~八幡サイド~
叫び終わった俺は少し冷静になった。
そしてとりあえず周りを確認することにした。
さっきとは違う場所とはいったがさっきと同じで何もない場所だった。
だが雰囲気などが違った。
さっきの場所は確かに何もなかったが、天国といわれてもおかしくおもえないほどの神々しさがあり、
感じたことのないようなあたたかみを感じた。
だが今いる場所は本当になにもなかった。
本当に何も見えず、何も感じなかった。
俺は本当に転生が成功したのか不安になってきた。
俺はとりあえず何か行動をすればよいと思ったが・・・
・・・なにも起きなかった。
本当になにも起きなかった。
たとえば歩いてみた。
だが全然歩いた気がしない。
というか多分進んでないような気がする。
物を投げてみた。
俺はポケットに入れられたゴミを投げてみた。
ん?なぜゴミなんて持っているのかって?
それはいつも親か知らんがいつのまにかゴミが詰められているからだ。
といってもこのゴミは逆にありがたかったりするぐらいだ。
ゴミって以外に食える物が多いんだよなぁ
このゴミがなければ餓死してしまったかもしれないな・・・
・・・それは置いといて投げられたゴミはどこかへいってしまった。
軽く投げただけなのになぜそうなったのかというと地面があるはずのところをすりぬけそのままどこかへいってしまったからだ。
俺は足もとを手でさわってみると手が地面をすりぬけた。
つまりここに地面はないということだろう。
俺は空中に浮いているということがわかったが、これが”天の声”が与えるといっていた力に関係があるのだろうか。
次は叫んでみた。
「お~い」
「お~い!」
「お~い!!」
予想はしていたが反応はない。
これは多分・・・
「おい天の声、聞こえているんだろ」
「なんか言えよ」
「このあほ!ぼけ!かす!」・・・
・・・
・・・
・・・
「あれ?こうすれば”天の声”が話しかけてくるとおもったんだがなぁ」
その後もいろいろと試したが何も起きなかった。
あれ?これつんでね?
この状況で本物見つけろとか無理ゲーじゃね?
うん無理だな、
まあ、もともとあまり期待していなかったが残念だ。
もうやる気でないしどうしようかな
よしそれならもう死のう。
もともと無理そうならそうするつもりだったしな。
俺は躊躇なく自分の舌を噛み切って・・・
・・・死んだ
・・・はずだった。
今回は八幡の過去話はなしです。
もともと文字数が足りなかったのでつけたしたおまけなので、ご了承ください。
これから少し変な展開になるのですみません。