ち込む。

 

俺がとる手段は同じ箇所を何度も攻撃することだ。

 

ズ・バヅー・バはバッタに近い能力を持っている。

 

強靭な肉体、もっと言えば凄まじいまでに進化した両足がズ・バヅー・バの力の秘密。

 

そこを重点的に狙い、ダメージを与え続ければズ・バヅー・バの力を封じることが出来る。

 

だが、そんなに簡単なことではない。

 

何度も攻撃し続ければ相手だって馬鹿じゃない限り気づくだろうし対処だってしてくる。

 

「ビガラバレデギスバ!ゴバジバギョゾベサギヅズべスバソ!」

 

「あー、もう!グロンギ語は疲れるっての!」

 

いい加減グロンギ語を喋るのに疲れた俺は一気に攻めるためカードデッキからカードを二枚取り出す。

 

〈カメンライド...ライオト、ルーパー!!〉

 

〈カメンライド...オルタナティブ!!〉

 

「時間を稼いでくれよ!」

 

ライオトルーパー三体と、仮面ライダーオルタナティブを召喚しズ・バヅー・バと戦わせる。

 

その間に俺は傷だらけで今にも息絶えそうな木場裕斗のそばに向かう。

 

「さっさと立って主のもとに帰れ、木場裕斗よ。」

 

「あ、貴方は放課後の...。」

 

「話はあとだ、今はここから離れろ!」

 

「あ、はい...。」

 

ゆっくりとだが立ちあがり、魔法陣を展開してこの場から居なくなる木場裕斗。

 

「さて、これで必殺技を撃っても被害は最小限に抑えれるだろう。」

 

カードデッキからファイナルアタックライドのカードを取り出しクレセンバイザーに読み込ませ、右手に力を籠める。

 

「いくぜ、ズ・バヅー・バをよ!」

 

ライオトルーパー達抑えられ身動きが取れない状態のズ・バヅー・バの体の中心部めがけて走り出す。

 

「あばよ、ズ・バヅー・バ。」

 

ズ・バヅー・バの眼前に立ちそういい腰の回転を使い力を籠めていた右手を心臓部に撃ちこむ。

 

「ライダーパンチッ!!」

 

ライダーパンチを心臓部に喰らったズ・バヅー・バはいくつかの木を貫通しながら吹っ飛んでいった。

 

吹っ飛んでいったズ・バヅー・バのところに急いで向かうとまだ倒れてはいなかった。

 

「まじかよ!?倒れていないのかよ!」

 

もう一度ライダーパンチを撃ちこもうと構えたがそれは直ぐにやめた。

 

「なんだ、これは...。」

 

腰に付けていた何も紋章のなかったガイアメモリが点滅し始めたのだ。

 

そしてそれに呼応するかのようにズ・バヅー・バの体も点滅する。

 

スーッと俺の腰からガイアメモリが離れズ・バヅー・バの体に吸い込まれていった。

 

ガイアメモリが全てズ・バヅー・バの中に入った瞬間に大きな光が放たれた。

 

「な、なんだってんだ!?」

 

あまりの眩しさに思わず目の部分を隠し、光を遮る。

 

体感時間にして三十秒から一分って位たっただろうか。

 

光が収まりズ・バヅー・バが倒れていたところをみるとそこにズ・バヅー・バはいなかった。

 

ただそこにあるのはズ・バヅー・バの紋章が入った一つのガイアメモリだった。




今回グロンギ語を書くにあたってとある翻訳サイトを使わせて貰いました。

何か可笑しなところがあれば指摘してください。

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