ハイスクールD×D ライダーの力を持つ者 改   作:自宅警備員候補生

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クレセントの力の片鱗

「さぁ!ショータイムだ!」

 

俺はその掛け声と共に前に詰める。

 

今の俺の形態はライダーモードで、トレーニングルームの機能での計算上は戦車(ルーク)三人までなら一度に相手に出来、スピードでも平均的な騎士(ナイト)よりは遥かに早い形態。

 

数はリアス・グレモリーにソーナ・シトリー側が多いが向こうはさっきのリンクス・ゾディアーツとの戦闘ダメージが残っているため、数の利は無いに等しい。

 

それに加え俺はスペック的に勝っているのに加え、日々トレーニングルームで戦闘訓練をしている。

 

更に言えば手負いの相手から倒していけば俺はほとんどダメージを負うことなく勝てる。

 

すなわち、今回は俺の多対一の戦況に慣れるための実践練習のようなものだ。

 

「せいぜい、長く持ってくれよ?」

 

バイザーをソードモードに変え、右手に握り近くまで接近していた木場裕斗に切り付ける。

 

「くっ!」

 

木場は魔剣創造で出した魔剣で防ごうとしたが一番ひどくさっきのリンクス・ゾディアーツとの戦闘のダメージが多かったため動きが鈍かったため、一撃で倒せた。

 

どうやら俺の予想よりも大きなダメージを受けていたようだ。

 

次にソーナ・シトリーの兵士(ポーン)である仁村留流子にクレセンソードの柄で殴る。

 

「きゃ!」

 

その後一端眷属悪魔達から距離を取り、リアス・グレモリーとソーナ・シトリー達に向かいもう一度問いかける。

 

「一応今のお前達じゃ俺に敵わないってことが証明できたと思うけど、まだ続けるか?」

 

「裕斗をこんな目に合わせてこのまま引き下がれる訳ないじゃない!」

 

「留流子...。貴方の敵はかならず。」

 

いやいや、なんか俺が悪者のような流れになちゃってるけど事の発端はお前等が仕掛けたからな?

 

そう心で突っ込みながらもまだ話し合いに応じてくれるようではないので、クレセンソードをクレセンガンに変えいまだに俺に接近しようとする塔城小猫、巡巴柄、由良翼紗に向けてトリガーをひき銃弾を浴びせる。

 

俺自身がガンモードに変身できればいろんなタイプの銃弾を使え分けれるんだが、ライダーモードでは普通の銃弾しか撃てない。(普通と言っても特殊な金属を使ってあるため生身で当たれば無傷では済まない)

 

「...単なる銃弾なら効かないはずなのに!」

 

「どうなっているんだ!」

 

「痛みが..凄い!」

 

戦車(ルーク)の二人は銃弾の威力に驚き騎士(ナイト)は防御力の弱さでおおきなダメージを受けた。

 

「この銃弾はちょっと特別でな。さっきの怪人達(ゾディアーツやグロンギ)にも効くようなものだがらな。お前等には余計に効くだろう?」

 

「小猫!無事かしら!?」

 

「巴柄!翼紗!大丈夫ですか!?」

 

リアス・グレモリーとソーナ・シトリーが眷属を庇うように立つ。

 

「許さないわ!私の可愛い下僕をよくも!」

 

「あらら、うふふ。おいたをする方はお仕置きをしなければいけませんわね!」

 

リアス・グレモリーは消滅の魔力を、姫島朱乃は雷を右手に集め始めた。

 

「貴方達、持てる魔力を全て相手にぶつけなさい!」

 

ソーナ・シトリーは水の魔力を、眷属悪魔達は多種多様な魔力を練り始めた。

 

「これは、俺も全力でいかなきゃならねぇか。」

 

カードデッキからファイナルアタックライドのカードを取り出しクレセンバイザーガンモードに読み込ませる。

 

〈ファイナルアタックライド...〉

 

「この技はまだ加減できねぇから、気を付けろよ?」

 

「気を付けるのは貴方の方よ!」

 

「覚悟しなさい!」

 

その言葉を皮切りに消滅の魔力、雷、水の竜、火、土など自分の全力を出してきたとわかるような威力の攻撃が飛んでくる。

 

〈ク、ク、クレセント!!!!〉

 

「ライダーバースト。」

 

銃口に集まった高エネルギーをライダーバースとの掛け声と共に開放する。

 

放たれた攻撃と高エネルギーは中間地点でぶつかり合い激しい爆発を起こした。

 

大きく巻き起こった砂煙が立ち込める。

 

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第三者side

 

激しい爆発を起こした両者の攻撃。

 

立ち込める砂煙の中リアス・グレモリーとソーナ・シトリー達は膝立ちをし、肩で大きく息をしていた。

 

その姿からはいつもの優雅さは無く、ただ全力で魔力を使い切った、そんな様子だった。

 

「これで、ハァハァ、倒せたでしょう。」

 

「ええ、ハァ、流石に今の攻撃を食らえば...。」

 

リアス・グレモリーとソーナ・シトリーは敵を倒しと思い油断している。

 

だが、二人は気付いていない。

 

砂煙の中で聞こえる一つの機械音が流れていると...。

 

そう、さっきの攻撃は相打ち(・・・)だったのだ。

 

クレセントに攻撃は一才通ってはいなかったのだ。

 

〈カメンライド...ライオト、ルーパー!!〉

 

「まだ、終わってないぜ?」

 

砂煙がはれ、リアス・グレモリーとソーナ・シトリー達の前に現れたのは無傷のクレセントと三体のライオトルーパーだった。

 

「うそ、無傷だというの...!?」

 

「あれほどの攻撃を喰らったというのに!?」

 

リアス・グレモリーとソーナ・シトリー達の表情には絶望で埋まっていた。


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